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蹴りたい背中
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蹴りたい背中の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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高校になじめないけだるさというものをうまく表現できていると思う。 自分も同じような青春を過ごしてきたので良くわかる。 10代でなければ書けない風景である。 すっかり汚れたオッサンになってしまった現在、読んでいて部屋で声を出して爆笑してしまったのが 「クラスの人たちどう思う?」「レベル低くない?」 痛たたたたたたた・・・・・痛すぎる! これは恥ずかしくて書けない。痛すぎる自分を思い出してしまったよ。 将来、綿矢さんにとって振り返ると赤面してしまう自意識過剰すぎる尾崎豊風のポエムのような作品になるんじゃないのかな。 私はあのころの自分を思い出して恥ずかしくなってしまいました。 誰でも思春期はそんなものなんですかね? 真面目に共感できずに読めない時点でオッサンになっており、ティーンズノベルに分類されるものではないでしょうか。 | ||||
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この作品を好きになる方法は、同級生を見下すことでしかアイデンティティーを得られない主人公ハツに共感するか、作者の「感受性」に感嘆するかどちらかである。 もっともハツ=作者であり、作者自身が経験した感覚に、多少の脚色をして書いた作文である。 当時の作者の年頃は、女子高生時代の感覚が残っていると同時に、物語化できるだけの時間差も持ち合わせている。何より「感覚」を他人にひけらかすことを恥じらう羞恥心が欠如している時期でもある。 作品中、ストーリー性がなく、何も起こらないことは評価としてマイナスにはならない。しかし、構築された作品という意味での小説とは呼べない。作文である。 また、登場人物がだれ一人魅力的ではなく、印象にも残らないのは致命的だ。ハツはそこら辺にいる凡庸な女子高生の一人にすぎない。誰にでもハツのような感覚はあっただろう。それを垂れ流しているに過ぎないが、いかにも「他人より考えている」風に細工をするところはあざとい。 騙される読者にとっては「技巧」と見えるだろう。 日本の小説は、作品にはなく、作品外(作者と作者が持つキャラクター性)にあるといわれているが、この作品はその最も悪い例である。 買う価値はない。 | ||||
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ちょうど高校生のときに親がこの本を買ってきた。当時色々話題だったので読んだ。 が、10ページぐらいでダルくなり、これからの展開が面白くなるんだろうと読み進めていくうちにあっさり終わり。 リアルな女子高生を表現しているとかいっていましたが、私はいまいち共感出来なかった。 登場人物達もいまいち好きになれない。 読み終わってみて、「それで?」という感想しかわかない。 私の感性の問題かも知れないが。というかこういう作品に面白さを求めてはいけないんですね。 | ||||
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私にとっては、時間とお金の無駄、それ以外の何物でもありませんでした。 話題性作りのみに与えられた芥川賞に乗った自分が恨めしい。 何を主題においているのか(仮に主題がなくても何を伝えたいのか)、 まったく分からない、かつ、尻切れトンボの最後。 本を読んでイライラしたい方、 著者の顔が可愛いと思った方にはお奨めです。 | ||||
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人付き合いが苦手な主人公。そういうところが自分に似てて(同じ高1ということもあって)共感できたんですが、でも、どこか他人を邪魔者のように思っている節があって好きになれませんでした。もう少し他人に対して積極的にはれば、そういった価値観も変わっていくと思うんですが、他人に関わろうともしないで、分かったような口ばかり叩く主人公に嫌気がさしました。 多分、この本の世界観が狭いのも、内容が浅いのも、作者自体が他人とあまり関わらない人だからじゃないかと感じました。 | ||||
