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小説の神様
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小説の神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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買ってよかったと思います。 「なぜプロとして小説を書くのか」というテーマ性と青春小説としての爽やかさが 絶妙なバランスで両立しており、非常に読後感のよい作品でした。 他の方のレビューの中に、「主人公の『売れる小説』についての持論が薄っぺらい」 という指摘がありましたが、そこについては私はあまり気になりませんでした。 物語の中で明らかに主人公の本心としては語られていなかったですし 作者もあえて作家として袋小路に迷い込んでいる主人公を表現するために 薄っぺらな売れる小説論を語らせているのかなーと思ったくらいで不快とかそういう感情はわきませんでした。 むしろそういったネットに溢れる薄っぺらな売れる小説論に固執していた主人公が ヒロインと小説を共同執筆する過程で、友人に助けられ、後輩に頼られ、自分の作品と向き合うことで 「なぜプロとして小説を書くのか」という問いに対する 彼自身の答えにたどりつくところに、私は非常に感動しました。 あえて気になった点をあげるとすれば、特に前半でヒロインのキャラクターと そのヒロインと主人公との会話が、物語から浮いているように思いました。 最後まで読むとその理由を解釈することは可能なのですが 読んでる途中は違和感が大きかったです。 ともあれ、「なぜプロとして小説を書くのか」という難しいテーマを描き切ったうえで 青春小説のさわやかさもあり、久しぶりに心から面白いと思える作品でした。 | ||||
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売れない高校生作家(主人公)が、売れっ子美少女女子高生作家(ヒロイン)との共作を通じて表現者として再生していく物語。主人公は嫌になるくらいうじうじしているし、ヒロインは作中でメタ的に表されているようにライトノベルっぽい。それでも(あるいは、「だから」だろうか)、彼らの苦悩と成長が痛いほど伝わってくる。前半の伏線が綺麗に回収されて、物語が捻られたのは秀逸。心を抉られた。もう少しラブ要素があってもよかった。 | ||||
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「小説の神様」が面白かったか?と聞かれればNOだと言わざるえない。それでもこの小説に出てくる小説家の少年少女や小説家に憧れる少女が苦しみ苛立ちながらも物語を紡ぐ姿は愛おしく、読んでいて苦く痛く感じつつも僅かな光を手にする彼らの物語を美しく感じました。 ただあまりに主人公の苦しみが作者の相沢沙呼さんと重なるのがやや私小説になりすぎているなと思い星は1つ削りました | ||||
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一気に読めませんでした。主人公たちの小説を書く苦悩が読んでるこちらの心をグリグリえぐってきて同じ様に苦しくなります。こんなにも苦しい話を本を閉じては泣き、泣いては開きまた読み進めては苦しくなり、、二人の高校生作家の想いがぶつかったシーンは、なぜにここまでの感情を作者は言葉に出来るのだろうと文字通り体が震えてしまいました。よい作品に出会えました。 | ||||
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ページをめくる手が止まらず、どんどん物語に引き込まれていきました。小説を書くことの辛さや喜び、読者に届いてほしいという作家の祈りに胸を打たれました。何かを書いたり、描いたり、作ったり、表現する何かを持っている人は勿論、仕事を頑張っている人、いろんな人にこの物語が届きますように。 | ||||
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久方ぶりに評判も調べず本屋で表紙買いなんてしたけれど、微塵の後悔もない大正解だった。 人気の本とかで「一気に読みました!」って感想がよくあり、それも面白い小説である証左の一つだとは思うけれど とてもじゃないが一気に読めない。途中途中で息継ぎしなければ耐えられなくて、独りで叫びながら悶絶してしまう。そんな小説も間違いなく傑作だと思う。こういう、心の潜水訓練のような、でも最後には清涼な空気を思う存分吸い込める作品大好き。 内容についての感想は読めばわかることだし 読んでもわからなかったならレビューで書いても意味ないので伏せます。が、読んで損はなかった。 | ||||
