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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 41~60 3/5ページ
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形容詞、修飾語の多いのが少し気になりましたが、女性たちのこころのあり様を深く掘り下げてあり、感動しました。 | ||||
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昼食にいつもと違うガーリックバターチャーハンを作ってみた。意外と美味しくできた。その後 本の続きを読んでいたら、ガーリックバターチャーハンが出てきて 思わず笑ってしまった。 言葉のひとつひとつが私の意識へ静かに語りかけてくる。 どのページを開いても好きな文章がある。エシレバター、カルピスのバターを食べたくなるよりも、もっと知りたいことが出てきて 本を2冊注文してしまう。 頭の中で映像となって 脳と舌を同時に楽しませてくれました | ||||
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五感を刺激する豊かな文章表現、意表を突くストーリー構成、女性対女性の特有の心理描写、女性の社会における生き辛さ。現代における数少ない名著だと思います。 | ||||
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主人公は女子カーストで上位にいるタイプの女性(いわゆる「女子校の王子様」タイプのハンサムウーマン)なので、桐野夏生氏の『グロテスク』の〈わたし〉のような負け組の「性悪女」にならずに済んだのだろう。それに対して、問題の女性犯罪者〈カジマナ〉は嫉妬と羨望に取り憑かれたのかもしれない。 カジマナは、岡崎京子氏の『ヘルタースケルター』のヒロイン〈りりこ〉のように自分の妹には優しかったようだが、仮にカジマナの妹が『グロテスク』のユリコのような美女だったらそうはいかなかっただろう。カジマナの妹は、姉にとっては同性として脅威となる存在ではなかったからこそ、かえって姉の保護欲をかき立てたのだろう。女が3人よれば「政治」が生まれる。 かつて、評論家の草森紳一氏は「男が政治を牛耳っている限り、女は政治的動物であり得る」と書いたが、女性の「政治的動物」としての資質はむしろ、同性同士の関係性においてこそ試されるのだ。そして、この小説はある程度の「強者女性」を主人公にしたからこそ、性善説的な価値観の話に出来たのではないかと、私は思う。 | ||||
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主人公が自分と同じ身長だった。徐々に自分と同じ体重に近づいていった。その過程で他のキャラクターからひどいことを言われるたびに読んでてつらかった。 また、ひととつながることの大切さを描いているので、ぼっちの自分はやはり胸が痛かった。 面白くてぐいぐい読めた。 | ||||
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おすすめの本を探す際に幾つかのサイトで見かけていたbutter。 自粛期間中に読みたいなと思い、Amazonで購入しました。 届いた時には思ったよりも厚みがあり、読書家ではない私に読み切れるかなと不安になりましたが、意外とすらすら読めてしまいました。 文章から小説の中の情景が簡単に想像でき、どんどんのめり込みました。 タイトルにもなっている、作中に出てくるバターを使った料理が美味しそうで、夜中に何度もお腹がすいてしまいました。 内容的には女性の方におすすめです。 世間の目と自分がどうありたいかを考えました。 | ||||
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バターが食べたくなります。バターを使って料理もしてしまいます。 | ||||
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一斉休校で休んでいる息子と行ったTSUTAYAさんで何気なく手に取った本でしたが、 一行目からグイグイと引きずりこまれてしまいました。。。 心理描写が非常に繊細で、鋭く突き刺さるようでありながら、 普段意識していないけれども誰にでもある、 とてもナイーブな心の深いところに触れてもらえる感じがして、 読むほどに心が解放されていく気がしました。 一読しただけではすぐに理解ができない文章もありましたが、 それをなんどか読み返しているうちになんだかしみてくるという。。。 僕は食べたことがないですが、 とても高級な料理を食べるって、こういう感じなのかな?と。 ラストもとてもよかったです!!! | ||||
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本のカバーと名前に惹かれました。 題材にしている例の事件についてはよく知らなかったのですが、事件や犯人そのものだけでなく女性が意識せずに強いられている生きづらさのようなものに焦点が当たっており、読みやすいです。 展開に突飛さはあるかもしれませんが、冒頭のバターに始まる美食の描写の数々に引き込まれて、つい一気読みしました。エシレバターも購入してしまいました。 | ||||
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旅行先でふと目に止まり、恥ずかしながらモデルとなった事件を知らずに手に取りました。 物語の序盤は欲望に忠実に生きる真奈子の生き方が気持ちよく好意的に感じ、世の女性誰もが抱える仕事、家庭、体型の悩みなど本当にどうでも良いことのように思えてきました。 しかし、中盤以降里佳が真奈子の故郷へ訪れる場面を境に彼女の歪んだ思想が浮き彫りになり、真奈子の生き方で良いのか、、、?と現実に引き戻されまれます。 何事も適量が大事だけど、それが難しい。 生きて行くには何処か逃げ場が必要だということはその通りだと思います。 不器用で極端なキャラクターである真奈子、里佳、伶子ですが3人とも自分自身と重なる部分があるから不思議で、自分の弱さを彼女達が代弁してくれたような気がして読後に勇気づけられた気がします。 基本的に女性的な目線で描かれたストーリーですが、性別問わずできればすべての方々に読んでいただきたいと強く感じました。 中々ボリュームのある本でしたが、読みながら何度も思考が変化していき、本当に読み応えがあり大満足です! | ||||
