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私の消滅
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私の消滅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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小説としては面白く読ませていただきました。ただ、私はクリスチャンなので他人の心の中は神性にして犯すべからず、という信念を持っています。ですから、読後に不快感を覚えました。 さて、この作家は人間の脳はコンピューターのような物であると誤解されているようです。すくなくとも、この小説では、人間の記憶はコンピューターのように、インプットないしアウトプットが自在に出来るという前提の元に書かれているように思えました。つまり、書き換えたり消去したりが自由に出来るのです。 しかし、実際は人間の脳はコンピューターとは全く違います。また、人間の意識というものは、脳の中に存在しているのではありません。この話をすると長くなるのでやめますが、仮に精神科医が他人の脳を破壊したとしても、その方はその方のままで別人ではありません。なぜなら、人間には魂があるからです。いや、魂こそがその方そのものであると言えましょう。 参考文献から色々と勉強されて、小説としては完成度が高く面白い作品に仕上がっていると思えますが、あくまでも虚構の世界の話で、現実にはあり得ない話です。 最後に、この小説を読んで本当のことと信じて、精神科でのECT治療を断念される方がいないか心配しています。あくまでも、小説という虚構の世界の話なので、ECT治療を希望されている方は担当医とよく相談されて、治療を受けると良いと思います。 | ||||
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被害者家族や加害者家族のことを思うと、いたたまれない気持ちになった。このようなカタチで出版をしたことに甚だ疑問だ。 事件の考察と他のレビューの方は書いているが、おそらくそうではない。この小説のベース自体が事件そのもであり、単なる妄想ともいえる勝手な拡大解釈で構築されている。 さらに残念なのは作品としても全てが表面をなぞるようなアイデアの羅列で、どこにも人間らしい人間が登場しないところだ。ここまであとがきと内容に、ギャップがある小説も珍しい。 | ||||
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著者の小説は初めて読みました。洗脳には二種類あって、自ら進んで洗脳される場合と、そうでない場合。この小説では電気ショック療法と絡めてはみたものの、洗脳というものを都合よく使いすぎではないでしょうか。 死刑囚を登場させる意味も分かりませんというか、倫理的にどうなんでしょう? | ||||
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ある精神科医の復讐劇。 彼は、幼少時代を不遇に過ごした。 成人して医者になったのち、 ある患者と恋に落ちる。 しかし、その女性は自殺してしまう。 そのため、彼は自殺の原因を作った男たちに 復讐を決行する。 犯罪者などの精神世界に踏み込んで、 作者なりの理論を展開している点は興味深い。 しかし、「私」がコロコロと入れ替わる内容は 作者なりの伏線だろうが、非常に難解だった。 登場人物たちの思考は、 短絡的かつ非常に偏ったものであると考える。 | ||||
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主人公である精神科医の、自分の人生の記憶・女性に対する感情・愛する女性を死に追いやった者への憎悪と復讐が、 記録集という形式で描かれている。その中で、引用という形で、連続幼女殺害犯人として死刑になった宮崎勤の人生と、 凶悪犯罪を犯した彼の心情(著者の推測)も描かれている。 宮崎勤は実在の人物だったし、この小説の主人公である精神科医や自殺した女性のような人物も実在すると思う。 ただし、それらは人間社会の中で例外的な存在であるとも思っている。 幼少期に親などから虐待されたり、学校でいじめを受けたりしたからといって、自殺する人は少ないし、まして 宮崎勤のような凶悪犯罪を犯す者はごく僅か(だから彼は歴史に残っている)だろう。 幼少年期に虐待やイジメを受ける→精神が崩壊する→自殺する・凶悪犯罪を犯す という因果関係は、嘘や間違いではないけど極論でしょ。 | ||||
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ドゥマゴ賞受賞だって…。 「超越文学ないしAI文學の新しい実験に連なるもの」だって…。 選者は、自身の書いた小説が最近三島賞候補になって、選考委員のひとりから「小説になっていない」と評された ロシア文学の偉い先生です。 幼稚―という感想を持つのは、きっとこの世に私ひとりなんでしょう。 だから私の方が間違っているのでしょう、きっと。 ああ、同志はいないのか…。 残りの人生はもうベテランのエンタメ系作家の書いた小説だけを読んで過ごしましょう。 などと独り言ちながら、 J.M.クッツェーの新刊を手にしているワタシ…。 | ||||
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ひとのこころのむずかしい問題を、複雑なやりかたで 書いている。 いろいろ衣を脱がしてみると、ひとのこころは 一たすいちは一。というかなり無謀な結論に いたり、おどろかされた。 一たすいちは一ではない解をみちびくのが 小説ではないかと思う。 宮崎を実名でだす必要性があるのかも 小説としてふしぎ。もうすこし抽象化した 存在として書いたほうが、自由なのになぜ。 もし、作者が新人なら、3年寝かしてから書けと いいたい。アイデアの羅列で、アイデアはおもしろいが、 このなかに人間がえがかれているとはまったく感じなかった。 ただのひとりも人間でなく、ただ、アイデアを実行する 役割の存在。 また、小説ならではの裏技、語り手の顔が見えない ゆえのどんでんがえしを、安易に消費してほしくなかった。 「死の接吻」なみの傑作が生まれた場合に、 本作が先行しているといわれたら、かわいそうだ。 | ||||
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教団Xに続く素晴らしい駄作。 得体のしれない鬱女性を童貞精神科医が 最愛の人間に奉ったあげくに、 自己本意の療法に失敗。 結果、彼女のトラウマを誘発し、 その加害者に自己満足の仕返しをする話。 そこに主人公の葛藤があるかと言えば 想像どおりの展開。 人間の陰の部分にフォーカスする作者だけに 残念。 とりあえず性描写しとけば、、、よし。 出版社もなぁなぁなんかな。 本当の人間模の葛藤を描いた作品には 遠く及ばない。 残念で仕方ない。 | ||||
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大きな活字と行間の広さに嫌な予感がしましたが、特に後半表現が平板で主人公に感情移入できませんでした。人間の感情がこんなに単純なら誰も苦労しないと思います 。人間の脳から記憶を消してしまうことは出来ても、逆は不可能です。それを可能とする架空の世界の設定が読者の納得のいく形できちんと設定出来ていないので、私には全く面白くありませんでした。 | ||||
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精神科医療に対して、偏見を助長するような記述が目立つ。小説とは言え、問題である。 | ||||
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