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パーマネント神喜劇
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パーマネント神喜劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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小太りの中年男なのは仮の姿で、本当は、千年前から小さな神社を守る恋愛成就の神が主人公で、表紙のイラストがあってわかりやすいですが、いろいろと想像していると楽しくなる展開でした。 万城目学さんには、以前の『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』あたりからハマって、途中でそんなに響かない作品もあるにはありましたが、やっぱり読んでいて心地いい、読後感が好きだなあと思いました。 婚活していると切羽詰まってしまうんですが、この本を読んでいると、ほっこりしながらも、パワーももらえるような気がして、面白い一冊です。 | ||||
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浮世離れしたドタバタ喜劇かと思って読み始めましたが、人情味があって、納得できる結末で、単なる喜劇というジャンルに分類される本ではないと思いました。 万城目文学を読み始める方は、『鹿男あおによし』→『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』の後に読むと良いと思います。 神社巡りが好きなのですが、これからは境内の御神木にもキチンと手を合わせようと思いました。 | ||||
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万城目学さんの本を今後も追いかけようと思う | ||||
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主人公の縁結びの神様の、語り口が絶妙で 読んでて落語のような小気味よさがありました。 働くサラリーマンよろしく、神様にも 祈願成就のノルマがあり、昇進試験あり、 その設定もくすりと笑ってしまいます。 さまざまな縁結びのエピソードが出てきますが 笑いあり、涙あり、感動ありで 読む方は感情がいそがしいです。 神様が人間たちに向けるまなざし、 人間どうしが大事な人(たち)に寄せる想い がじんわり伝わってきて 読後はとても心が温まりました。 万城目作品のなかではページ数が少ないほうなので まだ万城目ワールド未体験の方には、ぜひ読んでいただきたい作品です。 (この作品がお好きな方には、かのこちゃんとマドレーヌ夫人もお勧めです) | ||||
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神様が取り持つ縁結びをテーマに、4編を収録。 程度の差はあれ、いずれの作品もハッピーエンドといってよく読後感はいい。 ただし、やや甘いといった感もあり。 そんな中で、未曽有の大悲劇を少女の視点から描き、本作品集中で最も長い表題作が一番読み応えがあった。喜怒哀楽のバランスがとれていたように思う。 | ||||
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日本は神社めちゃくちゃ多くて、ちっさい神社古い神社、個人経営の神さんの昇進話なんで親しみやすい。 創作落語になってないのかな。 万城目さんの緊張感は少し弱いが、力が抜けてて読みやすく読後感ハッピー。 | ||||
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万城目学氏ならではの世界観を楽しむことができます。この創造力は、万城目氏ならではでしょう。 神様を主人公にし、日本の神様的、ちょびっとサラリーマン的出世街道をのんびりと進む姿もほほえましい。 他作品に比べて控えめな語り口だと思いました。 同時に、東北及び熊本の震災への鎮魂になっているのでしょう。 日本に住むものとして、最後には祈りとともに読みました。 | ||||
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神さまをネタにした喜劇という、イスラム世界ならテロリストがとんでくる不謹慎な小説です。ほんと、ここが日本で良かった。 連作4短編の主人公は、日本中にある小さな神社のひとつで1000年お勤めしている縁結びの神さま。少子化や晩婚の風潮でなかなか男女をくつっけるのが難しくなっている、その実情を知らない上級神からのノルマや査定を憤る縁結びの神のぼやき、笑えます。 第4話には、物語全体を貫く日本の神仏観が、主人公の口を借りて端的に語られています。 「人間に祀られるから、我々は存在する。人間が去ってしまったら、我々のような下々の神は神通力と神性を失い、消えてしまう。」 一神教世界のように、神さまが人間を作ったのではない。平穏にくらしたいという人間の願いが、神をつくりだした。祀られた神は人間によりそって、懸命にその願いを叶えようとしてくれている。一神教世界の住人からすれば「そんなものは神とは言わん!」と激怒されそうな神仏観ですが、これが日本人にはいちばんしっくりくるのだからしょうがない。 万城目ワールドでは、いつも不思議と現実は隣り合わせ、ごちゃまぜです。それを笑いながら楽しみ、人間への愛おしさがほんわかと残る。極上エンターテインメントです。 カバーは、オビが上に来ているような不思議なデザインで、はずして開くと、神木・マテバシイや登場人物があらわれるという、これまたどこでも見たことのない仕掛けになっています。万城目の遊び感覚が、隅々まで行き届いているみごとな装丁です。 | ||||
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そそっかしくて現金な縁結びの神様が活躍する奮闘記です。何も考えず一笑いするにはもってこいだと思います。 | ||||
