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ジャナ研の憂鬱な事件簿
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ジャナ研の憂鬱な事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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一巻購入し読了しました。 全四編構成で、300ページちょっとありました。 各章の評価ですが、一章は星三つ、二章は星三つ、 三章は星四つ(個人的に好きなエピソードだったので)、四章は星五つくらいでしょうか。 最後のほうに行くにつれて面白くなり、四章は日常の謎としても結構な完成度になっていたと思います。 三章は大地というキャラクターの核が描かれており、個人的に気に入っています。 ですから後半は文句を付けようとは思わない、学園ミステリとして完璧な出来でした。 しかし全体で評価すると、前半二章につられて星が一つ減ってしまいます。 やはり一章であった粗に目が行きました。 私が気になったのは、事件の被害者となった「江田アリス」という生徒のことです。 この「江田アリス」、名前からして適当に付けられたような感じがしますが、 その違和感に違いなく、あまりにも舞台装置として動かされていました。 設定部分でもリアル世界観が売りなのに、ちょっと「あれおかしいな」と首を捻る部分があります。 とはいえ、青春ミステリとして、間違いなく及第点にはあったと思います。二巻も買います。 それと『氷菓』に設定やキャラクターが似ていると仰る人がいますが、それは少なからず私も思います。 二巻以降、『氷菓』とどう差別化を図っていくのか。楽しみです。 | ||||
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ストーリーとしては舞台は卒業式から始まり、ジャナ(ジャーナリズム)研の先輩が卒業し、次期部長として託され学生新聞を書いていくというところから始まります。 最初はライトノベルらしく、少し変わった美人の先輩(白鳥真冬)と出会い小さな事件に出会います。 最初の事件は、美人の先輩が教師に頼まれて運んでいたノートの中に、一人の女生徒のノートが無かったというモノでした。 本巻では書かれませんでしたが、主人公は中学時代にした後悔というものを持ちながらも、真実を詳らかにしたいという欲望を持っており先輩と共に事件の謎を解こうとします。 これを含め、4つほどエピソードが書かれていますが、一つ一つのエピソードが毒を持ったものであり、この主人公の後悔というものを抱き合わせにしています。 毒と後悔というモノをどう読むかによって評価も別れそうですが、後悔という点については次巻に引き継ぐ謎ということで悪くなかったですかね。 この毒は何かというと、悪意のある人間が事件を起こしていたり、事件を解決した後であっても悲しさや惨めさを感じるようなエピソードになっています。と書くと後味が悪いと感じてしまいそうですが、解決してハッピーというよりも何か余韻を残すものがあり良かったと思います。 1巻でエピソードが4本入っているということで、テンポよく読めました。 悪いところとしては、普通のライトノベルでは見過ごせるような違和感を学園ミステリーというジャンルのために見過ごすのが難しい点です。 この先ネタバレになりますが、出てくる登場人物の心理やエピソードにはリアリティが欠けていたように感じました。 いい所の娘というだけで学校で省かれるというのはまず理解できませんでした。現実としてそのようなことはないと思います。 とはいえそういう設定にすることにより、主人公と会わせやすくするというところもあるので仕方のない部分もありますが。 消えたノートのエピソードでは、教師が間違えて授業内容を教えてしまったため生徒のノートを回収し、該当部分を書き直してしまう。という話であったのですが、そもそもそのような行動をとる心理がどうなのか。 同じようなミスを何度か起こしており、またミスをしてしまうと教師を辞めさせられてしまうかもしれないという説明がされていましたが。うーん。。 該当部分がⅠからⅡの書き換えであったため、線を多少書き足すだけで良かったわけですが、消えたノートの持ち主である女生徒は、帰国子女で漢字に読み仮名を振らないと読めないという設定のため、フリガナを一々ふっていて書き換えるとバレてしまうため盗んでしまった。 でもⅠとⅡですよね・・? 消えたノートをXと置きましょう。というのも意味が分からなかった。分からないものをXと置くことでシンプルにするのであって、分かっているものを一般化しても複雑化すると思うのだが。 というような点はいくつかあり、リアルな舞台の上に、微妙にリアリティのない人間とエピソードという違和感はぬぐえませんでした。 とはいえ読後感としては悪くないものでした。読み終えた後の余韻で☆4と決めて、そのあとに何かと理由を並べているだけです。 新米ライトノベル作家ということらしいですが、このジャンルの本でそれなりのまとまり方をしていますので今後に期待できるのではないでしょうか。 学園ミステリーでピンときた方はとりあえず読んでみることをお勧めします。 本の内容とは関係ないこととして、Kindle版だけかもしれませんが学生新聞の記事を載せた文章が本文よりも大きくなっているのが読みづらかったです。 | ||||
