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狐笛のかなた



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【この小説が収録されている参考書籍】
狐笛のかなた
狐笛のかなた (新潮文庫)

狐笛のかなたの評価: 4.63/5点 レビュー 134件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全126件 121~126 7/7ページ
No.6:
(5pt)

おすすめです!

とにかく良かったです。
命の大切さとか、他人を思いやり、信じることの大切さを感じました。
それにとても物語の中に入り込めましたし、舞台が日本でそれぞれの風景が思い描きやすかったです。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.5:
(4pt)

誰の心にもある風景

人の「業」とは、なんて凄まじいものなのだろうか。
古い怨みが積もり積もって、孫子の代まで続くとは。
現代の私たちにも通じるテーマがここにある。
読みながら、自分が子どもの頃遊んだ里山を思い出していた。
自然に対して敬虔な気持ちを抱きつつ、その懐にすっぽりと甘えていた時代のことを。
白井さんの絵もさることながら、何より地名・人名のネーミングがとても良く、
野火、木縄坊、春名ノ国、若桜野など、人物も風景もとてもイメージしやすかった。
怨みの連鎖を断ち切るのは容易なことではないけれど、争い続けていては人は幸せにはなれない。
自分が好きになった相手のために、命まで投げ出せるような生き方ができるか。
親として、大人として、人間として子どもに伝えたい大切なことを、
この本を通して話し合いたいと思っている。
もちろん、場所はあの桜の満開の下…。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.4:
(5pt)

さすが上橋さん!

始まりはただの二人の領土争い、それがその上に争いを利用する人物、そして争いの愚かさが分かっていながら止められない・・・そんな大人社会の醜さの中にあって(でも、その「止められない」気持ちが分かるような気がする私)、小夜と野火が命をかけて互いを守る姿に涙が出てきました。
 ラストの小春丸の呟きは、私も同感です。でもラストを「哀れ」と思うのは、読者の傲慢かも知れません。小夜と野火が自分達に出来る精一杯をして、そして幸せと思うなら、それはそれでいいではないかとも思います。いつもながらその民俗社会、人の心の描写がとても大切に書かれていて、さすが上橋さんの作品だと思いました。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.3:
(4pt)

なつかしさを感じます。

守り人シリーズが好きでこの本を手にしたのですが、期待を裏切ることなくいいお話でした。守り人シリーズとはまた違った雰囲気で、日本の美しさが目に浮かんでくるような、心に春の暖かさや清々しさがしみこんでくるようでした。
呪者に縛られた霊狐の野火、おばあさんに育てられた小夜、人里はなれた森の中の屋敷に閉じ込められていた小春丸。この三者がまるで運命かのように権力者の争いに巻き込まれていく。そんなふうにお話が進んでいきますが、野火や小夜のまっすぐな愛情に胸をうたれるでしょう。
終わり方も後味が悪い、というような事はないので、気軽に手にしてはいかがでしょうか。
装丁は和紙のような手触りのいい紙質で出来ていて、大事に扱いたくなるような仕上がりでいいですよ。カバーを外すと表紙とはまたちょっと違った絵が書いてあったりして、長い間大事にもっていたい気にさせてくれる一冊です。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.2:
(5pt)

綺麗です

まるで映画を観ているかのように,場面場面が綺麗に浮かんでくる。
著者の上橋さんも書いていたように,これは「なつかしい場所」の物語。
日本に生まれ,日本で育った私たちの中にある,遠い昔の日本の姿を味わえる事にまず,感謝。
物語は領地争いが発端で長く「怨み」という感情に囚われ,巻き込まれてしまった人々と霊孤たちによって展開されます。呪術などの飛び交うファンタジー小説。しかし,大胆な表現や時代感を損なわない言い回し,複雑に絡んだ人間関係がファンタジーと言い切らせない現実味を与えている為,子供も大人も楽しめます。もしかしたら,大人の方が楽しめるかも。
人物の心情の表現が上手で感情移入がし易い!
陰の薄いキャラもいますが,確かに本の中に彼らの鼓動を感じます。
本棚にずっと置いておきたい本です。
受け入れられない事を受け入れて前に進む。
たとえ痛みを伴っても,それがより良い未来に繋がるのなら。
そんなことを考えさせてくれた,とても綺麗な物語です。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.1:
(4pt)

運命をともにする出会い

人間の運命は「生まれ」によって定められるのだろうか?上橋氏の作品からは、時間の大きな流れの中で個が別の個とかかわりを持つことでダイナミズムを発揮し、ひとが心の中にしまい込んでいる闇を深く見つめるまなざしが感じられます。
ひたむきな登場人物たちの行動は現代社会への警告とも感じられ、私は大人としての自覚を迫られた点もありました。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715

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