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夜行
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夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 61~80 4/5ページ
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読み進めるのが怖く、不思議で、ロマンチックで、それでも引き込まれる、読み終えた後は、森見登美彦さんの愉快な本を読み終える寂しさとは違い、なんだか安堵するような気持ちになりました。不気味であるのに心地のよい物語でした。 | ||||
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森見作品は好きで割と読んでいます。今回の作品は今までと毛色が違うことと直木賞候補にもなったと聞き、わくわくしながら読んでみました。少し怖くて掴み所のない不思議な話で、小説の世界観に入り込める人を選ぶ作品に感じました。現実に起きるであろう出来事にしか共感できない人は入り込めないかもしれません。 以下、ネタバレあります。 10年前に同じ英会話教室に通っていたメンバー4人と主人公のそれぞれの体験談が、ある銅版画の作品とリンクするという流れなのですが、最後の主人公の語りの章でパラレルワールドの存在が明らかになります。それがわかると、最後の章に至るまでの、唐突に感じる事象もぼんやりとではありますが把握ができる気がします。 森見さんの『きつねのはなし』の不思議で怖い空気感や『四畳半神話大系』のパラレルを読んでいた者としては納得の、それでいて読み応えのある作品でした。 | ||||
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オチが曖昧だ、という評価が多いようですが、主人公が目的とするところの結末はきちんとそこにあります。 どれだけ没入できたか、という点がこの本の評価を分けているのだと思います。 物語を読むのではなく、主人公としてこの本を体験、または冒険してみてください。きっと納得できる結末がそこにあるはずです。恐らく筆者の描写力であれば一冊でそれが可能であるとして、この様な形になったのではないでしょうか。 しかしそれでもやっぱり分かりにくいとは思うので、−1です(笑)。 | ||||
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宣伝は大きくされているが、いままでの作品よりも手が込んでいないというか、緻密さが足りないというか。。。森見ファンは絵を基軸としたパラレルワールドでした。というお話だけじゃちょっと、納得しないのではないだろうか? | ||||
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今までの森見登美彦作品とはかけ離れた文体に、本を開いた後も何回か作者の名前を確認することになりました。 しかし、目の前に情景が映し出されるような圧倒的な描写力はさすがです。 序章から緻密でありながら曖昧さを孕んだ表現によって、先々の話のオチの方向性を予想できる作りもなかなかと思いました(勝手にそう思っただけかもしれないけど) いつもならばコメディタッチのファンタジー寄りの作品。 どんなとんでもないファンタジーの中でも作品のテーマを明確に提示し、物語を円満に終わらせて読者を唸らせる作者ですが、今回は薄暗く、正解のない物語。 今までの作品ファンの方には色々思うところがあるかと思いますが、個人的に好みなので星5つです。 賛否両論は別して、間違いなく森見登美彦の新境地です。 | ||||
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もう一皮剝ければ大小説家になれそうな…脱皮への変態の一過程を読むような心境で読了。限りない才能を秘めた好きな作家なので、是非、頑張って高みを目指してもらいたい。直木賞候補になったのも、彼の運の強さの奇跡の一つであろう。 | ||||
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この作者の作品は、 夜は短し歩けよ乙女(漫画版)のみしか読んだことありません。 夜は短しは僕としては「ふつう」という感想でしたが、 この夜行、悪く言えばところどころ卑怯なストーリーではあるのですが ぐいぐい引き込まれて楽しく読み終えれました。 | ||||
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ペンギンハイウェイとか有頂天家族とかぽんぽこ仮面のやつとか最近の作品は苦手だったんですがこれは文句なしに面白かったです。 四畳半や夜は短しのように大学生が黒髪の乙女に〜みたいな展開ではなく、きつねのはなしみたいななんとも不思議な世界観。旅行中に駅で読んでたんですが話に引き込まれすぎて2時間ほど電車を乗り過ごしました。 もりみー絶対許さん。 | ||||
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これ系の本は読んでいて面白いが、まとめきれずに結末が、、、という終わり方をするモノがかなりあり、それについてやや期待を低めながら読んでいた。 しかし、そこはきちんとまとめ上げてくれた。詳細は書かれていないが一つの結末を提示している個人的には納得のいく終わり方だった。 ただ、昔好きだったゲームと少し内容がリンクしており、私と肌があっただけかもしれないが。 いずれにしても読んでいる間ずっと不思議なゾクゾクする気持ちで読めたことは楽しかった。 | ||||
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今、自分のいる世界が果たして「夜行」なのか「曙光」なのか、自分が今本当はどこにいるのか、不思議な感覚になった一冊だった。 この作品は、結末を具体的に書いてしまったら本当の意味での「夜行」とは何なのか、1つの答えしかなくなってしまうと自分は思っている。 森見さんの作品はいつも引き込まれるように読んでしまう。ファンタジーなのにリアリティもあり、それぞれの奇妙なエピソードや複雑な世界を、読者に違和感なく伝えている。読み終わった後、尾道へ行きたくなったし、夜行列車に乗って津軽へ行ってみたくなった。 読書の習慣がない方もきっと引きこまれるだろう一冊だ。気になっている方は是非。 | ||||
