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マチネの終わりに



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【この小説が収録されている参考書籍】
マチネの終わりに

マチネの終わりにの評価: 3.84/5点 レビュー 387件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 21~40 2/3ページ
No.32:
(3pt)

言葉の魔術師平野啓一郎が紡ぐエンターテインメント

ギタリストとジャーナリストのラブストーリーを軸に、人の心の内面を平野氏独特の表現で描写できている作品です。音楽、絵画、心など本来なら言葉で語ることの極めて困難な事柄を、これでもかというくらい圧倒的な描写で文章に落とし込むことができるのは、この作家を置いて他にはないとまで思えます。ストーリー自体は単純なものですが、これはこれでエンターテインメントとしては充分満足のいくもので、加えてそこに「人生の再生」というテーマが貫かれ、軽い読み物として素晴らしい出来に仕上がっています。コルク社プロデュースになるとこういうテーストになるのでしょうかね。

ただ残念だったのは、物語の大きな転機となる場面が、某お笑いコンビの「勘違いコント」の様に只の言葉遊びの様に感じられたこと。この部分だけ「おや?ゴーストライターでもいるの?」と思ってしまうほどの違和感。なので2点減点です。
マチネの終わりにAmazon書評・レビュー:マチネの終わりにより
4620108197
No.31:
(3pt)

膝カックン された感じ

ハイスペックなカップルにおとぎ話みたい~と思いながらも、クラシック好きには音楽の話は楽しく読んだし、ヨーロッパ的な考えや紛争地域の話も興味深かったです。

素敵なカップルのすれちがいを決定的にした出来事が「膝カックン」されたようなツマラナさで、一気に興ざめしてしまい、後半も面白い部分はあったけど絶えず「なんだかな~」な感じがつきまといました。
マチネの終わりにAmazon書評・レビュー:マチネの終わりにより
4620108197
No.30:
(3pt)

揺れる思いを大切に

人生の正解が分からない。正解が分からないのが人生なのか?マチネの終わりの後にどうすべきなのでしょうか?
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4620108197
No.29:
(3pt)

未来は常に過去を変えている

【概要】
本書の冒頭にも書かれているが、これは「天才ギタリストの槇野聡史」と「国際ジャーナリストの小峰洋子」の二人の切なさ溢れる恋愛物語です。
二人は三度しか直接会った事は無い関係ではあるものの、互いに精神的まで深く惹かれ合い、その二人の心の機微やもどかしさ、葛藤が素晴らしく描かれています。
【感想】
二人を取り巻く人間関係を含めほんの僅かなきっかけが、大きく二人を惹きつける事にもなる一方、取り戻せない結果にも繋がることを本書を通して感じました。
また文中にある「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」という言葉に感銘を受けました。
今は未来を作り上げているとしか考えていなかった私にとって、「過去も変えている」という事は新鮮な発見でしたが、とても納得のいくものでもありました。
このフレーズに出会えた事で、この本を読んでよかったと思うことが出来ました。
内容としては、切なさに次ぐ切なさで胸が痛くなりましたが、最後に少し光を感じて終わる事が出来て良かったのではないかと思います。
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4620108197
No.28:
(3pt)

詩的で哲学的な物語

ギタリストの蒔野と、ジャーナリストの洋子。運命的に出会った二人の出会いと別れの軌跡。イラク問題などの社会的な問題の上を軽やかに流れていくような文章だなと感じた。ところどころ哲学的なモノローグや会話もあり、全体として解釈に迷う音楽を聞いているような気持ちにさせられた。面白いけど難しい作品だったので、星は3つ。
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4620108197
No.27:
(3pt)

純愛

純愛というものを書きたかったのかなぁっと思う作品です。
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4620108197
No.26:
(3pt)

