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あやし 怪
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あやし 怪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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江戸を舞台の怪談集だが、それほど怖くなく、人間の深層心理が見せる不思議なオバケ話、と言う感じ。物語は良く練られており、人間心理の不思議さについて考えさせられる事が多かった。やはり宮部みゆきは面白い。 | ||||
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時代小説の中では、あまり難しくもなく、気分転換にさらりと読めます。元々、宮部みゆきさんの時代小説のファンなので、もっともっと作品に触れたいです。 | ||||
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宮部みゆきさんの現代ものの小説によくあるような、奇怪な死や残虐な事件にまつわる心の深層推理小説だと思います。 何故?の問いかけに答えがない結末には、読者の深層心理を問われているような気にもなりました。 これまでに読んだような、怖いながらも人情味あふれる時代小説ではなく少し残念でしたが、「女の首」これだけは、幼い子供が主人公となり、読んでいて思い描かれる絵にも温もりがあっておもしろかったです。 全体として、背筋が凍るほど・・・には程遠くそんなに怖くはなかったです。 | ||||
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宮部さん自身が深川の生まれ育ちということもあり、江戸の下町地理、風俗、そして開発の波に 消えてゆく景色、人情など、「こんな時代もあったのよ」と失われていくものへの憧憬と鎮魂を 籠めて書き綴っているように思える。(杉浦日名子さんとの対談などで本人が話したように) 掌編だが心に残るものが多く読み始めると止まらない。 「あやし」の題通りに、からり晴れた日が描かれるのは少なく、夜の闇、長屋に住む人々、商家の 佇まい、通りを行き交う人達が出す声、ざわめきなどの、なにげない日常に潜む恐ろしい人間の性 や恨みを残した魂魄が、ふとしたことを切っ掛けに姿を現し、人々の運命を変えてしまう。 冬時期より夏の夜長に読みながら背筋ヒンヤリがいいと思う。 | ||||
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また読みたくなり、再度購入しました。宮部さんの時代物ホラーのなかでは一番好きです!怖さよりも人間の悲しさや情というものが伝わってきます。 | ||||
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やっぱりこの人の時代小説、大好きです。 『あかんべえ』でハマったので、妖かしが出てくるような怪談モノが特に好きです。 結局のところ、妖かしより何より生きてる人間が一番怖い、と思わずにはいられない。 短編集なのですが、どの話も心の深い所をエグいてきます。特に私は、「安達家の鬼」が好きでちょっとホロッときました。 私自身も東京の下町出身の江戸っ子なので、地元の地名が出てくる度に、「あぁ、あの辺にからあの辺まで歩いたのね。」とより現実味を感じました。 現在、『おそろし』も購入済み、待機中なので読むのが楽しみです。 | ||||
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引越し時にだいぶリサイクルに出したので、今買い集めています。保管状況はバッチリでした! | ||||
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夏の夜の読書にピッタリ。怖いというよりは、さもありげな不思議はお話という、読後感でした。 | ||||
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背筋が寒くなる、というよりは哀しくなる、そんな感じの短編集。 怪奇小説に入るのだろうが、その背景の人物の心情描写が痛々しい。 器量が悪いと奉公を断られたムスメが悲嘆にくれて起こる怪奇現象、死んだ姉が守ってくれる奇妙な奉公先での出来事。 どれも単純な善悪では片付けられないからこそ、心に重く残った。 宮部みゆきさんの他の江戸を舞台にした短編集とは違い、中立な平和な探偵役がいないので、余計暗い。 | ||||
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時代怪談話ではあるが、その話のオチは読み終えた時に心の中を温かくしてくれるものばかり。宮部みゆきさんの時代話本を読めば読むほどに「こんな優しい人に成りたい」とかいつでも心をしなやかに保っていたい、と思うのだから不思議だ。中学生や高校生位の人達にもっと読んで欲しいなあ…そしたらもっと優しい社会に変わって行くんじゃないかな!? | ||||
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江戸人情話風のオリジナル怪異譚集。論理的で非常に読みやすい文章。物語の設定もひねりの効いた展開も非常に上手い。当代の人気作家にありがちな薄っぺらさがないのはとてもいい。 しかしあまり怖くない。解説の東雅夫が言うように、上質な欧米ホラー/ミステリの影響がかなりあるのがわかる。だから怖さが構造的な怖さであって、生理的にぞっとするという場面がないような気がする。結末のつけ方も明確な形にせず、英米作品のように暗示的、象徴的な終わり方にしている話が多い。 また、結局のところハッピーエンドであり、どうしょうもない極悪人も性格異常者も出てこない。愛すべき平凡な庶民である主人公の周辺で起こった解決可能な事件、理解可能な事件として描かれているのが、ちょっともの足りなく感じる。 しかし作品は粒揃いで、一級の作品集であるのは確か。どの作品もストーリーの面白さは十分以上にあり、買って損したと思うことは絶対ない。 いちばんの出来と思ったのは「時雨鬼」。犯罪小説に見せかけておいて実はホラーということが、読んだあとにわかるようになっている。掛け値なしの傑作だ。 | ||||
