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蝶のいた庭
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蝶のいた庭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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さらっと読めます 軽いサイコサスペンスです | ||||
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訳者あとがきに残酷で美しい世界と書いてあるが、そうは思えない。「入れ墨を彫った少女たちをそのままホルマリン漬けにすると」いう描写に美しさがともなっておらず、たんなる情景描写すぎなかった。かといって残酷なシーンもケッチャムやカポーティに及ぶべくもない。恐らく作者の力量が追いついていないのだろう。逆に言うと、猟奇や残酷なフィクションをお手軽に消費したいのであれば適切で、そういう意味でライトノベルに似ている。 | ||||
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少女達の肌に死の蝶が舞う戦慄の異世界・・しかし、この小説は現実のジャニーズ事件に圧倒されてしまう。小児異常性愛者による事件の深層は、日本の芸能界・映画界の特殊なアイドル化と、マスメディアの長期に亘る隠蔽操作は、世界によって剥がされた。被害者の心の闇は救えるのだろうか?? | ||||
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アメリカの小説や映画で時々見かける美女拉致監禁コレクション、そして猟奇殺人。日本の小説・映画ではあまり馴染みない。内容は様々なんだけど。ただこういうのは日本人の好きなタイプの話ではないかもしれない。直接的な残虐行為の描写はないけど、普通にそれが良いことであるかのように振る舞う、皆んなが不気味。一読の価値あり | ||||
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文章は読みやすく、でもあまり読み進めたくなくなる、美しくも残酷なストーリーでした。 | ||||
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「庭師」という一人の男の偏執的で独善的な感情、更にその歪んだ妄想や欲望、そして彼のそうした歪んだ妄想や欲望から無理やり彼の悪夢の庭園の住人である「蝶」にさせられた少女達。 これらが織り成す、実にグロテスクでおぞましく、そして妖しくて儚くて美しく、悲哀と絶望で彩られた世界。 他に強い印象を残すのはマヤという一人の少女の、強さや優しさ、何とか自分や仲間をこの悪夢のような世界、地獄から解き放とうとする強い意志である。 他にも極限状態で育まれた少女達のその強い絆と友情。 私がこの物語を通して強く感じたのはもちろん、このマヤという少女の驚くべき強さやしたたかさ、秘められたその優しさ。 他にも特殊な極限状態で育まれた、少女達の強い絆と友情もあった。 マヤがあそこまで自分や少女達のために完全に生き残り、庭園から逃げ出す希望を失わないで強くいられたのも、仲間の少女達の存在も大きかったのだろう。 けしてマヤ自身の強さによるものだけはなく。 それから憎むべき変態であり、犯罪者であるにはまちがいないのだが。 だがこの物語における、この全ての元凶とも言うべき「庭師」の造形も極めて印象的である。 彼は容姿も振る舞いも一見、犯罪者とは程遠い、紳士的な外観を呈している。 言わば変態紳士とでも言うべきか。 だが一見、この庭師がそうした紳士的な印象を与える人物であるがゆえに一層そのおぞましさや不気味さが増し、 その歪んで狂った内面までもが強調される効果も上げている。 このように全体的には大変にグロテスクでおぞましく、不気味な世界が展開されてはいるのだが。 だが上記のような少女達の友情、彼女たちをできる限り守り、また何とか庭園から解放しようとするマヤの姿、そして一見、FBI捜査官達の質問にもまともに答えず、どこか翻弄しているかのようなその彼女の言動。 これも彼女が大切なものを守るがための必死の努力であることが明かされていく。 