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はなとゆめ
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はなとゆめの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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何の予備知識もなく読み始めて、作者には珍しい女性視点1人称に面食らった。ひらがなタイトルも含めて、枕草子で有名な清少納言の語る小説とわかり、やっと腑に落ちた。無知な私には、平安時代のある意味グロテスクな貴族生活が、彼女の視点で語られるのが、興味深くもあり、驚きでもあった。 当時の時代背景の知識がないため、読み辛かったのは、否めない。が、逆境の中で、定子様への忠誠を貫いた清少納言が、枕草子を執筆した理由がわかって、感動的だった。作者としては異色の作品と思うが、解説まで読んで納得。 | ||||
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清少納言の視点で平安時代の貴族たちの生活や政治が語られる。清少納言は中宮(藤原定子)に女房(使用人)として仕える。その期間に、清少納言がかかわった貴族や他に中宮に使える女房達とのやりとりが語られる。とても描写がたおやかで、平安時代の状況が目に浮かぶ。平安時代の貴族文化や人々の考え方もわかる。清少納言が「枕草子」を執筆するのは中宮へのあこがれに似た感情から書かれた。この感情は恋心に近いのではないだろうか。「枕草子」は学校の教科書に記載された部分くらいしかしらない(有名だけど)。「枕草子」を読んでみたくなった。もちろん現代語訳になるだろうけど。 | ||||
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「天地明察」「光圀伝」が面白かったので、この作品も読んでみました。 終始清少納言の語り口で綴られていた点に、個人的には読みにくさを感じたのですが、読み進めるうちに清少納言本人が書いているような錯覚を覚えました。 あくまで小説なので清少納言の実像とは異なるのかもしれませんが、「高慢」「高飛車」「自慢しい」と言った悪い側面の彼女のイメージが覆されたのは新鮮な驚きでした。 解説の方も書かれていますが、この本を読んだ後に読む枕草子はまた違った味わいがあると思います。 | ||||
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本書は枕を下敷きにして、その世界を想像して描いた作品ですが、讀了して枕観が變りました。清少納言は中宮定子に仕えた頃の随筆を集めた枕が日本文學の中で不朽の地位を占める理由は、宮中の中にあって前向きな明るさや機知に富んだ面白さが人々を魅了して止まないからでしょう。枕は中宮定子に仕えた7〜8年の間に書き留めたものを纏めて成立した、と學校では習いますので、文學作品の一つという認識にしか成りませんが、本作は宮中での宣傳戰の道具、紙爆弾という視點で枕を捉えて居て、成る程と思いました。枕の「記事」に就いて、史実と異なる部分がある、とか、整合性の取れる記録が相手方に見つからないなどという批判をする人が居ますが、公文書では無いのですから、其の様な見地からの批判は的外れに外なりません。抑、史実か如何か等と考えながら枕を讀む方がどうかして居ます。枕は怪文書(?)的な面も含めて本邦に於けるジャーナリズムの魁だったのかも知れませんね。何にしても、私達を宮中に招いてくれる素晴らしい著作である事には代わり有りません。 | ||||
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古典嫌いで、途中まで登場人物の関係もよくわからず苦労しましたが、要は少納言と定子に着目していれば良いとわかり、楽になりました。 教科書で名前しか知らなかった少納言が私の中で一人の女性として命を吹き込まれました | ||||
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ありがとうございました。 | ||||
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実は文庫ですでに読んでいました。なのに、絵が見たくて買ってしまいました。素敵です。カラーが見たくてスマホで読みました。わくわくしました。今までの清少納言のイメージと違ってよかったです。 | ||||
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清少納言とはいえ、この本を読むには平安時代の知識なんてあんまり要らないじゃないですか?ぐらいのシンプルな作品だと思います。枕草子が意外に人気となって、清少納言もその枕で新しい文体を手に入れたことなど、作家自身と彼の代表作である天地明察にあたるんじゃないか、と考えると面白くなりました。時代ものの中身が現代ものだ、と改めて感心しました。 | ||||
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小説としてあまりとりあげられない題材だと思うのだが、よくぞ書いたと思った。 光圀伝にも似て、前半じわじわ~っと作品全体の基礎が描かれ、後半に一気に盛り上がってくるような作品構造。 前半の基礎を描く部分に耐えて読み切ればそれなりに楽しめるはず。 盛り上がりは、もっとドラマチックでもよかったのでないかと思う。 本作品を読んで改めて枕草子を読んでみたくなりました。 初段の春はあけぼの、しか読んでいないし。。。 | ||||
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枕草子を読むのは、やっぱ高校生くらいだよね。私も当時読んでたし。 枕って授業で古典として習うよね?いまでも。 本物の現代語訳とか実際に読むひとは少ないだろうけど、そういうひとは副読本としてこれを読むといい。 これは枕草子の解説書とはではない。 しかし、当時のひとびとの息遣いを再現し、なぜ清少納言が枕草子を書いたのかを、古典小説の形で教えてくれる。 最初のほうは、古典文体に違和感があるだろうけど、そこを越えれば作品の主題が見えてくる。 古典文学が好きなひとは、読んで損はないし、枕草子の現代語訳文庫本を通学途中に読む文学少女は、これも読んで欲しい。 | ||||
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清少納言が中宮定子に仕えていた頃の話を描いています。 感情移入が出来ないという評価がありましたが、それでも 清少納言の生涯を描いた小説ということに対して評価は 出来るかと思いました。華あれば、闇があり、といったところでしょうか。「うた恋い。」の清少納言とはちょっと違った雰囲気でしたね。 実方が「あの方」だったし。 | ||||