転 がまずい。

起承転結の転です。
話全体がどう見えるかは読み手の年齢もあるんでしょう。私は登場人物たち、ひいては作者よりかなり年上ですのでなんだか大人がジュニア小説なるものを読んだ様な感覚でいます。
ここはネタバレありきと思うので書きますが、二人が再会出来なくなくなる時の事件が、昭和末期の安いトレンディドラマみたいで、恩師の娘から電話があったあたりでもう先が見えて、三谷さんが出て来たあたりで、せっかくここまでいい感じだったのにと、飛ばしてしまった。それでも話は繋がるくらいの出来栄え。ここで上手くいかなくなるな、このまま進むとは読者は誰も思っていない、ってところで、まさに書き手の腕の見せ所だったのに。
確かに、人生の中でありえない偶然の重なりで思いがけない展開へ行ってしまうってことってあると思いますけど、エンディングからその先を想定させるためにも、二人は会えたんだけど気持ちや価値観がすれ違うとか、思ったほど盛り上がらないとかで、そこから最後へ向けての二人の内面を掘り下げて欲しかった。あんたたち、勝手にすれば、になってしまった。薪野なんて、話にならない男になってしまったではないか。
そもそも、洋子が「子供が欲しいから結婚」と言う価値観を持っている様な女か、って言う、、そこに作者の価値観が、彼自身が洋子という女を描き切れないからこうなったのかなと思っている。
数歩譲っても、洋子的な国際紛争にまで関わる女の生き方や価値観、人間性を、そこに身を投じ切れる人ばかりでないと言いたいのか。薪野だってそうだ。なんか音楽家としても男としても中途半端で、洋子の「設定」の女が果たして生涯惚れ続けるだろうか。また、洋子も実はさほどでもない女だということなのだろうか。

どういう人達を描きたかったのかがわからない。

出会いから相愛になるあたりまでは、それでどうなるんだろう、っていう期待感があったのに「転」以降しらけてしまった。それでも最後まで、どうなるんだろう、、と読み続けた。そんな感じの本。

私はまだ映画は見ていないけれど、見た人に言わせると、ある意味原作の方ですっきりしないところが話としては決まりがついてる、とのこと。見てみようとは思います。
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4620108197
No.25:
(3pt)

「人生について深く考えさせられる」ことはないけど

楽しく一気に読めました。素敵な現実的ファンタジーです。
たぶん本よりも映画のほうが表現メディアとして合っている気がします。
わたしも映画見てないですが、機会あれば見てみたいです。
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4620108197
No.24:
(3pt)

数か月たちましたが、まだ読み終わらず

うーーん、正直いって、読む魅力がかなり薄い。最初の数ページをよみましたが、先に進むことができてません。
映画を見れば、十分かもしれません
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4620108197
No.23:
(3pt)

映画も小説も一緒に

先に映画を観ました。映画の背景がよりはっきりわかったような気がします。
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4620108197
No.22:
(3pt)

ウーン・・・。

アンジャッシュのコントかと思った。主役ふたり以外の心理的描写が足りないような気がした。
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4620108197
No.21:
(3pt)

恋の話ではない

恋愛小説だと思うと、陳腐で、内面の描写も乏しい。社会 家族 人生 芸術 をグローバルに語った本だと思えばそれなりに面白い。
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4620108197
No.20:
(3pt)

洋子のキャラがちょっとおいおい

マキノのモデルは、複数のギタリストの情報をつなぎ合わせて合成した人物なのでしょう。音楽家としての人物設定に詳しい情報が入りますが、あーこれはあの人がモデルかな? あれはこの人かな?という感じでした。
平野さんは音楽家が好きなのでしょう。音楽家の心理描写は気合いが入っていました。
クラシックギターファンとして、そこは面白く読めました。

