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(短編集)

シルエット



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【この小説が収録されている参考書籍】
シルエット (講談社文庫)
シルエット (角川文庫)

シルエットの評価: 3.78/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

主人公の目に映るものは……影

『シルエット』です。群像新人文学賞優秀賞を取った表題作と、「鳩よ!」掌編小説コンクール年間MVPの『ヨル』と、もう一編の掌編を収録した本です。デビュー作と出世作を同時に味わえる、という意味では美味しい本かも。ただ、そこそこ長さのある表題作と掌編2作を同じ本に入れるというのは、バランス的にはちょっとどうだったでしょう。

恋愛小説です。といってもベタベタの甘々ではなく、文章表現が純文学的なので甘さ控えめです。とはいえ内容的にカロリーは高い、といった感じです。

文章はどちらかというと詩的に感じられました。だから絵画的イメージが強かったです。十代の若い作者が若い感性を活かした作品。別の人と付き合っていても、別れた好きな人が忘れられない、という主人公のせつない感情を表現するには、この文章で的確なのかもしれません。

この著者の、恋愛小説以外の作品を読んでみたいです。
シルエット (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シルエット (講談社文庫)より
4062749262
No.4:
(3pt)

うーん

デビュー作でだけあって、いま見ると、島本理生の中では習作にすぎないと思うけれど、高校生が読んだらとてもおもしろく感じると思う。

 この頃は文章があまりに村上春樹的すぎてどうなんだろうと思う。ときどきへんな文章があるし。

「終わるころにはいつも彼の愛情の海に侵されて起き上がることすら困難なわたしがいる。」

 愛情の海って……。こんなアホなことを書いていた時期があるんだな、と思うと、少しだけ微笑ましい。

 表題作のほかに、二本の掌編が収録されていて、「植物たちの呼吸」はどうでもいいけれど、「ヨル」のほうはすごい。彼に無視されたときの描写がうますぎて、この本での中でいちばん優れている部分だ。
シルエット (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シルエット (講談社文庫)より
4062749262
No.3:
(3pt)

散文詩のようです

島本理生さんは、最初からうまい作家でした。これは絵國香織さんのような世界ですね。主人公と、冠ちゃん、せっちゃん。そのあたりの関係、さらに「引きずり」という絡み具合が、実にうまいんです。自然に、暗くなりすぎず、だけどリアルに。詩的で繊細に描写は、そういった物語をとてもするすると頭に入れてくれます。ただ、それがどうも作品世界の薄さにつながってしまっているようで、残念です。併禄の二作はいらなかったと思います。書き出しこそ秀逸ですが、それ以外の何が良いのか全くわかりませんでした。
シルエット (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シルエット (講談社文庫)より
4062749262
No.2:
(3pt)

女子高生の日常

綿屋りさもそうだが、女子高生の鬱々とした日常を書くのが流行っているのかなあ。
 文章は品の良さを感じさせるし、読んでいると小説の空気や匂いが伝わってくる。子供っぽい印象の綿屋りさよりも落ち着いた文章を書けている。
 繊細で儚く優しい空気や匂いを感じるのに、鬱々とした印象。主人公が良い方向に行っているのに「救い」「癒し」「カタルシス」にならないんだもん。冠くんとの関係が納得行かない。これがリアルと言えばそうだが、もういい加減にして欲しい。作者もこれから伸びていく人だから、色んな経験をして世界を広げて欲しい。
シルエット (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シルエット (講談社文庫)より
4062749262
No.1:
(3pt)

微妙

文章の書き方が上手いと思う。読むだけでそこの光景が頭の中でイメージされる。けどストーリー的にはどうかなって思います。女の子が恋愛について、悩んで苦しんで、がんばってるのはよくわかるんだけど、いまいち。
シルエット (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シルエット (講談社文庫)より
4062749262

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