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くっすん大黒
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くっすん大黒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 41~60 3/4ページ
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本とか俺は読まないんだ、ねぶたいし。つーこと言っちゃてる人に一回これ読ましたってください。 本のおもしろさに目覚めるかもよ! この作品は、こんなのありなんだ〜って感じました(みんな感じたでしょ?)。衝撃的、星5つ! | ||||
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小説読んで声を出して笑ったのは、この本が初めてだった。 最初、くっすんって何だろう?と疑問に思いながら読んでた のですが、ラストに答えがあり、あぁ、そう言う事ね!と つい頷いてしまった。終わりに近ずいて行くにつれて もうすぐ終わるのか・・・。と寂しくなったのは、この本だけ。 つまらない作品なら、やっと終われるよって思うのに(笑) アパラも面白いですが、個人的には、やっぱ、くっすんです。 | ||||
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町田康の作品は、いつもきまって一気読み。 たま〜に、ボーッとしている時に、言葉が頭の中でグルグル回る時があります。何故かそんな時の気分を思い出させます。 退廃的、でもユーモアが全体を覆っている、ふと気が付くと、ニヤついて読んでいる自分がいます。 | ||||
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町田氏の小説処女作にして傑作・快作。 町田節と言われるその特異な言語表現は圧巻!! ストーリをただただ楽しむのではなく、一語一語を楽しめる作家ですね。 カップリングの『河原のアパラ』もこれまた笑いに溢れた傑作です。 頗るお勧め。 | ||||
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町田康の処女小説集。 パンク歌手である著者のリズム感が出だしからこれでもかと迫ってくる。やられた。ギャグの応酬でたたみかける感じがたまりませぬ。大黒様と主人公楠木。楠木→くっすん。自立できない大黒と主人公→これまたくっすん。で、くっすん大黒。この独特の言語感覚が最高。町田氏の小説は、ストーリー自体ははっきり言ってつまらないと思う。ただ、キャラの立ち方、読んでる時の快感がすごい。 自分にとって、本を読むことは実用でも暇つぶしでもない。現実逃避である。どれだけ本に埋没できるか。本の中の世界にトリップできるか。町田氏の小説は、そんな読書にうってつけなのである。 あと、特筆すべきは脇役の面白さ。チャアミイ万歳。 | ||||
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とにかく文章がうまい! あんた、人生崖っぷちなんだから、そんな洒落た実況中継なんかしてないで もっとあわてようよ、とツッコミをいれたくなります。 文章の表現自体の楽しさは、外国小説の訳本では味わえないたのしさですね。 一度手にとってみてください。オススメです。☆5つ | ||||
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町田康の『くっすん大黒』は人生の落伍者が語る小説です。無職の楠木は働きもせずに酒を飲みふけっていたら、妻が家を出ていきました。ふと彼は、誰もいない部屋に転がる大黒に気づき、捨てようとします。立てても立ててもすぐ倒れてしまう大黒に、彼はいまの自分を見出したのです。楠木は何度も捨てようと試みるのですが、なかなかうまくいきません。そのうちあらぬ方向に物語は転んでいき、落ちこぼれのどうしようもなさを作者は突きつけてきます。その様子は滑稽で、読者は何度も笑ってしまうでしょう。浅く読めば、ただただ面白かった、と終わらせることもできます。しかし、そのおかしさのなかにこそ主人公のみじめさは潜んでいます。彼の笑いはけっして気楽な心からではなく、真面目な心から生まれてくるものなのです。駄目な自分がかわいいと思う人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか? | ||||
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これを読んだら、「人生ダメでもいっか」と妙に開き直れて しまう。 でも内容よりもやっぱり文体。これは発明の領域です。 実は意外なことにに庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」に影 響を受けてるんじゃないかなんて思うけど、それをはるかに凌 ぐパワー。 ダメな男が町田康の、見事なまでにスピード感(というよりも、 ダラダラした力強さ?)をもった文体で描かれたら、なんだ かかっこよく見えたりしちゃって。 町田康は正に偉才。 30年後とか50年後とか国語便覧に載る可能性ありじゃな いですか。 | ||||
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くっすん大黒って何よ、と全然期待せずに読み始めたのですが、これがおもしろい。ものの見方がおもしろいなあ、などという地味な面白さだけではなく、爆笑する派手な面白さのところも多々あって、電車の中などで読むのは無理。今はもう再放送でしか見られない時代劇や、上方落語、漫才のファンなら、きっと作者を抱きしめたくなります。熱にうかされたように、おもしろい、おもしろいと最後まで読んでしまうのは、言葉のリズムの力でしょうか。恐るべし。 | ||||