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サスペンスとしての出来は大いに称賛する。 被告人の郷里を実在の町に設定している。現実の凶悪事件を下敷きにしフィクションとして作品を仕上げているのだから、被告人の郷里は特定されない架空の町にすべきだろう。被告人の出身地とされた土地の人々に対する配慮に欠ける著者のセンスに疑問を感じる。 | ||||
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ずっと気になっていた首都圏連続殺人事件をモチーフにした本を大好きな柚木麻子さんが書いてくれてドキドキしながら読みました。 木◯佳苗はこの本に怒っているみたいですが、特徴をよく捉えていると思います。 お料理もたくさん出てくるので読んでいるとお腹が空いてきます。 死刑囚を題材にした本ってだいたいが恐ろしい。常人には理解できない精神構造ですが木◯佳苗だけは何故か怖くない。その特徴をよく捉えている本だと思います。 | ||||
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これまでの柚月麻子の作品でトップクラスの読み応えがあった。 表現方法やストーリー展開も少し変わってきのかなと思った。 過去の作品のようにぶっ飛んだキャラクターは存在しないが、リアリティばかり求めた単調な作りでもなく、ちょうど良いバランスの作品だと思います。 | ||||
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欲望、抑圧、父親の死をカジマナに投影しながら、自問自答する主人公。人間の底にあるものを描きながらも、レシピと料理という花で物語という形が整えられている。バターで始まり、七面鳥料理で終わる。 | ||||
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Amazonでは批判的な声もあるが、十分に読み応えのある小説だった。なぜ、批判的なコメントが多いのだろう? あの木嶋佳苗事件を題材にしているが、あくまで題材で、本作には小説らしいオリジナリティもある。 木嶋にあたる犯罪者の女性が、「肥満で虚言癖もある」のに、本の主人公の記者と一緒に彼女の話を聞いていると、つい、同情的になるというか、肩入れしてしまうほど魅了されてしまうのが不思議だ。夢にまで見てしまった。 ただ主人公の親友が、失踪して事件関係者と同居する場面だけは、話の本筋と無関係な感じがしたし、少し違和感があった。また主人公の恋愛事情が進展しないのは最後までもどかしい。 この作者の別の作品もぜひ読んでみたい! | ||||
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すごくおもしろかったです。 若くもない美しくもない「あんな女」がどうやって何人もの男を手玉にとってきたのか。殺人犯とされる梶井真奈子本人はもちろんですが、「梶井真奈子が気になってしかたない」側の人間たちと、世間を掘り下げて進む物語は読み応えがあり、本当におもしろかったです。 日頃、胸の奥底に押し込んで見ないようにしている「何か」を引きずり出されているような思いでした。しかし、それは不快なのではなく、「自分自身の感覚」について考えさせられる時間でした。 洞察の深さに胸をつかまれ、感嘆の唸り声をあげて(心の中で)、しばし物想いにふけることも一度二度ではありませんでした。 なので、レビュー評価が思いのほか低く驚きました。いつもなら、人様の評価に引きずられて「自分の感想が間違えているのかな…」と不安になり、感動まで小さくしぼんでしまいます。 でも「BUTTER」を読んだ今だからこそ、自分の感覚感性で「すごくおもしろかった」と言いたいです。 「BUTTER」は木嶋佳苗事件のルポではないので、その期待が大きいと落胆する可能性大です。 | ||||
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女子校特有の距離感、女同士の機微、五感に訴える食べ物の描写、匂いに対する独特なアンテナ、柚木麻子らしい視野の狭さはそのままに実際の事件に取材して、自身の世界観は損なわず、時にざらっとした気持ちにもさせられる作品。引き込まれて絡め取られ一気に読みました。レビューが割れていることが意外です。小説ですよ。ノンフィクションではないです。 | ||||
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何人もの男性を死に追いやった女性の性格や心理の捉え方、また事件そのものについての解釈が面白いと思った。 題材が題材だけに楽しい話ではない。ただ、どうしてそのようなことになったのか、ということの答えが知りたくて、つい先へ先へと読み進めてしまう。 なお本筋とは全く関係ないところで、作者はボーダーコリーを見たことがないのではないかという点が気になってしまった。 | ||||
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男たちを手玉にとり殺害した事件の犯人として裁判中の梶井真奈子。彼女の記事を書くために奮闘する週刊誌記者の町田里佳。里佳は拘置所の梶井に面会するのに料理のレシピをきっかけにした。それが良かったのか、里佳は梶井との接触に成功する。 怖いのはここから。里佳が梶井に取り込まれ、どんどん梶井のペースにはまっていく。里佳の友人も巻き込み、さらに周辺の人々も巻き込む。読んでいて恐怖を感じる。実際に発生した首都圏連続不審死をモデルにしており、その事件を鑑みると、自分なんかすぐに殺されてしまう立場だろうし、物語の根幹にある狂気が自分を襲う。怖面白い作品だ。 | ||||
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面白かったです、前半は一気に後半、他の方も書いてましたが少ししつこいかな。星マイナス1にしました。「家庭的な女性」「女性と付き合ったことがない」「淋しい」などのキーワードがバターが溶けるように、グルグルと回ります。 杏さん主人公で映像化してほしいな。ずっと彼女をイメージして読んでました。 | ||||
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