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去年はいい年になるだろう
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去年はいい年になるだろうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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星雲賞の受賞作とのことで読んでみた。未来からロボットがやって来て、武器を無力化するなど人間の世界に介入するという設定はユニークで、途中まで面白く読んだ。だが、途中から著者の私小説風の独白が増え、話も三角関係の話がメインで、おまけにSFファンの楽屋おちみたいな話が多い。結末もちょっと尻すぼみ。 星雲賞、『アイの物語』で何故受賞できなかったのか、どうしてこの作品が星雲賞なのか、ちょっと疑問でした。 | ||||
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●SF作家の山本弘氏本人が主人公。K川書店とか作家の小松氏、筒井氏あるいは「神は沈黙せず」を 想起させるような作品など、ファン既知の情報を背景に設定している。 著者の作品は難しい用語も衒学的な匂いもせず、変に文芸作品ぶった描写もない。非常に読みやす く好感が持てる。ネタも初めて知ったガジェットというより、若干アレンジし新しい視点で構築して いる。 本書は一応タイムトラベルものの一種だが、コメディタッチを織り交ぜながらパラレルワールドの ややこしさを描いている。そのややこしさが、そのままタイトルとして用いている点がユーモラスで ある。 著者は33ページにヘンリー・カットナーの言葉を引用しています。「・・・精神錯乱的~~こそ作 家を先に進ませるモチベーションなのだ」と。最近、新しい作品が見えなく淋しい想いです。 | ||||
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タイムパラドックスものは大好きですが、この本も楽しめました。 著者自身が主人公というのもいいですね。 | ||||
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骨子は面白いのですが、個人の手垢、内輪ネタが多くて読むのに疲れました。 フィクション色がもっと強く、細かいエピソードが少ない、 さっぱりした構成になっていたとしたらもっと楽しく読めたと思います。 | ||||
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タイトルからしてどんな内容かと思って読みましたが、まさしくタイトル通りの内容でSF好きの私としては5★です。 | ||||
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妻子あるおっさんのもとに、美少女アンドロイドがやってくる話です。 展開は、SFファンからすればありがちな印象ですが、それを補ってあまりあるSF小ネタの連続が楽しいです。 逆にいえば、SF初心者からすれば謎のネタがちりばめられていることになり、読む邪魔をするかもしれません。ただ、SFファンにしたら先の読めるストーリーも、初心者ならセンス・オブ・ワンダーを感じるでしょうし、無数の小ネタにしても、ネットで調べることでSFへの入り口になります。(むしろ山本さんがこの話を書いた狙いのひとつに、SFファンを広げたいという思惑もあるんじゃないかとすら思いました。邪推?) また、ゆとり世代の私としては、「妻子持ちのおっさんの回顧録」という体裁を前にして、「人生経験がないと、この小説の本当の良さは分からないんじゃないかなぁ」と思いながら読み進めていました。しかし! エピローグで、若者もバッチリ感情移入して考えさせられるような一工夫がされていました。親切ですね〜。 もしかすると、対象が広すぎるがゆえに読後感がスッキリしない方もいるかもしれませんが…。 老若男女に勧められる、完成度の高いSF小説だと思います! | ||||
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世界観の設定がおもしろい。 実際の出来事をモチーフにしている点も良い。 | ||||
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世界観の設定がおもしろい。 実際の出来事をモチーフにしている点も良い。 | ||||
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タイトルのチープさ、それからAmazon紹介文の魅力のなさから敬遠していたが、レビューは結構良い。 山本弘の本はクセがあるけれど、これまで読んだ数冊で大ハズレというものはなかった。 むしろ新鮮で面白いものが多かった。 よし、ならば本作も、と思って読み始めてみて、最初の十数ページでは退屈さを予感した。 そして、その後すぐに、完全に惹きこまれた。 途中、いろいろと実在する登場人物が登場し、それぞれにちょっとした説明がついた時などは、 同好会で書いている小説じゃないんだから勘弁してくれよ、という気持ちに少しなったけれど、 安田均(大好きなドラゴンランス・シリーズの翻訳者)、小川一水(SF小説家)が出たあたりでは「オーッ」となった。 それはともかく、内容は一流。 SFとはいえ、難解なことなど何もない。 これを読まずにいるのはもの凄く勿体ない。ぜひぜひご一読を。 | ||||
