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紙の動物園



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紙の動物園の評価: 3.97/5点 レビュー 86件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 21~40 2/3ページ
No.40:
(5pt)

多種多様なSF世界観

「紙の動物園」は、少し物悲しい家族の物語ですが、作者文章の魅力は紙の動物園の後に書かれているSF作品です。遥か未来、人類の生き方の多様性は、地球、いやもっと遥か次元を超えています。現在の人類の固定概念を打ち壊してくれる斬新な一冊です。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.39:
(5pt)

切ない

静かな夜更けや休日の穏やかな午後に読んだらいいような短編集。切ない話に涙ぐんでしまった。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.38:
(5pt)

秀逸で読みやすい短編集に触れたい誰かへ

"そのときはわからなかったのだけど、母さんの折り紙は特別だった"30ページ弱の表題作にて、2011年に史上初のヒューゴー賞・ネビュラ賞・世界幻想文学大賞の三冠を得た短編集である本書は"中国生まれアメリカ育ち"の背景を感じさせるハイブリッド感が面白い。

個人的にも、収められたそれぞれに完成度の高いSF、ファンタジー作品の中に中国的、東洋的な思想が共通して色濃く感じられて、同じアジア人として親しみやすく感じました。

しかし、著者はマイクロソフトに勤務した事もある【プログラマーでもあり、弁護士でもあり、作家】ですか。副業解禁スタートとか言ってる我国とかが恥ずかしくなる位に万能な人ですね。。(せめて"ケン・リュウ"が某国産対戦ゲームから名前をとったとかのツッコミ所が欲しい(笑)) 中国でも人気の著者の原点が知りたい誰か。中国的、東洋視点を感じたい誰か。はたまた秀逸で読みやすい短編集に触れたい誰かにオススメ。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.37:
(5pt)

呪文で動き出す

・紙の動物園
・月へ
・結縄
・太平洋横断海底トンネル小史
・心智五行
・愛のアルゴリズム
・文字占い師

表題作、結縄、太平洋横断トンネル小史、愛のアルゴリズム
が気に入りました。

切ない感じもあり、余韻を残す読後感がなかなかたまりません。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.36:
(4pt)

表題作の出来は星7相当

表題作の紙の動物園の出来が良すぎる為に他が霞む、それくらい表題作が良かった SF、ファンタジー、純文学の要素が詰まっている 厳しい言い方をすると表題作以上の作品をもう書けないんじゃないと思ってしまう 個人的にはアーシェラKルグィンの才能を思い出してしまう 異常な完成度の短編を珠に書く感じが
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.35:
(5pt)

人間味のあるSF

物語づくりのうまいひとだなぁ、と思う。私はポール・オースターやアーウィン・ショウに近い読後感を感じた。SFといえば、世界観を構成して、技術や魔術を取り込み、でもお話は相変わらず悪漢と探偵の追いかけっこであったり、恋人を巻き込んだ宝探しであったり・・・そうしたものが多い感じがしていたが、この短編集は、もっとヒューマンな情緒が色濃い。東洋的なトーンもSFにありがちな味付けに終わらず、物語の強いバックグラウンドになっている。もっと読みたくなる作家でした。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.34:
(5pt)

ケン・リュウの多才が分かる

日本オリジナルの短編集。どの作品も着眼点が良く、バラエティに富んでいて面白い。多少は中国の文化を背景にした作品もあり、日本人読者は、完全に理解できないものもあるだろう。そこは気にせずに、底に流れる人として共感できる事物を楽しむのが良さそうだ。

表題作しかりだが、親子の関係を描いた作品が多い。訳者の好みもあるだろうが、著者としても自分のアイデンティティを表現するために必要な作品だったのかもしれない。世代間宇宙船の作品が多いと感じた。親子の関係を描くのにちょうど良い舞台なのだろうか。

好みの作品は「紙の動物園」「結縄」「文字占い師」といったところ。もちろん他の作品も面白い。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.33:
(4pt)