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縁結びの神の一人語りと、4つの物語。 1つ目は恋愛、2つ目はお金、3つ目は職業、4つ目は災害にまつわる物語。 神様エンターテイメントとしては、説教くささが無くて、楽しめた。 長くて100年かそこらしか生きない人間の願いを2千年とかお勤めしてる神様からみたら。。。ねぇ。。。 みたいな感覚になれるところが面白い。 縁結びの神の一人語りでは、「神様を取材する神様ライター」と話している事になっている。そこにも作家デビューという物語があるから、一冊を通して進行していく感じ。 神様の日常って本当にこんな感じなんじゃないかと思わせる展開で、受け入れやすかった。 欲を言えば、ヨシモトの新喜劇にかけて神喜劇って言ってるのなら、大爆笑な所が欲しかったかも。 | ||||
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装丁愛があふれている造りの本でした。 この本を一人でも多くの人に届けたいという思いがすごく伝わります。 で、肝心の中身はどうかというと、よくできているけどこの作者にしては・・・、かな。 なんせ、鴨川ホルモーで度肝を抜かれた天才ですから、なまなかなお話では満足できない。 神様物は、多くの作家が書いていますが、なんでもありの舞台設定ができるため、貧乏侍にしたり大阪弁をしゃべらせたり本作のようにさえないおっさんにしたりと、キャラ立てが肝です。読んだ範囲では、物語性で頭一つ抜けているのが伊坂幸太郎の死神シリーズです。 | ||||
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いつも作者の作風が好きで読ませてもらっています。 一つの縁結びの神社の氏神様が主役。と言ってもほぼほぼその神様の一人芝居。 いや、一神芝居。 登場人物は複数いるが、神様同士の会話はすべてこの本の表紙に描かれているバーコード頭の 神様だけ。 それだけに、小説と言う枠以上にイメージが膨らみ読んでいて面白い。 そして、この神様の根っ子にあるやさしさを最初から最後の最後まで感じることができ 「あぁこんな神様が氏神様だったらいいなぁ」 って思ってしまいました。小説なのに不覚にも。 と言っても縁結びの神様なので、今更なのですが・・・。 ところで、読んでいてなんか似たような内容の小説を読んだ気がしてならなかったのですが、 途中で気が付きました。「トシ・シュン」は以前読んだ「時の罠」の中に収録されていたのですね。 焦りました。同じ本を2冊買ってしまったのかと思いましたよ orz | ||||
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縁結びの神様が語る、色々なエピソードを集めた短編集かと思って読み進めたら、最後は違っていました。 人間の力が及ばない世界の不思議を感じました。この感じ、浅田次郎作品に少し似ているように思いました。 神様のキャラクターにすっかり魅せられてしまったので、続編が読みたくなりました。 | ||||
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神頼みをする者がいれば、願いを叶える側の神様にも色々な 「八百万の神」という言葉があるにも関わらず、神様というと神々しく、崇高かつ厳かな存在であるイメージがある。 本作では、そのような「神様」のイメージを良い意味で覆したものである。 どこか人間らしく、俗世間の中に溶け込む神様の葛藤や組織内の事情などもコミカルに描かれている。 自分の身近な神社にこういった神様がいるのかなと感じた。こう考えると、地域の神社にもどことなく親近感を覚えた。 本書は、神様のお仕事を描いた著書である。 | ||||
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ネタバレもありますので、ご注意ください。 セコくて、小心者だけど、根は善人の神様が主人公です。基本のストーリーは、この神様と、ペンネーム「ちはやふりー」という作家をめざす地銀マンのような容姿をした神様の会話で進みますが、最後まで主人公の神様が話したことしか出てきません。とはいえ、内容は軽妙でテンポもよく、なかなか楽しめます。雷の語源など、作者得意の豆知識も散りばめられてますが、嫌味は感じません。 また、主人公の神様が願いを叶えてあげる人間の短編もあります。どれも軽いけれど温かい話であり、安心して読めます。 話は最終章の「パーマネント神喜劇」で大きく動きます。序盤に小さく謎かけされていた、主人公の神様の師匠が消滅した理由も解明され、ラストは心温まります。物悲しさが残る「とっぴんぱらりの風太郎」のラストよりも爽快感はあります。 全体としては、時々クスっと笑えるし、リラックスして読める本です。買って損はないと感じました。ただ、どうしても作者の場合、「鹿男あをによし」や「鴨川ホルモー」のような、驚く設定と展開の早いストーリー、そして予想できないラストを期待してしまいます。それらの快作と比べると、さすがに少し落ちるので、星は4つにしました。 | ||||
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本書を手に取られたまずじっくりと装丁をみていただきたい。 帯が2枚! いえいえ帯は1枚です。 カバーもめくってください。 とても遊び心のある造りです。 本作の主役はおよそ神様らしくない神さんです。 人間臭い神さんでありドジと言えます。 でも 人間をとても好いてくれている神さんです。 人間の願いをかなえてなんとか幸せにしようと 動くのだけど、当然ドタバタ喜劇がはじまってしまう。 人間によりそう気持ちは上級神の段ではない。 そういう意味では上級神を超えた存在です。 それがいかんなく発揮されるのは最終章でしょう。 ネタバレになるので少ししか書けませんが、 最終章を読みながら、そういえば万城目さんが熊本に 行かれた直後にあの地震がおこったのだなあと思い いたります。 残念なのはこの最終章には(沈黙)などと記載されたのみの ページがでてきます。 ここはやはり文字で表現してほしかったです。 装幀の面白さもいれて☆4です。 装幀の樹木は、マテバシイ。 この物語の要です。 装画は中川学さん。 とっぴんぱらりの風太郎以来の 最強コンビです。 税別1300円はとってもお得感ありです。 | ||||
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