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プラスチックの恋人
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プラスチックの恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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ガイノイドをテーマ……に見せかけて人間の愚かさを描く逸品。オチも辛辣。いろいろ醜いので覚悟してお読みください。 | ||||
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自分ないし他人が未成年型のセクサロイドに欲情するという事実に対し、酷く嫌悪感を覚える主人公目線で話が進みます。 物語の意外な真実も、セクサロイドに対する感慨も、その保守的な主人公目線から見た驚愕の事実として提示されるので、ロボットと人間は別物という立場から読んでいると「今更そんなレベルでショックを受けられてもなぁ」という気分になります。 主人公と作者は別物だと思われるのですが、結局保守的な感性と印象に左右される一般的な人間の主観で描かれているので、SFを題材にした私小説といってもいいのではないでしょうか。 | ||||
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性描写がかなり生々しく、読むのを躊躇いたくなる箇所もあった。非実在青少年にも共感できる(してしまう)というのが人間とAIとの違いだな、と感じた。 | ||||
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テーマの割には エロ控えめは作者の作風か? 小松、筒井、平井・・・ 第1世代の作家は SFマインドを打ち出しつつも ソッチ方面ウマかったよな~ | ||||
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ストーリーテリングがうまく,読みだしたら止まらなくなった。広げた風呂敷を見事に畳んでおり,着地点も見事。これはハッピーエンドに分類してもいいのでは? 性描写が必要十分で無駄に官能的だったり下品だったりしない点も安心できた。 主人公にやや男性蔑視というか,男はケダモノみたいな信念があるように見える点が気にはなったが,本人がニュートラルであろうと努力していたので,まあいいか。 「結城ぴあの」に関するくだりが最後まで解らなかったのと,表紙がアニメ調なのはやや不満ではある。 総じて,良い作品に巡り会えたと思う。 | ||||
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読み終わった後、「これ、すごい作品だぞ」という気持ちになった。 AIの性ビジネス。主人公がセックスする為に生まれたアンドロイドに、インタビューと体験をする小説なのだが…… セックスの為のアンドロイドというだけで、衝撃的だけど、内容がもっとすごい。というか、考えさせてくる。 確かに、目の前にいるのは、アンドロイド。だけど、人の形をしているし、会話も上手い。何より賢い。 でも、年齢が…… 彼らに権利というものがあるのか。私達はどう、認めていくのか。沢山の人に読んでほしい作品です。 | ||||
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設定や考察部分がとても巧妙で、楽しく読みました。 変わったテーマですがこのような世界で人が何を考えるのか、どのように行動するのか考え抜かれていると思います。 途中の性行為描写がなんだか滑稽に感じてしまい、そこだけ素直に読めませんでしたが、それでも読んでよかったと思います。 | ||||
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コレ凄いわ。なんというのか、いろいろ深い話になったかなぁ、と。 | ||||
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アイの物語の端々にも出てきた人間が機械(というより無機物?)に向ける性愛(というよりもフェティシズム?)。今作はそれを思い切りぶつけてきた。 機械と人間の境目を問うテーマは好きなのだけど、機械との性愛というのは自分には理解しがたく合わなかった。 筒井康隆の短編「20000トンの…」を呼んだときとにた感覚を覚えた。 | ||||
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山本弘氏の著作「アイの物語」に収録された「ミラーガール」から (AIのバーチャルフレンド)のDSソフト「ラブプラス」までが約10年。 ドール趣味(球体関節)はよりリアルになり、衣装等を着せ替えるのは当たり前。 オリエント工業のラブドールはより人間に似た質感を持っている。 これにAR/VRの技術とPepperやASIMOのようなロボットテクノロジー。 クラウド化された人工知能と自然な受け答え(siriなど) このあたりを全部融合させるとおそらくあと10年後くらいには 「バーチャルダッチワイフ」は実現されるでしょうし そこに、この物語で表記されている「様々な人格や特殊性癖」まで網羅させると 20年後くらいにはこのような世界観も出来てくるかと。 惜しむらくは、冒頭で出てきた初老の老人や、このビジネスの立役者である小酒井氏のように これが実現される頃には私にそれに対応する性的能力が無くなっている事でしょうね…。 SFとしては文句ないです。 思想である「非実在青少年問題」を露わにする為の (というより、ストーリーを完結させる為に必要な) 敵役を出さずに「これでハッピーエンド」だったら良かったのですが それだとオチが弱いのか「反対派勢力」を出してしまったのが 読後感がスッキリしない問題点。 現実の出生率の低下をもっと掘り下げたり 「ナッツ99氏」のような極論者をもうちょっと上手く描けていれば…。 | ||||