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会社へ向かう埼京線通勤電車に揺られながら「一体、これは何だろう。 理解できない。」と読み始めて1、2頁で本を閉じてしまった。 でも書評には大絶賛に近い評価が並んでいたのに、凡人の私には理解が 出来ないから読み進めないのか?はまたま文学というものは痛勤電車の 中で読むには重たいのか・・・。 もう読むのは止めようと思ったが、会社から自宅最寄駅までの帰路は 座って帰れるので、とりあえずもう一度だけ本を開いてみようと思った。 ところがどういうことか、「アっ」という間に頁は進み、そして電車も進み 気がつけば自宅最寄駅に到着していたのだ。夢中で、貪るように読んでいた。文章の軽快さ、そして時折ひねた様な表現を用いるところ、テンポの良さは まさに「筒井康孝」系と言って良いだろう。 友人の一人がコンサートに行った翌日に興奮しながら私にこう言った。 「ジャニーズはね、見るものじゃないの、肌で感じるものなのよ。」と・・・。 たぶん、この本もそういう類なのだろうな。肌で感じてください | ||||
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簡単に読めそうでちょっと深い。語彙が豊富でおもしろくてなんだかかわいいです。ほんとにくっすんて感じ。 | ||||
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毀誉褒貶が激しい作品である。型破りな作風ということになっているが、いかがなものだろうか。中には滅茶苦茶だと言う人もいよう。しかしなかなか練られた作品だと思う。 古典文学に涵養し、上方落語を愛好し、ロックミュージシャンとして音と詞にこだわり続けた町田康。あの独特の文体は、そういった修練を積んだ氏でなくては生み出せないものである。かつて筒井康隆が、更に遡れば夢野久作が、独特のリズムの文体で多くの人を魅了したが、町田氏はその流れを汲む作家であろう。 特異な文体だけが氏の魅力なのだろうか? 内容としては、十分に私小説の伝統を継承したものである。登場人物はどこか世間から乖離しているのだが、かといって達観しているわけでもない。あるとすれば不徹底な諦念である(あるいは開き直りである)。清潔でも繊細でもない。低迷する生を右往左往する人間を描いているのだが、変に自意識を押し付けていない為、嫌味がなくてよい。 ダメな奴のダメさ加減が、町田氏の洗練された文体で綴られている。 | ||||
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すらすらと読めます。 面白いです。 町田氏の本は初めて読みましたが、主人公たちに今の自分がそっくりで余計に楽しめました。 文の軽快さと的確な表現が聞いてるんでしょうね。 うまいな、と思う一冊です。 | ||||
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とても面白かった。何故面白かったのだろうか?自分が思うに、それは自分たちの生活している現代社会が、 こんなにも不条理であり、危機的だという事を笑いでもって、なおかつ鋭く突きつけられたからだと思う。 大黒一つ捨てるのにもこんなに気が滅入る。仕事をするにもこんなに気が滅入る。 こんな世界で人々は何故こんなにも悠然としていられるのだ!?という具合に、 現代のあまりに混迷を極めた価値観を、このようにありありと示されたら、 こりゃもう笑うしかない。笑ってしまうしかない。 | ||||
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これは文学と言うものらしい。文学などと言うと、気むずかしい顔をしながら、じっくり時間をかけて読破するものを想像してしまう。しかし、この作品は(電車の中で読んでいたので)笑いをこらえながら、あっという間に読み終えてしまった。このノリの良さと言うか、テンポの良さと言うものは称賛に値する。しかし、著者が何を言わんとしていたのかを説明するのは、非常に難しい。と言うか、私ような者には理解不能の領域である。それでも、おもしろおかしく、文学と言うものの端っこを囓らせてくれた訳だから、良しとしよう。「くっすん大黒」と「河原のアパラ」の二編が収録されているが、私は後者の方が好きである。 | ||||
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おかしい。イカれてる。しかし、だらだら歪んだ世界軸がとても心地よい。リズムにのれたら最高であるが、のれない人はおそらく読了不可能。読後感は、『どうも寂しいのである。なにかこう、虚しいのである。』 こんなに自由にだらしなく、生真面目で純粋なお話はありません。是非御一読を。 | ||||
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あかん…。 大爆笑や。 文学とやらを読みながら こんなに笑ったのはかなり久しぶり。 いやもしかしたら初体験かも。 でも読後、何故か セツナイ甘美な世界が広がっていく。この寂寥感といいますか、淪落感は一体何なのだ? これは名作だ。 自分盛り上がり度NO.1!! | ||||
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この本は実に面白かった。一読の価値ありです。 読了後、無性に落語が聞きたくなりました。 でもあとはものはお薦めできません。 はっきり言って無意味。駄作ばかりです。 | ||||
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様々な出来事が軽妙なステップを踏んで、次から次へと主人公に降りかかってくる。スピード感があるのに不安定でなく、怠惰であるのに退廃的でない。まずはこのリズムに引きずり込まれる、そしていつの間にかシンクロし、気づくとヘラヘラ笑っている・・・。 | ||||
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面白い小説というのは、ついつい話に引き込まれて最後まで読んでしまう小説だと思っている。そしてこの「ついつい話に引き込まれるため」には、小説の出だしがとても肝要なのである。町田康の小説の出だしには、その「ついつい」が隠されている。文芸評論家が解説するように、それは落語調の語り口やパンクのリズムを感じさせる文体に秘密があるのかもしれない。しかし、そんな理屈はさておいても、「ついつい」先を読みたい、読み続けたいと思わせる魅力がある。読書の純粋快楽とでもいうのだろうか。話に引き込まれ時間を忘れる快感をこの小説は思い起こさせてくれる。 | ||||
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