これらの要素がこの話に感動を与え、最後には希望を感じさせることとなっている。 それから個性的で生き生きとしたそれぞれの少女達の描写、特にマヤという少女の描写や個性からこの作者はもしかして女性なのではないのだろうか? そんな印象を私は強く受けた。 また、書籍の中でこの作者が親しい人々達へ捧げるその言葉からも、私は女性的な印象を受けていた。 その名前からは男性か女性なのか私は俄かには判別しがたかったのだが。 だが後で調べてみるとやはり作者は女性であったことがわかり、個人的には大変に納得した。 この物語、そして庭園の姿がグロテスクでおぞましいものでありながらも、一方では妖しく美しく、どこか透明感すら漂っているのも、私には作者が女性だったからではないのかと感じる。 | ||||
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エロやグロなシーンを期待して読むとがっかりして低評価をつけたくなるかもしれません。 普通に読めばとても面白く魅力的な本です。 少女を誘拐して監禁する話は古今東西さんざん小説や映画にされてきました。本書は語り口が斬新です。斬新な小説はたまに見かけます。面白い小説にも時々出会います。でも斬新で面白い小説はなかなかありません。ミステリーやサスペンス小説が好きなら絶対読んでください。決して後悔しないでしょう。 | ||||
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アホくさい。小学生が考えたような内容。エロを目指しているのか、サスペンスなのか、構成と文が下手すぎてわからない。主人公の女のセリフがおっさん言葉になっている部分があり、そこだけは笑えた。 | ||||
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面白かった、捜査官と取り調べを受ける少女(Ⅰ8歳)の心理合戦。 誘拐・レイプ・殺人と3拍子揃ってるのに描写がとてもスマート。 ストーリーが読者を引き込む構成で、帯に書かれてる[一気読み]できた作品 新作も読んでみたいと思った、作家です | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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いくつか疑問や不満もありつつ全体的にはグロすぎず無駄のない描写なので、読みやすいです。 ガーデンという監禁場所が美化されすぎではないのかという点は気になりました。広大な敷地が使われてるだろうことはわかりましたけど。 美しさを出すのであればもうちょっと情景の描写が必要かなと思います。 主人公の少女もすごく頭がいいだろうということはわかりますけど、庭師とその息子たちが簡単に操られすぎかな。 庭師というのは自らの理想、ガーデンという美を作り上げるためならば少女たちの痛みも苦しさを推し量ることなく、大勢の少女を拉致監禁、殺害できるほど利己的な人間です。日常見せる紳士的な態度すらも理想を追求するための装いでしかなく、そういった人間にとって主人公のような少女ってどうなのかなと思いましたね。 主人公が隠していたこと(人)については主人公の庭師の次男への感情と比べると、主人公がもうちょっと複雑な感情を抱金井のかなと疑問を持ちました。 メリーゴーランドをめぐる思い出の件は素晴らしかったと思います。主人公にとっては非常に辛い思い出を象徴するものでありながら別な少女にとっては幸せを象徴するもので、同じものでも人によって思いは様々であることを抑えた表現ながらしっかりと伝えてくれます。 ずっと腑に落ちなかった使用人の女性に関しても最後はちょっと同情的な見方をする人が現れてよかったです。彼女に関しては壊れすぎた、順応しすぎてしまった人という印象でしたので。 また平坦ではないが明るい未来に向かっていけそう、そんな予感を抱かせるラストも良かったと思います。 次作が出たら買うと思います。 | ||||
