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マチネの終わりに
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マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全256件 21~40 2/13ページ
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と、思わずにはいられない切実な感情描写。 林真理子氏の『奇跡』でその主人公の自己陶酔感に胸が悪くなっていたところ、本質的な美と愛、人間の不完全さが胸に迫る本作に心を浄化されました。 | ||||
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会話の洞察が深くてとても共感できます。ここまで深い話が出来る相手なら、心が通じていると確信出来ると思います。最後は嬉しくて涙が出て胸がキュンとしました。 | ||||
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昔に戻りたくなるなー とことん、正直に生きれたらよかったのに、後悔しないように素直に生きよう。 | ||||
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映画を観たあとに小説を読みました。 物語の骨組みやあらすじを簡単にまとめようとするとどこか少女漫画のようになってしまいそうですが、私は二人のくっつく離れるよりも各々が自分の人生のこと、相手について思いを巡らせる描写に惹き込まれました。 心に留めておきたい言葉がそこかしこに出てきます。 自身の中にももっている写真のようなある瞬間の記憶から、漠然としたり都度言葉にしていなかったコトや思いが言語化された感覚がありました。 男女の恋愛としてだけでなく大切な人を思う気持ちが沢山溢れている小説です。 この二人は相手のことを思いすぎて理解したいと願い大人であろうとしたこの年齢ならではのすれ違いだったのかなと思いました。 また、昨今SNSツールでやりとりがどんどん簡潔になっていっていますが自分が思っていることを言葉で伝えることは難しいと改めて感じました。だからこそ感覚が分かり合える嬉しさはありますが一方で受取り方が違いすれ違いになることも…。 過去も未来によって変わり続ける。 この二人の年齢で実感を伴ってわかるような感覚だと感じました。そしてそれはこれから迎えるこの先の人生にむけて、とても未来への希望を感じる言葉です。 丁度自身も年齢のこと、体調を崩していること、過去のことを断片的に色々と思い出していることもあり少し親近感を感じながらこれらの文章を読み、そのリズムも心地良く癒やされました。 | ||||
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かつて文春で「日蝕」を読んだ時にはこれぞ芥川賞にふさわしい作品と強い印象に残りました。 ただあの小説は手元に漢和辞典が必要なようなしんどさがありましたがその後はますます大成、円熟の境地ですね。音楽への造詣の深さにも驚きました。 | ||||
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序、の部分に夷斎先生の面影を観ました。文章体ではないだけです。 「…のだった」、という叙述体が、著者の内的リズムをあらわしていると思います。本作もまた、簡潔な読みやすい記述によるドラマであり、明晰な精神の運動の軌跡をたどっていると言えると思います。 佳作。 | ||||
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もともと読書が得意ではないですが、なんとなく手にして、そのまま一気に読み進めていました。 ここまで没入して読み進められる小説は久しぶりでした。中盤では感情移入しすぎてハラハラ、ドキドキ、イライラ…色んな感情が生まれました。映画も見てみたいなと思います。 私はニューシネマパラダイスが最も好きな映画ですが、あの名作を見た時の感動と似た感情を、この小説を読んで思い出しました。 | ||||
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平野さんの事はTEDで拝見し号泣してから大好きでした。 が、物語は苦手で新書を先に拝読していた私。 同じメッセージがこんなに美しく切ない物語にのせられると 人の心はこんなにも心を動かされるんだと知りました。 心をギュンと抉られラストは涙が止まりませんでした。 一生忘れることのない本となりました。 著者の物語、これから全部読もうと決意しました。 | ||||
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甘い情熱的な恋ではなく、大人の優しさと葛藤と共にある恋。読みながら同時に音楽を聴きたくなる、そして著者の発言にもある通り、何度でも読み返したくなるような内容だった | ||||
