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さくら
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さくらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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私は小説を読むのがとても遅くて、興に乗るまでは、なかなか読み進められません。パラパラと読み始めて、一気に読んでしまったなどという経験はほとんどないのですが、この本は何気なく読み始めて、かなりの量を一気に読み進められたので、小説の書き方がとても上手なのだと思います。ですが、内容はあまり好きではありませんでした。美貴に何一つ惹かれるものがなくて、外見の美しさを際立たせるために、それ以外の部分を全てマイナスにしているような人物。語り手の次男だけは、さほどの容姿ではないようですが、両親も兄も妹も非常に外見が美しいことばかりが出てきてちょっと食傷気味。私は外見が美しいということの価値はかなり評価する方ですが、この話においてはその事が、気持ちよく作用していなくて、不快でした。なぜ美貴はこんなに嫌な人物なのか?人物造形に説得力がないし、スーパースターなお兄ちゃんといい、どの人物も結構極端で、机上のストーリーを面白く展開させるためだけにこねくり回している感がありました。小説というものは、「奇をてらったことを書いて驚かせて衝撃を与える」そういうものなのかなと最近思うことが多くて(話題になる本などを読むとだいたいこのパターンで、嫌な気分になることもたびたび)、だとすると私は小説好きではないのでしょう。 | ||||
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もし20歳で読んでいたら、もっと感動していたかもな本です。犬の話として期待するとちょっと外れるかも。甘酸っぱくて切ない兄と弟と妹の物語。性教育?な部分も多い。感受性豊かな若い人にはお勧めします。 | ||||
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胸糞悪い内容を仄々とした雰囲気に仕上げるのが上手い。衝撃的な内容が続きすぎで、怖い。 そして、実の兄の不幸を喜び、死んだ兄で自慰行為をして家族にその声を聞かせるという気持ちの悪い妹を、大して大事にもしてこなかった飼い犬の老衰がキッカケで許し、家族が再生していくというのも現実離れし過ぎている。 ただただ気持ちの悪い内容。 | ||||
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読み直したくて2回目の購入。 本は新刊のニオイが意外とツボ。。。 | ||||
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犬好きなので期待しすぎてました。 さくらが溺愛されるのを想像していたし、聞いていただけに、それ普通やでって感じでした。 特徴のある主人公では無い | ||||
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崩壊家族を扱っているのと、暴力・自殺・近親相姦・同性愛・交通事故といった、ストーリーを転がすキーワードが同じなので、どうしてもジョン・アービングを思い出してしまう。日本版かな、と思えば気にならないけど。こちらが気に入った方は、ぜひ元ネタ(本歌)もお読みください。「ホテル・ニューハンプシャー」という作品です。 | ||||
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大好きな兄が死んでしまう前後の話。 主人公が中学生時代の時の性に関する話が違和感がありました。 また、各登場人物がどことなく、好感を持てるが、作者の他の作品と比べると妙に軽薄な感じがしました。 いっきに読めばそれなりに楽しめ泣けそうになるが。 設定に違和感があるので、面白いと言い切れない。 | ||||
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兄と妹と自分の3人の子供が、幼少期から、青年期に至るまで成長する姿を描く家族日記のような作品。 この長谷川家は、子供の成長とともに、様々な事件が起き、家族関係は変形する。丸からやがて歪なものへ。 この家族が特殊な問題を抱えていると考えられがちだが、どんな家族でも、子供がグレたというような深刻な問題から、テレビが壊れたという些細な問題まで、家庭には問題が山積している。そんな家族の情景に、いつもどおりに家族と接してくれる無垢な犬が安心感を与える。 途中4分の3までは、冗長だが、文中の大きな事件をきっかけに、話が急展開し引き込まれた。パステルカラーの封筒が舞い散る中、泣きながら妹を殴る美しいシーンがとても印象深い。 | ||||
