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(短編集)
あしたの君へ
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あしたの君への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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帯に今野敏氏が「『あしたの君へ』という作品がいちばん好きなんです」と書かれていたが、同感というか納得です。短編ですが、どれも様々な事件や背景がある中、主人公が悩みながら真相と解決に導き、しかも終わり方がいい。主人公が同期とともに成長する姿も希望というか前向きに進んでいくストーリーも非常にバランスよくできていると思います。今更ながら、これを読んで柚木さんのすごさを実感します。個人的満足度は100点満点中87点というところです。(^-^)>余韻に浸ってしまいます。 | ||||
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作者の作品はほとんど読了しており、骨太な主人公もいいが、頼りなさげな主人公が奮闘し成長していく作品も、読んでいて感情移入させられる。やっぱりうまいな、と思う。 まったく本作品と関係ないが、ビックコミックかオリジナルだったか、昔「家裁の人」という漫画があったことを思い出した。 | ||||
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上司の持論「家庭調査官を務める上で大切な3つの心得」が個人的にはとても、印象的だった。一方の立場だけに立って判断するのではなく、公平な目を持つこと。常に周りに相談すること。常に健康に留意すること。これは、この仕事だけでなく、生きていくうえでとても大切な基本なのではないかと思った。この小説を読むことで、世の中にはいろいろな人がいる、そしてみんな一生懸命生きているんだということを改めて思い出させてもらった気がする。日々の中で自分よがりで謙虚さを失い、傲慢でいる自分に気づかせてもらった。 | ||||
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柚月さんの本って私にとって今のところ外れがありません すべてお気に入り | ||||
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柚月氏の作品は、いつも読み込みがいがあり、本作品も深くてよく練られた引き込まれるストーリと人物像が、テンポよく描写されていると感じました。 | ||||
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悩みを抱えているものがいる。 その悩みを、どう表現するのか?処理方法がわからない。 そこから、いろいろな問題が発生する。 家庭裁判所調査官補の大地自身も、悩みを抱えていた。 第一話 背負う者(十七歳 友里)は、 ネットカフェで母親と妹と生活していた。 生活を担う役割を持っていた。 第二話 抱かれる者(十六歳 潤)は、 母親が、息子を愛する距離感がわからない。 第三話 縋る者(二十三歳 里沙)は、 家庭裁判所調査官補の大地が、思いを寄せていた。 家裁の調査官に対して持っていた疑問を、 理沙が理解を助けてくれた。 理沙が離婚するときの相談相手として調停委員がいた。 第四話 責める者(三十五歳 可南子)は、 外から見るといい夫であるが、家庭に入るとモラハラを受け 適応障害を受けるほどだった。 どの実態は、家庭に入らないとわからない。 家庭は、まさに密室なのである。 第五話 迷う者(十歳 悠真)は、大地に 親とは何か?を問いかけた。10歳であっても悩みは深い。 少しづつ、家庭裁判所調査官補の役割を大地は理解した。 著者の持つ 目線が、しっかりと心の中まで 見通していることに、素晴らしさを感じた。 | ||||
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柚月裕子の著書は10冊を超えている。どの作品にも感動して、再読する作品もある。 「明日への君へ」は、家庭裁判所の調査官補が研修期間に家事調停の体験をする。どの事件も申立人と相手方の主張が噛み合わない。当然である。だから調停に及んでいる。調停の回数を重ねるが、思いがけない展開になる。調査官補として苦難の体験をする。さすが柚月裕子作品で、僕の呼吸と合う。納得と満足で一気に読み切った。感謝している。 | ||||
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今度の柚木作品は、坂田検事シリーズに次ぐスリルと人情味あふれる。一気に読んでしまいました。次回作が待ち遠しい‼️ | ||||
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「背負う者」、「抱かれる者」、「縋る者」、「責める者」及び「迷う者」の5つの話から構成される家庭裁判所調査官"見習い"の望月を主人公とした作品。"見習い"なのだから望月の成長物語となっている筈だが、そうは読めない上に、(上司の決定を含めて)各話の案件がスンナリと片付いている訳でもない。加えて、「縋る者」は望月が帰省中の話で、初恋の相手が家裁で親権争いの最中で家裁調査官のお世話になっている事由を描いたものだが、これで望月が勇気付けられるというのは流石にお手軽過ぎる上に、全編中で浮いている。「迷う者」に繋がるくらいの仕掛けが欲しい所。 少年・少女の犯行の原因は家庭の貧困、夫に不倫された母親の手前勝手で歪んだ愛情の押し付け。妻の離婚訴訟の原因は夫のモラ・ハラ。親権争いを焦点とした妻の離婚訴訟の原因は、対象の子供が自身の愛人との間に出来た子で夫の実子ではない事(DNA型鑑定をすれば直ぐ分かるのに)。勿論、「迷う者」とは対象の子供である。どれも在り来りで独創性がなく、第一、望月はちっとも成長していないじゃない。 私は家裁調査官というと、伊坂幸太郎氏「チルドレン」及び「サブマリン」両作の主人公である陣内を思い出す。この両作も連作短編集なのだが、各短編は短編として完結していながら、ある連鎖によって全体として長編小説の趣きを呈しているという曲芸である。作者に伊坂氏ほどの手腕は望むべくもないが、もう少し全体構成に工夫があって然るべきだったと思う。また、陣内は唯我独尊・天衣無縫の男で周囲に明るさ(あるいは呆れ)を振りまく(実は思い遣りと豊かな発想に満ちている)。本作の望月は単にネクラなだけで、家裁調査官の仕事を鬱々と書いているだけの駄作だと思った。 | ||||