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登場人物全員とてもいい味を出していて、感情のすれ違いがもどかしい。 文学的でクサい表現がありつつ、感情描写がすごい。 特に女性陣の気持ちには共感できる箇所が多い。 今まで色んな本を読んできたが、自分の中では最高レベルでお気に入りの恋愛小説。 | ||||
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ただの恋愛小説ではなく、人生観を考えさせられる本。 洋子の父、ソリッチが映画の主題にしている「人生はどこまで運命的なのか」がテーマであるように思いました。 自分のことを振り返っても、数々の偶然とその時の選択で今があります。 結局、偶然という神様が配った限られたカードからどれを選ぶかという自由意志で人生は成り立っているのを改めて実感。 ラストで主人公が思い返す幸福の硬貨の一説が二人の今の今後を暗示する素晴らしいエンディングでした。 | ||||
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それでいい | ||||
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ふぅー。読後感が重たい。でも面白かった。 平野氏の作品は初めてである。芥川賞受賞当時、会見で自分と同い年(当時23歳)ということが分かり、しかも京大卒。何となく自分との彼我の差を感じ、勝手に嫌な奴っぽいと決めつけて食わず嫌いを通してきました。 しかし、見回る書評ブログの方で存外に褒めているものを見て、そうなのか、考えを改めねばなあと思った矢先にまたもやAmazonのKindle50%オフのセール。そこで本作を見つけて購入に至りました。まああれから20年もたっているし、丸くなりました笑。 内容は、天才ギタリストとハーフの映画監督の娘との運命的な結ばれない悲恋、と言ったところです。 印象は、まるで濃厚なチーズのような印象。 丁寧に美しく織り込まれた文章は、なめらかながら男性的な力強さを感じました。クラシックギターの奏でを実直かつきらやかに描くさまは圧巻という他ありませんでした(因みに読後に聞いた『幸福の効果』は優しい音色の素敵な楽曲でした)。また結ばれない二人のすれ違いやそのすれ違いの原因を作った早苗の罪の意識など、人間の感情に寄って描くさまは映画を見るかのような迫力。 相思相愛のまま、キスすらすることもなく、結ばれることなく別の人生を歩むようになった二人。しかしその悲恋も、最後にお互いが結ばれなかった理由を理解することで、一読者たる私はカタルシスを得た気がしました。カタルシスというか、まあ悲しい話だけどすれ違いのままで終わりじゃないのならよかったじゃん、というような。自分の実らなかった恋なども重ね合わせ、あの人はいまどうしているのか等と過去の出来事へ想いが飛びます。 付随的には、お互い所帯を持った後に、相手と相思相愛だったとわかったらどうするか、とか、その相思相愛を妨げたのは今の妻だったとわかったらどうするか、とか、なぜ妻は嘘をつき続けるという優しさを示さなかったのか等々、意見が割れそうなポイントが多く見いだせるのですが、まあ酔っ払いの与太話にしかならなそうですしやめときます。 一つ残念だと感じたのは後書き。 甘酸っぱいまま、あとがきもなくそのまま終わりにして味わいを楽しみたかった。だけど実際にはクラシックギターの大家、福田進一氏へのお礼の言葉などが連なり、私はこれがただの作り話であったことを強烈に思い知らされました。現実に引き戻されました。 ついでに言えば、たまたま私は学生時代にフラメンコギターをやっていた。当時、三澤勝弘さんという方に師事しており、この師匠はレッスンが更けてくるとウイスキーとピーナッツをもってきて、ささ、と言いながらお互い飲みながらレッスンをつけてくださるのでした。折に触れて、『いやー、村治さんとこの娘さん。上手になったねえ』と当時はデビュー初々しい村治佳織のことを誰に問われるまでもなくしゃべっていらっしゃたことまで思い出してしまった。三澤さん元気かな。 ということで余韻どころでなくなったと笑。 でも総じて楽しむことができました。平野氏の作品は重厚感があります。美しい文章で大好きなギターや音楽が語られており満足しました。また、結ばれない愛の行方にも勝手に感情移入して楽しみました笑。ギター好き、パリ好き、結ばれなかったけど未だに気になる人がいる方、そんな方々には一層おすすめできる作品だと思います。 | ||||
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とても良かったです | ||||
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おもしろかったです。洋子にはなれないけど、早苗にはなりたくない。映画よりもっとひどい人だった。自分の感情には敏感で、他人に対してはとことん鈍感。。ある意味曇天に笑う・・最後に勝つのは真面目にこのタイプなのだ。 洋子の事嫌な女性だ・・みたいな意見言ってる方もいるけど、むしろ生きづらいし生きるの大変だろうなと。だって、余計な嫉妬を常に周りの女性から(男性からも?)受ける人生はかなりきつい。そういう2人が出会って最高な2人になるはずなのに、なのになのになのに、出た曇天女子が。映画みてから読んだから内容はよくわかっているけど、詳細な主役2人の気持ちがよくわかった。曇天女子は原作より少し知的でいい人に描かれている。是非是非読んでください。 | ||||
