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吉原十二月
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吉原十二月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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前回、芥川賞を受賞したものを読んでとても面白かったので読んでいますが、あまり物語に入り込めません。 | ||||
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本書では、小夜衣と胡蝶という同じ吉原の妓楼で競い合った二人の花魁の人生を、子供時代から、花魁として成長し、そして引退するまでを鮮やかに描いた傑作だ。 物語はタイトル通り、1月から12月までの12か月に起きた、二人に関する様々な12のエピソードが1話完結の短編連作方式で描かれて進行する。どのエピソードも一話完結で短編としても完成度は高い、その中で小夜衣と胡蝶という全く性格が異なる花魁が、ライバル関係にあるにも拘わらず、時には手を組んで、花魁として人間として成長していく姿が実に楽しめる。 本書のもう一つの面白さは、妓楼の主の目から見た二人の姿が描かれていることにある。そのため、実際にこの二人が何を思い、考えているかはわからないが、それでも本書を読み進めるにつれて、この二人が本当に違った意味で魅力的な女性であることがわかり、惹きつけられる。 花魁が主人公だと、最後がどのように終わるかが少し心配だったが、少し虚を突かれた見事な終わり方で、読後感も非常によい作品であった。 | ||||
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とても読み応えがあり面白かったです。吉原の様子を知るとても良い参考書にもなります。 | ||||
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初めのうちは、「ふ~ん」とあまり気が乗らないまま読んでいました。 けれど、文月・葉月あたりから、惹きこまれていきました。 胡蝶と小夜衣、どっちが好きかといえば小夜衣です。 私自身の性格が胡蝶に似ているので、「無い物ねだり」で小夜衣に軍配が 上がります。 年季が明けて、二人とも良い道が開けたように思います。 胡蝶には良い道が飛び込んできて、小夜衣は良い道を切り拓いた…そういう 違いはありますが。 楼主にも幸せが訪れたようです、おっとり物静かに微笑む女房ではないですけど。 | ||||
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吉原手引草が面白かったので続けて購入しました。こちらは最初から終わりまで楼主の思い出語りです。 こういった題材にありがちなドロドロとした争いや陰惨な描写はありません。季節の行事を軸に二人の少女の成長、花魁としての全盛、その後の人生を描いています。 菖蒲の葉を打ち鳴らして大きな音を出した方が勝ちとは面白い行事です、花魁が大人気なく熱くなるのを微笑ましく読みました。 | ||||
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松井今朝子さんの本を読むのは初めて。吉原や花魁の話は元々好きで、こちらはAmazonのセール中に見つけました。 最初は落語のような語り口が気になりましたが、ストーリーが素晴らしい。 ▼好きな点 とても面白かった。小夜衣の芸達者さはさることながら、場が白けた時の落とし所の付け方。胡蝶の成長の仕方。胡蝶のような人は現代でも周りにいますね。 そしてこの二人の絡み合い。特に最後は爽快。 花魁を題材にしたものは「滔々と紅 (ディスカヴァー文庫)」も最高だと思いましたが、こちらも文句なし星5つ。 ▼こうだったら良かったな ・語り手が妓楼の主人。最初は花魁の目線で語って欲しかったと思いました。 でも最後まで読むと、これで良かったんだなと思いました。 | ||||
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女流作家の時代・歴史小説で面白いなと思ったのは、有吉佐和子氏の作品くらいでしょうか。 松井今朝子氏の作品を読むのは初めて、吉原を舞台にした小説を読むのも初めてでしたが、実に面白く読めました。 ネタバレになるので詳しくは申しませんが「ミステリ」の要素があります。 どんでん返しに次ぐどんでん返しの数々をお楽しみください。 | ||||
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花魁2人が主人公なんだがどちらも魅力的でグイグイ惹き込まれました オススメ作品です | ||||
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この作家の作品は初めての読了になります。まず題名の吉原十二月ですが、じゅうにがつではなく、じゅうにつきと読むようです。目次を見るとさらに良く分かりますが、月を追って吉原の四季折々の風物を体験するが如く読み進められるようになっています。また、月が進むにつれて歳月も進んで行くので、幼い二人の主人公が花魁として花開いて行く様子が、時節の出来事と共に優しく緩やかな視線で語られていきます。飾り物の花魁ではなく、嫉妬もすれば恋もする生きた女性としての花魁が描かれており、読み進めるほどに、まるて正反対の二人の主人公の体験を我が事のように感じられました。目次の最後になる師走に、一体どんなことが起こるのか、果たして二人の行く末はと、最後まで楽しく緩やかな時間を過ごすことができました。また、吉原に住む様々な人たちの生活を、実に細やかに描写されており大変勉強にもなりました。吉原へのひと時のタイムスリップ、お勧めです。 | ||||
