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護られなかった者たちへ



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【この小説が収録されている参考書籍】
護られなかった者たちへ
護られなかった者たちへ (宝島社文庫)

護られなかった者たちへの評価: 4.31/5点 レビュー 418件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21~36 2/2ページ
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No.16:
(1pt)

遅かれ早かれいづれ現実化するフィクション小説

☆か☆☆☆☆☆のどっちで投稿しようか思ってたら、現実を無視した投稿文が目立ったため、☆にした。この小説をありえないと断言している人間は、馬鹿と言っていい。この国は、少子高齢化の進行により、国家存続すら危ぶまれている。いくら人工知能を活用しようが、ロボットや外国人人材を投入しようが、少子高齢化は国家存亡の危機に陥るほどの深刻なレベルまで進行している。これから先のこの国の未来では、好景気になるわけでもなければ、経済成長することもない。ただ社会保障費が少子高齢化の進行に伴い膨れ上がるだけだというのに、いったい誰が、このフィクション小説とされるものを非現実的であると断言できようか?

物わかりのない貴様らに時代背景を教えてやろう。まず、遠島けい。この世代であるが、遠島けいの世代は、先の戦争において、神風特攻に出撃した特攻隊員の家族であったり、親族であったりするわけだ。兄や父親が、神風特攻で死んでいって、遺言を律義に守って、平和であるはずの戦後70年史の中、人知れず枯れ木のように朽ちていく。それが、時代背景というモノだ。

日本はみずから始めた戦争に負け、無条件降伏した。しかし戦争に負け、敵国の属国になったことが理解できない、戦争の原理に無知な大多数の国民は、戦争に負けたことをむしろ喜んでさえいた。日本人がみずからの意志でみずからのルーツと歴史を否定したのが1945年の敗戦の日である。国家総動員法により義務付けられた国民統制生活を、アメリカ軍が解放したのだ、と信じて疑いもしなかった。戦争に負けた国は、敵国に隷属する。それが戦争の基本原理である。米国式民主主義に隷属しているのが戦後70年史である。これの何が問題なのかというと、日本はいま、少子高齢化の加速度的な進行により、国家存続すら、危ぶまれている。いわば、万世一系の天皇家の歴史が終わりさえしようとしているにも関わらず、日本人は憲法9条と日米安保が保証する、アメリカの核ミサイルによって裏打ちされた薄汚い平和を、絶対的なものとさえ、信じている。すなわち、旧戦勝国アメリカに渡る金はいくらでもあるのに、窮乏する国民には、ビタ一文金を出さんのである。少子高齢化の進行に伴い、対米追随政策を続ける自国政府というのが、いったいどんなものなのか、遅かれ早かれみなさんは目撃することだろう。

何が言いたいか。守られなかった者たちというのは、生活保護を受けられなかったから死んだのではなく、誰にも同じ人間として生きていることを認められもせず、枯れ木のようにただ朽ちていく。いいや、昔は守られていた人たちである。わかるように言えば、カンちゃんと利根がもっと大勢いたら、遠島けいは死ぬことは決してなかったのだ。日本国民が、同じ国民であるはずのケイさんを同じ国民とも思いもしなかったのが死因である。

生活保護というセーフティネットは、米国的なのである。みずからを助ける者は助けるが、そうでない者は死ね、という徹底した弱肉強食主義、いわば資本主義の原理として生活保護が存在する。本来の日本のセーフティネットというのは、皮肉にも東日本大震災で発見されたはずの、国民の団結心、地域の絆である。今の日本にはコレがない。それがなぜかというと、日本の歴史はずっと、実は男尊女卑で形成されてきた。ところがこれを、米国文化の流入に伴う敗戦によって、全否定しちまった。その結果、出産と結婚は女性の義務ではなく、権利へ変質した。何が起きたか。みずから理由もないのにご近所さんと顔も合わせたくないという女性だらけになったのである…