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当たり前のようだった幸せが崩れて、ある大晦日の夜に家族は再生する。 春夏秋冬、長谷川家の穏やかな生活がただただ綴られていくが、そこには子供時代への懐かしさもあり、 否、共感できない部分もあるかもしれない。 でもこういう家族がいてもいいよね。愛しあえるって、素晴らしい。 残念ながらうちはそうじゃないけど。 | ||||
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初めての西加奈子作品。 さらっと読めますが、感動とまではいかなかったです。 でも、ワンコ好きならば、誰もが「さくら」を描いている文章に相槌を打つのではないかな? ワンコというのは本当に不思議な存在で、いつの間にか、その家の中心的存在になってしまう。 我が家でも、風ちゃんは、人間、それも王子様のような扱い。 風ちゃんを一人にするのは可哀そうだからと、絶対誰かが家に残ったし、家族間の会話の80パーセントは、風ちゃんのこと。 彼が、家族の潤滑油であり、それぞれの話し相手でした。 この本でも、特に三人兄妹にとっての「さくら」が、そういう存在で、両親や兄妹、友人にも相談できないことも、「さくら」には話している。本音で語れる存在なのです。 ちょっと、哀しい話です。 | ||||
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ちょっと、尋常ではない”いびつな”家族を 使って、独特のリズムとスピード感で読ませる。 犬の「さくら」がいい味出して、 最後は、なんだかいい気分にさせられる。 この著者独特の勢いは感じます。 でも、何か残らない。 もうちょっと、もう一歩、何かほしい感じ。 | ||||
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勧めらてこの本を読みました。結構一気に読めました。一通りレビューも見て見ましたが、辛口の論評が多いのと、読んでてきつかった、苦しかった…というものが割りと多く目についたんですが、確かに「兄ちゃん」が事故に遭う辺りから苦しかった。泣けるというより眉を潜めながら読むみたいな感じで。 全体的には、私は面白かったと思いますよ。いろいろ巻き起こる出来事が一つの家族に詰め込まれているけど、一つ一つは現実に起こり得る話しだと思うし。 その一つ一つに対して、作者のメッセージというのはかなり盛り込まれていないのでこれは、道徳の本に出てくるような内容にちょっと似てるかなという気もする。 | ||||
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作者の作品は「通天閣」で好感を持ったので、後追いで読んだ。 私自身、兄弟構成がこの小説に出てくる家族と一緒なのだが、 全く共感できる部分が無く、どの登場人物も好きになれなかった。 アーヴィングと表面的には似てるように見えるけど、印象はむしろ真逆。 文通相手と会うシーンなんて、美しくなければ恋愛してはならない、生きてる価値も無い、 とばっさり切り捨てられてるような気分になって不快だった。 でも最終章は疾走感があって、そこまで読み進めた価値があったと思ったので星3つ。 (それにしても文庫版の裏に書いてあるあらすじ、ネタバレが酷すぎるよ〜) | ||||
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西加奈子の「さくら」を読了。売れているみたいですね。本書の感想はタイトル通り。非現実な設定に非現実的な登場人物達が自由気ままに振舞う。そして起こる事件は、唐辛子が利きまくったようなことばかり。現実にはこんなにスパイス効かないでしょう、てなことばかりです。 期待してたんです。以前エッセイを読んで、作者の自然体な姿に共感したし、テレビで太宰を語る彼女に近親間を覚えたものでした。でも本作はダメだ。小川糸「食堂かたつむり」と同じダメな匂いがする。 ふと解説をみると、同じ人間であった。。。 | ||||
