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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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「平成の毒婦」と称された首都圏連続不審死事件の被疑者を題材にした小説。3人の男性を死に追いやった梶井真奈子の独白を記事にすべく、梶井の内面に迫るために言われるがままに食生活や性生活を変えてしまう主人公の里佳。里佳をなだめる役回りだった親友の伶子も梶井に感化され、被害者と居住まいをともにして事件の真相を迫ろうとする奇行に。柚木氏の過去の作品である『ナイルパーチの女子会』のようなドロドロの展開を予想しましたが、引き返せなくなる直前に二人は踏みとどまり、身近な人と取り結ぶ友情やさりげない日常に感謝を捧げる結末に。 梶井真奈子に男が手玉に取られた手口はほとんど触れられず。バターが料理に溶け込んでいく表現に胸焼けを覚えながらも、やや肩すかしを食らった感はあります。 | ||||
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バターとマーガリンと特に気にしたことなかったけど。 この本読んで、バターが食べたくなりました。 女の怖さを知らされる内容でした。 ちょっと長くて疲れました。 | ||||
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実際にあった事件をベースにしているとのことで、期待したのは一見モテない女性がいかにして多くの男性を惹きつけ、貢がせ、なぜ殺人に至ったのか、そのあたりを事実を変えない範囲で捉え直したもの、だったのですが、その意味ではテーマが少し違うようでした。ここで描かれるのは、男性や世間からどう見えるかを軸にして生きている女性が、欲望に忠実に生きながら多くの男から求められた事実を突きつけられ、生き方を変えられていくさま、一方で女同士の友情なども描かれています。生き方の気づきなどが得られた箇所も多く、考えさせられる内容でした。ただ、自分にとっては思わぬ方向に行った感がら抜け出せず、それ以上は引き込まれなかったのですが、食べ物や人物の描写は念入りで、読んでいて様子が目に浮かぶようで読み応えのある一冊でした。 | ||||
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話題になってたので読んでみたけれど、 思ったよりなんの面白味もない小説でした。 出てくる登場人物に魅力的と思える人が一人もいなかった。 バター醤油ごはんは食べたくなったので、☆+1。 | ||||
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好きな作者です。木嶋佳苗事件にも関心があったので、木嶋佳苗をテーマに作品を書くと知ったときは胸躍りました。 前半はとても良かったです。 主人公が梶井に接するうちに、被害者男性同様梶井に惹かれていく、擁護したくなってくる、崇拝の対象となる… ここまでの流れは完璧でした。ついつい夜更かしてしまうほど!表題にあるbutterも事件と絡み、また描写がとっても美味しそう! 主人公は目が覚めることが出来るのか?また、被害者同様取り込まれてしまうのか?あの女は悪女か、聖女か? そんなドキドキ感で夢中でページをめくりました。 しかし途中から親友伶子にスポットライトが当たったあたり(ちなみに、何故これほど伶子が出てくるか分かりませんでした…。テーマにも関係ないと思いますし、主人公への執着に恐怖を感じます。別軸の小説にしても良かったのでは…)、何故だか女の友情物語に脱線し、エッこれ、主人公の成長物語だったの?????という終わり方。 すごく惹き込まれただけに残念でした。 | ||||
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犯罪者に教わったレシピから主人公もそのレシピを元にバターの奥深さを知ることとなるのですが、私もバターを買ってしまいました。読み終えるときっとバターを買いに行く事でしょう。笑 | ||||
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一時話題になってたし、装丁に引かれてなんとなく読んでみました。 バターというタイトルではあったけど、本当にバターのことばっかり書いてあるんだなというのが、まず第一印象。 最初想像してたのとちょっと違って、なんだか出てくる登場人物が一人も魅力的じゃない。 リアルではあるので共感する部分もあったり、やたら美味しそうな食べ物描写に思わず明太子スパゲティを作って食べてしまったりもしましたが、読み進めるのが苦痛に感じてしまいました。 この作家さんは初めてだったのですが、ついつい大好きな角田光代さんと比べてしまい、少し表面的なのかなと。 バターの描写と人物描写に胸焼けを感じながらも、満たされないような感覚の不思議な小説でした。 | ||||
