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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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モチーフとなっている事件も興味深いものだし、どんな展開になるのか楽しみに読み始めました。さすが筆力があるのでグイグイ読ませますが、登場人物たちの行動が都合が良すぎるというか、納得できないものが多すぎて・・・。頭の中に「???」が浮かびながらの読書でした。 | ||||
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読後感、非常に悪し。 だらだらとした文章に、結局なんだったんだかというおわり。 おまけに読み辛い文体。 バター以上にしつこい。 筆者の体験では?と思う程にくどい。 背油たっぷりのラーメンの方がまだ ましだ。さっさと手放しました。 | ||||
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とにかく"お腹一杯"となる小説である。多分、読者が女性か男性かによって評価が別れる作品であろう。女性にとっては、人生観(キャリアを目指す生き方、家庭・家事を大切にする生き方、その両立など)の問い掛けを含んだホラー小説、男性にとっては、殆どドタバタ・コメディ(ただし、筆致は抑制が効いている)。 「後妻業の女」をモデルとした拘置中のカジマナ(ただし、年齢設定は30歳代と若い)への取材を試みる長身で細身のヒロインの雑誌記者が、グルメ(?)のカジマナに感化されて、次第に「バター」を中心とした濃い味の料理に嵌って、体型も心理(人生観)も変貌して行く姿をグロテスクに描いた作品(しつこい様だが、筆致は抑制が効いているので却って怖い(あるいは可笑しい))。生活習慣病に罹っている方を除けば、殆どの男性はダイエットなんて気にしていないので、男性にとっては切実な問題とはなり得ないのだが、女性にとっては切実なテーマなのだと想像は出来る。しかし、全体構成が甘い。カジマナに感化されて行く過程のヒロインの心理描写が安直過ぎて、これが滑稽感を増幅している。また、ヒロインにプロの雑誌記者(あるいは大人)としての自覚が全く無い点が全編に空々しさを漂わせている。更に、正直言って私はグルメとは縁遠いので、高級フランス料理店、高級菓子店などでの描写や数々のレシピの紹介にはゲンナリし、文字通り、食傷気味になってしまった。加えて、余り書きたくはないのだが、ヒロインには玲子というヒロインに擬似恋愛感情を抱く友人の主婦の"こじらせ女"が居て、作者としてはこの玲子を使って物語に奥行きを持たせたかった様(本作は実は玲子の物語ともなっている)だが、物語を発散させてしまうという逆効果を生んでいる。結末も私の予想よりは遥かに平板で、こんな事なら、この様に大部にする必然性は皆無だったと思う。 ヒロイン(の心理)は恐らく作家である作者自身の投影であり、女流作家ならではの着眼点を持った作品だとは思うが、怪作と呼ぶ他はない出来。怪作ならば、いっその事、筆致の抑制などしないで、「ドーヴァー警部」シリーズでお馴染みのジョイス・ポーター女史ばりの"突き抜けた"筆致で貫き通しても良かったのではないか。 | ||||
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実際にあった婚活を利用した連続不審死事件をモデルにした作品。獄中の梶井真菜子(カジマナ)と面会出来ることになった週刊記者の町田理佳は、カジマナの本心を聞き出すため、彼女が好きな食べることから取材に切り込みます。被告の本性を暴く手段として、バターや料理を利用するという設定は面白く、またポイントとなるだけあって調理の臨場感や味覚の説明は抜群で、それが尚更被告の正体への興味を掻き立たせます。 ミステリーではない認識ですが、故郷の新潟に行ったあたりや、その後のカジマナからの意外な事実の告白などサスペンスフルな展開もあります。しかし、カジマナや理佳だけでなく、取材する側の人物の人生や人間関係までも盛り込まれ、やや満腹状態。460ページとやや長めではありますが、文章も濃密で圧倒されますので、ページ数以上の分量感を覚えました。 | ||||
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中瀬ゆかりさんのエンタメ番付で横綱として取り上げられていたため読みました。 カジマナの追体験を求めて主人公が翻弄している中盤までは星5つ、その後仲間を家に集めて共同生活するあたりからは星3つという印象。カジマナの内面に食らいつくのをやめて内省的な内容になってからは文の勢いも失速し、ある意味ありきたりな女性の話となってしまったのが残念です。 他の方もレビューで書かれていますが、登場人物が多い割には描写が足りず特に会社の後輩たちに関しては特に印象も残らないままでした。 | ||||
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実際の事件をベースにしたフィクションとして読みました。丁寧に話が展開していきましたが、とても残念な事に 犯罪を犯した彼女が【どうやって、どんな風に どんな形で どんな会話で】被害男性と接して魅惑したのか?が書かれていません。 その辺りをつくり込んで欲しかったです。 | ||||
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人間関係も料理の描写も、男女の役割も女性同士のランク付も、 全部が過剰で胃もたれを起こしそうな小説。 表現も、バターを塗り重ねるように何重にも重ねられて こってりとしている。 それが著者の狙いだとは思うけれど、読むのには力が必要でした。 最後が少しスッキリと明るいので、それが救いだろうか。 | ||||
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一見すると束(つか)は一般の単行本と同じだが、それは本文の紙が薄いためで、一般の単行本が同じくらいの束でおおむね350ページ前後であるのに比べて、実に460ページもある。毎日少しずつ読み進めていったのではなかなか読了しない。そのボリュームに負けず劣らず内容のほうもまさしくバターのように息苦しいほどに濃密だ。またバターのように脂肪分が多く決して健康的ではない。一癖も二癖もある。ねっとりと脳にまとわりついてくる。それを刺激的と感じるか否かは人によるだろう。いや、性別によるのかな。こちとら男としては、3人の被害者たちのあまりの浅薄な描き方にややむかつきを覚える。 ところで、3日前(2017年5月10日)に木嶋佳苗被告の死刑が最終的に確定した。犯行を裏づける直接的な証拠がない中、被告側は「自殺や火災で死亡した可能性がある」として無罪を主張していたが、最高裁は「殺害は明らか」とその判決の訂正を求める申し立てを退けた。このニュースにも、むかつきを覚える。 | ||||
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人間の感情は白黒ではなくグレー。その移り変わりをある程度丁寧に描けているのですがちょっと中途半端かなあという読後感です。登場人物ももう少し整理するか、掘り下げるか(多分そこが筆力が最も必要なところ)。木嶋事件をモチーフにしているだけあり、いままでの作者の作品の中では一番社会派(?)な感じ。賞取りなども意識し始めているのかなあ・・・。BUTTERの直前に「伊藤君AtoZ」を読んだのですが、そっちは軽いタッチからえぐい所を突いてくる話。面白かった。「えぐい」という意味では現実の木嶋事件自体に底の知れないえぐさを感じるので。正直現実のモチーフに負けちゃった・・・ということかもしれません。読んでる間は色んな展開があって面白かったのでオススメはできます。 | ||||
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