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いにしえの人はなぜ物書きを志したのか?冲方氏は自身の執筆動機と重ねたのだろう。紫式部ではなく、ポジティブ思考の清少納言を選んだところが良かったやに感じた。 | ||||
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清少納言が主人公の歴史小説。女房として仕えた中宮・定子に目をかけられて舞い上がる様子や、藤原道長との権力闘争で執拗に攻撃される定子を命がけで守る覚悟を決める様子、定子亡き後も、定子から拝領した上質の紙に、草紙『枕』を編纂する様子など、感性豊かに描かれている。 | ||||
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定子様と清少納言の交わす歌が素敵でした。 定子様がこれほどまで風流なひとであることを知りませんでした。 | ||||
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清少納言。 彼女の残した言葉は、今も人をくすりと笑わせる。 難しいことを言うわけではない。 好きなものを好きだといい、嫌なものは嫌だといい。 そうだそうだとうなずかせる。 もとから好きな清少納言を題材にとっているからと読み始めたが、今まで読んだ中でもしっとりと染み入るような描き方に好感を持った。 作者が男性であることを意識させない、美しい物語になっていると思う。いとしくて、せつなくなる。 これを読み終えて、第一段を思い出したとき、冬の情景を描いた心情やいかにと、胸がきゅうっと締め付けられた。 | ||||
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私の言葉で感想を伝えようとすると、どうしても色褪せてしまうのですが、、、 主人公の清少納言が、自身の生涯を、読み手に話しかけてくれる本 です。 彼女が目にした風景、感情、人々の輝いている笑顔、そして日本語の美しさや粋な和歌のやり取り。頭の中で色鮮やかに、彼女の世界が風や季節の香りと一緒に描かれています。 冲方丁さんの作品は、手がしびれる重さなのに読みたい気持ちが止められず、一気に読んでしまった天地明察に続く二作品目ですが。。。やっぱりめっちゃ 好きな作家さんです。全作品ほしーい! | ||||
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枕草子の各章段、エピソードを知っている方が断然楽しめる本。 ついでに、この時代の藤原道長、権力者がどんな風に出世の階段を駆け上っていったのか、 わかっていないと面白くない。 物事には裏と表があるので、一方の幸福は一方の不幸に通じる。 栄光栄華を極めた者の、生きているうちに味わう転落の辛酸は、 一族郎党だけではなく、周囲の人間関係も十分に巻き込む。 一部の貴族が権力を握っていた時代、それだけ駆け引きも付き合いも、 今以上に濃密で、想像しがたい「言葉に出来ぬ思い」で繋がっていたに違いない。 それにしても、誤解を招く。少女漫画誌のようなタイトル。これは失敗だったろう。 タイトルだけで引いてしまう読者も沢山いるはずだ。そういう世界なの? やっぱりそうだったの? 古典版お姉様と妹の世界なの、なんて。 文章に決して没落後の世界を書くまい、中宮定子の一番素晴らしい時だけを ひたすら描き続けるのだという確固たる信念がぼかされたような題名が残念。 口語訳だけでも知っていて、清少納言の人となり、感性、好み、話題などを ざっと知っていると話に奥行きを持って読める。 何かをきっかけに知っているはずの世界を見つめ直すと楽しさ倍増。 女性の世界、宮廷への出仕、平安時代の男女関係、権力闘争、 歴史のただ中にあって何を書き残し、何を書かずに胸の奥に仕舞ったのか、 その取捨選択の基準となる美意識。 (道長側にとって内幕暴露でもされた暁にゃ大変だったはず) それをわかって読んだとしても、冲方 丁作品としては新境地と思えばいいのか、 方向転換なのか、物足りなさは否めない。 | ||||
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なぜ、冲方丁はこの本を書いたのだろう?なぜ清少納言?枕草子?その理由はPVでお話されてはいますが、 言葉にされていない想いがあると思います。 古典、歴史に詳しく、清少納言や枕草子ファンのかたには、物足りない小説かもしれません。 そういったものに今まで関心があまりなかったわたしには、ちょうど良い本でした。 読んだのは3月21日春分の日。偶然なのですが、今この時、春まだ浅いこの日に読んで良かった。 去年でもなく、4月に、でもなく。 泣きました。ぽろぽろ涙こぼして。重ねてしまったのです。現在の自分の人生と。 わたしと清少納言では、重なりあうべきもない人生です。それでも、重ね合わせてみてしまったのです。 苦しい恋。思うように生きることを許されない人生。つらいですよね。苦しいですよね。清少納言に ついつい話かけたくなりましたよ。女の人生の苦しさは千年前も今も変わらない部分があるのですね。 偶然なのですが、気にかけている言葉や想いが、あまりにもこの物語とピッタリはまってしまいました。 千年先に届けたい想い。 この本読んだからって、わたしの苦しみが消えてなくなるわけじゃないのですが、冲方丁さんから お花をひとついただいたような気がします。すとんと胸におちてきた想いがあります。 これは恋文なんですね。冲方丁さんからの。自信をなくしている女性や、苦しい辛い思いを抱えて 生きているおんなたちへの。 胸張ってください。あなたはあなたの華をみつけて生きてくださいと。 そうですよね。きっと。 生きていくのは辛い。苦しい。 でもわたしたち微笑みながら生きていく。 強さで固めた未来ではなく、柔らかにたおやかに未来を生きる。華を抱きしめて。 | ||||
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貴族の世がみえました。 清少納言の目線からの物語の進行がおもしろく、持っていた清少納言のイメージを覆してくれました。 | ||||
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清少納言のイメージが全然変わりました。 なんだ、いい人だったのですね。 誰が描くかで、作家のイメージで左右されるのは、本人が反論できないだけに可哀そう。 その意味では、彼女の評価upになると思います。 | ||||
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