告白

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評判

告白の評価:

4.48/5点 レビュー 176件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全350件 101〜120 6/18ページ
No.250
(1pt)

ろくでなしの人生に付き合わされた…

人と同じことが出来ない不器用な少年が、博打でだらしなく身を持ち崩した挙句大量殺人を犯すまでのお話。以上。

殺人を犯す理由が人より思弁的だから、だから何!?としか思わなかった。
言い訳がましくくどい文章が延々と続いて非常に苦痛。
謎めいた出来事が謎のまま放り出されているが、(著者について詳しくない)推量出来ない読者にとっては意味不明でしかない。
イライラしながら読んでいたせいか、作者がユーモアとして書いているらしき部分も全然笑えずスベりまくりだった(あくまでも私の中ではの話)。
高かったし頑張って読了したけど時間の無駄だった。この値段ならもっと面白い文庫が2冊買えてるw

面白くなかった理由として、全然感情移入出来なかったことを挙げようと思ったが、同じように他人とのコミュニケーションに苦しんだことのある身としては、それを安堵するべきかも知れない。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.249
(1pt)

ろくでなしの人生に付き合わされた…

人と同じことが出来ない不器用な少年が、博打でだらしなく身を持ち崩した挙句大量殺人を犯すまでのお話。以上。

殺人を犯す理由が人より思弁的だから、だから何!?としか思わなかった。
言い訳がましくくどい文章が延々と続いて非常に苦痛。
謎めいた出来事が謎のまま放り出されているが、(著者について詳しくない)推量出来ない読者にとっては意味不明でしかない。
イライラしながら読んでいたせいか、作者がユーモアとして書いているらしき部分も全然笑えずスベりまくりだった(あくまでも私の中ではの話)。
高かったし頑張って読了したけど時間の無駄だった。この値段ならもっと面白い文庫が2冊買えてるw

面白くなかった理由として、全然感情移入出来なかったことを挙げようと思ったが、同じように他人とのコミュニケーションに苦しんだことのある身としては、それを安堵するべきかも知れない。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.248
(5pt)

熊太郎 is so cute!

主人公の熊太郎が殺人犯なのに、余りにキュートで愛せずにはいられないキャラクターで最後まで目が離せなかった。作者の分身のようにも感じる。
中上健次のような世界観に、中島らものようなユーモラスで少し哀しみを帯びた河内弁が音楽を聴いているよう。ラストどうなるのかと思っていたら着地も素晴らしく圧倒されました!
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.247
(5pt)

熊太郎 is so cute!

主人公の熊太郎が殺人犯なのに、余りにキュートで愛せずにはいられないキャラクターで最後まで目が離せなかった。作者の分身のようにも感じる。
中上健次のような世界観に、中島らものようなユーモラスで少し哀しみを帯びた河内弁が音楽を聴いているよう。ラストどうなるのかと思っていたら着地も素晴らしく圧倒されました!
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.246
(5pt)

河内弁

河内出身です。
セリフが全部「聴こえた」小説でした。
この素晴らしい作品をそんな風に読めただけで、河内に生まれて良かった!と思いました。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.245
(5pt)

河内弁

河内出身です。
セリフが全部「聴こえた」小説でした。
この素晴らしい作品をそんな風に読めただけで、河内に生まれて良かった!と思いました。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.244
(5pt)

最高におもろい。

作者と一緒に、主人公の住む世界に透明人間になって入り込み、巡って見ていくような、そんなアトラクションみたいなワクワク、ドキドキする本だった。これはもう、何という言葉の匠。文字を目で追う事が心底、楽しかった。こんなに話の中に入り込んだのは、ロマンロランの「ジャン・クリストフ」を読んで以来かもしれない。とにかく町田康さんの作品を今後生きていく楽しみの一つとして、全部読んでいきたいと思う。出会うのは遅かったけれど、その分、まだまだこれから読む作品があるのだ、という嬉しさでいっぱい。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.243
(5pt)

最高におもろい。

作者と一緒に、主人公の住む世界に透明人間になって入り込み、巡って見ていくような、そんなアトラクションみたいなワクワク、ドキドキする本だった。これはもう、何という言葉の匠。文字を目で追う事が心底、楽しかった。こんなに話の中に入り込んだのは、ロマンロランの「ジャン・クリストフ」を読んで以来かもしれない。とにかく町田康さんの作品を今後生きていく楽しみの一つとして、全部読んでいきたいと思う。出会うのは遅かったけれど、その分、まだまだこれから読む作品があるのだ、という嬉しさでいっぱい。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.242
(5pt)