一方、洋子の描写が酷すぎて男子の妄想!レベル。オクスフォード卒?文学専攻のジャーナリスト、美人で有名人の娘・・・(この設定漫画っぽい)の割に、初対面のマキノのマネージャーに随分ふわふわした話を振っておいて、それが「簡単に伝わると思って」おり(本当にジャーナリスト?)、相手の的外れな反論に言い返すこともできずいる様子。挙句の果てには、言葉を専門にしているはずの洋子よりはるかに語彙や表現力をもたないであろうマキノに、言いたかった事をフォローしてもらって嬉しくなっちゃってるご様子。
洋子という人は、大衆を相手取ってにコミュニケーションする仕事のプロであるはずの割には、自分にとって「話のわかる人」としか対話できないお嬢さんタイプなんだろうなぁと感じました。(内心、マネージャー女子を見下してるのがウザい)
あと、マキノが飲みの席で洋子に興味をもつときに「時々野菜中心」なのが、珍しくて興味をもつとか言ってるけど
これ、実社会ではさほど珍しくない話なので(週末ベジタリアンだの、時々野菜生活だのそんな本は山ほどあるし)、
そんなことをさも、特別なことのように興味津々になるマキノに半笑いしてしまいました。
数回しか会わない洋子に恋する理由も、その華麗なる経歴と美貌あってのこととしか思えず、合コンでたまたま超好きになっちゃったーレベルな恋バナを延々と引き伸ばされても…。
ツッコミを書き出すと、止まらないですが元々新聞小説ですからわかりやすく、時事ネタもりもりで単純なストーリーで書ける作家の腕力は感じました。

飲みの席で、話すマキノの冗談も美人を前に浮かれている感じが薄ら寒いのは仕方ないですが、映画では福山さんがイケメン力で何とかカバーしてくれるのでしょうか。洋子はアラフィフの星★不思議ちゃん、石田さんとのこと。確かに、石田さんなら洋子の理解不能なキャラを何とかやりきってくれるかもしれませんね。(あれ、でもハーフじゃなかったっけ?石田さんって随分和風だけど)
マチネの終わりにAmazon書評・レビュー:マチネの終わりにより
4620108197
No.19:
(3pt)

ハイカルチャーの味付けをした少女漫画。脇役に救われる。

3回しか会ったことがなく、非日常的な時間と形而上学的な会話しか共有していない相手に対して恋愛感情を抱き続けるという物語にハイカルチャーの味付けをした少女漫画的小説。珠玉の大人の恋愛小説というふれこみだが、恋愛というのは年齢にかかわらず自己陶酔と共同幻想の産物である。主人公の男女は既に四十路でありながらその年齢にふさわしい深みや複雑性に欠けており、中身はむしろ中2のよう。
(以下ネタバレあります)とくに“天才”ギタリストの蒔野。天賦の才能という強い光は濃い影をともなうものだが、彼の虚ろな内面からはその影は見えていない。自分自身は悩んだり舞い上がったり忙しいが、周囲にいる人間の苦悩や葛藤に驚くほど無頓着で、女性を「自慢できる女かどうか」という即物的な基準でしか見ていない。そういう意味で洋子という女は有名人の血をひいており、美しく知的でどこか謎めいたところもあり、申し分のないハイスペックだった。
しかし、この洋子という人物がどうかしているんじゃないかというほど酷い。しまいには彼女の魅力のなさをあらゆる角度から書くのがこの小説の隠れた目的なのではないかと思えてきた。洋子から蒔野を奪い返した早苗の観点から見ると洋子はいつも清く正しく美しく、その「光に照らされると、彼女は酷く焦って、決まって本当の自分よりも悪く振る舞ってしまう」。彼女の前に出ると魔女に呪いをかけられて醜い蛙に変えられてしまうのだ。
洋子はヨーロッパとアメリカで教育を受け、西洋絵画や音楽への造詣が深く、英語やフランス語を自由自在に操り、ドイツ語で詩を朗読し、聖書の一説をすらすらと引用してみせたりするインテリで、金融業の偽善に憤り、移民に同情し、戦争の複雑な背景に理解を寄せるリベラルな人物だが、彼女自身もおそらくは気付いていないであろう選民意識がダダ漏れ。それが隙あらば「人を問いただす」という断罪癖にあらわれている。初対面の蒔野に対して、酒の場での話に「あれは嘘ですよね」といわんばかりに突っ込む。金融工学を専門とする夫がサブプライムローンに理論的裏付けをするような研究をしていると知った彼女は「あなたは、それでいいの?」と問い詰める。蒔野から洋子を遠ざけるために卑劣な手段をとった早苗の告白に対しては「それで、…あなたは今、幸せなの?」と迫る。ほっといてくれ、という話である。
そんな洋子を前にして、早苗は「正しく生きることがわたしの目的じゃないんです」と訴え、リチャードの不倫相手のヘレンは皮肉をこめて「あなたって、美しい人なのね」と言い放つ。そして彼女のことを「冷たい」と言って去って行った夫のリチャードも言う。「僕は君が正しいことをしているから、・・・君のために尽くしたんじゃない」。このあたりの緊張感あるやりとりが、おそらくクライマックスとして描かれた「すれ違い」の場面よりもずっと印象に残った。
実際、この小説の唯一の救いは洋子に正面から挑んだ三谷早苗という「ヒール」役だ。わたしは自分の人生の主役ではなく夫(となる人)の人生の名脇役になりたい、という名台詞を吐いてその通りの人生を歩んだ彼女に助演女優賞をあげたい。
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4620108197
No.18:
(3pt)