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辛口のレビューを書くのは、小説を愛しているからだと前置きしておく。 追記。ネタバレがありますのでご注意ください。 この手の実体験を踏まえたエンタメの、物語の展開や構成において、端々にまで計算が行き届いているのはいいことなのか悪いことなのか、という疑問が残った。なぜなら小説の神様は、行間の、文字のない、読めない場所にこそ宿ると考えるからだ。 そうであるならば、作者自身さえ思いがけない言葉が生まれ出てこそ、神様が愛すべき小説と言えるのではないだろうか。 本作にそういった部分が見られない、とは言わない。そんなこと、一読者に分かるはずがないのだから。 ただ、構成がよくできているからこそ、もっともっと、もーーーーーーっと、熱い思いが、それも地に足の着いた、共感できる、もっと生々しくてもっと目をそむきたくなるような、呻きや怨嗟や叫びが、行間から醸し出されるはずだったのでは、と思ったのである。 主人公が高校生であること、家族の事情、今は亡き父親が売れない作家だったこと。 そしてもう一人の主人公の美少女設定など、すなわち年齢に才能、恵まれた環境や彼女が経験した「事件」についても。 私には、設定が分かりやすすぎて、少し美しすぎたのかもしれない。 それらの属性を取っ払った、大人になって自立した主人公が語る、作家としての本能のようなものを、もっと知りたいと思った。 もしかしたら、私はこの作家の、本当の私小説が読んでみたいのかもしれない。 ライトノベルに仕立てられた、本作のごとき美しい設定がちりばめられた、ある意味都合のよい、美しく仕上がった物語ではなく、もっともっと見苦しくて、土臭い、地を這うような苦しみを背負いながらも、作家であり続けようと、編集者になんと言われようがその場にとどまり、踏ん張って、よりよいものを書いてやると、歯ぎしりをし、眠れぬ夜を過ごし、頭を掻きむしり、咆哮する声を、聴きたいのかもしれないと思った。それはとんでもなく下卑た趣味かもしれないが。でも実際の心の闇はもっと深いのでは、と思ったのだ。 だから主人公の二人が、経済的に自立を求められた大人になってからの姿を、その時に発する声を、聴きたいと思ったのだろう。 今でも十分刺さってくるものがあったのだけど。でも本作からは、創作っぽさが抜けきっておらず、ある意味ライトノベルっぽさが売りになっているのだろうが、どこか物足りなく、その刃の切っ先は出版界の関係者にのみ、向いているように思えたので。 作家と言うのは、つくづく難儀な生き物だと思う。 実のところ、書かんでもええもんをなぜ書くのか、と問われれば、「そこに原稿用紙があるからだ」としか答えようがない。それが私の個人的な答えなのだけど、もっと分かりやすい答えを書きたまえ、と言われたら……金持ちになりたい、認められたい、大きな賞が欲しいってのもあるけど、先ずとにかく、読んでほしい‼ できるだけ多くの人に‼‼ そして面白いと言ってもらいたい‼‼‼‼‼ そのためには、自己満足は疎まねばならない、とすると……やっぱり、商業作家の心の闇って深いよなあ、と思った作品でした。 まあ、要するに、とにかく面白かったです。本当に、めっちゃ面白かったです。痛くて痛くて、心臓に悪いけど。 Mだからもっと刺してって思うんだけど、やっぱり、続きなんか出ないんでしょうかね? | ||||
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言葉ではうまく表せないけどすごくよかった。 今辛いことがある人には読んで貰いたいし、そうでない人にも辛いことがあったときにはこの本のことを思い出して貰いたい。 最後にはあたたかい気持ちになって読み終えることができてよかった。 | ||||
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読んでいてつらかった。作者のツイッターを読んでいたから、主人公がどうしても作者に見えてしまって落ち着かなかった。 でも、だからこそ、血を吐くようにして現実と戦い続ける主人公たちを応援したくなる。 ラスト、救いがあるのもよかった。 この小説が読めて本当によかった。 ただ、一点「ラノベかよ」「人間が書けていなさすぎるだろ」と主人公が言うのには少し引っかかったり。ラノベ=人間が書けていないとは思わないので…。 そういう意味で言ってるんじゃないのかもだけど、私はラノベも好きだから、そこだけちょっと悲しくなった。 | ||||
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もはや小説という範疇すらも超えているのではないかと思われる、細部に対するリアリティ。創作に携わる者、夢を諦めきれない者達に対する熱いエールであり賛歌だ。 三回ほど泣いてしまった………。傑作です。 | ||||
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とても気に入りました。以下、これから読む方の興を削がないように作品の細部を書くのは控えます。 エッセイなどで、小説を書くことがとても辛いことを綴った作家は少なくないと思います。 この作品は、何故、物語を作り、小説を書くのかを問いかけながら、苦しみ、悩む主人公が躓き、止まり、そしてまた前に進む姿を描いています。 「小説」を別の言葉に置き換えれば、小説家に限らず、多くの人達が同様に味わっている日常的な葛藤と共通するものがあるでしょう。 自信を喪失し、進むべき方向を見失っている少年の前に現れた輝く才能を持った美少女。 対立をしながらも協力を重ねて、一つの作品を作り上げ行く過程でぶつかる課題を一つ一つ乗り越えていくプロットやハッピーエンドは、まさに小説の「王道」をなぞっています。 登場人物の性格、背景、話の進行、表現、描写、会話、文章の配置・構造が作品の中で解説されるように読者に開示されているのもこの作品のテーマに良く合っています。作者が緻密な計算をして作り上げたことが窺えます。 | ||||
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売れない小説家の主人公が、売れっ子のヒロインと 小説を作っていく話。 書き出しは軽快で、ラノベのようにテンポのよい 会話で始まる。 小説は売れればいい、どんどん部数が減っていく苦悩など、 作者様本人のリアルな声を綴っているようで胸が熱くなりました。 次作も楽しみです。 | ||||
