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(短編集)
シルエット
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シルエットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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リトルバイリトルを読んで、この作品も気になっていたのですが、どちらかというと、こちらのほうが、私は好みです。さらさらと一時間くらいで読めてしまうけれど。17歳のデビュー作ということで、作品の内容以外のことを付加して評価してしまいがちですが、それでも人を想うことにまつわるこころの動きがとてもよく表れているように思う。「シルエット」は好きだった人と別れて、新しい恋に進もうとするまでの話。「植物たちの呼吸」は恋人の部屋でなかなか帰ってこない彼を待つ話。「ヨル」は失恋した主人公が孤独に触れる話。「ヨル」でカポーティの「夜の樹」を渡されるところがうぅ~ん、て感じ。(作者15歳のときの作品だなんてすごい。)たしかに、「恋愛お花畑」にいる人にはおすすめでしょう。でも、「恋愛お花畑」にまた行きたいな、という人の心にも来るものがあるかも。これから先が楽しみです。 | ||||
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表題作の中篇を読んでみたが、しばらく脱力してしまった。 これは、ひとりよがりの気取った文章で書かれた「女子高生の日記」にすぎないのではないだろうか? そもそも、著者の書く文章は、日本語になっていない。比喩を多用しすぎるのも問題。詩的な表現を生みだそうと心がけているのだろうが、たんに掴みにくくて回りくどい文章がだらだら続くだけである。作品として人に読ませる域に達していない。 純粋な少女の生活を(主観的には)丁寧に、忠実に描いたとしても、それがすぐさま良い作品になるわけではないのである。すでに二十歳の大学生となった著者には、このようなレヴェルの作品を書き続けることは許されないはずだ。 「自分の中で、なにかが終わってしまった」ことは、「言ってもしかたない」というくだりが本作のなかにあるが、しかしそれを読者という他人にあえて語ろうと試みるのが、作家の義務なのではないのだろうか。 | ||||
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文章の書き方が上手いと思う。読むだけでそこの光景が頭の中でイメージされる。けどストーリー的にはどうかなって思います。女の子が恋愛について、悩んで苦しんで、がんばってるのはよくわかるんだけど、いまいち。 | ||||
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芥川賞の候補に高校生がなって大騒ぎしてたのは知ってたけど、彼女だったとは、、、知らずに読んでました。 良いです。先が楽しみという感じの良いです。 私は村上春樹が大好きなんですが、この著者もマニアなんじゃないかと思いました。 戦前って、作家に弟子が着くような形で文体が波及したようですが、今はあんまり聞かないですよね、でも村上春樹の文体って他にないし、確立されてる。 後に続く人が出てきてもおかしくないなあなんて思ってたらこの本に出会いました。さわやかですとっても。 上記は私の勝手な想像なんですがね。。。 全然根拠ないっす。。ちがかったりして、、 今さわやかで寸ごくいいんだけど、薄っぺらいって感じが残る。 こっからどう転ぶかが楽しみですね。 | ||||
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リトル・バイ・リトル、もいいけど、こっちのほうが好きです。すごく繊細な筆致です。たしかに、高校生なので文は稚拙、だとかいわれるのは仕方ないことだと思いますが、この繊細さや主人公たちの距離感は、正直いって圧巻。 あまりこういう話を好まない人間ですが、話自体よりも行間にあふれるしずけさや言葉のやわらかさに打たれました。(話もいいです。ただ、男の人にはむかないのかな、と思う節もありますが) 星が四つなのは、これからまだ書いていくひとなので、期待をこめて。 | ||||
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若い女の子のくっついたり、離れたりの話。 たいしたストーリーがあるわけでないので、「みずみずしい」文章を鑑賞する小説なのだろうけど、 年増にはその「みずみずしさ」が鼻につく。 恋愛お花畑で暮らす人は共感する所があるのかも。 枯れている人は対象外な本。 | ||||
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このデビュー作よりも、賞にノミネートされた「リトル・バイ・リトル」で有名になってしまった感のある島本さんですが、彼女自身の色がより濃く打出されているのはこの「シルエット」の方ではないかと思います。 とても丁寧に綴られた物語。それほど特別ではない、おそらく誰もがどこかで味わったことのある気持ち(恋愛や、その他ふくめて)を丹念に描きだした島本さんは、おそらく「書く」ことについて、とてもひたむきな人であるのだなと思います。若い女の子が書いた作品、というイメージよりもずっとトーンの落ち着いた、しずかで切ないラブストーリー。 | ||||
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