切ないラブストーリー

読んでるともどかしい気持ちになります。
あのときこうだったら…結末はどうなるかな??と思ったりします!
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4620108197
No.17:
(3pt)

楽しめたが。

面白かったし、飽きなかったし、表現力、構成力ともにうまいと思う。ただ残らない物語だなと思った。読了してから3日ぐらい経ったが、もう忘れかけている。蒔野と洋子ともに理知的で、社会的にも成熟しているようだが、そのイメージ像が浮かばず、きっとこんな容姿をしているんだろうなと具体が浮かばず、感情移入ができない。よっぽど、三谷やリチャードのほうが感情を剥き出しにして、人間臭い。
散りばめた社会問題も何となくこじつけていて、作られたモザイクのよう。

こんな話は映画でも見れば、ララランドのようにいくらでもあり、とくに目新しくもない。
でも読んでいるときはそれなりに楽しめるので、3つ星。
マチネの終わりにAmazon書評・レビュー:マチネの終わりにより
4620108197
No.16:
(3pt)

不安を感じた

映画化ということで読んでみた。物語はクラッシックギター、クラシック音楽業界、海外ジャーナリスト、リーマン・ブラザーズ、そして恋愛といくつかの要素を織り交ぜて構成されている。読み応えがある400ページだが、まどろっこしい表現が多く簡潔に読みたい箇所が多かった上、ラストが淡白。映像化前から不安を感じた。
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4620108197
No.15:
(3pt)

文章はうまいのに

文章はうまいのに、起承転結の「転」の部分がとても安っぽくて、御都合主義という感じでした。
また絵に描いたような主人公で、どこか空々しく感じました。絵に描いたような人生、悩み事すら「絵に描いたよう」
また都合のいい時に東北大震災が出てきて、予定調和な終わり方が気になりました。
マチネの終わりにAmazon書評・レビュー:マチネの終わりにより
4620108197
No.14:
(3pt)

良かったと思う…

良かったけど、
私には読み終わった感動はあまりありませんでした。
登場人物みんなが美しく書かれていて、
そういう恋愛小説と感じました
マチネの終わりにAmazon書評・レビュー:マチネの終わりにより
4620108197
No.13:
(3pt)

ドスンと落とす落差が小さい・・・・・

文章書きの一員として、読ませてもらっている。味付けはもっと強い方がいい。結局最後まで読みきれなかった。目のせいか疲れた。
マチネの終わりにAmazon書評・レビュー:マチネの終わりにより
4620108197

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