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(短編集)

アリスマ王の愛した魔物



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【この小説が収録されている参考書籍】
アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)

アリスマ王の愛した魔物の評価: 4.38/5点 レビュー 16件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(5pt)

一気に読んでしまいました

老ヴォールの惑星でファンになりました。
困難や想定外のことに直面するキャラクターや
色々な世界が手に取るように描かれていて
引き込まれました。

人ならぬものが感情を持つことは、
どこか怖いような憧れるような気がしますね。

少しほっこりするようなお話が入るのも魅力的に
感じました。
アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)より
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No.13:
(4pt)

good

バイク乗りとしては、最初のバイクの気持ちを考えるお話が好かったです。自分のバイクももっと大事にたくさん乗ってあげようって思います。

アリマス王の愛した魔物だけなにを伝えたいのか最後までよく分からなかったので☆4にしました。
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No.12:
(4pt)

読んで良かった

年単位で積読というか買ったまま放置してたけど暇な時に読み出したら止められなくなりました。人間じゃないもの同士、あるいは、人間と人間じゃないものとのコミュニケーションがメインの短編集です。日本人は物でも長く使い続けると付喪神になるというバックグラウンドがあるので共感し易いのではないでしょうか。オートバイの話は泣けました。
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No.11:
(5pt)

いろいろなテーマが綺羅星のように

今後のAIとヒトの関係性はどうなっていくのか、名付けることも難しい偏執・主体、優しい少し不思議なできごと、いろいろなテーマが綺羅星のように散りばめられて素晴らしい体験をさせてくれました。ありがとうございます。
今後も楽しみにしてますので、何卒お体をお大事に。
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No.10:
(5pt)

機械と愛情と…

どの話しも非常によく出来ており、作者の実力の高さに驚かされる。小川一水の短編集には外れと言うものが無い。天命の導に導かれるような文体に、喜びと感謝を、敬意を込めて。
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No.9:
(5pt)

SFとファンタジーの玉手箱

表題作は他の作家との作品集で既読であったが、とても気に入ったのでまた読みたくなり購入。
表題作は、文体との妙技で奇天烈な物語が薫り高くなった。これは、熟練の女性朗読者に朗読してもらいたい作品。朗読会向き。

一作目の「ろーどそうるず」は泣かせる。
ちょうど、「D-LIVE!」という漫画を読んだばかりで、コイツを斑鳩くんに会わせてやりたいって思った。
そして最後の「リグ・ライト」。
ちょうど自走車による人身死亡事故がタイムリーなニュースの中、読了。
主人公は一見、相続人の女性だが、物語の視線は最後まで人間ではなく機械に寄り添っている。
えっそっちだったの、という読者へのフェイントは見事。

先付でバイク好きの心を掴み、八寸で古代王朝絵巻を展開し、魚料理で刷り込まれた優勢民族を皮肉り、肉料理でいつだって世界を救っているのは本当は世界の片隅の人々だって知らしめ、デザートで「ヒトであるヒトとないヒト」(天冥の標)を彷彿させた、見た目も味も満足な花見弁当だ。
そして弁当箱が空っぽになると名残惜しくなる短編の妙技。

昔の小川一水氏の作品に登場する女性(女の子)は、描き方が男性読者に寄り添った描き方で嫌いだった。それが今では、どの男性作家より女性の描き方(&同性愛者)が自然体だ。むしろ誰より上手い。
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No.8:
(4pt)

概ね佳い

「ろーどそうるず」
「アリスマ王の愛した魔物」
の2篇は佳かった。
「ゴールデンブレッド」は可も無く不可も無く。
「星のみなとのオペレーター」
「リグ・ライト」
の2つは、冗長かつ、なぜこの話の主人公をこういう人物にしてしまうのか、勿体無く感じる。
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No.7:
(5pt)

これぞSF短編だ

日本最高のSF作家を一人だけ挙げるとしたら。
個々の作品を好みで判断するなら、平井和正・筒井康隆・山田正紀といったところが上位に来るが、
実績を総合的に評価するとやはり小松左京だろう。
特に初期短編集は、題材の豊富さ・SFならではの飛躍の妙味・娯楽性の高さがすべて揃った完璧な出来栄えだった。

現代の作家で、最も小松左京に近いのは小川一水ではないだろうか。五本の短編すべてが味わいが違う。しかもすべて高品質だ。
四の五の言わずとも純粋に面白い。そして受け狙いの軽薄エンタメなどではなく、しっかりSFの芯が通っている。

『ろーどそうるず』
オートバイに搭載されたAIの人生が描かれる。バイク好きなら号泣するだろう。ペーパードライバーになってしまった私でも胸が熱くなった。
『ゴールデンブレッド』
宇宙時代の捻じれたカルチャー・ショックがテーマだ。依怙地な主人公と呆れながらも付き合ってくれる現地人のかみ合わなさが笑える。

表題作は架空世界の戦争と征服の物語だ。このテーマは過去に数多く書かれているが、たいてい現実の史劇や軍談のパロディもどきだ。
本作は違う。弱小国の第六王子アリスマは、病弱で醜悪だった。だが「数える」ことに特異な才能を持っていた。
彼はすべてを数える。人を土地を食料を金銭を。それがやがて世界を統べる力となっていく。
極めつけにユニークな架空世界の歴史小説である。

