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あやし 怪
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あやし 怪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 21~40 2/3ページ
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実は宮部みゆきさんの本を読むのはこの本で3冊めと日が浅いのですが、以前に買った2冊がとても気に入ったので購入しました。 時代小説がお好きな方、日本的ホラー(?)所謂、怪談がお好きな方におすすめです。 ものすごくおどろおどろしく怖いわけではありませんが、ひたりひたりと何かが近づいてくるような怖さがあります。もし少し違っていたら、もうちょっと遅かったら、と思ってしまうようなお話が多いです。 自分の家が怪談の現場というのではなく、実は隣の家がそうだったみたいな(うまく説明できませんが)気が付くと怖い。 また怖いだけでなく、ほのかに感じる温かさとか切ない感じがして私はとても気に入りました。 短編が9編なので、秋の夜長に少しづつ読み進めるのもまたよろしいのではないでしょうか? | ||||
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あぁ怖!という感じでもなく物悲しい短編集でしょうかね。色々な「鬼さん」たちのお話です。「女の首」が人気のようで・・・ホントにいいお話でした。「灰神楽」が少し中途半端だったかなぁ・・。「蜆塚」も中々の出来でした。宮部さんの実力が充分に発揮されている上等な一冊。 表紙の絵、構図が素晴らしいですね。これだけで購入してしまう方も多いのでは?こういう風景を見てみたいですね。 | ||||
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シンプルながら迫力あるタイトルと、表紙の絵柄にすっかりびびってしまい、 「宮部みゆきが本気出して書いた怪談集なんて、読んだら夜眠れなくなるのでは…」 と、なかなか手を出せずにいました。 が、いざ読んでみると、どの話も、恐怖より人の哀しさ、切なさが残りました。 個人的に、背中がゾクッと寒くなるような読後感は、むしろ「堪忍箱」のほうが感じるかも。。。 女は哀しい。人は哀しい。そんな読後感の残る一冊でした。 | ||||
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巷に、恐れるものや人情があった江戸を舞台に展開する9編から成る「物の怪短篇集」。 木綿問屋の丁稚が経験した摩訶不思議な「居眠り心中」。 一人称で語られる亡霊の復讐劇「影牢」、 怨念の鬼がとりついた酒屋の「布団部屋」、 恨みがもとで正気を失った姉の話「梅の雨降る」、 鬼とともに生きる「安達家の鬼」、 かぼちゃの神様が、声が出ない太郎を守る「女の首」、 女の鬼が若い女を救う「時雨鬼」、 人の狂気を操る「灰神楽」、 死なない人間が現れる「蜆塚」。 鬼、物の怪の正体は、 人間の恨み、嫉妬、欲望、よこしまな心か・・・・・・。 あるいは愛か・・・・・・。 げに恐ろしきは、人の情念なり。 されど、また、温かい情が人を救う。 | ||||
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名もなき毒読了後、続けて宮部みゆきを読みたくて手にとった本。 時代は江戸の、いくつかの「不思議な」話の短編集。 彼女が通常描く「推理小説」や「サスペンス」と違い、怪談・奇談調のものものが収められており、 だからか「最後の判断は聞き手(読者)にゆだねる」感じ。 怖かったり・奇妙だったり・怨念・執念的事柄が描かれる反面、人のやさしさやせつなさといったものもじんわり描かれていて、読んだ後、心がほっこりするのはさすが宮部さん。 「面白かった!」と本を閉じた後、ほっとひと呼吸おけるような感じが全編を通してあって、なんだかうれしい。 わたしは口の聞けない男の子が奉公先で出くわす奇妙な出来事を描いた「女の首」が一番よかった。 女の執念に負けない周囲の人々の暖かい思いと「カボチャ」がたまらなく、読んだあとなんだかあったかーくなった。 | ||||
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宮部みゆきの江戸時代短編小説集。 人の怨念って怖いなーと思わされる話が多い。 主人公が奇妙な出来事にでくわすような話が多いのだが、 江戸時代という設定が逆にリアリティを持たせてくれる。 この本を読んでいると、 平凡でも地道にコツコツと生きていくのがいいのかなーと思う。 短編集なので、空いた時間に1話分サクッと読むことができよい。 | ||||
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宮部氏の時代小説は初めて読みました。本当に多岐にわたって文才のある作家さんなんですね。 どの作品も、江戸の風景がありありとまぶたに浮かんできて、緻密な描写と時代考証には舌を巻きます。 夏の夜にはぞっとして、涼しくなること請け合いです。 個人的には「影牢」が計算された落ちがあって面白かったです。 | ||||
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「安達家の鬼」はよくできていると思います。 宮部さんの時代怪奇ものは以前から大好きですが、 ここまで人の心を掘り下げた作品は無かったように 思います。 語らぬ鬼が後半をドラマチックに盛り上げました。 | ||||
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カバーが気になって買った本です。江戸の暮らしと、人と鬼など、すごく良く書かれているし、一日で読み終えてしまいました。イラストもいい!”梅の雨降る”が一番好き。 | ||||
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宮部さんの書く、時代物は毎回本当面白い!!私が今回一番好きだなと思ったお話は、女の首。女の執念の怖さもさながら、かぼちゃの神様?がほほえましかった。 | ||||
