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鳥の巣
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鳥の巣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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多重人格ものの・・・何だろう?サイコサスペンスかと想いきやそうでもないし、適度にユーモアが入っているし、多重人格エンターテイメントとでも云うべきか。ヒロイン内部の各人格が美事にキャラが立っていて、狂言回しとなる医者相手のやりとりや行動が楽しい。又、ヒロインの主張から一見して悪役と想われた叔母もキャラが立っており、しかも魅力的。正直、本作中で一番ヒーロー的なキャラクターがこの叔母だったりする。 尚、各人格のやりとりや行動に隠れ勝ちだが、ヒロインの母の死を巡るミステリとしての側面も一応存在している。 | ||||
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読者の内でたまにおられるのだが、ジャクスンの小説をあたかもエンタメ性に特化したホラー小説と見なそうとする風潮がある。 その結果、「使い古された設定」だの「山場がない」「プロットがきちんとしてない」だのと的外れな評価を下しがちの読者が なんと多いことか。 ジャクスンにとって物語の中の幽霊や精神病、裏切り、殺人、多重人格、過度な猜疑心などは単なる道具立てに過ぎない。ジャクスンが一貫して表現しているものは、一般的な社会通念がこれまでそしてこれからも明確な言語化を避けてきた女性の無意識下に潜む心の機微や様相である(もちろん全ての女性に当てはまるとは言わないが)。 無意識下の欲望や恐怖は必然的にグロテスクな様相にならざる得ない。 それは他者との関係の中で発露するだけでなく、女性が常に直面し続ける性的抑圧や社会的抑圧のうちに自己の内部で不気味に醸成されていくものだ。 それは『丘の屋敷』の主人公の劣等感を伴った自己愛(幽霊は単なる象徴に過ぎない)や、『ずっとお城に暮らしてる』や『日時計』に描かれた、女性原理が支配的である閉鎖的な世界観(魔法も預言も象徴だ)として結実している。 「くじ」に限らずに彼女の 他の短編も読んでみてほしい。今は絶版で入手困難だが、「こちらにいらっしゃい」に収録されている短編の数々は大学の授業で扱われてもいいくらいのテーマ性を備えた傑作揃いである。 何度でも言う。 ジャクスンはジャンル作家ではない。 彼女にとっては、テーマをどのように表現するかに関心があったのであり、現代日本作家や脚本家のごとくジャンルの王道にそった「完璧なプロット」なるもので読者を唸らせることに主眼を置いていたわけではなかったのだ。 | ||||
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