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芥川賞受賞作品という事で、全く本を読まなかった僕が文学への最初の一歩として選んだのが 本書でした。 自分の中に 芥川賞をとったなんてどんな難しい小説なんだ と不安が過ぎっていたが 読んでみると自分の好きな{学生物}だったので安心し、 使われる多様な比喩に自分の想像力を補ってもらいながら1日で読破しました。 しかし読後感は決していいものではありませんでした。 この程度で芥川賞?ほんとにいいの? といった不信感がつのり、数秒考えついた結果が 芥川賞という賞の基準を徹底し下げ 活字離れ世代に本を読ませる策の一環として利用しているのではないか?という事だ。 つまり最近顕著に見られる若い女性作家の受賞が目立つのも 出版社などの策略で購買層を増やしたく、そういった踏み台戦略をとっているのかもしれない。 そんな事をも思ってしまうような作品だった。 決して退屈させられる作品ではないが、読後に浮かぶ疑心感は取り払えないだろう。 | ||||
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長編の第一章だけ書いてみた、というような感じだった。 正直、これで終わるのは期待はずれ。 そこからどう膨らむのかと思っていたら、これで終わりで続きがないらしい。 個人的な感想に過ぎないが、どこが面白いのかわからなかった。 | ||||
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「最年少芥川賞受賞」のオビに多数の方が踊らされたと思われる「なんて事のないお話」。 賞に選抜された理由が不明だが(少なくとも私は内容を読んでみて、サッパリ想像できなかった)、賞に選ばれたこと自体は作者の関知しないことなので、選ばれたか選ばれなかったかで評価するべきでは当然にない。 高校に入学してからクラスに上手く溶け込むことの出来ない主人公(女子)が、自分と同じくクラスに溶け込めない「アイドルおたく」の男子と些細なことから接点が出来、一緒に接点となったアイドルのコンサートに行く・・・というだけだ。実際。それだけでストーリーの概要はオッケーである。 ただ・・・文字数の割に本のページ数を裂き過ぎだよ。明らかに。もっと(文字を)詰めれば半分の厚さで済むはず。勿論、価格の点でも。 同じクラスにいる中学時代の親友が、自分を捨ててとっくの昔に新しい仲間と馴染んでしまっているというのは「屈辱」とも「悲しい」とも「寂しい」とも「裏切り」とも取れるが、親友の立場にしてみれば「歩み寄ろうとしないあんたも悪い」とか「私だって仲間外れはイヤ」とか「自分のことくらい自分で何とかしなさい」とも言いたいのが本心かも。 自分が安易に他者と同調して「朱に交わって赤くなる」ことに違和感を感じていながら、「孤独」は貫き通すことも、孤立を楽しんでしまうことも出来ない主人公は情けない。 にしても・・・彼女に限らず人はどうして集団に属したがり、他者に同調したがるのだろうか? 民主主義とはいえ、多数決による結果が必ずしも正しいわけではなく、また「仲間外れにされたくない」という理由が通るなら、ヒトラーやスターリンの協力者となることとて肯定されるだろう。 それに人は個々人がそれぞれに別の意思・別の人格・別の魂・そして別の宿命を持った存在であるはず。 しかも寿命は別で、それぞれが同時期に死ぬことは通常は考えにくいことである。 ならば「別れるのがむしろ自然で、同じ組織・集団に属すること」のほうがむしろ珍しいことではないか? 人は出会い、そして別れる。その離合集散の積み重なりが「人類の歴史」だろう。 親友の少女が早々と属した集団の面々とていずれ必ず別れるのである。 たが当の本人たちは「完全な事実」でありながら、普段はそのことから目を逸らして生きている。 ツライことから目を背けてしまうのは、向き合うだけの精神的な強さがないことの証ともいえる。 親友からの「仲間入りの勧め」は主人公にとって突如襲い掛かってきた津波のようなもの。 対応は3パターンか? ひとつには、その場にグッと両足を踏ん張って、津波に流されないように耐える。 ふたつめは、襲い掛かってくる津波にこちらから攻撃を仕掛けて、津波を切り裂いて乗り切る。 さして最後が津波に呑まれ流されてしまうこと。 1番キツイのが津波を切り裂く事で、迫り来る波に立ち向かう勇気と波を切り裂くだけの実力の両方が必要。 耐えるのは消極的な対応だが、「抵抗の意思」を胸に秘めた事実上の反抗である。 1番楽なのが最後だが、流れ着く先が何処になるかが不明だし、溺死する危険が高い。 主人公は・・・・津波に足を踏ん張って耐えた・・・。最も中途半端な対応ではあったものの、どの道を選んでも困難にブチ当たるという意味においては「親友」の判断が賢明かどうかは不明。 主人公が「おかしい」と評したにな川は、その実はすでに自身のスタイルを完成させつつある「波切り裂く者」か? 自分より下位(と思える)者を見つけることで安心感を得たかったのだろうか、主人公。 だが、前述の様式に当て嵌めれば、かりそめの虚栄に塗り固められたピラミッドの構図など脆くも崩れ去るのだと知るべきだ。 でも・・話自体はやっぱり中途半端に終わって「訳わかめ」な印象は拭えず。 芥川賞選考員の見識を疑う。 | ||||