これがかつて、陸軍特別攻撃隊の英霊がまもった人々と、日本国体の未来の先に存在する、平和な国のありようか。ほんとうに、平和だなぁ。この小説はフィクションだから、ありえないことなんだろうなぁ。
護られなかった者たちへAmazon書評・レビュー:護られなかった者たちへより
4140056940
No.15:
(2pt)

期待はずれでした

映画の予告をみて映画鑑賞前に読んだが、オチがわかってしまうストーリーは意外性がなく、そもそも文章が味気なくてまったく引き込まれない。

文末の言葉選びが淡白で、比喩が少なく、物語というより出来事を並べたレポートを読んでいるみたいだった。

ミステリーだから比喩や心情の描写などを求めるのは間違っている、と思う方々もいるかもしれない。
しかし、そもそもミステリーとしてそれほど面白くない。

オチがわかりやすすぎる。すぐに犯人が誰か予想できてしまう。

社会問題について考えさせられる作品ではあったが、小説ではなく岩波新書あたりで出版すれば?というかんじ。
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No.14:
(2pt)

逆恨み犯罪を納得させる力は無かった

丁寧な文章というのか?メリハリなく淡々と同じテンポで最後まで続く。
震災後の設定と福祉制度絡めながら、それで殺人?逆恨み殺人を社会派風雰囲気で書いてある。
説得力にかけるのでは?
とにかく展開が遅い10ページずつ飛ばしてあとは漢字の拾い読みでも十分内容理解できる。
ドンデン返しが売り?らしいから容疑者でてきても違う雰囲気ありあり、その容疑者も後半登場。
人と人のやり取りの攻防はなく、説明説明説明で終始する。
映画化はどこをどう料理して見せてくれるのか…逆に興味がわく。
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No.13:
(2pt)

いまいち

お笑い芸人の母の生活保護不正受給や東日本大震災が背景にある作品

誰からも尊敬される聖人君子の連続殺人を追うミステリ
密室などの不可能犯罪ではなく、残酷ではあるものの、動機が不明なだけの犯行手口
それも中盤には、だいたいネタが割れてるので、さほどサスペンス感もなく
終盤のトリックは、映画での描写がちょっと気になるけど

書きたいテーマは分かるものの、色々と強引すぎる印象を受けました
もっとうまい作家さんだと思ったのですが、今作はちょっと残念です
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No.12:
(1pt)

現場はこんなんじゃありませんから!

警察のことも社会福祉行政のことも、現実とは異なっている点が多い。

多くのレビューが好意的な評価をしているけど、これが警察、福祉、の現実だとは思わないでください。
フィクションです。

捜査本部の雰囲気、どんな気持ちで福祉行政を行っているか、細かくいえば死体現象なども、もっとしっかり取材をしてから書いてほしかった。

途中から読む気がしなくなりました。

登場する人物の名前も読みづらく、「何て読むんだっけ?」って前を見返したりして、ストレスが多かったです。
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No.11:
(2pt)

【ネタバレあり】狙い過ぎて先が読めてしまう

【ネタバレあり】

 職員を善人として描く出だしに、生活保護の制度を立ち行かせるための業務上の判断と個人の良心との相剋を描くのかと序盤では期待したが、単に窓口では冷酷になれる人間だった、という浅い描写でがっかりした。
 元所長の上崎に至っては買春ツアーに関わるなどという生活保護行政の内容とは無関係な汚点をくっつけて、善対悪の単純な構図に持っていきたいようにしか見えなかった。

