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どもりの主教
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どもりの主教の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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このシリーズは昔全部読んだけど保管の仕方が悪かったので色が変わったりして汚くなってずいぶん前に処分してしまった。 クリスティのように文庫本が無いので仕方なく電子本を購入。 作品自体は思い出しながら今読んでもやはり面白い買って損はないシリーズです。 | ||||
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ペリー メイスン第9話。22年前が1914年、と明言されているので1936年の事件です。レインコートで冷たい雨に濡れる登場人物の姿が印象的(皆、傘をささないのね) 今回のメイスンの危険な冒険は、怪しからん事にデラをかなり危ない目に合わせます。鮮やかな解決は素晴らしいのですが、デラの守りが不十分なのはいけません。銃は32口径コルト自動拳銃(M1903ですね)とメーカー不明の38口径リヴォルヴァが登場。12章の面会人室の後ろの「銃身の短い小銃」(騎兵銃?と思いました)はsawed-off shotgun(銃身を詰めたショットガン) 車は事件のクーペ(メーカー不明)、シヴォレーセダン、黄色いキャデラッククーペが登場。30年代の車なので立派なステップが役割を果たします。 結末後の次の事件の予告は「びっこのカナリヤ」(第11話) | ||||
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受ける印象は きっと真相部分が強烈、と いうことでしょう。 そう、そんなにひねっている要素ではないものの この真相が露見してくると きっと驚かれることでしょう。 この事件では 敵に回した相手が 非常に不運だったために メイスンは苦労に見舞われる 羽目に陥ってしまいます。 しかしながら 彼はあきらめる事はありません。 何せ腕がいいことで有名な 「ペリイ・メイスン」なのですから。 注目は彼が 執念である富豪の 娘のいんちきの事実を 見破ったときです。 どんなに完全犯罪を成し遂げようにも 彼には通用しません。 法廷シーンの描写が やや弱いのは残念でありますが 意外な事実が出てくるので 悪くは無い作品です。 | ||||
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弁護士ペリイ・メイスン!82冊もの長編は全て邦訳され、レイモンド・バー主演のTVシリーズも昭和三、四十年代に人気を博したそうです。残念ながら、私はTVシリーズを見たことはないし彼の活躍を読むのも本作が初めてです。これほど人気があるのなら、さぞ面白いだろうなとドキドキしながらページを開いたのですが・・ ペリイ・メイスンという人を私は勝手に「人情家の熱血弁護士」だと思い込んでたんですね。強きを挫いて弱きを助け、情に厚くてときにはただ同然の報酬で弁護を引き受ける・・そんな人だろうと。でも、少なくとも本作に出てくる「彼」はドライで小狡く口から出まかせのやりたい放題、おまけに勝ち組でワルという妙にいけすかないヤツだと私は感じました。彼がいい奴に見えるとしたら、彼が関る連中がもっといけすかない奴らだから・・いや、これはちょっと言いすぎでしょうか。 何というかメイスンってキラキラしすぎてあまりに可愛げがないんですよね。どうもこの人、心の底から泣いたりとかは絶対しなさそう・・。もし彼が年中金欠でピイピイしてたり、自分ではカッコよくキメてるつもりでも実際はイケてないとか、ベタでもそんな人間臭さを見せてくれたらもっと好きになれたかもしれないな。 本作のキーワードは「愚かしくも哀しい母の愛(!?)」。 22年前にある大銀行家のドラ息子と貧乏な女が駆け落ち婚をしてオーストラリアに逃げたが、アホ息子は身重の妻を捨て父親の元に戻ってしまう。一人残された妻は産まれたわが娘をある聖職者の助言に従い、生涯母とは名乗らぬと誓って里親に預けた。月日が流れ・・馬鹿息子は既にこの世に亡く、大銀行家は孫娘を探し出して引き取った。ところが、件の聖職者によればその孫娘は偽者だという。それが真実ならば本物はどうなったのか?早速調査をはじめたメイスン。しかし事態は予測もつかぬ方向に転がって行き、気がつけば彼は殺人の従犯で逮捕されるか弁護士資格を剥奪されるかという瀬戸際まで追いつめられていた。まんまとはめられたペリイ・メイスンはどうなるのか!? 勿論、最後はもつれにもつれた謎もわかりやすく解明され、ムカツク連中――もっとも、メイスンの依頼人側もそれほど好印象な人たちではありませんが――もやっつけられます。しかし、私の好みから言えば第16章の「告白」シーンはもっと浪花節でやってほしかったかも・・(笑) それにしても、メイスンや仲間たちのやり方ってのはいつもこう――まあ犯罪捜査なんてのは荒っぽく強引なものだけど――ヴァイオレンスなんでしょうか(笑)法律をかなり破っているような・・しかもそれが裏目にでてのっぴきならぬ羽目になっちゃうし(笑) ううん、これは何だろう?確かに面白いし、テンポがよいので最後まであっという間に読めるし・・。でも、何というかどこが面白いかと聞かれて返事に困るんですよね。後に何も残らない、本当に。 シリーズのベストとして名の挙がる「義眼殺人事件」や「怒りっぽい女」もこんな感じなのでしょうか?一応、読んでみたいという気はあるけれど・・。 | ||||