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どの話も読んでいて背筋がゾクッとする。あからさまに幽霊などが出てくる話ばかりではない。だが怖い。「居眠り心中」「布団部屋」「女の首」では、人の怨念の怖ろしさを感じた。また、「梅の雨降る」「時雨鬼」では、心の中に潜む鬼の存在が怖ろしかった。どんな人でも人を怨むことはあるだろうし、心の中に鬼がいるのだろう。だが、それに負けてはいけない。人は、常に自分の心と戦っていかなくてはならないのだと思う。不思議で、怖くて、そしてちょっぴり切ない作品だった。 | ||||
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なんか、心にグッとくるお話が多かったような気がします。怖いような、神秘的なような、って感じでした。特に「安達家の鬼」は好きな話です。人間にはきっとみんな恐ろしい鬼に見えるんだろーな、って・・考えさせられるヨイお話でした。「あやし」とゆうだけに、うーん,このあとどーなったのョ?と、気になったお話もあったり。どの話も怪奇物好きな私には良かったです♪ | ||||
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~「宮部みゆきの作品の中で一番好きなのは?」というアンケートがあったら、そこに挙げられるものは、多岐にわたると思われます。私なら迷わず、この「あやし」に収録されてる、「安達家の鬼」を挙げます。これを読み終わったあと、思わず、パチパチと拍手をしてしまいました。この作品の持つ、えもいわれぬ不思議な世界。~~怖いんだけど、なんだか優しい。宮部みゆきは、江戸ものに限る。改めてそう思った本でした。~ | ||||
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宮部みゆきさんの書いた歴史物の作品を始めて読みました。感想を端的に言うと「結構いけてるじゃん」ってとこ。タイトルのとおり実に「あやしい」不思議な物語の短編集。なるほどねって思わされる結末は、さすがに宮部さんってところ。宮部さんの歴史物にまだ手を出されていない方は、この本から入門してみては。 | ||||
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宮部みゆきの手になる江戸の市井を舞台にした短編集。題名にもあるように、今回は怪奇小説の作品集になっている。とはいえ、単に怖がらせよう、背筋が寒くなるといった突き放した内容ではなく、読後、人情や情愛、人生といったことに深い思いを感じる、心のひだに触れるような印象深い作品が多く、正に珠玉の作品集になっている。断絶した商家の番頭が語る一家の最期の真実(「影牢」)、商家に奉公にあがった口をきけない少年が納戸の奥に首だけの女の絵を見つけた(「女の首」)、急死した姉の後を継いだ幼い妹が経験する奉公先の秘密(「布団部屋」)、義母が若妻に語り残した鬼の話(「安達家の鬼」)、奉公の女が差配人の家で出会った女の正体は?(「時雨鬼」)などなど9編が収められている。もともと宮部江戸もの短編は読みやすく外れが少ないが、怪奇小説というテーマのもとにここまで多様な物語を見せてくれるのは見事。背中にちょっとピリピリした怖さを味わいながら読んでいくのも読書の醍醐味でしょう。お勧め。 | ||||
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江戸もの怪談集。具体的に霊や鬼がどうのというよりは、際だって恐ろしいのは「人間」だと印象づけた。そして、温かいのも「人間」。全く救いのない結末であり、謎のままの結末もあり、残る読後感は様々。全体として、なんだかほろ苦い。時代物は、読む方にもある程度の知識を要求するようで身構えてしまうものが多いのに、宮部さんのものはすーっと彼女の世界に入っていける。凄惨な「影牢」は突出しているが、好きな物をひとつ選べと言われたら、女性が語る柔らかい「安達家の鬼」が好きだ。 | ||||
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怪しい話がずらりと並んでいる短編集である。どれを読んでも少し哀しくなる。それは自分の中に、作中人物が感じた嫌らしさ、哀しさ、怖さ、可愛さ等々、見いだすからだろう。そこは時代も違うし、環境も違う世界と言うことで読者は安心して小説世界に没頭できる。でも読後に残された哀しみがふと遠い世界と心触れあうような気がする。 | ||||
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小気味のいい時代劇怪談ショート。ショート。書きっぷりから、宮部さんって気風のいい姉御みたいな人なんだろうなあ、と思ってしまう。ずるさや怨念も含めて、作者は人間を肯定している。情念の世界での理屈が、実に良く描けている。もちろん、情景描写も鮮やかだ。江戸の町がすぐそこに広がっているような気がする。 落語で「なあ熊公、ちょいと小耳に挟んだんだが…」と始まるように、自然にストーリーに引き込まれていく。 一話ごとにイラストつきの装丁も、文庫本としては画期的におしゃれ。私も一番怖い話は「布団部屋」かな。 しかし宮部みゆき恐るべし。次々と名作・快作を生みだす。実は藤子不二男みたいに複数作家じゃないかとさえ疑いたくなる。 | ||||
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江戸とミステリーと人情がマッチした私の大好きな短編集です。中でも布団部屋にはじんときました。読み終わった後には、切なさの中にも妹想いの姉の心がしみじみさせます。安達家の鬼もいいですね。鬼は外にいるのではなくて、自分の心の中にいるのかも。江戸時代は今のように電気もないし科学も発達していないので、いかにも「あやし」のものがでてきても、おかしくない感じです。江戸時代の人々の暮らしぶりがかいま見えるのも楽しみの一つです。短編だけれど、どれもこれも恐い話ばかりの、正統派日本の怪談集です。夏の夜の1冊に是非読んで下さい。 | ||||
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江戸を舞台にした怪談がメイン。どの話にも霊的要素がある。けれど夜中に一人でトイレに行けないとか言うような怖さではない。霊が出る、出ないよりも、それについて語る人間や、聞き手にまつわるエピソードのほうが怖いのだ。収録作「安達家の鬼」などは読んでる自分が怖くなる、というのは読み手(私自身)の脛に傷があるから?なにより怖いのは「人」なのだ。怖いながらもいろいろ考えさせられる話が続々。だから宮部みゆきはやめられない。 | ||||
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