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ザ・カルテル
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ザ・カルテルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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どうにか読み終える。 上巻の感想文の最後に「小説というより実録モノに接する感じでページを繰るのが良いかもしれないな。」と書いたが、虐殺場面の凄まじさと連続に、「ホラー小説に接する感じで」に改めた方がよいかなと思った。 そこまでして、作者が訴えたかったことはなんなのか。 書名となっているカルテルは、麻薬製造を行う組織を指し、カルテル同士の争いを本書では描いているのだが、米墨の政府、機関、企業などが麻薬ビジネスを成り立たせる大きなカルテルであり、争っているそれぞれのカルテルはその歯車でしかない。 カルテル同士の争いに巻き込まれるフツーの人々はどこかに付くか死ぬかの二択。 殺される場面は、ここでは書けない無惨な扱い。 読んでいて、巨大なカルテルへの怒りも増さず、(正邪は別として)登場人物への思い入れも深くならず、なんとも後味が悪い。 | ||||
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『犬の力』の続き。 メキシコの麻薬王を獄中の者とした捜査官は前線から姿を消していたが、麻薬王は脱獄、捜査官の首に賞金をかける。 二人の戦いと共に、元麻薬王の復権に向けての麻薬カルテル間の争いが描かれる。 長い。 面白くないわけではないが、読み続けるのに結構苦労する。 好きなタイプの設定だし、大小のエピソードが取り揃えられてもいるのだが、一本調子というか。 登場人物たちの個性が前作より薄まっていて、感情移入しづらいからかもしれない。 次作『ザ・ボーダー』(本作よりさらに分厚い)を買ってしまっていることもあり、下巻も当然読むのだが。 小説というより実録モノに接する感じでページを繰るのが良いかもしれないな。 | ||||
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報道やドキュメンタリーでメキシコ中南米の麻薬カルテル抗争の凄まじさは否が応でも情報で入ってきますが、その悲惨さと壮絶さのボーダーを軽く超えてくる内容。 麻薬取締局のアート・ケラーを中心とした、アメリカ、メキシコにまたがる正義を行使する側と、麻薬カルテル側、それに巻き込まれる人々の群像劇で物語は進行する。 登場人物は膨大な数にのぼるが、それらが複雑に絡み合い結びつき、それぞれの結末まで描かれる。ページ数も多いですが、無駄な展開や脱線はなく、むしろストーリー展開を凝縮して濃密化されたかのような印象。殺されてしまう人やその凄惨な手口と描写で一節を読むだけで重いドッとした疲れを感じます。 カルテル同士の抗争、麻薬取締局側との対決も一筋縄でいかなく、アメリカ、メキシコ各国政府の警官や高官の汚職買収も巻き込んだ壮大なストーリ展開も巧みで、最後まで手に汗を握りながらも目が離せなかった。 | ||||
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『犬の力』ですっかりドン・ウィンズロウのファンになりその続刊にとりかかったが、期待を裏切らないおもしろさだった。内容紹介にある多数のコメント通り。1200ページ以上に及ぶ長編で、ここ1週間以上この世界に浸りきっていたので、この後は何を読んでも物足りなく感じそうだ。ちょっと間を空けなくては。 あえて難を言えば、スリルとサスペンスに満ち満ちている中、ジャーナリストの場面(特に上巻ラスト70ページ)は若干退屈感があった。また、マリソル(アート・ケラーの恋人)には、女の立場から見てもイラついた。勇気や行動力は立派だけど結局手間をかけてるのよね、と。それもケラーをはじめ優秀な部隊の人たちの貴重な時間と労力を。感情的だと言っていることが矛盾だらけになるし(下巻460ページ)。 ――しかし全体内容のすごさにより、それらが評価を下げるほどではない。それほどの超大作なのだ。 他のレビュアーが述べているが、本作は文庫本で読んだ方がいいと私もつくづく感じた。最近では場所を取らないkindle書籍を優先して購入しているが。メキシコ系なので登場人物の名前を憶えにくい上、その数がかなり多い。さらに場面を戻って確認することもちょくちょくあり、このような大長編である場合、文庫本の方が絶対探しやすいのだ。 | ||||