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これほど奇跡的に歯車の噛みあった物語にはもうしばらくお目にかかれないでしょう。超傑作です。 設定と筋書きだけ取り出せば、何の変哲もない青春小説です。それこそ、悪意に満ち溢れた世界から揶揄されるような物語です。 それでも、この物語には『願い』があります。ひとりの人間が苦しみ抜いた末に辿り着いた、一筋の光があります。 その切なる願いが、人の魂を揺さぶらないことがありましょうか。 物語好きのみとは言わず、すべての人にこの『願い』が届けばいい。ぜひ、未読の方は一読することをおすすめします。 | ||||
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著者の方がライトノベルを書かれる方ということで、 今作もそのような感じで読めるものかと思いきや、見くびっていました。 とても濃密で読み終わった後の満足感たるや。 私は作り手側ではないので、彼らの本当の苦しみや辛さは 本当のところではわからないのでしょうが、他人から評価されることの 喜び、苦しみはわかるつもりです。主人公に共感しすぎてグサッときたり(笑 「優しいお話を書きたい」と言ったとき、何だか暗闇に光が射した気がしました。 丹地陽子さんの表紙絵のおかげで、二人のやり取りしてる様子が 頭の中でイメージしやすかったです。 この作品を読んだことでますます小説が好きになりました。 そして、小説が好きだという方こそ読むべき作品だと思います。 発売4日で緊急重版ということで、もっともっと沢山の読書好きに 読まれることを切に願っております。 | ||||
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デビューはしたけれど、売り上げに伸び悩む主人公が、人気作家と組んで一緒に本を作るお話。 作家は、デビューしてからが長い。良く聞く言葉です。運よく賞を取って、作家になったからと言って順調に本を出していけるとは限りません。 ただ、好きだから書いているだけではどうしようもない世界。好きなことを仕事にするのは本当に大変です。周囲の評判と確実に減っていく売れ行きと出版部数。それが自分自身の作品の評価だと真っ向から突き付けられて、それでも自分を信じて書き続けていかなければならない。 好きだけでは生きていくことが出来ない現実。そんな主人公が出会った少女は、すべてを持ち、人生を謳歌しているように見えます。光があるから、陰がある。そんな陰でしかない自分を自覚して、ますます卑屈さとしがらみにとらわれてゆく。でも陰を持たない人間などいなくて、少女もまたなにかに囚われています。 たった一人でもいい、自分の書くお話を待っていてくれる人のため、喜んでくれる人のためにお話を書きたい。けれど売れなければそこで打ち切られ、その先の機会すら奪われる。その切なさとやるせなさが伝わってきます。 Twitterのまとめサイトに創作秘話が載せられていて、興味をもち購入しました。主人公が作中で叫んでいる言葉、主人公は最強でストレスのないお話以外読者は読みたがらないとか、よくまとめられているラノベ作家と編集者の呟きですよね。作者さんの実体験なども入ってるとかで、本当に辛い気持ちが伝わってきました。作家が面白いと思って書いて、出版社が出す本なのだから面白くない本なんてないはずなのに、それでも消えていく作家がたくさんいます。これは小説家だけにあてはまらない、クリエーターさんたちの叫びではないでしょうか。 好きだからではどうしょうもない、繊細で悲しい叫びが聞こえます。周りの声により傷ついて立ち止まっても、周りの声で勇気づけられて、また立ち上がり、立ち直っていく。これは再生の物語です。自分が生み出した作品、自分の子供であり分身を、自分だけは好きでいてあげなきゃ。どうして漫画でも他の何でもなく小説を選んだんだろうか。本屋で手にするたった一冊の本は、様々な人を経て私たちのもとへと届けられます。いろんな人たちの願いを持って手に取る本。本が大好きだから、願いによって生まれた物語を、これから先も読んでいきたいと思いました。 お話を作る人だけでなく、お話を読む人、本を好きなすべての人に読んでほしい本です。 | ||||
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すごく感動しました!! 心に"サァー"っと、伝わってくるのが感じました!! 物語としての"深さ"と"熱意"が込められていて 泣きながら、読んでしまいました ! 「なぜ、小説を書くのか?」 「なんのために、物語を書くのか?」 私は、"1人の 読者" にすぎませんが、この本を読んだこと で、悩み 苦しみ もがきながら また、楽しみながら 物語は生まれてくるのだと感じました。 この本を読んで "小説の力" を感じてもらいたいと思います。 | ||||
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面白かったです。 なぜプロとして小説を書くのか。 展開は極めて丁寧で心情描写は繊細なのに、そこには確かな熱さがある。 友情・努力・勝利が揃っていてもうジャンプ漫画と言っても差し支えないんじゃないかというくらい静かに燃える熱さと小説ならではの繊細さを持った作品。 小説が好きな人は、ぜひ。 | ||||
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