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面白いです。 ……が、部活には全員が入らないといけないだとか、友人が過去にいくつものスポーツで全国出てるだとか、硬派な殻を被っているわりにはファンタシーな学園世界です。そんなことあるか?って突っ込みたくなるし、ミステリー部分も他にももっと可能性あるだろうと思うところが多い。 でも、この世界観でラノベをかける人は貴重だと思うので、これからも応援したいです。 | ||||
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他の方のご指摘にもあります通り、古典部シリーズが先ず頭に思い浮かびました。 特にヒロインの好奇心の強さ、勘の強さ、家庭の裕福さ等。 「もやもやします」というのも、上述作品のヒロイン千反田嬢の「私、気になります」ですね。 挿絵がまたアニメ「氷菓」を思わせざるを得ない点も 既に高く評価されている「氷菓」に印象を引きずられざるを得ないようで 本作品への評価も溶かされてしまい低くなる所以かと考えます。 既出作品との類似性、また作者がギャルぽい娘が好みとの事で出したキャラも 残念ながら読者の中には受容れられない方もいらっしゃる様で減点が多いものの 私個人としては、主人公の設定は寧ろ「氷菓」の折木少年よりも 謎解きへの動機が無理が無く、悪くは無いと感じました。 ジャナ研、ジャーナリスト研究会という部活で新聞を発行する主人公は 中学時代のトラウマから真実追究に二の足を踏んでいたところ ヒロインと接するのを機に変っていくと言う流れです。 4つあるエピソードは何れもそれなりに読める内容ではありますが 他作品を既に知っていると既視感に囚われる嫌いがあるのは残念なところです。 また、4つめのエピソードの終盤でヒロインが取った行動は 些か都合良く済んでくれた印象が否めませんでした。あの程度では済まないのではないかと。 私の印象としては3つめにエピソード、「負けた理由」が一番好みでした。 謎解きと言う程の謎でもありませんでしたし、真相が明かされる流れまでは読めてしまいましたが 描写に趣が感じられ、一番しっくりと来るものがありました。 しかしながら、文章自体はラノベという枠で縛るにはきちんとしたものであり、 目につく文章の誤りには気付かなかったので、その点は気持ちよく読み進められました。 近年の所謂ラノベ枠の小説の文章はどうしても文章構成がそれこそ軽く口語的印象が強いので ある程度落着いた文章であった(と感じた)点は、外れを引かなかったと感じさせられました。 デビュー作と言う事ですが、お勤めされて社会人としての落ち着きのある作者の様なので この作品を足掛かりに更なる活躍へと向かうことを願っております。 | ||||
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楽しく読ませていただきました 警察沙汰になるほどではない、学園の小さな事件(第四章だけは別ですが)を主人公たちが解決していくミステリものです 拝読したことがないので、イメージだけで言うと「氷菓」が近いでしょうか 話の展開と謎に捻りが効いていて無理矢理感もなく、主人公とヒロイン、脇役達のキャラもしっかり立っており、最後まで飽きることなく読めました 反面、残念だったのは第二章です。ギャルの女子が登場するのですが、彼女に魅力をまったく感じませんでした。言動がいちいち癪にさわるというか…… 「裏表がない」のと「無神経なの」は明確に違います。 各章のオチはどれも後味の悪いもの(おそらく、真実を追い求めるのは必ずしも良いことじゃないよ、というメッセージが込められているのだと愚考します)ですが、二章は際立っていました 同じ攻撃的なキャラでも四章のヤンキーの女子には不快感を覚えなかったので、個人的にギャルの女子が気に食わなかったのでしょう。ページをめくる手を止める選択肢が頭によぎるくらいには 主人公が地の文(心理描写)でギャルの女子を擁護していたり、あとがきで作者の方がギャルの女子がお気に入りだと書かれていたりしましたが、これは改稿の過程で編集者の方と揉めて(たとえば、このギャルの女子は読者のヘイトを集めすぎるから性格変えた方がいいのでは?という助言)、それでも「このままでいくんだ!」と押し通し、申し訳程度のフォローをいれたのではないかと邪推してしまいました。見当外れならごめんなさい 長々と欠点を述べましたか、あくまで作者の方と私の感性が乖離しているという話であり、それでも最後まで読ませる熱量を秘めた作品だと思います。 | ||||
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