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生まれる森
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生まれる森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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淡々と読めました。しかし何が言いたいのかよく解らない。 それがいいのでしょうか? 読み終えて、「う~ん、何だったんだろう」というのが素直な感想。 だけど悪くなかった。 この作者さんは初めて読んだのだが、他の作品も読んでみたいと思った。 | ||||
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読みやすいのですが、文庫で174ページと、やや物足りなさを感じました。 また、題材も 「 恋愛を絡めた主人公の成長 」 と使い古されたものであり、感情移入しにくかったです。 何よりも、主人公たちがこの後どうなるのだろうか?という疑問を抱かせたままエンディングというのが残念でした。 主人公とサイトウさんの仲もどこまでだったのか、私にはよく分かりませんでした。 主人公が独白していることが真実なら、さらに疑問は深まります。 雪生という男の母親のことにしても、はっきりとした描写がないので、推測するしかないというのは、 小説としては不完全なものに感じた作品でしたね。 そのあたりを、もっと詳しく書いてくれたら良かったのにと思いました。 | ||||
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筋自体はとてもシンプルなのだけれど、周辺を埋めている登場人物たちがそれなりにリアルで、話に加わっているような感覚を覚えながら、物語が進む。 主人公の「わたし」は、大学に入ったばかり。だが高校時代の失恋をきっかけに、壊れた心を抱えたままでいた。数知れぬ男と寝て、堕胎し、友人の部屋があいたのをきっかけに家を出て、それでも埋められない何か。 そのとき、高校の同級生と会って・・・ という筋書きなのだが、失恋の相手というのが、また塾のくたびれた中年教師で、憧れでもなんでもなく、今は「会いたくない」というほどの気持ちなのに、やはり「わたし」の何かを損なっているのである。 綺麗なものだけが人生なのではなく、紋切り型を拒否して、現実にあり得る情景を描き出している。 とはいえ、文庫本で200ページに満たない小品であるから、筆致に深さや厚みを持たせている余裕はない。ただひたひた、という独特の空気感と、表紙の美しい絵、印象深い表題が相まって、独自の世界観を持たせている点が面白い。 | ||||
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この小説は解説によると、少女から女への変遷期を描いたものだそうである。 両親が共働きをして構ってくれない寂しさから、ひとまわり以上違う塾の講師との恋愛にのめりこみ、その後精神的に壊れ男性遍歴を重ね、妊娠中絶した少女のひと夏の物語。 そんな少女の前に、救世主のように友達と見守ってくれる男性があらわれる、というのはひと前にあった「コバルト文庫」を思い出した。 島本さんの文章や表現力は嫌いではない。 非常に素直な文章を書く。しかし、少女小説の延長のようなこの作品は読みやすくはあるが、あとに何も残らない。 少女のころの不安定さももっと上手く描ける同年代の作家はいる。 島本さんはこの世代の作家では最も期待をしているので、このようにいかにも「若い女性が書きました」という小説から脱皮した作品を期待したい。 | ||||
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主人公が、学習塾の講師への思いをどうしたいのかはっきりしない物語である。 思いを断ち切るために、色々な男と付き合い妊娠・中絶。その後も、すっきりしないまま、だらだら過ごしてしまう主人公。 あとがきに、恋愛小説ではないと作者自身書いているが、消化不良小説である。 塾の講師も煮え切らない男である。 蛇の生殺しのような状態にしているだけ。 それならはじめから手をつけようと思うな。 個人的には、島本さんの文章は綺麗であり、読みやすいと思う。 それだけに、内容的に残念に思う。 | ||||
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「ナラタージュ」への序曲とも言うべき作品。若すぎる時代の屈折した恋愛感情に整理がつかない。子どもだから十分に相手にされなかった。だから、一足飛びにむやみやたらと色んな男と肉体関係を持って、子どもじゃないことを証明しようとしてしまった。 よさそうな家族なのに何もしてやらなかったのか。 友人にストーカーまがいの執着を見せる男の子に、自分の姿を重ねてゾッとする主人公。頭ではわかっているのに体がついていかない。 まあだけど、この予備校の先生はなっちょらんと思います。 過去を美化して肯定しては、本当の再生はできない。彼を断罪する強さがあればいいのに。 | ||||
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大学生の夏ってこうゆう感じだなっと妙に納得してしまう一冊でした。ただ主人公に「堕胎」という問題を抱えさせているのに、そのことよりも昔愛した男に対する感情ばかりに比重を与えている気がする。 あとキクちゃんの話をもうちょっと入れてほしかった。 | ||||
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