11年経った今も町田康「最高傑作」

11年の歳月を閲してなお…と云うのが、作者にとって良いのか悪いのか。
普通に考えたら「あかんではないか」なのでしょうけれども。

初読後、10年経ったら読み返そう、とは思ったのですが、
途中で何度か斜め読み再読して、気が付けば11年経っていました。
「あかんではないか」…と云いつつ、最初に読んだときは、
こんな作品を出した後も書き続けられるのか?と心配に
なる程の力作だったので、仕方ない、勇退か、と思ってしまった。

でも本作、「分かるわあ」とラスト1行まで読んだ人というのは、
その過半数(いや、もっとかも)が「町田ファン」ではないの?
という、二度目の「あかんではないか」ランプが点灯中。
勿論、何かオススメの本ない?と訊かれたら、喜んで名前を
挙げますが、彼もしくは彼女が町田作品を初めて読む人の
場合、どこまで受容してくれるのかが、非常に謎。

そういえば、昨日はジロキチでライヴでしたね、って
自分で話を逸らしてどうするよ。実のところ、
それで思い出したわけですが…

文体で押しまくるので、どんなにイイこと書いても、
結局「町田節」に集約される危険性があったり。
「町田節」だけに音読しても楽しいんですけれど…
音読する読者って怖いですか。怖いですね。
上記「分かんなかった」と云ってくる方には、
さりげなく朗読します。まあ「さりげなく朗読」は
ちょっと無理で、止めて〜とゆわれて止めてます。

次作「ギケイキ」に期待。なんとなく儚い期待に
終わりそうな予感はあるものの、その辺は無視。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.241
(5pt)

11年経った今も町田康「最高傑作」

11年の歳月を閲してなお…と云うのが、作者にとって良いのか悪いのか。
普通に考えたら「あかんではないか」なのでしょうけれども。

初読後、10年経ったら読み返そう、とは思ったのですが、
途中で何度か斜め読み再読して、気が付けば11年経っていました。
「あかんではないか」…と云いつつ、最初に読んだときは、
こんな作品を出した後も書き続けられるのか?と心配に
なる程の力作だったので、仕方ない、勇退か、と思ってしまった。

でも本作、「分かるわあ」とラスト1行まで読んだ人というのは、
その過半数(いや、もっとかも)が「町田ファン」ではないの?
という、二度目の「あかんではないか」ランプが点灯中。
勿論、何かオススメの本ない?と訊かれたら、喜んで名前を
挙げますが、彼もしくは彼女が町田作品を初めて読む人の
場合、どこまで受容してくれるのかが、非常に謎。

そういえば、昨日はジロキチでライヴでしたね、って
自分で話を逸らしてどうするよ。実のところ、
それで思い出したわけですが…

文体で押しまくるので、どんなにイイこと書いても、
結局「町田節」に集約される危険性があったり。
「町田節」だけに音読しても楽しいんですけれど…
音読する読者って怖いですか。怖いですね。
上記「分かんなかった」と云ってくる方には、
さりげなく朗読します。まあ「さりげなく朗読」は
ちょっと無理で、止めて〜とゆわれて止めてます。

次作「ギケイキ」に期待。なんとなく儚い期待に
終わりそうな予感はあるものの、その辺は無視。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.240
(3pt)

今ようやく読了。長かったし・・・・後味も悪い(?)…なんか妙に不思議な気持ち・・・小林よしのりのマンガで見た記憶があるんだが違うか?