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ンでも「二人の花魁」と、いうより「1番手と2番手定位置」の感じが強かった 競うも何も、こりゃ片方が、明らかに格上だったんだろう。的に。 で、ラストに少し興ざめた 「このワシに選ばれたんだから、『対等』だろう?」は、ちょっと違うだろ。みたいな | ||||
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この著者で、Kindle版2冊目。 ダラダラと前置きが長いとご意見の方もおありでしょうが、この長さがないと、登場人物に読み手の情がわいてこない。 さて、最後はどぉなるのだろ!全盛とは裏腹に朽ちてのたれ死ぬのか、はたまた、二人の花魁の両極端な最期が見れるのか、と読み進めるのもこれまた楽しい。 郭の者など所詮こんな生き方になるんだろぉなぁ、というお決まりもない。 人生一度きり。 ある意味、現代の自分へ生き方のヒントを与えてくれる結末でした。 | ||||
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小夜衣&胡蝶という魅力的かつ対照的な二人のヨシワラ娘。の物語。むろん(?)僕は胡蝶派だ、最初から最後まで。 『吉原手引草』同様、松井吉原ワールドをたっぷり堪能できる。物語や文章の巧さもさることながら、底流にあるこのひとの人間観・世界観が好きだな。 | ||||
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二人の娘の廓での半生を妓楼主が語っていく。 二人の成長に併せて吉原の四季、時節も読者に見せていく手法は素晴らしい。 花魁ものはとかく悲劇仕立てで湿っぽくなりがちだが、オチも秀逸で最後まで楽しく読ませて頂いた。 | ||||
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気性の激しさと男を見る目の(やや)疎いがゆえ、いつも幼馴染に引けを取ってしまう昼三呼び出し(花魁)。 不器用な彼女に注がれる語り手の視線が実質的な主人公とも言えるでしょうし、 もうひとりの花魁が小首を傾げて「楽しんでいただけたでありんすか?」こちらを見つめているような読後感。 わが子同様にふたりの名妓を見出し、慈しみ育てた楼主もまた、名妓の手のひらで転がされていた。 複雑そうに見えるものの実は単純な図式に、最後は笑ってしまいました。いいお話です! | ||||
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べたべたせず、どろどろせず、時代物を読む楽しみをしっかり味わえる作品です。 | ||||
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郭の主目線で花魁の成長をとらえた物語はおもしろかった。小夜衣の語りで吉原も読んでみたい。 | ||||
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吉原の四季折々がとても良く分かりますね、読後感もいいです、 職業の内容だけに批判する方もあろうと思いますが、美しく昇華してしまう日本の文化は素晴らしいと思います。 | ||||
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小夜衣と胡蝶・・・ふたりの花魁を軸に、江戸の華やかで悲哀に満ちた遊郭の有様を、妓楼の主人が活き活きと語っています。 この作者の物語は初めて読みましたが、非常に読みやすく、体験したことのない江戸の遊女の生活をありありと思い描くことができました。 久々に最初から最後まで夢中になって読み終えた本です。 それにしても花魁というのは女子力が高すぎるというか、現世でも男にモテまくるだろうなー!という手練手管を持っています。 お金で身体を売るかごの中の鳥とはいえ、ときには色気と頭で男を騙し、ぎゃふんと言わせます。 そこが女性から見てもかっこいいし、憧れます。 読み終えたとき、ふたりの花魁にすっかり魅了されてしまい、もし私が江戸の男だったら、どっちの花魁の顧客になろうか・・・と無意味なことをつらつらと考えてしまいました。 | ||||
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イメージのみで実際の様子が分からなかった吉原遊郭の風習、行事や作法などが具体的に良くわかり、当時の状況を理解するのに最適な 内容だと思います。 本の状態、発送などすべて完璧でした。 | ||||
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面白い。時代物なのに読みづらくなく、二人の主人公に惹きこまれた。オススメです。 | ||||
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