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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 101~120 6/7ページ
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非常に興味深く読ませていただきました。 どの登場人物にも少しずつ共感する中で、誰の中にもある、澱のようなトラウマや重荷から逃れるには、ある時期真剣にそこに向き合わなくてはいけないのだ、、と気づきました。 主人公がもがきながら、真摯に受け止め再生しようとする様はとても勇気を貰いました。 | ||||
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何気ない情景描写の設定やシナリオが奥深いのでオドロキ。背景が蘇ります。 | ||||
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食欲を抑えるのが大変でした。ちゃんと料理しようと思いました。 | ||||
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1日の休暇を全部この作品に使いました。読了しないと外に出ていけないような気分になりました。 2年前の夏の休暇に北原みのり氏『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』を講談社文庫で読み、後頭部がジンジンしたことと、面白かったのに誰にも「『毒婦。』が面白かったよ!」と言わなかったことを思い出しました。今回たまたま買ったHanakoに「食べ歩き、お取り寄せ、そして自慢の手料理を綴ったブログを残し、結婚詐欺と殺人の容疑で塀の中に囚われた梶井真奈子。」と本書の紹介文があり、山崎ナオコーラ氏とトミヤマユキコ氏の書評を読んで、読んでおきたいと思って本屋さんの平台から手に取って一心に読みました。 小説は時代や社会を背景に、作家が人物像や関係性や出来事を構造化してつくるもの。その意味で、この作品は成功しています。女の身の周りの話題を真面目に取材して掘り下げたなァと感心しました。 後半3分の1は、主人公にどんな結末が訪れるのか、だいたい予想がついたので、やや白けました。やっぱり勝ち組?魔法少女キャラ?でないと、作品て終われないのかな~ 主人公が作品の中で成長する小説は好きだけれども、立派になりすぎて、手の届かない神のような存在になってしまうのが惜しい。ということで-☆です。 | ||||
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無性にバターが、しかも高級なやつが食べたくなりました。食べることへの執念が愛しく描かれているのは、例のブログを彷彿とさせます。 評価の分かれる作品のようですが、私は☆4つ。女性としての価値観、喜び、そして哀しみの数々が、溶けたバターのようにジンワリ染み入ってきました。木嶋佳苗役と家族、主人公と恋人、その友人と夫、人々の心理が様々に絡み合い、運命が螺旋を織り成していく様は圧巻。タイトルの秀逸さ、表装の絵も素敵。 ☆ひとつマイナスなのは、あんな風に易々と犯罪者の家族が家庭内に取材者を入れるものだろうか、妹がお喋り過ぎなのは何故?という疑問だけが最後まで払拭出来ませんでした。 木嶋佳苗がこの作品を酷評したそうで、名前を使われただけでなく、あまりにも人物像が的を得ているせいではないかしらと思ったり。登場人物たちにノンフィクションと勘違いしそうなリアルを感じました。 | ||||
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縦糸は『悪女について』の究極版みたいなのだが、バターがらみの横糸(酪農・料理ネタから「ちびくろさんぼ」まで)がみごとに織り合わされて、ぎっしり噛みごたえのある良書でした。 | ||||
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木島佳苗事件にも料理にも興味のないおじさんなので、なんだかな~と思いながら読み進めたら、だんだん引き込まれてしまった。 ハッピーエンドに上手にまとめ、食欲と元気が増した読後感! | ||||
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序盤、とにかく、コッテリなバターの表現でオエ〜となりまして…。 中盤〜終盤と、話が進むに連れアッサリとした食物へシフトしてゆきますが、このドロっとしたカバーイラストを見るにつけ、腹が重だるくなり、食欲減退。 おかげ様で読後2ヶ月ほどで、5kgほどへりました! どんな ダイエット本も大して結果が得られなかつたのにコレは、すごく効きます。 最高のダイエット本です。 | ||||
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いくつもの伏線が張られており、最後はきれいに終結してとても面白かったです。 バターがいろいろを象徴しているモチーフになっています。バターを使った食べ物の描写力は見事で思わず、バターライスが食べたくなります。 ちびくろサンボの物語に沿った構成になっているのかなと思います。「ちびくろサンボ」はうろ覚えですが、ちびくろサンボ一家の敵であるトラたちが争いあって一本の木の周りをぐるぐる追いかけあっていると、そのトラが溶けてバターになったのでサンボ一家はケーキにバターをかけて食べました!みたいな話だったと思います。(ちなみに、件の絵本が人種差別問題で発行停止になったことは、さらっと書いてあります。)この話を知らなくても、楽しく読めます。ゆっくり、味わいながら考えを巡らせて読むと楽しい1冊です。 木嶋佳苗は関係ありません。似て非なりといった感じです。 とにかくバターが食べたくなる、秀逸な作品です。 | ||||
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人間の欲を濃厚な筆致で描き出した傑作。一気に読破した。ただ(事実を基にした)フィクションとして読むべきだと思う。 | ||||
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木嶋佳苗事件はなぜこんなに関心を集めたか。どんな女だったか。 等への一つの考察であるとともに、さりげなく現代のジェンダー問題の現状が散りばめてある 。登場人物たちにも深く感情移入できて、圧倒的なページ数をあっという間に読んでいた。 図書館で借りて済まそうと思ってたけど買ってよかった。 | ||||