12いや13年前になるか・・・当時の本購入の参考にしていたラジオ番組で取り上げられていたので購入。あまりにも分厚いのでずっとおきっぱなし。昨年末から少しづつ読み始めたが,どうにもこうにも面白くなく,とうとう年明け。内容が馬鹿か利巧か・・・使えない三下ヤクザ気取りの熊太郎のクズ日常の話が延々と続き・・・「なんだこれ?」と。この作者の書き方なのか,章の区切りがなく,空欄1行で,だらだら話が続く続く・・・メリハリがないというか・・・とうとう今日までかかりましたが・・・今はちょっと感無量です。特に300ページ過ぎたあたりからがぜん話が面白くなり。昨日今日と200ページを激走しました。(「フ~!」というところです)
この話はモチーフが河内10人切りという事件が題材だそう。北海道人にはピンときません。河内音頭ぐらいは知ってますが(菊水丸でしょう?)どうして大量虐殺事件の犯人である二人が・・・ですよね~それはこの町田康の作品を読めばなんとなく・・・・
最初,八墓村の事件と混同しましたが,あれは津山30人殺しでした。こっちは昭和で,河内事件は明治でした。以外に日本て大量殺人事件って過去あるんですね?その河内事件の主犯・城戸熊太郎の生まれから事件に至って死ぬまでの内容です。正確なドキュメントではないのではないかと思います。モチーフであり,あとは町田康の想像(?)。史実では熊太郎は別に本妻がいて,”縫”は愛人らしい。前半出てくる葛城ドールなる者は,何?・・・・分からん!
読んでいて感じたのは,この作品は,NHKの朝の連続テレビ小説のような,ナレーターがいて,時代劇ながら,現代のナレーターが言葉を話しながら,ドラマが進んでいる,そういう作り方と思う。
<<<<「これがこうじゃろ~だから~~~なんじゃ」と熊太郎。アホである。今でいえばM1でも取り上げられないネタである。>>>
と終始こんな表現が使われている。さしずめナレーターは西田敏行とかがいいかも・・・まあちがうか?(笑)
どう見ても熊太郎がやった行為は許せない。ましてはラストの相棒への・・・はどうかと思うが・・・それでも・・・
ストーリーではまるでキリストに祈りながら殺しを生業にしている殺し屋か?神がかり的は表現はどういう意味があるのか?不思議!
河内という地区では憎いけど,愛されているそんざいなのかな~この熊太郎という男は。
それとタイトル「告白」とは何でしょうか?「懺悔」ということですかね?やっぱりわからん。
・・・・・・・・・・・ナニコレ!・・・・
どうしても読み終わった今,レビューを書かないといられなかったので,とりとめなく書きました。
長いですが,興味のある人はどうぞ。でも星3つ。

※ドラマなら熊太郎にふさわしい役者は思い浮かびません。弥五郎は文句なく桐谷健太,縫は菜々緒がいいです。どうですかね~?
補足
※一晩寝て,熊太郎に似合うのは役者の古田新太ではどう?
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.239
(3pt)

今ようやく読了。長かったし・・・・後味も悪い(?)…なんか妙に不思議な気持ち・・・小林よしのりのマンガで見た記憶があるんだが違うか?

12いや13年前になるか・・・当時の本購入の参考にしていたラジオ番組で取り上げられていたので購入。あまりにも分厚いのでずっとおきっぱなし。昨年末から少しづつ読み始めたが,どうにもこうにも面白くなく,とうとう年明け。内容が馬鹿か利巧か・・・使えない三下ヤクザ気取りの熊太郎のクズ日常の話が延々と続き・・・「なんだこれ?」と。この作者の書き方なのか,章の区切りがなく,空欄1行で,だらだら話が続く続く・・・メリハリがないというか・・・とうとう今日までかかりましたが・・・今はちょっと感無量です。特に300ページ過ぎたあたりからがぜん話が面白くなり。昨日今日と200ページを激走しました。(「フ~!」というところです)
この話はモチーフが河内10人切りという事件が題材だそう。北海道人にはピンときません。河内音頭ぐらいは知ってますが(菊水丸でしょう?)どうして大量虐殺事件の犯人である二人が・・・ですよね~それはこの町田康の作品を読めばなんとなく・・・・
最初,八墓村の事件と混同しましたが,あれは津山30人殺しでした。こっちは昭和で,河内事件は明治でした。以外に日本て大量殺人事件って過去あるんですね?その河内事件の主犯・城戸熊太郎の生まれから事件に至って死ぬまでの内容です。正確なドキュメントではないのではないかと思います。モチーフであり,あとは町田康の想像(?)。史実では熊太郎は別に本妻がいて,”縫”は愛人らしい。前半出てくる葛城ドールなる者は,何?・・・・分からん!
読んでいて感じたのは,この作品は,NHKの朝の連続テレビ小説のような,ナレーターがいて,時代劇ながら,現代のナレーターが言葉を話しながら,ドラマが進んでいる,そういう作り方と思う。
<<<<「これがこうじゃろ~だから~~~なんじゃ」と熊太郎。アホである。今でいえばM1でも取り上げられないネタである。>>>
と終始こんな表現が使われている。さしずめナレーターは西田敏行とかがいいかも・・・まあちがうか?(笑)
どう見ても熊太郎がやった行為は許せない。ましてはラストの相棒への・・・はどうかと思うが・・・それでも・・・
ストーリーではまるでキリストに祈りながら殺しを生業にしている殺し屋か?神がかり的は表現はどういう意味があるのか?不思議!
河内という地区では憎いけど,愛されているそんざいなのかな~この熊太郎という男は。
それとタイトル「告白」とは何でしょうか?「懺悔」ということですかね?やっぱりわからん。
・・・・・・・・・・・ナニコレ!・・・・
どうしても読み終わった今,レビューを書かないといられなかったので,とりとめなく書きました。
長いですが,興味のある人はどうぞ。でも星3つ。