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まず、ゆうこ氏による装画が良い。夜に浮かび上がる女性と夜行列車――。カバーを外すと、おっと思わせる装丁もなかなか。本を持つ喜びを実感させてくれる。 鞍馬、天狗、神隠し。尾道の高台と海、津軽の雪景色と炎、奥飛騨。朝と夜。魔境――。これらの題材が見事にハーモニーを奏でる。 ・どこまでも夜をさまよい、この世界の広大さを知ること。 ・「ボンヤリ生きていたら……」(p114)には共感。 ・個人的には第四夜『天竜峡』が気に入った。 章を追って、連作『夜行』を遺した岸田氏の謎が明かされてゆく。 第四夜まではどこまでも謎を秘め、多様な解釈が可能だ『ゴドーを待ちながら』のように、自己投影が物語をかたちづくる作品。そして最終夜の喜びへ――。 森見ワールドの奥深さを知った次第。 | ||||
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普段あまり小説を読まないものですが、表紙に惹かれて手に取ったこの本が、個人的にはとても面白くて大変満足しました。 | ||||
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読んでいくうちに心を捕まれたように小説の中の世界に入り込み、また最終章になるととても不安な、不思議な気持ちになりました。 私は新幹線でこの本を読みながら京都にたどり着いたため、京の夜の世界に少し気を配ってみたいと思います。 | ||||
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マジのやつだった!良かった。 表紙と合っていないような、それが作戦なような。 | ||||
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周囲に著者を「もりみー」と呼ぶ熱狂的ファンが何人か。そのため一歩ひいて読んでしまうところがある。 そりゃ面白いんだけど、うん面白いんだけど、「もりみーファン」と言うカテゴライズに抗いたい感じ。 黒髪の乙女とかしゃらくせえし。 でも本作で改めて、ストーリーテラーとして、ファンタジー作家としての著者のすごさに圧倒された。 合わせ鏡の迷宮のようなストーリーは文句なく面白い! 背筋の寒くなるような、美しく怪しい夜の余韻が読後一週間経っても残っている。 惜しむらくはラノベ人気にあやかったようなテイストの表紙。 真っ向から物語に登場する絵のテイストにできないのはわかるけれど(イメージはデルヴォ-やバロ)・・・手に取るのを躊躇しました。 | ||||
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夜、それも、幻想的な夜を描き出させたら、森見登美彦さんが第一人者と呼んでも過言ではないと思う。 不可思議な世界に誘い込まれる夜、もしくは闇の描き方には感服する。 鞍馬の火祭の日に集う昔の仲間たち。 次々に語る物語。 過去、鞍馬の火祭りの日に突如いなくなった長谷川さん。 「夜行」という銅版画の連作がカギとなる語り。 すっかり、森見ワールドにはまった。 それにしても、尾道という土地は、 よほど、作家を魅了する土地なんだろうなと思った。 | ||||
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彼女が鞍馬の火祭りで消えてから十年…当時の仲間が集まった。その十年間の間に各地でそれぞれが経験した出来事。必ず付きまとう夭折の銅版画作家の作品群「夜行」。読者が想像上にそれぞれ描き出すそれら作品群は仄暗く、物悲しい物であろう。各々の体験が夏から秋、冬そして春と四季をめぐる事にも大きな意味があろう。特に私は夭折の銅版画作家との夜のサロンの章に言い様のない哀愁を感じた。「夜行ー天竜峡」を前に死去した男。君は何を暗室で見たのか…。どうして眠るように死んだのか…。同じような経験をした一読者である私にとってこの作品は、涙腺を潤ませずにはいられなかった。恐怖とう言うよりは、言葉では言い表せないある種の孤独感と物悲しさがあった。国内外の幻想文学を乱読した一読者としては、近年稀に見る美しい幻想文学であった。永遠の夜、そんな世界もあって良いのではないか? | ||||
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森見氏のハチャメチャな作品をこよなく愛してやまないが、この作品は見事に期待を裏切り、夜の深遠な世界へいざなってくれた。漆黒の闇が紡ぐ世界を垣間見ることのできた人間は幸せなのかどうか、知る由も無いが、180度違う森見ワールドへ引きずりこまれた余韻は、不気味そのものでいて、懐かしいのはどうしてだろう。 | ||||
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10年前に鞍馬の火祭りで姿を消した英会話教室の仲間を偲び、久しぶりに鞍馬に集った5人。一人ずつ順に、旅先での不思議な体験を語っていくのだが、いずれにも「夜行」という連作の銅版画が関わっていた。 百物語的に進められるこの体験談が、どれも不可解、不条理に満ちており、最後にゾワッと背筋が寒くなる。鍵を握っていそうな女性(少女)は、人かはたまた妖かしか。翻弄されたまま最終章へ。 最終章では予想外のどんでん返しと謎解きが待ち構えており、「なるほど、そういう世界観の話か」と納得しかかるが、何が虚で何が実なのか、百物語の不可解さは解決されないままだった。 「きつねのはなし」に似たテイストだが、完成度は本書の方が高い。 | ||||
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前もって一つ言わせてもらうと、「太陽の塔」「四畳半神話体系」「夜は短し歩けよ乙女」などのドンチャン騒ぎ大団円ものを期待してた人でも吸い込まれるように読める作品だと思います。 「きつねのはなし」でこの人にサスペンスホラー的なものは書かせてもいまいちだな、思ってましたが別格です! 読んでく内に背筋がぞーっとする感覚とだんだん不安になってくるような気がしてきます。 終いには今自分がいる世界はどっちの世界だろうという現実的な不安も感じてしまうかもしれません。 ぜひ、一度読んで・見て・体験してほしい作品です。 | ||||
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