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幾つかの話し中で、本題へと繋がる布石が幾つも落ちている。読み続けるうちに、その布石が一つずつ拾われていき、最後には本流へと繋がっていく。 いつも宮部さんの作品を読んでいると、そんな感じを覚えます。その代表的な物が「あんじゅう」だと思っています。 このあやしもそんな感じを覚えた作品です。 | ||||
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江戸の「あやし」い話が沢山。恐い話、なるほどと思う話など9話。居眠り心中、影牢、布団部屋、梅の雨降る、安達家の鬼、女の首、時雨鬼、灰神楽、蜆塚。解説の東雅夫が、丁寧に背景を描いている。解説の引用・参考文献を読んだら、また読むと面白いかも。http://bit.ly/12TDEQH | ||||
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江戸の市井が舞台の怪談話。 まさにタイトル通り「あやし」く怖いお話ばかり。 派手に血が噴き出すようなグロい直接的な恐さではなく、 じわじわっと来るような霊的な怖さ。 夏の夜長に読むのにちょうどいい。 | ||||
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江戸時代の話だけど、なぜかそれほど昔のことのように感じなかった。 嫁姑問題、介護、雇用、恋愛等、今でも身近なことがテーマになっていて、そこからさまざまな恨みや憎しみが生まれる。普通の人でも、何かのきっかけで、鬼に変身することがある。 人間て怖い生き物だなぁとつくづく思った。 | ||||
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実は宮部みゆきさんの本を読むのはこの本で3冊めと日が浅いのですが、以前に買った2冊がとても気に入ったので購入しました。 時代小説がお好きな方、日本的ホラー(?)所謂、怪談がお好きな方におすすめです。 ものすごくおどろおどろしく怖いわけではありませんが、ひたりひたりと何かが近づいてくるような怖さがあります。もし少し違っていたら、もうちょっと遅かったら、と思ってしまうようなお話が多いです。 自分の家が怪談の現場というのではなく、実は隣の家がそうだったみたいな(うまく説明できませんが)気が付くと怖い。 また怖いだけでなく、ほのかに感じる温かさとか切ない感じがして私はとても気に入りました。 短編が9編なので、秋の夜長に少しづつ読み進めるのもまたよろしいのではないでしょうか? | ||||
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あぁ怖!という感じでもなく物悲しい短編集でしょうかね。色々な「鬼さん」たちのお話です。「女の首」が人気のようで・・・ホントにいいお話でした。「灰神楽」が少し中途半端だったかなぁ・・。「蜆塚」も中々の出来でした。宮部さんの実力が充分に発揮されている上等な一冊。 表紙の絵、構図が素晴らしいですね。これだけで購入してしまう方も多いのでは?こういう風景を見てみたいですね。 | ||||
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シンプルながら迫力あるタイトルと、表紙の絵柄にすっかりびびってしまい、 「宮部みゆきが本気出して書いた怪談集なんて、読んだら夜眠れなくなるのでは…」 と、なかなか手を出せずにいました。 が、いざ読んでみると、どの話も、恐怖より人の哀しさ、切なさが残りました。 個人的に、背中がゾクッと寒くなるような読後感は、むしろ「堪忍箱」のほうが感じるかも。。。 女は哀しい。人は哀しい。そんな読後感の残る一冊でした。 | ||||
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巷に、恐れるものや人情があった江戸を舞台に展開する9編から成る「物の怪短篇集」。 木綿問屋の丁稚が経験した摩訶不思議な「居眠り心中」。 一人称で語られる亡霊の復讐劇「影牢」、 怨念の鬼がとりついた酒屋の「布団部屋」、 恨みがもとで正気を失った姉の話「梅の雨降る」、 鬼とともに生きる「安達家の鬼」、 かぼちゃの神様が、声が出ない太郎を守る「女の首」、 女の鬼が若い女を救う「時雨鬼」、 人の狂気を操る「灰神楽」、 死なない人間が現れる「蜆塚」。 鬼、物の怪の正体は、 人間の恨み、嫉妬、欲望、よこしまな心か・・・・・・。 あるいは愛か・・・・・・。 げに恐ろしきは、人の情念なり。 されど、また、温かい情が人を救う。 | ||||
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名もなき毒読了後、続けて宮部みゆきを読みたくて手にとった本。 時代は江戸の、いくつかの「不思議な」話の短編集。 彼女が通常描く「推理小説」や「サスペンス」と違い、怪談・奇談調のものものが収められており、 だからか「最後の判断は聞き手(読者)にゆだねる」感じ。 怖かったり・奇妙だったり・怨念・執念的事柄が描かれる反面、人のやさしさやせつなさといったものもじんわり描かれていて、読んだ後、心がほっこりするのはさすが宮部さん。 「面白かった!」と本を閉じた後、ほっとひと呼吸おけるような感じが全編を通してあって、なんだかうれしい。 わたしは口の聞けない男の子が奉公先で出くわす奇妙な出来事を描いた「女の首」が一番よかった。 女の執念に負けない周囲の人々の暖かい思いと「カボチャ」がたまらなく、読んだあとなんだかあったかーくなった。 | ||||
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