※ドラマなら熊太郎にふさわしい役者は思い浮かびません。弥五郎は文句なく桐谷健太,縫は菜々緒がいいです。どうですかね~?
補足
※一晩寝て,熊太郎に似合うのは役者の古田新太ではどう?
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.238
(4pt)

町田文学の最高峰

この本は町田さんの代表作であり、町田文学の最高峰といっていいと思う。
たびたび読み返すことができるほどの分量ではないが、ずっと手元に置いておきたい。
わたしにとってはお守りのような一冊。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.237
(4pt)

町田文学の最高峰

この本は町田さんの代表作であり、町田文学の最高峰といっていいと思う。
たびたび読み返すことができるほどの分量ではないが、ずっと手元に置いておきたい。
わたしにとってはお守りのような一冊。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.236
(5pt)

この小説について

美しく筋の通った狂気が炸裂していた。
読み進めるうちに熊太郎、弥五郎の魂が私の身体の中に宿り、読み終えた今も尚息づいている。
「宿屋めぐり」も「ホサナ」も傑作だったが、この小説は別格かもしれない。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.235
(5pt)

この小説について

美しく筋の通った狂気が炸裂していた。
読み進めるうちに熊太郎、弥五郎の魂が私の身体の中に宿り、読み終えた今も尚息づいている。
「宿屋めぐり」も「ホサナ」も傑作だったが、この小説は別格かもしれない。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.234
(3pt)

六合目あたりで急激につまらなくなる

六合目までは非常に面白い。
なにがどう面白いのか十分に説明できる語彙がないのが残念なのだが、いくつか列挙すると、

まず「思弁的」すぎて人ができることを思うようにできずにいる熊太郎の心理描写が面白い。
決して思いやりからではなく、自分自身が醸成したある種の倫理的な世界認識によって他者の意識に配慮しすぎた結果、常に周囲との間に齟齬が生じてしまう描写には、一部の読者は強い共感を受けるに違いないと思う。

そして森の中を酢醤油が吹っ飛んでいくとか、一言主が「蕎麦」と一言言うだけでその説明を一切しないとか、妙に深みのある因果な変人の描写とか、
九割方の読者が「こう」と感じている地点でいちいち「こうである」理由を常識的社会通念の立場からくどくど説明するなど、
町田康しか書き得ないであろう独特のギャグのような哲学のような言語的センスは間違いなく面白い。(動物が和食を食らうネタがあまりに多いのは若干レパートリーが狭い気もするが。)
正味、本書を読んどると河内弁の心地よさっちゅうもんに気づくさかい知らん間にうつってまう。

何より、幼少期の遊び仲間との力関係に端を発し、次に何が起こるか分からない世界の中でも
熊太郎があれこれ思弁しつつ、不器用でありながらも本人なりに全力で生きてゆく様は読んでいて止まらなくなる。