泣かせたい?でも、良いです。

幻想的な小説ではあるけど、想像とは随分違いました。
どれも読み始めると一気に読みたくなる展開で面白かった。
アメリカ、中国、台湾、日本などを舞台にした、作者のルーツならではのテーマで展開されます。
西洋人が読んだら異国情緒を感じられてそれだけで惹かれるんじゃないかな。

表題作は結末が予想通りで、泣かせようとするのが、少し鼻につきます。
叙情的なものが好きな人にはきっと良いと思う。
あとがきにもありましたが、「ガラスの動物園」へのオマージュとのこと。

「結縄」などの方がストーリーとしては巧みだと思います。

いずれも、世界情勢を背景にした悲哀に満ちたものなので、好みは分かれるかなと思います。私はそれ自体は嫌いではありませんが、
どれも〝不条理〟〝涙を誘う〟ストーリー展開になっているのが、単一的で残念かな。

ベストセラーですが、中国では翻訳されていないものも多いとか。かの国の闇を感じます。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.32:
(5pt)

ファンタジー系短編の白眉である「紙の動物園」。

何と言っても「紙の動物園」が素晴らしい。SF・ファンタジー系でこんなに感動したのは、(短編の)「アルジャーノンに花束を」以来かもしれない。動く折り紙「老虎」のイメージが鮮烈である。残酷で理不尽な世界に気づき、一歩大人になる少女が主人公の「文字占い師」もよい。
 難民申請(「月へ」)、腸内細菌叢の働き(「心智五行」)、AI(愛のアルゴリズム)など、現代的なテーマを料理する技も見事である。「太平洋横断海底トンネル小史」「文字占い師」などは現代史をまったく知らないと分かりにくいかもしれない。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
4150121214
No.31:
(5pt)

生涯の宝物に出会いました(';ω;`)

このところ読んでいた本がどれもつまらなくて
昨年から気にかかっていた作品に手を手に取りました
読み進めるうちに
これは生涯の宝物になるのではないかという予感を感じ
読み終えてそれは確信に変わりました
作者は幼いころに中国からアメリカにわたって大人になり
創作に行き詰ったとき
見知らぬ母国の人たちとネットで交流を深め
壁を打ち破ったのだそうです
それは自己を確立するための旅だったのでしょう
そうした生い立ちを持つ作者にしか書けない物語になっています
異なる文明が出会うことによって招かれる悲劇が
暖かい視点で紡がれています
中学生のころ
ブラッドベリの「火星年代記」に出会ったときの
あの衝撃を思い出しました
それにしても
ケン・リュウといいテッド・チャンといい
中国系作家の勢いは本当にすごい
次の作品集が楽しみです
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
4150121214
No.30:
(5pt)

圧倒されました

SFだけどSFじゃないという読書家の知人の勧めで読み始め
その言葉が深く納得できました。
SF小説とジャンル分けしてしまうことによる抵抗感から手に取る人が減ってしまったらもったいないと危惧します。
アジア人の琴線に深く深く触れるこの小説たちが、
アメリカで高く評価されているというのも不思議です。
よいものには国境はないのですね。
ぜひたくさんの人に読んでほしいです。でも人前では注意、どうしてこのひと泣いているんだろうと不審がられるかもしれません。
母の記憶に も合わせておすすめです。
ケン・リュウの世界をもっと知りたいと思っているのは私だけではないはずです。どうかさらにたくさん翻訳されますように。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.29:
(5pt)

もう一つの感覚器官

紙の動物園
空想的でありながら、リアルに感情に訴えかける作品です。
私の妻はベトナム人で、子供が二人います。
妻は日本語が流暢に話せますが、子供たちはベトナム語が話せません。
彼女が母国語で、子供たちと微妙な感情の襞を伝え合えないもどかしさや悲しさを
初めて実感できた気がします。
妻と子供たちの心情、それに自分の母親に対する愛情と苛立ちが絡み合った感情が
オーバーラップして、涙が止まりませんでした。
自分の中にもう一つの感覚器官が生まれたようです。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.28:
(4pt)