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本作は新規参入者で我々が知る麻薬戦争に近接し、規模を広げ凝縮した怒りで編まれたギャング映画だ。 | ||||
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本作は新規参入者で我々が知る麻薬戦争に近接し、規模を広げ凝縮した怒りで編まれたギャング映画だ。 | ||||
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一体何人の人間がこの小説の中で殺されたのだろう? 麻薬「戦争」なのだから仕方ないのだろうが、あまりにも凄惨で無惨。果たしてこれを面白く読めたと一言で済ませていいのかという疑念。力作であることは間違いない。そこここにさりげなく名言がある。 | ||||
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迫力ある内容かと思います。 マフィア、麻薬の話といえばこうでしょう、という期待通りの内容でした。 | ||||
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麻薬、マフィアといえばこんな感じでしょう、という内容で面白く読めました。 | ||||
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前作「犬の力」はDEA捜査官アート・ケラーと麻薬王アダン・バレーラとの一騎打ちを軸にして30年に及ぶ麻薬戦争を描いていたが、今回は二人に加えて麻薬カルテルの狂人リーダーが登場し、三つ巴の戦争となる。「犬の力」でアートとアダンの両名はそれなりに人間としての矜持を持っていたので、一般人が犠牲なることはそれほで多くは無かったが、今回登場した狂人リーダーは恐怖でメキシコを支配するために一般人も殺戮しまくる。もちろんフィクションなのである程度は盛っているところはあるかもしれない。ただ、以前に「ワイドナショー」というテレビ番組でメキシコからの帰国子女が出演していたとき、彼女がメキシコには行ってはならない場所があり、そこには人間の生首が並べてあると証言していたので、あながちこの小説に描かれている事はほら話ではなく、そこそこ平和な日本に住んでいる人々に想像できない地獄がこの小説には描かれている。 | ||||
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何しろ様々な団体や人物が協力し、反目し立場を変えながら話が進んで行くので、巻頭の登場人物紹介に加え、関係図を更新しながら読んだほうがよさそうに感じました。特にメキシコ系の名前になじみがないと相当混乱しそうな印象です。 犯罪小説といえば無論日本においても良作は沢山あるとは思いますが、現代日本を舞台にする限りにおいては本作のようなレベルの過激さはさすがに現実離れしすぎてそれなりにリアリティをもった作品としては成立しないように思います。(そういえば月村了衛さんの機龍警察シリーズはかなり過激だけども、あれはちょっとSFだしな。) 勘定はしていませんが作中で千人は軽く超える死者がでていますし、しかもその死者も犯罪集団からだけではなく、一般市民も多く含まれています。それもただ殺害されるだけでなく過激な拷問。死体の損壊、遺棄、そこまでやりますか?といったレベルの暴力。 こんな内容がリアリティをもって読者に受け入れられてしまう南米社会の恐ろしさは日本に暮らしている限り想像すら難しく、平和な社会ってありがたいと改めて思った次第。 3部作なのになぜか第一部だけ電書化されてないのでやむをえず第二部の本書から。そのうち第一部も電書化されることを祈って次は第三部のザ・ボーダーに行ってみよう。 | ||||
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一番ヤベーのがカルテルでも、合衆国政府でもなくケラーだったというお話 | ||||
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メキシコの麻薬戦争を描いたドン・ウィンズロウによる一大叙事詩「犬の力」の続編。前作も相当なものだったが、こちらもまた圧巻。とにかく重い、ヘビー。読む者を圧倒する、と言っては陳腐な形容だが、とにかく容赦のない現実が突き付けられ、軽い気持ちで読み流すことなど不可能。これから読み始めようとする人は心してかかってください、でもまず前作「犬の力」から読んでください、2作続けて読んで、ぜひともその疲労感までも体感してください、と言いたい。 さて、この手の世界にありがちな「元特殊部隊員で現在は民間警備会社社員」が政府がらみの特殊作戦に従事する、というのはよく聞く話。