しかし熊太郎が縫に告白するあたりからいきなりつまらなくなる。
第一に先の展開が見えているからで、例えば縫が寅吉に寝取られるという筋書きが予め分かっているのに、何の手も打たずにだらだら酒を飲んでいる熊太郎の思弁を延々と読んでいると話の進まなさにイライラしてくる。
第二に、縫や寅吉の人格にリアリティがなさすぎる。おそらくぐうたら三昧の熊太郎が妻を娶り→寝取られ→逆上して殺すという筋書きに辻褄を合わせるためにあえて心理描写を排したのだろうが、現実感がなさ過ぎて浮いてしまっている。自分は縫の最期に同情も反発もできずすっきりもしなかった。
第三に、傳次郎に暴行されてからの熊太郎の心理が、思弁を放り出して「正義」の遂行それ一色に染まったため、本書の主要なテーマである熊太郎の「思弁癖」を塗り替えるでも乗り越えるでもなく放棄していること。この思弁は最後の20ページでようやく復活するが、結局最初の数ページから何の進歩もしない最も「あかん」形で終わりを迎える。ハードカバー本の帯に「人はなぜ人を殺すのか」とかえらそうなことが書いてあるが、自分にはそんな深遠なテーマ性は見いだせなかった。熊太郎は不条理なボコられ方をして逆上していきなり人が変わっただけである。ボコられる前の500ページにわたる熊太郎との連続性がない。出版社に告ぐ、帯にウソ書くのはやめろ。
第四に、十人斬り以降の警察視点の叙事的な描写はまったく面白みがなく、単なる情報の羅列に終わっていること。私はここを読んで初めて町田康はイカれた文章を書く才能は凄まじいが学級新聞のような平易な内容を魅力的に書くのがかなり下手くそであることに気づいた。こんなのは2,3行で済ますか省略したって一緒ではないか。
第五に、これがいちばんでかいのだが、作中で何回も反芻される葛城モヘアと葛城ドールに関する謎が完全な投げっぱなしのままに終わること。なぜ駒太郎と証言が食い違うのか、なぜドールの死体が消えていたのか、なぜ熊次郎とモヘアが瓜二つなのか。熊次郎が盗掘の事実を知っていたのは寅吉からの伝聞だったのか。そもそも奴らは何者だったのか。熊太郎は先天的に人には見えない神のような物が見えたということなのか、あるいは熊太郎の凶行はドールを殺した地点で背負わされた呪いのようなものだったのか?そういった問いの答えに期待しながら最後のページに行き着いた時のがっかり感は半端ない。作者は本当に何も考えずに適当に書いただけという可能性があるがせやったら正味許せん。

上記のうち第一から第四までのつまらなさの原因はある一点のみに集約されると思う。すなわち本書が嫌でも河内十人切りと同じ筋書きをなぞらざるを得ないという、呪いのような制約を受けている点である。
河内十人斬りをテーマにする以上、どこかで「結婚→寝取られ→踏んだり蹴ったり→逆上→十人切り→弥五郎と自決」というプロットをなぞらざるを得ないのであり、
400ページも原作を無視して無茶をやってきた町田康も、後半以降はお約束を踏襲した構成を展開せざるを得ないということだ。
私はそのお約束にこそ退屈さを覚えたのである。

「ページ数は多いのになかなか十人斬りが始まらなくてうんざりした」旨のレビューが少なくないが、私はこれと真逆の感想をもった。
すなわち、「町田康オリジナルの部分は面白いけれど、史実と辻褄を合わせている部分はつまらない」というものである。
作者が本当に書きたかった「河内十人斬り」は最後の20ページだけなのではないか?という気がしてならない。このさいもっと原作をぶち壊した話にしても良かったのではないか?と思う。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.233
(3pt)

六合目あたりで急激につまらなくなる

六合目までは非常に面白い。
なにがどう面白いのか十分に説明できる語彙がないのが残念なのだが、いくつか列挙すると、

まず「思弁的」すぎて人ができることを思うようにできずにいる熊太郎の心理描写が面白い。
決して思いやりからではなく、自分自身が醸成したある種の倫理的な世界認識によって他者の意識に配慮しすぎた結果、常に周囲との間に齟齬が生じてしまう描写には、一部の読者は強い共感を受けるに違いないと思う。

そして森の中を酢醤油が吹っ飛んでいくとか、一言主が「蕎麦」と一言言うだけでその説明を一切しないとか、妙に深みのある因果な変人の描写とか、
九割方の読者が「こう」と感じている地点でいちいち「こうである」理由を常識的社会通念の立場からくどくど説明するなど、
町田康しか書き得ないであろう独特のギャグのような哲学のような言語的センスは間違いなく面白い。(動物が和食を食らうネタがあまりに多いのは若干レパートリーが狭い気もするが。)
正味、本書を読んどると河内弁の心地よさっちゅうもんに気づくさかい知らん間にうつってまう。

何より、幼少期の遊び仲間との力関係に端を発し、次に何が起こるか分からない世界の中でも
熊太郎があれこれ思弁しつつ、不器用でありながらも本人なりに全力で生きてゆく様は読んでいて止まらなくなる。

