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巨神計画
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巨神計画の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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チープだ.僕はそう感じた.「何者かが六千年前に地球に残していった」だって?あなたはジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」をお読みになったか? こちらは > 月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。 という話だ.その後に続くプロットも超秀逸で,あらゆるSF傑作選に必ず名を連ねる作品だ. というわけで,あまり期待せずに読み始めた. 結論を言うと,非常に「面白かった」.英語には unputdownable という言い方があるが,まさにそれだ.一度本を手にすると,机の上に置けなくなるという意味だ.ストーリーは謎のインタビュアーと登場人物たちとのインタビュー形式で進んでいくのだが,この会話がとても知的で,読ませるのだ.本書の解説はハインラインとの類似点に触れているが,僕はむしろアシモフを思い出した. 本当に「面白かった」のだが,ただ,なんというか,残念なことに,それだけなのだ.少なくとも僕には. 例えばアーサー・C・クラークを読めば工学的洞察を,アイザック・アシモフを読めば想像力を,ロバート・A・ハインラインを読めば社会への観察力を持ち帰ることができるだろう. だけど本書「巨神計画」を読んでも「こころのお土産」を持ち帰ることは出来なかった.なんか,できの悪いSF映画のようだった.実際映画化が決定しているわけだが. ただ,この作品だけで評価してしまうのはフェアじゃないのかもしれない.すでに続編がこの(2017年の)4月に出版されている.邦訳はまだだが,僕は冒頭をすでに読み始めている.いきなりハリウッドSF映画な展開なのだが,まだ最後までは読んでいない.批評は完結してからのほうが良いのかもしれない. というわけで,本作の感想は一旦保留としよう. とりわけ,最後に読んだSF作品がテッド・チャン「あなたの人生の物語」なのだから,どんな作品を読んでも凡作に見えてしまうのは致し方ない. | ||||
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某ハヤカワ文庫のUSJこと、ユナイテッド・ステーツ・オブ・ジャパンに対抗するかのような創元のスーパーロボット物語の始まりです。 解説によると、本書の作者も日本のロボットアニメの影響を受けて書いたとのことですが、自分の息子に作ったロボットのための背景設定が基本になっているそうで、USJのように奇をてらったところのない、大変まっとうなスーパーロボット物語になっています。 本文のほとんどがインタビューと報告書で構成されているというかなり変則的な形式の小説ですが、特に上巻はストーリーに芯が通っており、キャラクターも馴染み易く、一部を除いて大変読み易く、ストーリに引き込まれていきます。編集部の作戦だと思いますが、上巻を読み終えたところで止めることができる人は少ないのではないでしょうか スーパーロボットをネタにして描かれる、謎の古代史、未知の文明とのファーストコンタクト。日本では1970年代から様々なバリエーションで描かれてきた謎のスーパーロボットが、2010年代の北米人の発想をベースにして新しく語られます。 映画化も予定されているとのことですが、どうでしょう。話としては面白いのだけれど、本編だけでは映画としてちょっと物足らない気がします。 解説で明かされますが、本作(上・下巻)は3部作の1巻目だそうで、アメリカでは4月に第2巻が出たそうです。最終巻では果たしてどんな所へ連れて行ってくれることやら。遺跡から発掘される発端と某博士は某巨大ロボット物を連想しましたが、かの作品のようなぶっ飛んだ終幕が見たいような、一方では、まっとうな結末が見たいような複雑な気持ちです。 シリーズを途中やめにすることのない東京創元社さま。続編の出版よろしくお願いします。 | ||||
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インタビュー形式なのは筆力がないのだろう。 部分的に挿入されるならともかく、アクション的な部分も含めて、延々続くのにはうんざりさせられる。 文体が嫌いでも、設定や思考実験が面白いなら救いがある(テッドチャンの一部とか) でも科学と呼べるほどのものはなく、何十年か前の日本のロボットアニメの方がましというレベル。 読んでいる間に登場人物たちに向けられる筆者の不要な悪意にも嫌気がさす。 キンドルだったので、つい下巻買ってしまったが、後悔しました。 イーガンとかニールスティーブンスンとかダニエルスアレスとか、もっとちゃんと科学や社会の未来を考えているスケールの大きな 未訳のSFがたくさんあるだろうに。なんでこんなもの出すのかな。 | ||||
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物理学者ローズ・フランクリンが、幼き日に「発見した」巨大な手。ローズは長じて他の部分も探す事となるのですが、この探し方が科学的であり、ここは好感が持てます。ヘンな超能力者みたいな人物が出てこないのは良いです(さらに言えば、この物語は今のところファンタジーの要素は無いですね。「ハードSF」かはわかりませんが、SFの作りです)。 ただ、物語の進み方は、登場人物のひとりである「インタビュアー」と他の人物とのインタビュー形式で進んでいきますが、ここは好き嫌いが分かれそうな書き方と言えるでしょう。なお、人物達の味付けがしっかりとなされているのは良いのですが、程よく肝心なところをボカしている書き方ともなっていることを付け加えます(インタビュアーといいながら、実は質問の答えを(ほぼ全て)知っている、という具合なのです、強いて言えば)。 また、上下巻合わせて560ページを超える分量でありながら、張りまくった伏線がほとんど回収されていないのもフラストレーションが溜まります。何故かといえば、本作は三部作の第一作目だから、とのこと…(下巻解説より)。インタビュアー含め、登場人物達が今後どのようになるのか語られるのは、もう少し時間が掛かりそうです。 それにしても、上巻の最後で「えっ!?」となり、下巻最後で「んんっ??」となるストーリー展開がもうね…。ホント勘弁して下さいよ東京創元社さん。 | ||||
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