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心を抉られるような場面がたくさんありました。登場人物に憤りを感じたり、本当に悲しい気持ちになったり。美しい時間をいただいた作品でした。 | ||||
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読み進める毎に、急ぎ早く早く!と、先を読みたくなりました。 初めは早く2人が会わないと…と、 早苗が卑怯な事をした後は、早く洋子に誤解が伝わらないかと… 途中早苗の行動に心底不快な気分になりましたが、結婚後、妊娠後と、細かく描かれた彼女の心情も女性としてわかる部分もあり、また誤解を早苗から聞いた後の3人の心もわかる気がして、、 ここはやり場のなく辛い思いで読みました。 背景の素敵な音楽と、Parisやニューヨークなどの華やかな街並みがイラクの洋子の大変な体験と対局して際立ちイメージがしやすく、晴天のセントラルパークでの再開の時は涙が出ました。 本当に良かったです。 この本は大好きなフランス人の友人から勧められて読みました。 一度、洋子が彼女と重なりました。 彼女も凛として強い女性なのです。 本当に素敵な小説でした。 洋子に出会えて感謝致します。 | ||||
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帯に福山雅治さんと石田ゆり子さんの姿があったので、即書店にて購入しました。 1/4はスラスラと流れる様に読めましたが、後半にいくにつれて人の心も流れる様で呼んでいて嫌でした。けれど小説、実際の人間でもそういうもの。より心を動かされる作品だと思いました。 最後の終わりは本当に綺麗で、人それぞれの終わり方はあるけれど この二人には終わりは無いという終わり方がとても素敵でした。 私はまだまだ歳を重ねていませんが、もうすでにこういう人生を送りたいと思ったものです。 リチャード辺りの人間の描写は好きではありませんでしたが、終わりがやはり綺麗だと感じたのでこちらの評価にします。 | ||||
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今更ながら読みました、期待以上に面白くて1日というか、数時間で読んでしまいました。 作者の平野氏の作品を読むのは始めてです。デビューの時にメディアに騒がれていたけど、何となく苦手で読まず嫌いで避けていました。ごめんなさい。 マチネの終わりには映画を観たかったのですが、タイミングを逃してしまいそれから原作を書店で買おうかずっと迷っていましたが、ついに購入しました。 普通の恋愛小説と期待して読むと確かにリアリティに欠けるし、他のレビュアーさんの言うように設定が少女漫画ではありますけど。 中東の情勢の話や、金融の話などは面白かったですよ。洋子さんの人生観、すべて恵まれているような環境にあって、父親から愛されていなかったと傷ついていた心を引き摺っている所も。 他人から見た姿がいかにパーフェクトでも、本人にしかわからない苦悩があるのだと思いました。 しかもそれを隠して完璧であろうとするから余計にしんどくなるんですよね。 誰かが洋子さんを嫌な女と描写していましたが、私は彼女が純粋すぎる、正しすぎるから周りは自分の汚れを恥じて余計に醜い行動をするのかと、そんな風に感じました。 善や正しさって時には人を傷つけるものです。 この作品には嫉妬というのがテーマになっていますが、人間は無い物ねだりが好きなんですね。 まとまりがないレビューになりましたが、一気読みするぐらい面白かったです。 私は他人に嫉妬するぐらいなら自分と向き合えって思いましたけど。 ちなみに、洋子さんのライバル役の早苗さんという方は私は大嫌いです。嘘をついたり、自分の利益の為にメールを偽造したり、しかも反省どころか正当化してるし、虫酸が走るタイプです。 でもほとんどの女性がこのタイプなんだよなと悲しくなりました。 何の才能もない人は生存本能が優れていて、そのためには手段を選ばないというか。 女性の怖さでもありますが、実際にこんなことする人いるんですかね? 鳥肌が立ちました。 とにかく、面白かったです。読み手の解釈次第でいくらでも楽しめると思います。 クラシックファンなら絶対好きだと思います。 | ||||
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映画公開に合わせた?セールで、Kindle版を購入しました。 幸い映画のビジュアルのまま、福山さんと石田ゆり子さんで想像して読んだので、インテリ感も嫌味でなく美しく読めました。 映画予告→本→映画(配信)がおすすめです。 本を読みながら、映画のサントラを聴くのも良いです。 | ||||
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