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アメリカ同時多発テロについての21ページの記述に対する軽い違和感が、作者のミスどころか意図したものであることが明らかにされるにつれ、「この現実」と、「物語中の現実」の間に亀裂が入り始める導入部。しかし竹本健治『ウロボロスの偽書』などと同じく、実在の人物や事件、そして作品を物語に登場させることでその亀裂は決定的とはならず、常に物語中の現実の背後に「この現実」が透けて見える、という手法も素晴らしい。 あまつさえ「血を吐きながら続ける悲しいマラソン(p87)」という、分かる人にだけは分かるフレーズ(しかもこのフレーズには「メトロン星人と会話するモロボシ・ダンの心境(p56)」という伏線が張ってあるのも見逃せない!)も端々に登場するのだから堪らない。 にも関わらず手放しでは傑作と評価できないのが残念。その理由は、物語の骨子たる時間理論にある。パラレルワールドはなぜガーディアンが「来た」時点で生じるのか? ガーディアンが「行って、いなくなった」その時間線には分岐が生じないのはなぜなのか? そのことについての説明がないのは不満である。作者は宇宙空間におけるレーザーの光り方にまでこだわって記述しているのだから、バランスを欠くと言われても仕方がないだろう。つまりは本書の「パラレルワールド」という発想はかなり曖昧なのである――だからこそ、「そのような結末」へと持っていくことができたのだが、それにしてももう少し丁寧な設定が欲しいところだ。野心作なのだが、その野心を裏打ちする緻密さに難ありという印象である。 | ||||
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タイムマシン物ですが、奇想天外と言うより現実の世界で起こる様々な事件・事故をテーマとして盛り込み、運命の儚さをひしひしと訴えかけてきます。また、機械と人の関わりを現実的に捉えることで、よくあるただのSFに終わらせていないところが面白い。但し、各ページで展開される説明口調が少し目障りか。そもそもSFなんだから、もう少しサクサク読めるほうが読後感も良いように思った次第。この本を楽しく読むコツは、そうした細々とした解説部分は読み飛ばして、ストーリーに集中することかも。。。そうするとより楽しめます。 | ||||
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著者の山本弘は知っている。あの「トンデモ本」を書いた人だ。しかし小説を読むのは初めて。・・この「小説を読むのは初めて」というのが、今現在のSF界の現状を物語っているのかも。しかし本書を読んでみると、それだけでも無いようだ。 ストーリーは、ある日突然タイムマシンに乗って、現代の時代に未来世界からアンドロイドがやってくる・・、というわけなんだが。この事件が冒頭に起きて、その後の展開はというと、延々と主人公(著者)の身辺雑記が続くのだ。アンタ、未来世界からアンドロイドがやって来てるんでっせ。可もなく不可もない身辺雑記はないでしょう。 まあ、その身辺雑記にも読ませる部分はある。一章を割いてあの「と学会」の会合の様子が描かれてるが、ここはかなり興味深く読ませてもらえる。 この小説とほとんど同じ設定のハリウッド大ヒット映画がある。そう、あの「ターミネーター」だ。 思い出してもらいたい。未来世界からタイムマシンに乗ってターミネーターがやってきた時の、人類の陥ったパニック、そして次々と繰り出されるアクション、サスペンス。 この小説には決定的にそれが欠けている。もっとスリルが欲しい。ショックが欲しい。サスペンスが欲しい。悲劇が、喜劇が欲しい。 未来世界のアンドロイドを迎えて身辺雑記はないだろう!? この小説に動きが出てくるのは、最後の50ページくらいから。「この手できたか」と思わせる展開になる。SFはアイデアが全てという面もあるから、このアイデアに対して★2つ。さらに「と学会」の記述に対して★1つとした。 | ||||
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これまでの山本氏の活動活躍を知っているファンなので、自伝的要素もすんなりと入ってきたし、SF的な要素も、わかりやすくて大変面白かったと思いました。 | ||||
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著者の作品を読むのは初めてだが、著者自身が物語の主人公となって、ガーティアンによって歴史が変えられていく様子が丁寧に描かれていて読みやすかった。ボクはSFにはあまり詳しくないのだが、SFに詳しくない人間が読んでも理解できるよう分かりやすく描かれていたと思う。 ガーティアンの活躍による人類の発展の様子、ガーティアンに人権を与えるかべきかの議論、ガーディアンとの性的関係の有無、ガーディアンを信用しない人たちの意見、過去の自分にメッセージを送る仕組みなど、本当によく考えられていたと思う。最後の終わり方はやっぱりこうなるのかという展開だったが、最後まで読み応えがあって楽しめた。 | ||||
