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護られなかった者たちへ
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護られなかった者たちへの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全344件 341~344 18/18ページ
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自助、共助、公助。 その公助として、生活を守るセーフティネットの実体を探っていきます。 公的な支援を行う社会福祉制度に一石を投じています。 その仕組みはひとを護るべきことに本当に書類審査だけでよいのか。 生存権の保障について定めるとともに、生存権を保障することが国の責務だと規定している”憲法第25条”に迫る。 国民の「健康で文化的な最低限度の生活」を護るべきだと力説しています。 中山七里さんの本を初めて読みました。 ルポルタージュ調の社会派ミステリー仕立て。 ぐっと引き込まれるような感情の起伏はやや抑え気味。 結末には、どんでん返しが待っている。 | ||||
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この小説、地元紙の河北新報で連載していたのを知っていました。 でも、震災の後だったので心が暗くなる話は敬遠したいと思い、連載時は読みませんでした。 単行本化されたのをこのamazonのサイトで知り、気になっていた物語だったので読んでみようと思いました。 社会的弱者に焦点を当てた本格警察小説。全編を通して、苫篠たちの丁寧な捜査が描かれています。 なぜ犯人は餓死という希有な殺害方法を選んだのか? 物語を読み進め、殺害動機が分かった時、例えようもない苦しみを覚え、「家族の死」の章を読み終えた時には、胸が潰れる思いでした。 社会問題というのは、そのほとんどが個人の力ではどうにもならないもの。そして、犠牲になるのはいつの時代でも弱い立場にいる人間です。 この物語では、確かに誰が社会の犠牲者なのか考えさせられます。しかし、おおよその人は犯人に共感してしまうのでないか、そう思うのはやはり私の独りよがりでしょうか。 私自身は、もう30代の半ばを過ぎていますが、この小説の登場人物と同様、裕福だったことは一度もありません。楽しみと言えばこうして本を読むことぐらいです。 その私が言えるのは、ぜひこの物語を読んで欲しいということだけ。 蛇足ですが、ミステリーを読んで胸がどうしようもなく切なくなったのは、「青の炎」以来です。 | ||||
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生活保護法についての存在程度は知ってましたが、世話になったことがないのでこの小説のような「酷」な部分もあるかと驚きました。刑事の動きも他の作家とは異なった記し方…人間味溢れたところが中山七里らしくて面白いです。前作の「逃亡刑事」のように犯人は分かっていて筆を進める書法とは異なった作品でした。ラストがいい作品だなと…感動する作品に出会いました。 | ||||
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生活保護制度自体が時代の流れや人の生活の変化、貧困ビジネスの問題点に追いついておらず、それによる歪みや問題点をミステリー仕立てで浮き彫りにした作品です。 制度の説明も比較的平易で、読む者がストーリーに溶け込み易い印象です。 最も緊迫する場面での種明かしはいささか拍子抜けの感はありますが、そこはそう、いつものようにもうひとヤマ準備されています。 生活保護制度を真正面から題材にした点は、奇しくも保護費の減額が決まったと報じられた事もあり、本作は今秋頃話題になるやもしれません。 ご当地キャラともいえる新たな刑事の登場ですが、中山ファミリーとしての再登場はいつになるのか。名前だけでも....というのも難しそうですが。 満点評価とはいきませんが、個人的には前作の評価が氷点下でしたので、今作は十分良作と思いました。 | ||||
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