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弁護士ペリイ・メイスン!82冊もの長編は全て邦訳され、レイモンド・バー主演のTVシリーズも昭和三、四十年代に人気を博したそうです。残念ながら、私はTVシリーズを見たことはないし彼の活躍を読むのも本作が初めてです。これほど人気があるのなら、さぞ面白いだろうなとドキドキしながらページを開いたのですが・・ ペリイ・メイスンという人を私は勝手に「人情家の熱血弁護士」だと思い込んでたんですね。強きを挫いて弱きを助け、情に厚くてときにはただ同然の報酬で弁護を引き受ける・・そんな人だろうと。でも、少なくとも本作に出てくる「彼」はドライで小狡く口から出まかせのやりたい放題、おまけに勝ち組でワルという妙にいけすかないヤツだと私は感じました。彼がいい奴に見えるとしたら、彼が関る連中がもっといけすかない奴らだから・・いや、これはちょっと言いすぎでしょうか。 何というかメイスンってキラキラしすぎてあまりに可愛げがないんですよね。どうもこの人、心の底から泣いたりとかは絶対しなさそう・・。もし彼が年中金欠でピイピイしてたり、自分ではカッコよくキメてるつもりでも実際はイケてないとか、ベタでもそんな人間臭さを見せてくれたらもっと好きになれたかもしれないな。 本作のキーワードは「愚かしくも哀しい母の愛(!?)」。 22年前にある大銀行家のドラ息子と貧乏な女が駆け落ち婚をしてオーストラリアに逃げたが、アホ息子は身重の妻を捨て父親の元に戻ってしまう。一人残された妻は産まれたわが娘をある聖職者の助言に従い、生涯母とは名乗らぬと誓って里親に預けた。月日が流れ・・馬鹿息子は既にこの世に亡く、大銀行家は孫娘を探し出して引き取った。ところが、件の聖職者によればその孫娘は偽者だという。それが真実ならば本物はどうなったのか? 早速調査をはじめたメイスン。しかし事態は予測もつかぬ方向に転がって行き、気がつけば彼は殺人の従犯で逮捕されるか弁護士資格を剥奪されるかという瀬戸際まで追いつめられていた。まんまとはめられたペリイ・メイスンはどうなるのか!? 勿論、最後はもつれにもつれた謎もわかりやすく解明され、ムカツク連中――もっとも、メイスンの依頼人側もそれほど好印象な人たちではありませんが――もやっつけられます。しかし、私の好みから言えば第16章の「告白」シーンはもっと浪花節でやってほしかったかも・・(笑) それにしても、メイスンや仲間たちのやり方ってのはいつもこう――まあ犯罪捜査なんてのは荒っぽく強引なものだけど――ヴァイオレンスなんでしょうか(笑)法律をかなり破っているような・・しかもそれが裏目にでてのっぴきならぬ羽目になっちゃうし(笑) ううん、これは何だろう?確かに面白いし、テンポがよいので最後まであっという間に読めるし・・。でも、何というかどこが面白いかと聞かれて返事に困るんですよね。後に何も残らない、本当に。 シリーズのベストとして名の挙がる「義眼殺人事件」や「怒りっぽい女」もこんな感じなのでしょうか?一応、読んでみたいという気はあるけれど・・。 | ||||
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ガードナーの代表作。ガードナーの作品と言うと、ワンパターンのような気がしてあまり好きではないのだが、本作は色々工夫がしてあり楽しめる。本作には題名通り主教が登場するのだが、普通、主教がどもりということはあり得ない。何故なら、主教の仕事の一つとして教徒の前で説教をせねばならず、吃音癖があっては勤まらないからである。この主教は本物なのか ? 本物なら吃音の訳は ? そして、圧巻は結末近くの波止場で起きる、登場人物の超集中である。主人公達、悪人達、その他事件関係者達。これらは後の法廷場面で明らかにされるのだが、それらの人物が集まる思惑を旨く設定し、不自然さを感じさせない作者の手腕は見事。この人物集中が異様な緊迫感を与えるガードナーの傑作。 | ||||
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ガードナーの代表作。ガードナーの作品と言うと、ワンパターンのような気がしてあまり好きではないのだが、本作は色々工夫がしてあり楽しめる。本作には題名通り主教が登場するのだが、普通、主教がどもりということはあり得ない。何故なら、主教の仕事の一つとして教徒の前で説教をせねばならず、吃音癖があっては勤まらないからである。この主教は本物なのか ? 本物なら吃音の訳は ? そして、圧巻は結末近くの波止場で起きる、登場人物の超集中である。主人公達、悪人達、その他事件関係者達。これらは後の法廷場面で明らかにされるのだが、それらの人物が集まる思惑を旨く設定し、不自然さを感じさせない作者の手腕は見事。この人物集中が異様な緊迫感を与えるガードナーの傑作。 | ||||
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