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サイコパスが女性を拉致・監禁・殺害する、いわゆる「コレクターもの」の本書。普通なら、犯人が誰で、どこに、どうやって女性を監禁しているかを警察やFB Iが追っていく展開が多いと思う。 でも、本書の展開はまったく違っていた。解決前の捜査なんかこれっぽっちも書かれていない。拉致・監禁から救出された1人の女性がFB Iの取り調べ室で捜査官を相手に何があったかを語っていく物語なのだ。 ほとんどが彼女が語る回想で物語は進み、事件の様子が少しずつ明るみになっていく。被害者である彼女なのに、なぜか捜査官の質問をはぐらかすこともあり、事件の全容がなかなか見えてこない。彼女はどうして拉致され、どうして今まで生き延び、どうやって救出されたのか?ほかの被害者はどれだけいたのか?監禁されていた場所はどんなところだったのか?犯人はどんな人物だったのか?など知りたいことがたくさんあって、先が知りたくてページを繰る手が止まらなくなる。たくさんの女性が亡くなった凄惨な事件なのに、なぜか最後は希望さえも抱かせるこの物語。それは主人公の女性「マヤ」が類い稀な人であるから。あなたもぜひこの本を開いて、「マヤ」に出会い、自分の目で彼女がどんな人か確かめてみては。 | ||||
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FBI特別捜査官のヴィクターは、庭師と呼ばれる男に軟禁されていた10名以上の女性たちの内の一人でリーダー格のマヤへの事情聴取を行う。 マヤは被害者でありながらなぜか聴取に非協力的であり、事件解明につながる質問に答えようとせず話をはぐらかそうとする。 ヴィクターは同じ年頃の自分の娘たちに話しかけるようにマヤに接したところ、彼女の琴線に触れたのか徐々に自分の生い立ちや軟禁生活に ついて語りだす。 物語は軟禁から解かれた状態から始まり、その犯人も庭師と分かっているので推理要素はほぼなく、大部分はミステリーと言うよりはホラー かノワールと言った感じ。 この小説の主役はFBI捜査官のヴィクターでも犯人の庭師でもなく軟禁されていた女性マヤである。 「庭師(ガーデナー)」とはあだ名のようなものであって職人の庭師という訳ではない。どうやらかなりの大富豪のようで、誘拐した20人以上 の女性たち専用の建物があり各自個別に部屋を与え、その敷地内には滝や洞窟などもある。施設内のそれをまとめて「ガーデン」という。 マヤを主軸として彼女の過去と、「庭師」「マヤと同じく誘拐されてきた女性たち」「庭師の息子」とのガーデンでの日常の物語である。 上に書いたがミステリー部分はあくまでもマヤの態度であり、「庭師」は頭のおかしいサイコ(文中ではソシオパスとされている)なだけで謎 な部分はほぼない。 庭師がどんな野郎かと言うと、ティーンエイジャー誘拐したあげく勝手に蝶の刺青を施しレイプも殺人もする紳士的なサイコパスなのである。 そんな卑劣な犯罪行為と紳士という言葉が何故両立するか?何をする為に女性たちを誘拐監禁するのか? は本を読んで確かめてほしい。 猟奇的だが凄惨な描写はなくグロに抵抗感がある人でも問題なく読める小説である。逆にグロ描写を期待して読むと肩透かしを食らうと思う。 全体的に平坦な展開で冷たい雰囲気が全編を通して続く。盛り上がる部分がほとんどないにもかかわらず何故か一気に読むことが出来た。 私は帯に書いてあった究極一冊!美しい地獄!と言う言葉に惹かれ、ドン引きするほどの凄惨さを期待して読んだ為かやや物足りなかったが、 面白さとしては究極とまでは言えないまでも十分だったので☆4とさせていただいた。 | ||||
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参った!こんな切り口があるなんて。最初から最後まで一気読みでしたが、何ヶ月か後に再度読んでも絶対面白いと思う作品だろうと思います。久々に出た大当たり作品だと思います。 | ||||
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ジョン・ファウルズ 「コレクター」から50年を経て、さらにおぞましい物語が誕生したことに戦慄。 少女たちの悲しみや嘆きが伝わってきて、ふるえながら夢中で読了。 <蝶の庭>は言わずもがなだが、一人取り残されるメリーゴーランド、剥製ばかりの死に囲まれた家、世界からネグレストされた少女たちが浪費されていくのは社会の暗部の縮図ではないだろうか。 一番この世で素敵なものは、人間の心。 一番この世で恐ろしいものも、人間の心。 似たようなことが、今も、どこかで、起こっているに違いない。 読みながらそう感じたことが一番怖かった。 | ||||
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