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毒々しいまでの食べ物の表現で胸やけしました。 内容は充実していると思います。 ただ、「男尊女卑」とか「女性の生き方」「妊活問題」とか、今の世の中や男性に対する筆者の怒りがずっと付きまとうので、「ジェンダーめんどくせー」みたいな気分になりました。(自分は女ですが…) 「自分の思っていたことを代弁してくれている!」みたいに読める人にはハマる1作かと思います。 | ||||
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独身中高年の男性の死に関与が疑われる女。収監された彼女を取材する女性記者が主役の物語。取材を重ねるうちに、被疑者に人生をシンクロさせていく主人公と、親友、恋人らその周辺が描かれる。いわゆる後妻業の女に、凶悪犯とは違った角度でスポットをあてた作品だ。 被疑者のグルメ志向にあわせて、美食に拘り体重まで増加してしまうという主人公の有様に戸惑う人々。取材を受ける側とする側で、奇妙な主従関係に発展していく過程の濃密さに惹かれる。著者の他の作品とは違ってブンガクの味わいがあるね。 物語が枝葉末節に行き過ぎた感ありで、毒婦の内面を掘り下げた結末以降のくだりのは冗長かなとは思う。 | ||||
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非常に興味深い事件だったので、興味深く読んだが、曖昧でぼんやりとした読後感が残った。とくに際立つ可もなく不可もなし。力作だとは思う。 | ||||
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柚木さんの著書は美味しそうな食べ物が登場するものが多く読むのが楽しいです。BUTTERは発売当初、テレビや雑誌など様々なコラムで取り上げられ、絶賛されていたように思います。実際にあった木嶋佳苗事件を題材にしたフィクションということで、ミステリー好きな私は興味を持って読みました。前半、主人公の里佳が容疑者の女に面会するたび翻弄され生活にまで影響を受けていく様は引き込まれました。が、後半になると話がたるんできたように思いました。容疑者や里佳、友人の生い立ちなどがくどくどと語られます。結局、事件の真相はうやむやのまま。あくまでもミステリーとして読んでいた私にはもやもや感が残りました。フィクションとして、作者なりの決着をつけてほしかったです。きちんとした結末を求める人には消化不良になるかもしれません。 | ||||
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柚木麻子ファンで、ほぼ文庫本すべてを制覇したものの、柚木先生のハードカバーの本はなかなか文庫本にならないのでたまたま本屋さんで見つけたこの本を購入しました。実は、読みはじめてから、似たような事件あったよな?と思い、調べてから始めて実際にあった事件がベースであることを知りました。 柚木麻子さんの本を読んでいていつも思うのは、「食べ物の描写が素晴らしく上手い」ということ。バターもちろん買いましたよ。笑 ただ、中身は読んでいて疲れました。 くどいです...食べ物の描写も細かく書いているのはいいですが、出てくる回数が今回多すぎました。 また、主人公がこの事件の確信に近づくまでの過程、親友とのやりとりなど、ここまで書く必要ある?と感じることもしばしば。 あと、会話文においてところどころ唐突に始まる部分も気になりました。 柚木麻子さんの本は大好きですが、今回は読むことが辛かったです。まだあるの?!という感覚が最後までぬぐいきれないままでした。 結局核心をつかないまま終わるお話なので、オチを求めるタイプの方にはすっきりはしない作品だと思います。 短編向きな作家さんだと思います。 | ||||
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モチーフとなっている事件も興味深いものだし、どんな展開になるのか楽しみに読み始めました。さすが筆力があるのでグイグイ読ませますが、登場人物たちの行動が都合が良すぎるというか、納得できないものが多すぎて・・・。頭の中に「???」が浮かびながらの読書でした。 | ||||
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読後感、非常に悪し。 だらだらとした文章に、結局なんだったんだかというおわり。 おまけに読み辛い文体。 バター以上にしつこい。 筆者の体験では?と思う程にくどい。 背油たっぷりのラーメンの方がまだ ましだ。さっさと手放しました。 | ||||
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とにかく"お腹一杯"となる小説である。多分、読者が女性か男性かによって評価が別れる作品であろう。女性にとっては、人生観(キャリアを目指す生き方、家庭・家事を大切にする生き方、その両立など)の問い掛けを含んだホラー小説、男性にとっては、殆どドタバタ・コメディ(ただし、筆致は抑制が効いている)。 「後妻業の女」をモデルとした拘置中のカジマナ(ただし、年齢設定は30歳代と若い)への取材を試みる長身で細身のヒロインの雑誌記者が、グルメ(?)のカジマナに感化されて、次第に「バター」を中心とした濃い味の料理に嵌って、体型も心理(人生観)も変貌して行く姿をグロテスクに描いた作品(しつこい様だが、筆致は抑制が効いているので却って怖い(あるいは可笑しい))。