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(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨 VILLA ARC (tentative)
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(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨 VILLA ARC (tentative)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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265ページに「警官は驚いてすぐに本庁に連絡を取り」とあるが、これは大間違い。 「本庁」とは東京都では警視庁を意味し、それ以外は警察庁を意味する。大分県の事件に警察庁にTELするなど有り得ない。建築ミステリーなのに、図面がゼロなのも頂けない。 | ||||
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この作品は江戸川乱歩賞の最終候補に選ばれたものらしい。その回の受賞作はQJKJQ。この年は 著しくレベルが低い年だったから、候補作がそれ以下なのは明らか。福岡の出版社に持ち込んで出版 されたということだが、特別なコネでもない限り、出版出来るレベルではないと思う。 当時の選評がQJKJQの巻末に書かれているが、いずれの選考委員も酷評している。出版までにそれ らの欠点が改善されているのかと期待したが、まったくその形跡がない。 まず、ミステリーとして弱い。肝心の謎を知る人物が、すぐ隣にいるのだから、彼に聞けばすぐに分か るのにそれをしない(語れない設定にしてはあるが不自然)。これはミステリーとしては致命的なミス だ。また、陶器皿などの蘊蓄が、物語の面白さにまったくつながっていない。 この作者は一級建築士らしいが、自分の理想とする防災建築を語りたかっただけなのでは? 出版当時、 作者はインタビューで、これからも書いていきたいと語ったらしいが、案の定、それを果たせていない。 にも関わらず、私以外のレビューは極めて高評価だ。一部の関係者か、よほどの好事家がレビューした のだろう。星の数は2くらいが妥当だが、防災建築に関する提言と蘊蓄に経緯を表して1個を加算した。 | ||||
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本の中に出てくる建物や家具には作者の思い入れがよく伝わり目に浮かんできます。 ストーリーや舞台となる建物のアイデアには多少突飛な感じをする部分もありますが、全体に読み物として面白い本と思いました。 | ||||
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鮎川賞向きの作風。ミステリ(推理小説)なのでこれ以上は書けません。 | ||||
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すばらしい。 たくさんの作者の思いがつまっている。 複雑な建築設計、震災のこと、神様のこと、いろをな場面で共感しました。 | ||||
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前半は展開が緩やかなのでややもどかしいが、現役の建築家というだけあって建築の描写が秀逸でとても勉強になる。 後半からはぐっと加速度を上げて謎解きが盛り上がり、緻密に計算されたミステリーとしての面白さはもちろんのこと、登場人物の心の機微や風景が繊細に描かれているので、いろんなところで感情移入したり考えさせられたりしながら最後にはなんとも言えない温かい気持ちになる、そんな愛の詰まった作品だと思う。 ミステリー好きだけでなく建築関係者や政治家等、社会を形作る立場の人たちにもぜひ読んでもらいたい。 これからの社会が変わっていくのに必要なものが見つかりそうな気がする。 | ||||
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本作は2016年の江戸川乱歩賞の最終候補4点に残った作品である。 過去の乱歩賞の受賞者を見ると古くは森村誠一、西村正京太郎、和久俊三、小峰元などの大御所が名を連ね、最近では池井戸潤、高嶋哲夫 東野圭吾、真保裕一、高野和明、薬丸岳などの当代売れっ子のミステリー作家が目白押し、まさにミステリー作家の登竜門と言える賞だ。 今回の最終審査は有栖川有栖、今野敏、池井戸潤、湊かなえ、辻村深月氏ら現在のミステリー界を代表する作家によって行われている。 候補者の受賞歴を見るなら、5回や10回の応募は当たり前で、建築設計の傍らに書いた処女作が最終候補に残ることがいかに稀なことかよくわかる。 さて、作品はミステリー小説の形式は得ているが作者の建築論でもあり、モダンデザインの家具や建築のガイドブックとも読める。同業者(建築設計の)から見ればこの館の構造をあれこれ想像しながら読み進めて大変面白いが、建築の構造と表裏一体をなしている事件や解決のプロセス、釈然としない結末にはどうも興味を惹かれず、ミステリーの醍醐味が堪能できたとは言えない。(館の構造自体が本筋で、事件はそれを明かす添え物?) 建築に興味が持てなければこの小説の面白さは半減、いや苦痛となるかも知れない。 それが審査員の講評として「この館の設計にわくわくしました。」という方もいれば「単なる建築の論文。小説として面白いとは思えない。」という酷評にもつながる。しかし作者の建築論を小説によって表現し、読者に建築への興味を抱かせる入門書とすることが目的の一つだったらモダンデザイン家具の羅列や直接かかわりのない建築の記述も十分に納得できる。もしこれらの知識がなくともスマホを片手に情報検索しながら読めば新たな興味が生まれるかもしれない。 結局、賞は「JQKQJ」という奇作にさらわれてしまったことは惜しまれるが、審査員がこの作品を十分に読み解くことができなかったという証だろう。 この本によって建築に興味を持つ読者が増えたり、こんな住宅を設計してほしいというクライアントが現れるなら、作者にとっては建築家冥利に尽きるだろう。 登場人物の人間描写や感情表現、設定背景に優れた作品なのだからミステリーとはせず純文学としても良かったのではないか。 (ところでフィクションではあるが、時と場所を設定したならできるだけ事実に忠実であってほしい。天候などには目をつぶるとして、駅伝中継は第34回都道府県対抗女子駅伝なら翌日の17日であったはずだ。) | ||||
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