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面白くて、かみしめるように読めました。 女らしさ、家庭的、という、なんとなく時代遅れの感覚の、取り扱い説明書のような作品だと感じました。 働く女性なら心が少しスッとすると思います。 物語で少し出てくるアイドルって、柚木麻子さんの好きなあのプロジェクトのあの子がモデルかな?ってちょっとウキウキしました 笑 | ||||
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「3人の男性が亡くなった」事件には全く興味がなかったのですが、 読み始めると引き込まれ、460ページをじっくり読み切りました。 獄中の被告女性と取材する女性記者、その友人のサブキャラクター、 3人の女性の生き方が事件のミステリーをからめてしっかり描かれています。 その重要な切り口が、料理&食べることなので、 BUTTERも実に美味しそうに何度も登場し、他の食べ物もうまそうでしたねぇ。 (日本)社会の生きにくさや女性の行き辛さに興味がない人にはおススメしません。 多少なりともこの社会に興味がある、小説好きの皆さんにはおススメします。 | ||||
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克明に、立体的に、写実的な描写に、眼前にシチュエーションが迫ってきます。 特に香りの表現が緻密。 ミステリアスなゾーンを持ちつつ、登場人物の心情をつかんでいきます。 事件そのものの解明というよりも、むしろ女性の心境や心理を追求したものです。 人生の軸足をしっかりと置くために、様々な様相を通して自分という存在を見つめ直し、定義していくこと。 この小説では最初から最後まで頻繁にバターが出てきます。 バターの源を追い続けると共に、溶けだしたバターの行く末を描いています。 完熟した甘美さを背景に、人生を再スタートしていく姿を映し出しています。 | ||||
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序盤は面白かったのですが、終盤は「あーそういう展開か」と思ってしまいました。(好みによるものですが) ただ、バターを使った料理はとても食べたくなって自宅で真似したりしました。 ウェストのクリスマスケーキが気になります! 木島香苗の事件はあまり興味がなかったのですが、いま調べてびっくりしました。 この小説はほとんどあの事件を下敷きにしているのですね・・・。 | ||||
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最高。こんなのを待ってた。 勢いと暴力性がすごい。 バターは苦手。 | ||||
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良書と言えるでしょう。 少しネタバレあり。 木嶋佳苗ならぬ梶井真奈子に取材するうちにヒロインの里佳は カジマナという得体のしれない沼にずぶずぶと足をとられていきます。 それが二転三転して・・・でも、それはたぶんこの作品のテーマでは ないでしょう。生きづらさを抱えた者たちが楽に呼吸をするには どうしたら良いのか?、里佳と共に考えさせられるし、不意に涙が溢れたり 身体が震えたり、不思議な体験をしました。 里佳は父親の死に責任を感じ、また里佳の親友の伶子は両親の異常な関係に 幼い頃から心を痛めています。 それ故か、周囲の人々と上手に関係を結べません。恋人や夫とも。 里佳は常に伶子を守る王子様のような存在だけど、自分とカジマナの せいで伶子を危険な目に合わせてしまいます。 そのあたりは非常に面白くミステリーのようです。伶子の手記?風に 綴られるページはめくる手が止まりません。 個人的にはこのタッチを続けて欲しかった。 後半からラストにかけて、今度は里佳がひどい大波を被り、撃沈。 エンターテイメント性はあるし、心理描写もさすがです。 しかし、これ程の文字数(原稿用紙にして一体どれくらいだろう しかもどの頁もびっしり)が必要とは思えませんでした。 どなたかも言っていますが賞狙いかなぁとチラッと思うけれど これほど料理や食材が前面に出ると文学からは離れていきそうな気がします。 最後の方はお腹いっぱいでちょっと飛ばし読みしてしまいました。 「ナイルパーチ」にも似たセルフアファメーションがモチーフの 作品だと思います。 ☆は3+1(応援しているので) | ||||
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女性ならではの心理描写が巧み! 言葉巧みなカジマナの話に引き込まれる。 カジマナになぜ男性が落ちていったのか。全く綺麗事ではない動機だ。 カトルカールはぜひ作ってみたい! | ||||
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ここ数年で、一気に女性の生き辛さが言語化され・明るみに出てきたように思われる。 私自身、数年前SNSにて「ミソジニー」「名誉男性」「(仕事と家庭との間の)ダブルバインド」といった言葉を知り、これまでの漠然とした心の靄が晴れる気持ちで主張の応報をただ眺めているのみだった。 この小説では、木嶋佳苗による婚活詐欺事件をモチーフに、ある種社会現象ともいえる女性の生き方が真っ向から取り扱われ、丁寧に掘り下げられていたように思う。 個人的には、ただ現状を嘆いて終わるだけでなく(生き辛い世の中だがその上で)この先どのように生きていくか、という次の段階への踏み出し方を提示されていた点に魅力を感じた。読後、ほんの少し前向きな気持ちになれた。 | ||||
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「彼女は何もしなかった。ただ手を放しただけ」と解釈しても、納得してしまえるのが凄い。 離れたトコから見る分には「なんで?」でも、身近に接すると「ああ」と腑に落ちてしまう人って、たまに居るよね。みたいな。 どっちかというと、男は生活がずさんになると哀れまれる。女だと軽蔑される。的な描写に「それ!そこ!もっと言ってやって!…ンでも自分に置き換えるとずさんな女の仲間には入りたくないのが正直なトコ」とも思いながら… これだけのバターを消化吸収できるのは多分とても生命力がある人達だ。グルメとグルマンはパワフルでないと到達できないよなあ。と、とんちんかんな事に思いを致した 取材して書いた訳ではない、との事だが「いかにもありそう」な、いい味だ 大変楽しく面白く読みました | ||||
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