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遠い声 遠い部屋



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遠い声 遠い部屋の評価: 4.25/5点 レビュー 24件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21~24 2/2ページ
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No.4:
(5pt)

買いです。

この時期の作品はどれも秀逸なものばかりで、それは作家として最も幸福な状態にあり、どんなハード・ワークもそれが苦痛ではなく、充実感や成就をのみカポーティにもたらしていたからではないかと察せられます。「冷血」とはまた違った凝縮された感じが作品に充溢しており、自らの抱える、そう呼んで良いならコンプレックスを最良の形で作品という形で浄化している印象です。細かなストーリーや文体までも、作者の充足感が凌駕しているような作品だと思います。でも、そろそろこの作品も改訳を望みます。この訳に不満があるわけではありませんが、こういった長く読んできた作品をまた読み直す良いきっかけになるからです。
遠い声遠い部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:遠い声遠い部屋 (新潮文庫)より
4102095020
No.3:
(3pt)

わるくない

少年ジョエルの生活、心理を描いた本。
翻訳者の技量もありますが、カポーティの文章表現力はすばらしいです(特に比喩表現が巧み)。
個性豊かなキャラクターも、物語を面白くします。

やや読みづらいかもしれませんが、おすすめです。
遠い声遠い部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:遠い声遠い部屋 (新潮文庫)より
4102095020
No.2:
(5pt)

何度読み返しても

今までに三、四回は読みました。若干難解なのですらすらとは読めませんが、読む度に鮮烈に私の胸に響く小説です。丁寧に繊細に紡がれた言葉の一つ一つが、鮮やかに少年の思春期を描いているのですが、こんな思春期特有の心象風景をここまで細やかに書ける人はなかなかいません。それもこれ程美しい文章で。
矛盾だらけで、時に傲慢で残酷で、でも傷つきやすく感じやすいジョエルをあくまで主観としてるので辻褄があいにくい所もありますがそういう箇所もよく作りこまれています。カポーティは自著の中で、「人は誰しも矛盾を抱えているもの。矛盾の全くない人間ほど魅力のないものはない」などと言ってました。その通り。ジョエルの様に矛盾で未完成、かつ透明な魂をどこかに抱えながら生きていきましょう。
遠い声遠い部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:遠い声遠い部屋 (新潮文庫)より
4102095020
No.1:
(4pt)

ちょっと取っつきにくいけど惹かれます

桐生操さんの著書に惹かれて、はじめてこの小説を読んでみました。少々変わった作風で好き嫌いはあると思いますが、傷つきやすく無垢な少年の心理が幻想的でゴシック的な筆致で書き進められています。アイダベルとフローラベルという対照的な姉妹のキャラクターも面白い。失われゆく青春のひとこまが、この一篇の小説に巧みに切り取られている気がします。カポーティの自伝的要素が濃い作品です。
遠い声遠い部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:遠い声遠い部屋 (新潮文庫)より
4102095020

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