生活習慣病に罹っている方を除けば、殆どの男性はダイエットなんて気にしていないので、男性にとっては切実な問題とはなり得ないのだが、女性にとっては切実なテーマなのだと想像は出来る。しかし、全体構成が甘い。カジマナに感化されて行く過程のヒロインの心理描写が安直過ぎて、これが滑稽感を増幅している。また、ヒロインにプロの雑誌記者(あるいは大人)としての自覚が全く無い点が全編に空々しさを漂わせている。更に、正直言って私はグルメとは縁遠いので、高級フランス料理店、高級菓子店などでの描写や数々のレシピの紹介にはゲンナリし、文字通り、食傷気味になってしまった。加えて、余り書きたくはないのだが、ヒロインには玲子というヒロインに擬似恋愛感情を抱く友人の主婦の"こじらせ女"が居て、作者としてはこの玲子を使って物語に奥行きを持たせたかった様(本作は実は玲子の物語ともなっている)だが、物語を発散させてしまうという逆効果を生んでいる。結末も私の予想よりは遥かに平板で、こんな事なら、この様に大部にする必然性は皆無だったと思う。 ヒロイン(の心理)は恐らく作家である作者自身の投影であり、女流作家ならではの着眼点を持った作品だとは思うが、怪作と呼ぶ他はない出来。怪作ならば、いっその事、筆致の抑制などしないで、「ドーヴァー警部」シリーズでお馴染みのジョイス・ポーター女史ばりの"突き抜けた"筆致で貫き通しても良かったのではないか。 | ||||
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実際にあった婚活を利用した連続不審死事件をモデルにした作品。獄中の梶井真菜子(カジマナ)と面会出来ることになった週刊記者の町田理佳は、カジマナの本心を聞き出すため、彼女が好きな食べることから取材に切り込みます。被告の本性を暴く手段として、バターや料理を利用するという設定は面白く、またポイントとなるだけあって調理の臨場感や味覚の説明は抜群で、それが尚更被告の正体への興味を掻き立たせます。 ミステリーではない認識ですが、故郷の新潟に行ったあたりや、その後のカジマナからの意外な事実の告白などサスペンスフルな展開もあります。しかし、カジマナや理佳だけでなく、取材する側の人物の人生や人間関係までも盛り込まれ、やや満腹状態。460ページとやや長めではありますが、文章も濃密で圧倒されますので、ページ数以上の分量感を覚えました。 | ||||
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中瀬ゆかりさんのエンタメ番付で横綱として取り上げられていたため読みました。 カジマナの追体験を求めて主人公が翻弄している中盤までは星5つ、その後仲間を家に集めて共同生活するあたりからは星3つという印象。カジマナの内面に食らいつくのをやめて内省的な内容になってからは文の勢いも失速し、ある意味ありきたりな女性の話となってしまったのが残念です。 他の方もレビューで書かれていますが、登場人物が多い割には描写が足りず特に会社の後輩たちに関しては特に印象も残らないままでした。 | ||||
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実際の事件をベースにしたフィクションとして読みました。丁寧に話が展開していきましたが、とても残念な事に 犯罪を犯した彼女が【どうやって、どんな風に どんな形で どんな会話で】被害男性と接して魅惑したのか?が書かれていません。 その辺りをつくり込んで欲しかったです。 | ||||
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人間関係も料理の描写も、男女の役割も女性同士のランク付も、 全部が過剰で胃もたれを起こしそうな小説。 表現も、バターを塗り重ねるように何重にも重ねられて こってりとしている。 それが著者の狙いだとは思うけれど、読むのには力が必要でした。 最後が少しスッキリと明るいので、それが救いだろうか。 | ||||
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一見すると束(つか)は一般の単行本と同じだが、それは本文の紙が薄いためで、一般の単行本が同じくらいの束でおおむね350ページ前後であるのに比べて、実に460ページもある。毎日少しずつ読み進めていったのではなかなか読了しない。そのボリュームに負けず劣らず内容のほうもまさしくバターのように息苦しいほどに濃密だ。またバターのように脂肪分が多く決して健康的ではない。一癖も二癖もある。ねっとりと脳にまとわりついてくる。それを刺激的と感じるか否かは人によるだろう。いや、性別によるのかな。こちとら男としては、3人の被害者たちのあまりの浅薄な描き方にややむかつきを覚える。 ところで、3日前(2017年5月10日)に木嶋佳苗被告の死刑が最終的に確定した。犯行を裏づける直接的な証拠がない中、被告側は「自殺や火災で死亡した可能性がある」として無罪を主張していたが、最高裁は「殺害は明らか」とその判決の訂正を求める申し立てを退けた。このニュースにも、むかつきを覚える。 | ||||
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