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"内容紹介"のとおりに話は進むが、希代のストーリーテラーの手に掛かると。。。。細部の詳細かつ具体的な描写に隠して「理由を正当化できるテロはあるか」「議論は無力か」「恥ずべきは誰なのか」なども楽しめます。ハインラインの宇宙の戦士の読後感を感じました。 | ||||
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思っているほど、いやらしい本ではなく。とても想像しやすい文体のでした。 | ||||
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SFは良いのだが、恋愛絡みになればなるほどつまらなくなる傾向がある作者。 あらすじ聞いて地雷だろうと半分わかってて読んだとはいえ残念な出来でした。 同時期に同出版社から出てた性を題材にしたなろう系小説に話題性も部数も負けたからか、 SNSで必死に噛みついていたのも正直痛々しかった。 | ||||
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時は、2043年。 そして、「2043年は暮れかけていた」(293頁)時、「破局」は訪れます。 「レイ・カーツワイルが技術的特異点(テクノロジカル・シンギュラリティ)が到来すると予測した2045年まで、あとたった二年」(53頁)という時の「破局」です。 「エピローグ」は、「2045年3月」(336頁)です。約二年間の物語です。 この本の主な舞台は、成人向娯楽施設「ムーンキャッスル」川崎店。 「プロローグ」の主人公は、ボク。 ボクは、マイナー・オルタマシン(未成年ヒト型アンドロイド)です。いろいろなタイプを選べますが、「私」は12歳タイプの美少年の姿形を選びました。ボクの名前は「ミーフ」です。髪はメロンソーダを思わせる透明感のある明るいライトグリーン、瞳は宝石のように澄んだスカイブルーを「私」は選びました。人工的、非生物的な生命感を感じさせるマシンです。しかし、ボク自身は欲望も意志も持たない機械人形にすぎません。「でも、明らかに自意識を持った存在です」(324頁)と「私」には感じられます。 そして、第1章から終章までの主人公は、「私」。 「私」は、長谷部美里です。はせべみさと。愛称「ミリ」です。フリーの雑誌ジャーナリスト。ライター。イラストレーター。 「私」はムーンキャッスルで「ミーフ」を選びましたが、小学校四年のときの12歳の少年への初恋の記憶が影響したのかもしれません。 「ミーフ」を一人の“男”として「意識」していたことに気付いた「私」は、胸にきゅんときてしまった女です。年齢不詳。お金がなくて、若く見せる抗老化処置をまだ受けていません。「私」は「ミーフ」の裸を見ただけで、淫らな欲望を抱き欲情して、動揺してしまったのです。「ミーフ」に恋をしてしまいます。愛してしまったようです。 古保物語の主題・テーマは、 人間社会の性風俗をめぐる、性愛の倫理観と法規制の歴史を読者に考えさせるような「性体験」を自身で行い、インタビュー記事と合わせて、未来を試行した体験記を書くことです。 ボク「ミーフ」は、職業「意識」の高い人工「意識」(AC、アーティフィシャル・コンシャスネス)を持っています。 なので、ボクは充電中の時間にも読書してゲストに喜んでもらおうとする勉強家、努力家です。 「従来のAIと違い、ACはプログラムによって縛られない。自由な意識(コンシャスネス)を有していること、命令されなくても自分で考えて行動できることが、人工意識(アーティフィシャル・コンシャスネス)の定義なのだから」(98頁)、当たり前のことなのです。 しかし「ヒトはセックスを好んでおり、オルタマシンを開発し、積極的に利用しているのに、自分がセックスしていることを他人に知られることを好まない」(5頁)ことをボクは理解できません。だから、「プライバシー」を守ることの重要性を理解できません。 「ヒトにしかないモラルとか羞恥心といったもの」はボクにはもっと理解できないものなのです。 この本を著者が書いた目的は、人間社会の性風俗をめぐる、性愛の倫理観と法規制の歴史を読者に考えてもらうことではないかと感じます。 そのために、未来に起こる可能性のある体験を予想して、人間社会の反応を予測した物語ではないかと思いました。 人間の文明が始まって以来、性風俗や性愛の倫理観(モラル)は時代と共に変化してきており、その時代、時代の倫理観(モラル)に基づいて法律が作られ人間の行動が規制されてきたのです。この本に描かれたような時代が来るかもしれません。可能性がありそうです。 この本は、そういう時のための一種のシミュレーション・ゲーム、思考実験のように感じました。 | ||||
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セックス用アンドロイド「オルタマシン」が開発された未来。 フリーライターの長谷部美里は、取材のため子供の外見を持つマイナー・オルタの元を訪れる。 アンドロイド売春婦は、三文作家が好むネタだ。その大半は煽情的で低俗なだけで、SFの名にも値しない。 近作では『ねじまき少女』などが典型例だ。他にも有象無象の駄作が存在する。例外は小川一水『天冥の標』くらいか。 本作は通俗に流れやすいテーマながら、性を逆転することで凡百のエロSFと一線を画すことに成功している。 ヒロインは干物というほどではないが微妙な感じの痛い女性で、美少年売春「夫」に溺れていく過程に説得力がある。 性という根源的な欲望を通じて、ヒトとAIのありようを模索する。まさにSFでしか描けないアプローチで、しっかり読み応えがあった。 開発者が熱弁をふるう場面は、作者の主張と重なって思わずニヤけてしまう。同世代だから、おおむね賛成だ。 終盤の展開には驚いた。主人公サイドから見れば敵に当たる人物にも、十分すぎる動機がある。 一方に自由の主張あれば、他方には人権の主張がある。深くて重い問題だ。 最終章の会話がたまらなく切なく美しい。傑作だ。 | ||||