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こういう泣かせの小説は苦手です。悪いやつが一人も出て来ない。そんなきれいなばっかりの人間って、私にとっては魅力ない。っていうか、そんな奴、いねーよ、と思う。セックスとかもやたらきれいに描かれているし。全然、まったく関係ないのですが、「ハッシュ!」という小説を読んだ後だったので、余計に比べてしまいました。(映画化もされたゲイの男二人と、一人の女の話) 結構長い話ですが、無駄な部分、多くないですか? 最初の方、とばしとばしで読みました・・。 だけど、この小説読んで、泣かない人っているんですが!? 泣くのは無駄な体力使うし、泣けたからいい作品なわけはまったくないのですが、ただ文字が見えないぐらい泣けました。っていうか、死ぬ=涙、は小説や映画では当たり前すぎて、もう読む前から、はいはい、泣きますよーって感じ。そういう重いテーマを取り上げながら、喜劇のような笑える小説みたいなものを読んでみたいですね。 | ||||
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初めて西さんの作品を読みました。文章のスタイル、話題の持って行き方など、とても読みやすく、視点、表現方法とも面白く好きな文章でした。 お母さんが子供にセックスを教える表現なんてくすって笑っちゃう感じでとても好印象でした。 ただ、物語としてやはりどうしても好きになれない作品でした。 物語としてなぜお兄ちゃんを殺さなきゃいけなかったのか。やはりそこが消化できない部分として残りました。 不条理なことが確かに起こります。お兄ちゃんを襲ったことが実際に起こったら、お兄ちゃんのように自殺を選ぶ人も確かにいるかもしれない。でも、その死に対する作者の考えがまるで見えない。 自殺を間違いだと怒っているのか、それとも仕方ないと考えているのか。そこがまったく見えない。伝わって来ない。 ただ流れているようにしか感じない。 それが伝わって来ないから「それでも僕らは生きていく」と言われても、「お兄ちゃんに起きたような不条理な事があなたに起こってもないからじゃないの。それでも生きていけるの」って問いにちっとも応えきれていないように感じられ、ぜんぜん胸におちない。説得力がぜんぜんない。 上滑りした、とってつけたような、ご都合主義のとても陳腐な展開にしか感じられなかった。 お兄ちゃんに起きたような不条理な事が起こったとしても、絶対生きていく。自殺なんて間違いだ。そう言い立ち尽くせる、物語の深みをぜひ描いて欲しいと感じました。 | ||||
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絵に描いたような温かで幸せな家庭が音をたてて崩れていく様子が痛々しい。 家族の事を思い合う純粋な人達が築いている家庭だからこそ、壊れるのも簡単。 前半の幸せな部分は、心温まりながら微笑ましく読み進められたが、 後半の辛い部分は、人間のもろくて弱い部分を突きつけられ、泣きながら読んだ。 それでもラストは壊れかけた家族に温かい空気が舞い込んだ感じがして、落ち着いた。 頭に描きやすい文体でとても読みやすいが、読み終わりがもやもやした。 | ||||
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不思議な作品。読んでいる間は先に先にと頁をめくりたくなるのだけれど、読み終わった後のつかみどころがとても曖昧で、「感動」と自覚できるようなものが残らず、自分で何かを考えるきっかけもつかめない。現実感のないストーリーにリアリティを持たせるための工夫もしてあるのだが、やはり登場人物の誰にも共感・感情移入をできないせいだろうか?作中人物を通して作者の考えが伝わってくるとも言いがたい。強いていえば、人生は山あり谷あり、幸せそうに見えても誰しも腹の中に苦難は抱えているとかそういったことか?? でも読んでる時間は充足して過ごせます。エンターテイメントとして。 | ||||
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この本は 読んだ瞬間に 感動がこみ上げてくるって言う感じではなく じわじわと 感動がこみ上げてくると言う感じの本でした。 ストレートな家族愛と言うよりは こんな家族愛の表現の仕方もあるよなあと 思う作品でした うまくは 表現できないのですが・・・・ | ||||
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さる女性に二度薦められて読む気になった。僕が「犬」をキーワードにした作品を読んでいるから、と薦められたのだ。 読んだ感想。「さくら」は可愛いけれど、さすが著者も犬が好きだなあと関心はしたけれど、犬好きの僕の心には響かなかった。 ただ、泣き虫の僕にはずしんと来た。 帯には「ただの感動じゃないらしい」難しいなあ。ただの感動ではないけれど、なんだか反発するところがあったりするし。。。 こんな家族実在したら怖いよお。 が、反発の主原因。 あまりにも美しすぎる家族ゆえに反発を覚えているのだが、それはひねくれてしまった僕のこと。間違いなく感動できるだろう。 | ||||
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