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(短編集)
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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| 見習いの家裁調査官補である望月大地の奮闘と成長を描いた物語。 家裁調査官という職業がどんな仕事をするのかあまり知らなかったので、興味深く読んだ。 自分がこの仕事に向いているのか悩みながらも、与えられた仕事を真剣にこなして成長していく主人公に好感がもてた。 個人的には「迷う者(十歳 悠真)」が一番好きだった。親権を巡る離婚朝廷において、息子をどちらが引き取るかという話。子どもだが幼児ではない少年の葛藤が丁寧に描かれており、最後まで目が離せなかった。 ただ、家裁調査官補、通称カンポちゃんのわりに、主人公の望月を始め、同期の志水や美由紀がしっかりし過ぎていたのに違和感を感じた。新人らしく、とんでもないミスを起こす展開もほしかった。 | ||||
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| 柚月氏初読です。 家裁調査官より、脇役の「調停委員」に、「そう。調停委員ってこういう感じなの。自分の『普通』の範囲しか見ない。そんでもって『上っ面ちゃんと』が大好きな人ばっかなんだよねえ」の「そうそう!」感で読んでしまった。 重ったるしくならないトーンが良いですねー。 ひねくれた読み方する自分としては「若い女の子がまとまった金必要」なら「堕胎」を真っ先に連想するし、「皆が自分を欲しがってる」親権争いなら「皆自分を欲しがらないかも知れない」の恐怖に比べりゃ可愛いもんよ、とか思ってしまう事は否めませんが。 何となく今まで食指が伸びなかったんだが、本書を読んで、他作品も読んでみようと思えました。 楽しみました。 | ||||
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| 柚月裕子作品は一通り読んでますが、色々チャレンジしようとしていることは判るので応援しています。 しかし、やはりこの人にはこういうヘビー過ぎないエンタテイメント の分野が一番合ってるような気がします。 | ||||
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| 柚月さんにしては、もう少しひねりが欲しかった。タイトルもピンと来ない。中身は満足でした。 | ||||
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| 軽重は別にしてひとつの犯罪の裏側にどんな人間の思いが渦巻いているのかを探っていく、という意味では初期の『最後の証人』や『検事の本懐』に近い。徐々に明かされる真相や心理にページを繰る手が止まらない。やはり『狐狼の血』のようなエグイ路線よりもこっちの路線のほうに好感が持てる。 | ||||
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| 小説が巧みに嘘をつき、面白いストーリーを作る芸術という点では、本作品はさすがと思わせる出来である。 しかし、元家裁調査官であったものとしては、少々職務を逸脱して、調査官の姿が描かれているように思われる。 例えば、第一話「背負うもの」について、由里という少女が犯した窃盗は「男性をホテルに誘い男性が入浴している すきに財布を盗んで逃走したもの」だ。結論は短期の少年院送致となるのだが、書類送致で、面前で少年院送致を 言い渡す事例は経験上ない。 本事例の場合、手口は巧妙で悪質。少女は黙秘して、投げやりであり、事実に接近し、少女の内省を深めるさせるために、 観護措置を取ったうえで、調査を進行させるべきであろう。それでも初犯で少年院送致すれば、抗告されれば、通ってしまう、 と思われる。環境調整のため、というなら、親族に預け、試験観察という選択も十分可能だろう。 調査官の調査の対象、方法について、苦言を呈しましたが、本小説が事実に接近するため、あの手、この手で 努力する姿は意外性を帯びた面白さでした。 | ||||
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