もの憂げな恋人
- 弁護士ペリー・メイスンシリーズ (82)
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ペリー メイスン第30話。株を買い戻す合法的な狡い手口。典型的な銀行家。聞き込みには昔の大統領の版画がものを言う。ガーティがちょっと活躍、やはり「大柄な目方の多すぎる」体つき。(眼鏡でカマキリのように痩せていたのは「ころがるダイス」の時だけ)メイスンの危ない冒険はなく、トラッグと協力します。法廷は予審で決着、メイスンの尋問はパッとしない感じです。 | ||||
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ペリー・メイスン・シリーズの1947年の第30作。 とても良くできたミステリー。特に、殺人事件が起こるまでのプロセスが、実に入り組んでいて読み応えがある。本書の成功は、この前半部のおかげだと言っても過言ではないだろう。 ローラ・オールレッドという全く見ず知らずの女性から、2500ドルもの小切手が郵送されてくる。しかも、理由を説明する手紙の類は全くなし。首をひねっていると、夫のオールレッド氏が訪れ、妻は自分の部下の若い男と駆け落ちしたという。さらに、小切手は偽造である事が判明し、事態はきな臭さを増す一方。そして殺人事件が発生。誰が殺されたかが明らかになる場面は、緊迫感と意外性に満ちた、本書最大の山場の1つ。後半ももちろんおもしろい。メイスンの依頼人は必ず無実と!いうパターンのため、真犯人や真相が制約されてしまう感がある。だが、メイスン物の謎解きは思ったほど簡単ではない。依頼人は、殺人では無実でも、真実を語るとは限らない。さまざまな事情によりさまざまな嘘を付くかと思えば、掛け値なしの真実を語っている場合もある。本書もどちらのケースなのかわからず、メイスンも読者も大いに惑わされ、真相の見極めを難しくしている。 パターン化による制約にもかかわらず、メイスン物はプロットが精巧で、読み応えのある話が多い。ガードナーはすごい作家だと改めて思う。 | ||||
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