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著者のルックスだけで売った本だな。ふざけんな。こんなもん読む価値無い。金返せ。泥棒。 | ||||
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もう、題名は「気になるあいつはアイドルオタク」でいいよ。そっちの方がこれにはあってるよ。 ひねくれた主人公が同級生のアイドルオタクと友達でもまして恋人でもない関係のままでそこから何も発展しないで終わっている。山場らしき場面はにな川が憧れのモデルに会うが、自分の持っていたイメージを壊されたのか彼女に対して疎外感を感じるところだけ。主人公にもにな川にも好感は持てない。 この小説も「蛇にピアス」も世界観が狭い上に幼稚なのは若者が書いたから仕方がない。まあ、同世代もしくは若者の共感を集められるかどうかなんだろうな。 でも芥川賞を受賞したのは何故?ただの話題作りとしか思えない。いや、これでヲタク、「蛇にピアス」でDQNの二極化された00年代の若者の象徴としたかったのか? | ||||
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テレビで話題になった時期に新品で購入しました 文章は割りとサクサクと読みやすかったです。 プールの水がどうとか変な描写ありましたが 一番共感できなかったのは、主人公のハツです。 人を蹴って喜び、友人の気遣いにもヒネクレ 最後は、ちょっとにな川を好きになっただけ 作者がもっと登場人物の成長過程を詳細に書くべき。 全体的に盛り上がる前終わってしまった感じで、感動はしませんでした。 漫画の読みきりのような作品だと思います。 | ||||
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たしか賞をとったことがある人が書いた本だな・・・と思い手にしましたが、 はっきりいって面白くなかった。これがテレビでドラマとしてやっていたら、 すぐにチャンネルをかえたと思う。買ったので一応読んだが・・・・。 読み終わって、「だから?」という気になった。 読んだ後、なんだか気分が暗くなる本。だからといって何かを考えされるほどの力がこの本には感じられない。 よくクラスに一人くらい変な子がいたけど、その日記みたい。もちろんそれより文章はうまいのだろうけど・・・。 文章は下手でも、これよりも心に訴えかける本はいくらでもある。 あえて読む必要はないだろう。 | ||||
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感性が貧しいと言われそうですが、これって一冊使って書く内容でしょうか。 蹴りたい背中という複雑で現実的な表現が見事だからなんなんでしょうか。 蹴りたくなる背中という感情以外の描写に重点を置いて見るならば、 これよりも優れた作品は他にもあるはずです。立派そうな賞に選ばれた理由がわかりません。 | ||||
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近年の芥川賞受賞作のレベルの低下には驚かされる。 この作品も例外ではない。 作者の並ならぬ才能は感じる。絶妙な表現のうまさもある。最近のものを読んでいて久しぶりに嬉くなった。この作者の将来の作品は読んでみたい。 けれど、この作品の線の細さ、文体・文章の危うさは、本来の芥川賞に値しないのではないか。 出版業界の起死回生? そんな商人根性で、憧れと栄光と門出の「芥川賞」を安売りするようだから、 最近の若手作家の作品はどれも深みがない。 そういったことがよくわかる本。 物語のはじめと終わりで主人公に決定的な変化が無い、 (例えば三島由紀夫は10代の頃すでに、その様な作品を「下らない」と評しきっている。) そう思ったのは決して私だけではあるまい。 この作品を読んだ後の率直な感想。「下らない」。 | ||||
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