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くっすん大黒



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【この小説が収録されている参考書籍】
くっすん大黒
くっすん大黒 (文春文庫)

くっすん大黒の評価: 4.33/5点 レビュー 63件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 41~52 3/3ページ
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No.12:
(4pt)

正統派私小説

毀誉褒貶が激しい作品である。型破りな作風ということになっているが、いかがなものだろうか。中には滅茶苦茶だと言う人もいよう。しかしなかなか練られた作品だと思う。
古典文学に涵養し、上方落語を愛好し、ロックミュージシャンとして音と詞にこだわり続けた町田康。あの独特の文体は、そういった修練を積んだ氏でなくては生み出せないものである。かつて筒井康隆が、更に遡れば夢野久作が、独特のリズムの文体で多くの人を魅了したが、町田氏はその流れを汲む作家であろう。
特異な文体だけが氏の魅力なのだろうか? 内容としては、十分に私小説の伝統を継承したものである。登場人物はどこか世間から乖離しているのだが、かといって達観しているわけでもない。あるとすれば不徹底な諦念である(あるいは開き直りである)。清潔でも繊細でもない。低迷する生を右往左往する人間を描いているのだが、変に自意識を押し付けていない為、嫌味がなくてよい。
ダメな奴のダメさ加減が、町田氏の洗練された文体で綴られている。
くっすん大黒 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:くっすん大黒 (文春文庫)より
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No.11:
(5pt)

だめ人間

すらすらと読めます。
面白いです。
町田氏の本は初めて読みましたが、主人公たちに今の自分がそっくりで余計に楽しめました。
文の軽快さと的確な表現が聞いてるんでしょうね。
うまいな、と思う一冊です。
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No.10:
(5pt)

町田文学

とても面白かった。何故面白かったのだろうか?自分が思うに、それは自分たちの生活している現代社会が、
こんなにも不条理であり、危機的だという事を笑いでもって、なおかつ鋭く突きつけられたからだと思う。
大黒一つ捨てるのにもこんなに気が滅入る。仕事をするにもこんなに気が滅入る。
こんな世界で人々は何故こんなにも悠然としていられるのだ!?という具合に、
現代のあまりに混迷を極めた価値観を、このようにありありと示されたら、
こりゃもう笑うしかない。笑ってしまうしかない。
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No.9:
(4pt)

これが文学なのか!?

これは文学と言うものらしい。文学などと言うと、気むずかしい顔をしながら、じっくり時間をかけて読破するものを想像してしまう。しかし、この作品は(電車の中で読んでいたので)笑いをこらえながら、あっという間に読み終えてしまった。このノリの良さと言うか、テンポの良さと言うものは称賛に値する。しかし、著者が何を言わんとしていたのかを説明するのは、非常に難しい。と言うか、私ような者には理解不能の領域である。それでも、おもしろおかしく、文学と言うものの端っこを囓らせてくれた訳だから、良しとしよう。「くっすん大黒」と「河原のアパラ」の二編が収録されているが、私は後者の方が好きである。
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No.8:
(5pt)

狂気的、飽くまでも純粋

おかしい。イカれてる。しかし、だらだら歪んだ世界軸がとても心地よい。リズムにのれたら最高であるが、のれない人はおそらく読了不可能。読後感は、『どうも寂しいのである。なにかこう、虚しいのである。』
こんなに自由にだらしなく、生真面目で純粋なお話はありません。是非御一読を。
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No.7:
(5pt)

★★★★★

あかん…。
大爆笑や。
文学とやらを読みながら
こんなに笑ったのはかなり久しぶり。
いやもしかしたら初体験かも。
でも読後、何故か
セツナイ甘美な世界が広がっていく。この寂寥感といいますか、淪落感は一体何なのだ?
これは名作だ。
自分盛り上がり度NO.1!!
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No.6:
(4pt)

まだ町田康を知らない人のために

この本は実に面白かった。一読の価値ありです。
読了後、無性に落語が聞きたくなりました。
でもあとはものはお薦めできません。
はっきり言って無意味。駄作ばかりです。
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No.5:
(5pt)

文庫になってよかったね。

様々な出来事が軽妙なステップを踏んで、次から次へと主人公に降りかかってくる。スピード感があるのに不安定でなく、怠惰であるのに退廃的でない。まずはこのリズムに引きずり込まれる、そしていつの間にかシンクロし、気づくとヘラヘラ笑っている・・・。
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No.4:
(5pt)

「ついつい」の快楽

面白い小説というのは、ついつい話に引き込まれて最後まで読んでしまう小説だと思っている。そしてこの「ついつい話に引き込まれるため」には、小説の出だしがとても肝要なのである。町田康の小説の出だしには、その「ついつい」が隠されている。文芸評論家が解説するように、それは落語調の語り口やパンクのリズムを感じさせる文体に秘密があるのかもしれない。しかし、そんな理屈はさておいても、「ついつい」先を読みたい、読み続けたいと思わせる魅力がある。読書の純粋快楽とでもいうのだろうか。話に引き込まれ時間を忘れる快感をこの小説は思い起こさせてくれる。
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No.3:
(5pt)

パンク魂

独自の文体にやられる。元々パンク歌手だからなのか、言葉にリズムがある。最初は何だこの文章はと思うかも知れない。しかし、読み進んで行く内に一種のトランス状態になり、読み終えてからもそれがしばらく続く。あの独自のリズムが、文体が、頭の中をグルグル回るー。
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No.2:
(4pt)

やる気あんのかい!

まるでネバーランドへ行ったっきり、帰ってこない。大人に成れない大人。町田康の書く作品はこういう主人公の作品が多い。そう言う姿勢はパンクなのか、なにか世の中のことに不満がある(というか、自分が生きていくことに不満がらるのか)訳だがこれと言って闘う訳でもなし。まるでガナリ声をあげ歌い上げるパンクバンドのヴォーカルのように、内省的であるというのか? 現代の空気感をそのまま描いた作品。
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No.1:
(5pt)

う~ん、面白いっ!

初めはこの人は何を言いたいんだか分からなかったが読むごとに段々その味に引き込まれて行く・・・。身体の芯が抜けるような親父ギャグに始まって意外とスリリングな展開に終わる!?美貌の著者にも注目!
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