それはDEAやCIAなどの政府機関が直接手を下すことはできないが実際上は必要、ということで実行されるわけだが、対する麻薬組織側にも似たようなタイプがいる。米国の特殊部隊に鍛えられた現地の特殊部隊隊員が軍を退職し、その知識と経験を活かして麻薬組織に高給で雇われるというものだ。必然的に(と言って良いのか)、彼らはその麻薬組織の中でも特に戦闘的なグループの一団となる。本作の中では「セータ隊」として描かれている。極悪非道の限りを尽くすと恐れられるが、もとをただせば先進国の特殊部隊が彼らを鍛え、「そのやり方」を教えたのではなかったか、という皮肉である。 過酷なまでに数奇な運命をたどる登場人物たちの群像劇は、前作に続いて本作でもやはり面白い。 | ||||
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各登場人物の魅力、ストーリーの面白さ等、穴が無く何度も読み返してしまう作品です。 「犬の力」の続編となりますが、読んでいなくても 「ここまで互いに執念をぶつけ合う二人は、そりゃ過去に色々あったんだろう」 と嫌でも想像がつくので、内容を理解する上では問題ない気がします。 ただし、メキシコ麻薬戦争がどういう歴史を辿ってきたのか? という点では前作から読んだ方が理解が深まります。 長大な作品であり様々な語り口が存在するはずですが、 個人的には終盤近くにあるジャーナリストの独白によって明かされる タイトルの意味が印象深く、この作品の世界の業の深さを物語っているように感じました。 | ||||
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とにかく面白い作品でグイグイと物語のなかに引き込まれました。犬の力とあわせて読みました。彼の作品はどれも飽きさせない魅力がいっぱいです。 | ||||
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上下巻を読み通すと、これより前に読んだ本が何だったか忘れてしまうくらい、頭の中は麻薬戦争一色になります。 数え切れないほどの登場人物の中で、最初は小物だったのが化けたり、その逆があったりと予想を裏切られますが、そもそもストーリーが裏切りに次ぐ裏切りなので、一気に読まないと何がなにやらわからなくなります。 とにかく、すごい本でした。メキシコが怖くなりました。 | ||||
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今、上巻を読み終えたところですが、かなり疲労感があります。いったい上巻だけで何人死んだんだろう。数え切れないほどの人物が、知恵を絞って呉越同舟、離合集散、面従腹背、臥薪嘗胆を繰り返しつつ、どんどん殺し合っていきます。その殺し方も一件一件が残虐で、一発で殺すのは温情とされています。対象が女子供でもおかまいなし。いくら紙の上でのこととはいえ、これを読むのには気力体力が充実している必要がありそうです。病院のベッドで読むには適さないでしょう。 これから下巻に向かいますが、読むだけでぐったりくる長編を書き続けるこの作家も、かなり怖い。 下巻を読み終えたら次は癒し系の本を選ぶことにします。 それにしても恐るべしメキシコ。トランプの壁発言も、心情的には理解できるようになりましたが、この本を読めば、壁でどうこうなる問題でないこともよくわかります。日本は隣国と悪口合戦をしていますが、海で隔てられている島国でまことに幸いでした。 | ||||
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前作 '犬の力'のような立体感は無かった。半分までは読むことに疲れを感じるくらいだったが、ようやく後半からスピードがついた。下巻を手にした今、頭の中では机の上の手に入れたばかりの他の小説を想っている。'犬の力'が強烈過ぎたかな?魅力的な登場人物もいなければ憧れる人物もいない。 | ||||
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この手の麻薬戦争ものが好きで、見つけると買っていますが、 その中でもキャラ設定、あらすじは秀逸です。 かなりの長編ですが、無駄な部分が多いわけではなく(中だるみのある本、意味のない文章で冗長なものは嫌いです)、全編を楽しめました。 この手の本が好きな方にはオススメです。 | ||||
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実に面白い。「犬の力」と併せてご覧になると更にいい!寝不足覚悟! | ||||
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