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アンチ「アイの物語」ともいえる内容!? 歴史改変SFに著者自身の歴史を組み合わせたといった内容 ラスト近くに、無制限にパラレルワールドが増していく可能性を示唆する場面があった このシーンを読んだ時は背筋がゾクゾクした それを容認するアンドロイド達の感性に恐怖を感じた 未来の人間社会から生み出されたアンドロイド達 それ故、アンドロイドと現代の人間とは相通じるところもある むしろ、アンドロイド側が合わせようと努めている しかし、この場面では根源的なところで互いが異質であることがイッキに噴出した 怖かった 偽善でも、誰かの手助けになるなら、それはそれで良いことだと思っていた 一万人救う為に数名の犠牲がでることは仕方ないとも思っていた しかし、一兆人を救う為に9千億人を犠牲にすることはどうなのか? 理屈の上では、良いことなのだろうが・・・ ラストシーンは幸せな場面で終わる しかし、物語自体は必ずしもハッピーエンドでは無かった 後、このラストシーンは完全に著者の趣味では!?と思ってしまった | ||||
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面白かったです。読み始めて5時間ノンストップでラストまで読みました。SFファンに限らず、面白そうだなと思った人には購入をオススメできます。 ◆良い点 ・読みやすい アニメファンでもSFファンでもなく、科学用語に弱い自分でもイメージしやすい設定が多く、スンナリ読めた。逆に言うと真新しい要素は少ないのだと思います。 ・話がわかりやすく面白い 読者を置いていかないようにしつつも、世界観、登場人物の性格、主人公の考えなどがダイレクトに伝わってくる。ハリウッド映画的な要素だけではなくて、活字を読むエンターテインメントとして成立している。 ◆悪い点 ・内輪ネタが多い ここが一番残念。著者本人もこの小説を「私小説」と言っているのだが、これまでの筆者のことを知らない読者から見たら邪魔。自「グループSNE」「と学会」といった単語を知らない人から見たら、かなり興冷めで冗長。話の本筋と関係のないリアル登場人物は、SF作家仲間と安田均氏ぐらいで十分だったように思う。 ・(内容とは関係ないけど)カバーが硬派すぎる 2000年代の日本が舞台とはいえ、カバーのセンスがなさすぎる 私は小・中学生時代に「サーラの冒険」を読み、高校時代に「トンデモ本の世界」を読みました。著者の作品のレベルが高いことは知っておりましたが、どうしてもライトノベル作家、「と学会」会長のイメージが強かったので、今回は良い意味で裏切られました。悪い点もずけずけ書いてしまいましたが、近年稀に見る面白い小説だと思いましたので星5つ。 | ||||
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私はミラーザーバンの方を思い出しましたが まずはお見事。 地球移動作戦のようなすごいアイデアではありませんが、 SFファンらしくきれいにまとめて、さすがは会長! わざとやっているんでしょうが、 クライマックスの生きている脳には思わず苦笑してしまいます べたSFへのトリビュートでしょうか? 伏線なしを強調していますが アレだけ強調されると、ああ、死ぬんだなあ。 と、死亡フラッグですね。 瀬名秀明もそうですが、バーチャルへの愛情が高まると ますます少子化が進むのでしょうね。 人の悪いSFファンでも、ついつい一気に読んでしまう 展開の素晴らしさはさすがの力量です まだ4月ですが、今年のベストワンです | ||||
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ゴリゴリのハード路線のSFではなく、かといってそれらしい設定だけで後は何を描いているの不明といった小説とも違う、バランスのとれた傑作です。 「日常の生活に現れた、未来からの訪問者」この設定にピンときた人には文句なくお勧めです。「私小説」とありますが、SF的展開の見せ場もあり、グイグイとストーリーに引き込んでくれます。 「去年はいい年になるだろう」とは良いタイトルだと思います。 近年のタイムパラドックス物は小川一水さんの「時砂の王」が最高だと思っていましたが、これで双璧になりました。 | ||||
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「罪のない人間が傷つけられるのを防ぐ」 そんな24世紀の未来人と彼らの産み出したロボット達の善意の介入に、小説家の山本弘が振り回されるお話。 ネタ、描写の手法、オチ、と学会関連、いずれも目新しさはないものの、手堅くまとめられています。 休みの日の午後にサクっと読みました。あなたも一読あれ。 …エピローグですが「ミラーエイジ」と似ています。この作者さんは、「時を越えた運命の恋」とでもいうのが好きで、それを青春時代の嫁さんと自分でやりたい願望があって、コレを書いたのでしょうか。 なんや砂糖をはく気持ちです。 違っていたら、かんにんして下さい。私は好きなもんで書き連ねてしまいました。 …蛇足。 木津川市は2002年にはまだありません。 あ、いや、近所なもんで、はい。 | ||||
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