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家庭裁判所調査官の見習い、通称「カンポ」(官補)である望月大地が、彼の元に持ち込まれる様々な案件と格闘しながら、時に悩み傷つきながらも、一人前の調査官へ向けて徐々に成長していくストーリー。本作で描かれる5件の案件は、いずれもそれなりに複雑な事情を抱えており、容易に解決は出来ないものばかりだ。特に最後の案件などは、親権を争う夫婦の息子が、実は妻の浮気相手の子どもだったという、昼ドラのようなドロドロの展開になる。しかしそれでも、大地の奮闘と息子の親を想う純真さによって、夫婦関係の改善を見せ始めた所で物語は終わる。明るい希望の見える爽やかな終わり方だった。 家庭裁判所調査官というと地味なイメージがあるが、その裏にも人間のドラマが立派に息づいているのが分かった。 | ||||
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著者にしては、珍しいというより、初めての連作物小説、期待はずれ、少し頼んない一冊。 | ||||
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人間誰しも弱気になる時があります。明日への希望、負けない心。素晴らしい書です。孫への対話にも活用しています。 | ||||
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柚月裕子さんの本にしてはチョット軽いかなぁ。ドキドキハラハラの緊張感はさほどでないですが家裁に相談に来る人達の背景や事情に考えさせられます。泣けるところもありますが着地が違うような気がします。 | ||||
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心に染みした。刑事モノばかり読んでましたが、考えさせられました。 | ||||
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少年事件に関しては納得。心に響きました。ところが、家事調停に関しては調査官としてNGだらけ。ひとりの判断で当事者の家庭に行ったり、病院に行って医師に話を聞いたりしません。まして、証拠のテープを入手して裁判のように公開したり、なんてことあり得ません。調停委員に対しても偏見で書かれています。ちゃんと専門家のチェックを受けたのでしょうか。 | ||||
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友人に勧められて購入。調査官の仕事について学びました。やりがいはあるでしょうが大変な職業ですね | ||||
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前半は良かったが,後半は現実離れした話が多かった。 今までの法廷ものも同じ感じを受けたが,実際の家裁調査官の仕事とは違うのでは。 | ||||
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家裁調査官補の成長物語で、離婚や軽微な少年犯罪と向き合う連作短編集。家裁の案件の幅の広さに、そして難しさに、改めてその職業の大変さを感じた。面白く読めたのだが、どうしても検事シリーズと比べてしまい、あと一歩物足りなさを感じてしまう。 | ||||
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見習いの家裁調査官補である望月大地の奮闘と成長を描いた物語。 家裁調査官という職業がどんな仕事をするのかあまり知らなかったので、興味深く読んだ。 自分がこの仕事に向いているのか悩みながらも、与えられた仕事を真剣にこなして成長していく主人公に好感がもてた。 個人的には「迷う者(十歳 悠真)」が一番好きだった。親権を巡る離婚朝廷において、息子をどちらが引き取るかという話。子どもだが幼児ではない少年の葛藤が丁寧に描かれており、最後まで目が離せなかった。 ただ、家裁調査官補、通称カンポちゃんのわりに、主人公の望月を始め、同期の志水や美由紀がしっかりし過ぎていたのに違和感を感じた。新人らしく、とんでもないミスを起こす展開もほしかった。 | ||||
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柚月氏初読です。 家裁調査官より、脇役の「調停委員」に、「そう。調停委員ってこういう感じなの。自分の『普通』の範囲しか見ない。そんでもって『上っ面ちゃんと』が大好きな人ばっかなんだよねえ」の「そうそう!」感で読んでしまった。 重ったるしくならないトーンが良いですねー。 ひねくれた読み方する自分としては「若い女の子がまとまった金必要」なら「堕胎」を真っ先に連想するし、「皆が自分を欲しがってる」親権争いなら「皆自分を欲しがらないかも知れない」の恐怖に比べりゃ可愛いもんよ、とか思ってしまう事は否めませんが。 何となく今まで食指が伸びなかったんだが、本書を読んで、他作品も読んでみようと思えました。 楽しみました。 | ||||
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