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帝国の死角



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帝国の死角の評価: 4.57/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

作者は貴金属のことにまるで無知

せっかくのストーリーが、ディティールがでたらめなために読んでいてしらけてしまう。
それは何かというと、当時の貨幣価値や貴金属の価格に関する部分である。昭和20年当時の20億円・米ドル換算で5億ドルという金額が出てくる。物価から考えると、当時の20億円というと少なく見積もっても現在なら2兆円はくだらない。
問題は購入した戦略物資の白金=プラチナのこと。プラチナの価格は現在5000円前後であるから、2兆円で買える量は約400トン前後か(ただし作中では量は一切明記されない)。しかしながらプラチナは金より遙かに希少で、有史以来の生産量は4700トン程度。最近でも年間生産量は200トン足らずだ。
第二次大戦のさなかに、どうして400トンものプラチナが簡単に買えるのだ。また登場人物の一人のドイツ軍人が、輸送手段としてUボートを提案しているが、そんな馬鹿な話はない。せいぜい排水量7、800トンていどのUボートに400トンものプラチナを積もうとすれば、積み込み中に沈没してしまう。
作者は当時の20億円で買えるプラチナの量をずいぶん少なく考えていたのか。あるいは当時の貨幣価値をえらく低く見積もったのか。いずれにしても本当にいい加減だ。
帝国の死角 下―神々の黄昏 (角川文庫 緑)Amazon書評・レビュー:帝国の死角 下―神々の黄昏 (角川文庫 緑)より
4041338360

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