『星のみなとのオペレーター』
作者得意のお仕事女子小説である。スケールの大きさと結末の爽やかさが強い印象を残す。
『リグ・ライトー機械が愛する権利について』
祖父が残した自動車には、女性型アンドロイドが付属していた。
AIテーマの佳作。彼女の最後の決断に感動した。
これはレスター・デル・レイの有名作に対する現代的なカウンターではないだろうか。
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No.6:
(5pt)

不条理な現実を忘れられる

不条理な現実を忘れて、フィクションの世界を楽しめる。既読の作品も含まれていたが、いずれも再読の価値あり。
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4150313091
No.5:
(4pt)

なんだよ、ずるいよ。

1編目が「ろーどそうるず」だっていうのはずるい。
8年前に「NOVA3」で読んで泣けたんだよね、物に感情移入できるのは
付喪神の様に物を擬人化できる日本人の感性か。
「星のみなとのオペレーター」(「星海のアーキペラゴ(書き下ろし小説+イメージアルバム)」)と
書き下ろし「リグ・ライト」は未読だったので嬉しい。
特に「星のみなとのオペレーター」はこんなCDが有ったのを知らなかった。
「リグ・ライト」は自動運転車の運用と法的展開が今時の話題で面白い。
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No.4:
(4pt)

地球外生命体もAIも米粉のパンもSFに

一口に『SF』とは言ってみても,地球外生命体であったり離れた星での食生活であったり,
語られる内容も見せ方も,『作品集ならでは』という言葉では収まらない幅の広い一冊です.

また,本篇とは違うところから覗き見えるテクノロジや暮らしぶりには思わず胸が躍り,
かと思えば,AIと人間との関係,さらには彼らが起こす罪に対する責任や罰則の所在など,
近い将来,もしくはすでに始まっているかもしれない問題にも自然なアプローチで触れてと,
時にユーモラスに,その一方ではシリアスに,どの篇を開いて読んでも満足をさせてくれます.

このほか,ダラダラとした導入部がなく,スッと物語の中へと入っていけるのも好印象で,
それでいて過不足を感じさせず,その丁寧な話の組み立てには関心をさせられるばかりです.
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No.3:
(5pt)

良いものを読んだ気分になれる。

寓話のような、それほどハードでないSFだが、丁寧に作り込まれているので文学というか良いものを読んだ気分にさせてくれる。表題作も良いが、人工知能と自動運転を真剣に考えた最後の中編も面白かった。長編も良いが、著者は短編もいいね。
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No.2:
(5pt)

AIネタは熱い、小惑星話は自由。どちらも楽しい

5篇からなる短編集です。
書名になっている短編「アリスマ王の愛した魔物」は3話目にあります。計算(アリスメティック)大好き王子、アリスマが数学の魔物と組み、計量と計算で国を治めた数学冗談昔話。人力計算による巨大人工知能らしきものに吹いてしまいます。
AIを主題とした短編が2篇。
1話目の「ろーどそうるず」は2輪車の統合制御ユニットがライダーの願う最適な走りを実現するという目的を機械なりのモチベーションに昇華させ、人格的なものを持ち、各種トラブルを越えてライダーやその家族を幸せに導く話。走りへの、ライダーへの、機械の思いが熱い。大半が、統合制御ユニットからメーカー研究所設置のマザーAIへの走行記録通信報告という機械同士のやり取りですが、リアルタイムでの状況緊急連絡や危機回避行動指示のやり取りの場面は手に汗を握らされます。
5話目の「リグ・ライト ―機械が愛する権利について」は自動車の自動運転がレベル3からレベル4、そして完全自動運転に進化していく時代の話(つまり今?)。OL四季美が相続した自動運転車の車載統合AIとAI人型ロボットの関係の中で、AIがある種の人間的意識を持っているのではと疑われる事態が発生した時の話。自動車事故の際に誰が運転責任を取るのかという問題に絡めてAIにとって愛とは何かが問われます。新しい世界の到来を納得されてしまいそう。「」のラストを思い出しました。
2番目の「ゴールデンブレッド」と4番目の「星のみなとのオペレーター」は太陽系の小惑星帯に進出し、小惑星の地下トンネルに生活し、時に惑星間を飛び回る人たちの話。農業小惑星の住人と不時着した軍人青年との間で人種とか民族の意味が問われたり、惑星間宇宙船用宇宙港の通信オペレータが異星人コンタクトで大活躍する様子が気持ちよく語られたり、宇宙は自由ですね。
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No.1:
(5pt)

新作待ってました

小川一水さんによる短編集です。
全編面白いですが、特に5話目の「リグ・ライト、機械が愛する権利について」が気に入りました。さんざん言われている「機械に意識はあるか?」「人間と見まがう機械が出来たらどのような社会になるか」を、丁寧に書いていると思います。
後、恋愛物としても読めるのではないかと思いました。

また私はバイクに乗るため、1話目の「ろーどそうるず」も楽しく読みました。私も普段自分のバイクに同じように愚痴られてそう(笑)

ファーストコンタクト物の「星のみなとのオペレーター」
超巨大人間コンピューターを描いた表題作「アリスマ王の愛した魔物」も面白いです。ただひとつ「ゴールデンブレッド」だけはあまり響きませんでした。

総じて面白いです。買って損はしません。
アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313091

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