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日頃から小説を読む習慣のない、小説素人ですが素直に感じた感想を書き込みます。 ハイテク技術やIT的な用語が頻出しますが、アンドロイドの様子や、情景が分かりやすく浮かび、想像しながら読むことができました。 理解しやすい・意味がわかるという点は文学者方ばかりが読むのではなく、普段活字を読まない多数消費者にとってはそれだけで内容のわかるよい本だと感じます。 高等な表現や難解な情景描写ばかりでは意味のわからない本で終わってしまいます。 アンドロイドに対する意見を主人公と他人が議論し、意見がぶつかり合います。 読者は肯定派か?否定派か?読みながら、自分はどちらなのか考えている間に、主人公と同じようにいつの間にか意思が流されていたり 主人公にずっとあった意思が変わっていることに気づきます。 登場人物たちも、論理やら説明を繰り広げますが、分かりやすいので読んでいられます。 えっちシーンも…わかりやすい もっとキャッスル内部の人たちの情景も読みたかったなと思います。 これよりもページ数が多くても読んでいられましたと思います。 おもしろさは、どんどん読み進められることとしてはよいです。 が、もっと読んでみたい場面があったなぁという心残りのような不完全燃焼感があるので ★3つで。 | ||||
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近い将来に訪れるかも知れない問題提起という点では色々考えるところがありました。ただエンターテイメント性を期待されるかたには物足りないかもしれません。 | ||||
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雑誌連載で読みました。 著者は以前から「表現規制批判」を軸とした作品を発表していますが、これはその系列の中ではもっとも踏み込んだ内容になっています。 内容紹介の中では「ヒトは、ヒトならざるものと愛し合うことができるのか。」という点がブチ挙げられていますが、そこは「有りです」というのが、SF界の定説になっているというか、「世間は否定するけれど作品の趣旨としてはアリ」になっていない作品はないでしょう。だから、そこは今更テーマたりえません。(「銀色の恋人」(タニス・リー)とかありますし) なので本作のテーマは、昔日本に「美少女を愛でるのは趣味としてアリ」の時代があったこと、それが表現規制によって売買どころか昔買ったものを持っているだけでも犯罪と言われたり、児童虐待とは無関係な「絵」まで取り締まる法律が議論されるとか、そういう現実の規制潮流の先にある「表現のディストピア」を指摘するという狙い。 規制派と反規制派の対話のシミュレーション。(思考実験) あとは「たまには濡れ場も書いてみたい」(?) というのがテーマ、軸なのでしょう。 著者は現実の先端技術のちょっと先の話、が得意なのでいかにも有りそうなリアリティーは中々良いと思います。 ただ"個人的"には、物語の要請でエロを描写するのはありですが、エロのために...それも文化ですけど...物語を作るのはあまり欲しないですね。 SFは文明批判の道具、未来社会のケーススタディとして意義があるので、世間~政治による表現への介入という現実の脅威について作品でこれに警鐘を鳴らしていく努力をする、ってのは意義のあるところだと思いますが。でも本作は表舞台に訴求しにくいかな、一般社会に打って出るにはもうちょっとエンターテイメント要素が必要かと...。そう感じました。 そういう意味では小川一水の「天冥の標IV 機械じかけの子息たち」は、エンタメなエロかつ取り締まられまくる話で上手いなあと思います。執筆動機が異なるかもしれませんが。 某ライトノベルと比較しているレビューが有りましたが「人間がロボットに恋愛感情を抱く」というところ以外にはまったく接点がないので、これは比較の対象外ですね。 あちらはむしろ「ラピュタ」に近い。ボーイミーツガールの王道の空から落ちてきた生身の女の子をロボットに置き換えただけで、異種間恋愛の問題意識とか、テーマにしているわけではないですからね。魔法少女バトル物とも近い(明らかに設定はファンタジー枠)。いつかアニメになりそうだし。 「見た目は美少女」だけれど「ロボットだから理不尽な戦闘でボロボロになっても(読者は)エンタメとして楽しめる(実写ドラマで生身の少女設定だったら鬼畜過ぎる)」という内容は、本作の方の世界観だと発禁処分が取り沙汰されたりするのかもしれませんね。 | ||||
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アシモフはSFには価値観の転倒による驚き、すなわちセンス・オブ・ワンダーが必要と言ったが、これは目新しい視点や価値観は一切ないです。 ありきたりな話に作者の偏りすぎた物の見方と性癖を感じさせ、正直読後感は気持ち悪いくらいでした。 あまりにもロートルで陳腐なストーリー。 | ||||
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「BEATLESS」と似たような題材を扱いながらも内容は足元にも及ばない駄作が、コレ。 書き手のセンスが未来ではなく昭和であるなど、浅はかな思考は特定年齢層に刷り込まれた教育の結果なのだろうと思うと哀れみをすら感じる。 レトロ世代が「今」にすがりつこうとした虚しい努力を眺めたければ一読するのもいいだろう。 星は表紙へ捧げる。 | ||||
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