しかし熊太郎が縫に告白するあたりからいきなりつまらなくなる。
第一に先の展開が見えているからで、例えば縫が寅吉に寝取られるという筋書きが予め分かっているのに、何の手も打たずにだらだら酒を飲んでいる熊太郎の思弁を延々と読んでいると話の進まなさにイライラしてくる。
第二に、縫や寅吉の人格にリアリティがなさすぎる。おそらくぐうたら三昧の熊太郎が妻を娶り→寝取られ→逆上して殺すという筋書きに辻褄を合わせるためにあえて心理描写を排したのだろうが、現実感がなさ過ぎて浮いてしまっている。自分は縫の最期に同情も反発もできずすっきりもしなかった。
第三に、傳次郎に暴行されてからの熊太郎の心理が、思弁を放り出して「正義」の遂行それ一色に染まったため、本書の主要なテーマである熊太郎の「思弁癖」を塗り替えるでも乗り越えるでもなく放棄していること。この思弁は最後の20ページでようやく復活するが、結局最初の数ページから何の進歩もしない最も「あかん」形で終わりを迎える。ハードカバー本の帯に「人はなぜ人を殺すのか」とかえらそうなことが書いてあるが、自分にはそんな深遠なテーマ性は見いだせなかった。熊太郎は不条理なボコられ方をして逆上していきなり人が変わっただけである。ボコられる前の500ページにわたる熊太郎との連続性がない。出版社に告ぐ、帯にウソ書くのはやめろ。
第四に、十人斬り以降の警察視点の叙事的な描写はまったく面白みがなく、単なる情報の羅列に終わっていること。私はここを読んで初めて町田康はイカれた文章を書く才能は凄まじいが学級新聞のような平易な内容を魅力的に書くのがかなり下手くそであることに気づいた。こんなのは2,3行で済ますか省略したって一緒ではないか。
第五に、これがいちばんでかいのだが、作中で何回も反芻される葛城モヘアと葛城ドールに関する謎が完全な投げっぱなしのままに終わること。なぜ駒太郎と証言が食い違うのか、なぜドールの死体が消えていたのか、なぜ熊次郎とモヘアが瓜二つなのか。熊次郎が盗掘の事実を知っていたのは寅吉からの伝聞だったのか。そもそも奴らは何者だったのか。熊太郎は先天的に人には見えない神のような物が見えたということなのか、あるいは熊太郎の凶行はドールを殺した地点で背負わされた呪いのようなものだったのか?そういった問いの答えに期待しながら最後のページに行き着いた時のがっかり感は半端ない。作者は本当に何も考えずに適当に書いただけという可能性があるがせやったら正味許せん。

上記のうち第一から第四までのつまらなさの原因はある一点のみに集約されると思う。すなわち本書が嫌でも河内十人切りと同じ筋書きをなぞらざるを得ないという、呪いのような制約を受けている点である。
河内十人斬りをテーマにする以上、どこかで「結婚→寝取られ→踏んだり蹴ったり→逆上→十人切り→弥五郎と自決」というプロットをなぞらざるを得ないのであり、
400ページも原作を無視して無茶をやってきた町田康も、後半以降はお約束を踏襲した構成を展開せざるを得ないということだ。
私はそのお約束にこそ退屈さを覚えたのである。

「ページ数は多いのになかなか十人斬りが始まらなくてうんざりした」旨のレビューが少なくないが、私はこれと真逆の感想をもった。
すなわち、「町田康オリジナルの部分は面白いけれど、史実と辻褄を合わせている部分はつまらない」というものである。
作者が本当に書きたかった「河内十人斬り」は最後の20ページだけなのではないか?という気がしてならない。このさいもっと原作をぶち壊した話にしても良かったのではないか?と思う。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219
No.232
(5pt)

時代劇?おもしろかったです。

明治時代で着物を着ているような時代の小説はおそらく初めて読んだんですが面白かったです。
単純に語り口が、ときどきふざけているのかと思わせる箇所が多々あり、気楽に読めました。人の心情をこれでもかと、仔細に軽妙に語ってくれるところが良かったです。
告白 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 告白 (中公文庫)より
4122049695
No.231
(5pt)

時代劇?おもしろかったです。

明治時代で着物を着ているような時代の小説はおそらく初めて読んだんですが面白かったです。
単純に語り口が、ときどきふざけているのかと思わせる箇所が多々あり、気楽に読めました。人の心情をこれでもかと、仔細に軽妙に語ってくれるところが良かったです。
告白 Amazon書評・レビュー: 告白より
4120036219