 程度問題ももちろんあるが、役所で書面での事実確認も出来ないのに見た感じ困窮していそうだからというだけで支給を認めたり、本人以外の第三者の来訪を受けて申請に係る判断を変えたりする方が基本的におかしいと思う。そういう判断が仮に常習化すれば、世論は恣意的な支給だと騒ぐだろう。
 制度に対する視点を補完するような説明的台詞も多用されているが、それらを加味しても制度の問題より福祉保険事務所職員の個人的な性格の悪さばかりが目立ち、問題が矮小化されているように見えた。唯一よい職員として出てくるのは円山なのであまり救いがない。
 読後に振り返ると、職員の善人ぶりの描写はミスリード狙い以上の意味がないように思えてくる。だから人一人の描写として厚みがない。善人が冷たい接遇に至るまでの経緯や葛藤がないので、彼個人が生来そういう性格であるかのように見える。だから窓口での個々の判断のみが問題であるかのように読め、制度そのものが孕む問題へのフォーカスがボケる。
 せっかく生活保護を題材にしているのに、制度自体の問題は説明的なくだりの中にしか出てこない。困窮するけいの描写ばかりしておいて、最後の円山の声明で「支給される側の意識」に触れるのも、取ってつけたかのようだ。

 円山が三雲の善人ぶりを語ったり、沢見という職員の冷酷な接遇について擁護に近い説明をするシーンがあるが、あそこから終盤の円山のキャラクターに持っていくにはブレが大き過ぎる気がする。
 一章終わりでの利根の描写も、ミスリードを狙いすぎではないだろうか。これも彼のキャラのブレに繋がっている気がする。終盤で利根が急に善人になったように見えて不自然だった。
 その上、利根が上崎を追い始めた時点で、前半の2件の殺人とあまりに行動パターンが違うので、そこで彼が犯人ではないことが完全に分かってしまう。そこから種明かしまでが結構長い(分かってしまうと長く感じる)ので、もう驚けないよと思いながらそれなりの分量を読むことになる。
 円山がけいの家に行くことが分かってるなら、空港で上崎を捉えるなんてハイリスク(というかほぼ不可能)なことをせず、けいの家で待つことも出来たのに何故そうしないのか。何か説明があったかな?私が読み飛ばしたのだろうか。
 文章自体はさくさく読めたので星2つ。

 巻末の瀬々監督との対談を読むと、映画では福祉保険事務所の職員を悪として描くのでなく、社会構造の矛盾として捉えようとしているようで、少し安心した。ミステリー以外の部分に比重を置くようなので、上に書いたキャラのブレもうまく処理されるのかも知れない。
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4140056940
No.10:
(2pt)

★ネタバレ★テーマは良いけれど…

テーマは、良いと思いました。現代日本に貧富の差が歴然としてあることを描いています。
ですが、物語の構成としては無理がありました。ビックリはしましたが、それが必要かと言われると首をかしげます。かと言って、そのままだとしたら、あまりに冗長ですし。読まなくても話の流れが想像出来て、一つ一つ言葉を見逃したくないという小説ではなく、途中読み飛ばしてしまいました。又、私が仕事で関わる福祉事務所の方々は、忙しい中でも耳を傾けて下さいます。絶対悪として描かれるのは、あまりに辛いです。
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No.9:
(2pt)

途中で結末が想像つく…

レビュー高評価だったので、読んでみましたが、、、展開に巧妙さがなく、結末が想像できてしまいます。
レビューは信頼できないのだと学びました。
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No.8:
(1pt)

不良品

表紙は折れ曲がり、側面はオレンジ色のシミがついた状態のものが届きました。
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4140056940
No.7:
(2pt)

もっと真摯に生活保護や民間団体に向き合って作品を書けたはず

社会はミステリーという割には、取材が足りない気がする。
生活保護者の支援団体勤めの身からすると、もっと実態を真摯に調べて、安易にお涙頂戴へ走らずに作品を作ってほしかった。
セーフティーネットは生活保護だけではないし、公務員さんばかりが責任を負うものじゃない。
公務員さんと一緒に連携している民間団体のスタッフ、企業さんを軽視した作品だと思う。
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No.6:
(1pt)

どんでん返し?

