■スポンサードリンク
吉原十二月
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
吉原十二月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「仲蔵狂乱」以来のファンです。今、(江戸時代の)歌舞伎、吉原に関する知識・歴史の造詣の深さで松井今朝子さんの右に出る者はいないのではないでしょうか。直木賞を取った「吉原手引草」よりも面白かった。というか受賞がそれ以上への飛躍への踏み台になったような印象を受けます。文章・語り口、ストーリーの巧みさに一段と磨きがかかりました。最後の章では思わず膝を打ってしまいました(座布団十二枚!)。今後が本当に楽しみです。・・・それはそうと、私もそうですが人間、歳を取るとどうして時代小説しかも江戸時代の江戸を舞台とした小説に興味を引かれるようになるのでしょうか?どうやら先(つまり人生の最後)が見えてきたし、これから先の人生に良い事ありそうもないので、DNAに組み込まれたというか前世の記憶にあるというか、昔の良き時代の事が心の底から浮かび上がってくるんじゃないかという気がします。(地方は兎も角)江戸時代の江戸というのは本当に良い所だったのだと思います(武士よりも大店の馬鹿息子なんかに生まれてたら最高でしょうね!?)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二人の花魁の物語を軸に描かれた吉原の世界。 睦月から師走の十二ヶ月になぞらえて、そこに四季があり美しい世界になっています。 子どもの頃から女として生きるとは、こういうことかと考えさせられるエピソードが、現代にも通じるものがあり興味深かったです。 物語のところどろこに「女というものは...」とあり、同性として否定できないものばかりでした。 花魁の華やかさ、はかなさ、悲しさも見事に描かれており読み応えのある一冊です。 また物語のオチも納まるところに納まった江戸の粋を感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『吉原手引草』で直木賞を受賞して、その後も吉原を描いた短篇を いくつかものにしている作者の技量が絢爛に花開き、華やかにして人間臭い 吉原の四季が美しく、浮き浮きしてきました。 読後感もよく、『漂砂のうたう』の儚げと陰鬱に比べたら天地の差。 大震災に原発事故ととかく気鬱になりがちな時こそ、 これを読んで酔いしれて、ひとときのいい気分を味わうべき。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!