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東京下町殺人暮色
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東京下町殺人暮色の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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下町の情緒感じる 懐かしい風情が 心にあたたかい作品。 単なるサスペンスだけでなく 人と人のふれあいについて 考えさせられる良いテーマだと思います。 個人的には、 主人公の父で刑事である道雄がパートナーに選んだ 若い刑事・速水の活躍がもっとみたかった。 好青年に描かれていただけに、 人の良さがそんなに活かせてないのがちょっと残念です。 とはいえ、主人公・順と家政婦・ハナのコンビも面白いし、 謎を感じさせる画家・東吾との心の交流もしみじみしていてよかった。 大きなスリルはないが テンポよくするする読めて面白く、読後感が良い。 素敵な作品でした。 | ||||
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短編の作品が多い作家の中長編小説を読むのは、ある種の賭けかもしれません。がっかりして、もうその作家から気持ちが離れてしまうかもしれません。結果は…そう悪いものではありませんでした。次の短編に移るときのように新たに登場人物を憶えなくても、ずっと同じ設定で宮部ワールドに浸ることができます。 さりげなく説明されてはいるものの、例によってやはり荒唐無稽以外の何ものでもない無理な設定です。いくら刑事の子どもであっても、犠牲者が2人もいるような殺人事件にここまで関わるのはまずいでしょう。もとよりファンなら完全に許容範囲内でしょうけど。 カバーには「現代社会の奇抜な深遠…」という謳い文句がありますが、あまり期待したり、あるいは警戒したりしなくてもいいかもしれません。結局、宮部さんは宮部さんでしょうから。楽しめればいいのだと思います。少年法の改正については、たしかにそのとおりだと思います。 私自身としては、「東京下町」にろくな思い出がないということもあり、意図的に若干未消化なままで読了した感じがします。もちろん、宮部さんに責任はありませんが。 | ||||
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取り上げられている社会問題は、 いわゆる歪んだ若者像であり、 具体的には、犯罪を犯した少年への制裁の軽さと、 それに伴う少年の犯罪に対するの軽さである。 本書は10年以上前の作品であるので、 その間にいくつかの事件を経て、 少年法が改正されていることを考えれると、 少々昔の作品であると言える。 事件の中心はわが子を思う親心であり、 謎解きに伴うハラハラ感はあるが、 えげつない内容だけにちょっと怖い。 まあでも、 あくどすぎるいたずらをする有名進学塾通いの小学生、 殺人に対する意識があまりにも軽すぎる暴走族、 子供思いにも度が過ぎる父親、 これらはいまいち現実感がないというか、ミステリーらしいというとこか | ||||
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下町で次々と発見されるバラバラ遺体。続けざまに送られてくる声明文。そして、とある老画家を巡る怪しげな噂。八木沢刑事とその息子・順がその事件に巻き込まれて行く…。個人的に、これまで読んだ宮部作品と比較するとちょっと劣るかな? という感じ。話の展開などは、よくあるような形であるし、テーマのいくつかはちょっと安直な感じがする。物語に出てくる若者像は、いかにもマスコミが宣伝しているものの受け売りです、という感じだし…。他の作品と比較すると、どうも八木沢親子やその周辺の人々以外の魅力が薄いというか…。とはいえ、宮部作品らしく読み出したら止まらないテンポの良さはこの作品にもしっかりと存在しているし、十分、及第点の作品だとは思うのだが…。 | ||||
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東京の下町で起こる殺人事件を刑事の息子が、刑事顔負けの推理と行動力で事件解決に奔走する物語である。 トリックというか物語の流れは際立ってひねってあるといったことはないが、主人公と老画家との心の交流には、ほほえまさを覚える。このあたりが、宮部みゆきの本領発揮といったところだろうか。 ひとつ間違えると冤罪を招きかねないマスコミ報道には辟易するが、そんな現代のあやうい一面を一端に示している気もする。 さらりと読めるストーリーなので、読んでみることをお勧めする。 | ||||
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宮部さんの初期の作品だが今読んでも十分楽しめる。社会問題を絡めるあたりはこの頃から現在に至って健在か。最近の作品と比べると時間の設定や場面の移動などに、少しぎこちなさがあるように思うが、キャラクターが魅力的で読んでいて頁も進む。東京下町ミステリーは数あれど一度読んでみる価値あり。 | ||||
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作品半ばにして事件の結末が読めてしまった。作者の特徴であるが、事件が一段落したあとに、真のテーマが立ちあがる構図になっているが、それも7割方読めてしまった。そういう意味でこれは「傑作」ではない。けれども彼女はこの作品をものにしたときはわずかに31歳なのだ。登場人物、背景、捜査の手順、全てが生き生きとしていて、なおかつ主要登場人物が前向きに生きていくところで終わる。宮部みゆきの作品にハズレがないということはこういうことなのだ。読んで後悔はしない作品である。 | ||||
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