映画化もされるらしく高評価なので読んでみたがどこがどんでん返しなのか全くわからない。
序盤にあからさまに犯人はわかるし中盤以降の流れは想像通りすぎて肩透かし、単純に面白くない。
推理小説として「どんでん返し」「泣ける」などの評価は全く理解できない。
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No.5:
(1pt)

あざといどんでん返し

生活保護のことなど深く切り込んでいて、うまいなあって思います。そのあたり流石なんですが。
この作家の手法でよく見られるどんでん返しのやり方が何冊か読んでるとすぐに透けて見えてしまって。
またかよ、とおもってしまいました。
せっかくの作品が台無しになっちまったと思うのは私だけか。

「総理にされた男」のようにまっすぐ物語を進めていただけたら感動があったかもしれないなあ。
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No.4:
(2pt)

どこがどんでん返し?

レビューが高評価だったので読んでみましたが、期待はずれでした。
 著者がミスリードしたい方向がみえみえです。どんでん返しにするために涙ぐましい努力をしているのがかえって滑稽ですらあります。
 犯人は読みはじめてすぐ見当がつきます。被害者に警戒されることなく近づくことができ、土地勘があり、移動手段があり、仮に目撃されたとしても不自然でない人物。わかりやすすぎです。
 社会派ミステリとしてもお粗末です。
 社会福祉主事が登場しませんし、審査請求前置主義、通達行政といった制度上の問題には全く触れられていません。
 公務員をえげつなく見せようとした結果、話がとても薄っぺらいです。こんな職員が現実にいたら、即懲戒処分です。
 福祉行政について知りたいのならば、読まない方がいいでしょう。
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4140056940
No.3:
(2pt)

中途半端な薄さの作品

中山七里さんの作品はほぼ完読しているファンですが、この作品は期待はずれ。
刑事、利根、カンちゃん、震災後の街、生活保護の世界、どれもが中途半端でした。
頁を追うごとに読み進めた分の頁の厚みを見て「これだけ進んだのに内容が殆ど無い」と何回も思ったほどでした。
題材である生活保護や、背景である震災後の仙台の街並み、そこに住まう人々の暮らしなど、扱う材料が大き過ぎて、大味になってしまった感じを受けました。

犯人逮捕のシーンも一番盛り上がるべきところですが、どうにも薄っぺらかったです。

自分の中では「ワルツを踊ろう」くらいつまらないなと感じた作品でした。
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No.2:
(1pt)

福祉のことをこれで学ぼうとはしないでください

生活保護や福祉を題材にしたミステリーということで、大いに期待していましたが、その部分(生活保護、福祉行政)については、あまりにも表面的でかつ実際には有り得ない設定もあり拍子抜けしました。筆者へのインタビューでは、筆者は一切取材をせずに執筆しているとのことです。そのとおり、生活保護に関することが新聞記事の扇情的な釣りタイトルのレベルでした。なお、この書は新聞の連載を単行本化したもので、「現在の」新聞の編集のレベル同様(生活保護や福祉については)表面的で、誇張もあり、事実誤認もあり、、、で頭の痛くなるものでした。エンターテイメントとして楽しむのは個人の自由ですが、学生さんなどで、社会問題や福祉の世界を知ろうとしている方には、読んでほしくない書籍です。
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No.1:
(1pt)

生活保護行政の部分が、違いますよ

けっこう、期待して購入しましたが・・フィクションが多い。

生活保護行政の現場を、中途半端な聞きかじりで書いていて、実際に現場にいる
ものとして期待して読みましたが、あまりにも嘘(フィクション)が多すぎる。

扶養照会をして20年以上、連絡がない弟の扶養の連絡や結果がわからないから
生活保護却下とかありえません。
銀行口座の照会で、銀行が何ヶ月も返事をしないとか、有り得ないです。
ベンツに乗っているヤクザの家に職員一人で辞退届けを書いてもらいにいくとか
絶対に有り得ないです。
そういうフィクションで話の大盛りが多いので、物語やミステリーとしては
良いけど、資料や現場調査が足りない感を多く、読者には、この物語そのままと思って
ほしくないです。
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4140056940

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