泣けます。

電車で読んでたのだけど、、、途中で涙でてきそうになり、、、、急いでキンドル閉じました。紙の動物園、せつないです。いろいろ私も思い出した。母にも勧めたら、しばらく立ち直れなかったみたい。号泣です。涙は心に良いようなので、最近泣いてない方はぜひ。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
4153350206
No.27:
(5pt)

紙の動物園、じわじわとくる涙腺決壊、自身の経験とあわせて一層の涙

表題作」「紙の動物園」の読後・・・
私自身の経験とオーバーラップして
思い出すたび、涙腺決壊です。

短編の中に、非常に深い人間の「愛」を表現しています。
人の利己的心と、それを凌駕する、
純粋な「愛」の抽出にうなるしかありません。

マスター・ピースです。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
4150121214
No.26:
(5pt)

奇想と情感

心理描写、その情感の豊かさに何より心打たれる。
SFというより聊斎志異以来の伝統を感じる中国的奇想と合理的思考、そして綿々たる情緒が自然に融合した世界は唯一無比。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
4153350206
No.25:
(5pt)

もののあはれ も良かったですが

先に、ペアの「もののあはれ」を読んでこちらも読むことにしました
結果は、久方振りに素直に涙腺を刺激される作品に出会った、です
価値ある1冊だと思います
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
4150121214
No.24:
(5pt)

独特の味わいがあります

勝手な解釈ですが、日本人的にはとても共感できる、感情移入しやすいストリーです。「紙の動物園」、「もののあはれ」が好きです。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
4153350206
No.23:
(4pt)

ぶっ飛ばないSFというのか....。

表題作など、何篇かはとても良かったですし才能ある作家だと思います。
それでも全体として、教条主義的というか原理主義的というか(無意識にそうなっている作者なんだろうけど)、清く正しい感じが目立ちます。
アメリカでマイノリティー人種のアジア系エリートの作者は立派な人、良き家庭人、正しい社会人であるに違いない。知性が高くて、優しくていい人だろう。それだけに、エリート故の精神の根底が強い社会適応性とか保守的な家族観にガッチリ固められていて、親から子供へ未来をつなぐ的な執着心は特に強く、人類の社会の持続可能性(サスティナビリティ)を信じたい...という執念が書かせた物語が散見される。
道徳的に正しいのだがそこが、読んでいて肩が凝るというか、この作者は精神的に大丈夫なのか...ちょっと不安になる部分でした。
ウイリアムSバロウズや、PKディックなどのドロップアウトデカダンス文系SFで育った自分には、この作者の建設的で窮屈なところに正直ストレス溜まりました。後半は読み進められず、途中で放り出してしまった 汗。この作家が売れるというところに現代の抑圧的な社会の雰囲気が集約されているのではないかなと感じます。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
4153350206
No.22:
(4pt)

あなたの存在そのものが、どれほどわたしに喜びをもたらしたか・・

失った後にその大切さに気づく。
 まさに人生における真理、その喪失感のようなものが各作品に共通して感じられます。
 「結縄」「心智五行」のような、あっと言わされるようなSF的アイデア作品もありますが、全体としてSF度は高くなく、本書ラストを飾る「文字占い師」などはもの悲しくも歴史に真摯に向き合った普通小説で、どの作品も時間をおいてもう一度読み返したくなる、後を引く作品たちです。
 文庫化にあたって二冊に分冊して出版されましたが、後半部分の「もののあはれ」収録作品も同じようなもの悲しさも感じさせる良質な短編がそろっていますが、「もののあはれ」収録作品の方がよりSF度が高い印象です。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
4150121214
No.21:
(5pt)

表題作が素晴らしい

子供時代の想像力の豊穣さに眩暈がするほど美しい物語。感受性ゆえに傷付く子供の気持も己のことの様にわかります。アジア人を蔑視する白人たち、また日本人が主人公の物語などもあり日本人には特に読みやすいのでは。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
4153350206

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