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χの悲劇 The Tragedy of χ
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χの悲劇 The Tragedy of χの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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「すべてがFになる」の刊行から20年になりますが、これまで森博嗣先生の作品を読み続けてきて本当に良かった!と思わせてくれる仕上がりです。 もちろん、本作で初めて森作品を読む人でも充分に楽しめる内容にはなっていますが、森作品の読書量が多い人ほど、この本を読み終わったあとの感動の度合いが大きいと思います。なぜなら、今までの作品で描かれてきた色々な事件や出来事から抜け落ちていたパズルのピースがはまっていくような、そんな気分を味わうことができるからです。 特にGシリーズではトリックや犯行動機の解明において、今ひとつすっきしりない作品が多かったのですが、本作ではその理由がおぼろげながらもわかり始めてきます。現段階でまだ“おぼろげ”なのは、Gシリーズがあと2作刊行される予定だからだと思います。 話の展開もこれまでのGシリーズとは趣を変えていて、切なさの漂う物語の終焉は深い感動と読後感を残してくれました。熱烈な森ファンのみならず、しばらく森作品から遠ざかっていた人にもぜひともおすすめしたい1冊です。 | ||||
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ユルいノリのGシリーズで初めての衝撃。すべてがFになるから始まり、他のシリーズへの橋渡し作品。 | ||||
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ここまで鳥肌が立ったのは、すべF、今はもうない、黒猫の三角、100年シリーズ以来、久しぶりである。 凄い。この本は凄い。Gシリーズを完全に甘く見ていた。いや、森博嗣を甘く見ていたと言うべきか… 作中の、チームを組んでサーバに侵入するシーンのスリリングな描写はすべてがFになる以来というか、髣髴とさせるものである。この手に汗握る(古い表現だが)文章を書かせたら森博嗣の右に出るものはいまい。 「Xの悲劇」は森博嗣が初めて読んだミステリィだと言う。それだけに、この一作にかける力も大きかったのではないか。 正に、Gシリーズの他の作品とは明らかに一線を画する。「s&M」「Vシリーズ」「Xシリーズ」含めて、鍵となる極めて重要な作品である。 個人的には、「最後の十文字」が、「さむけ」がした。 | ||||
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シリーズを通して、実は萌絵、四季に続く3番目のヒロインは彼女ではないかと思ってる島田さんが主人公のこの話は、当初から少し違和感のある文章が続きます。今までこのシリーズを読んできた読者なら感じられる違和感はその正体をうっすらと分かりつつもラスト1行によってはっきりとする構成になっています。そういう事か・・・と。 同時にラストの1行によって、話が決定的に進んで行く事が予想されます。このシリーズの終盤が見え始めるというか・・・ とにかく今までこのシリーズを読んできた人ならば必須の最新刊です。 | ||||
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今の人工知能ブームに思いをはせつつ(それに素敵な冷や水をかけつつ)、これだけ読んでもXの悲劇へのオマージュはあるものの単独のミステリとしてはそこまで面白くはないでしょうが、S&Mシリーズ10巻、Vシリーズ10巻、四季4巻、Gシリーズ(数えたらちょうど10巻目)がついに一つの大きなお話として収束していくメルクマールとなる一巻でした。 ネタバレはしませんが、χはしゃべり方からひょっとしたらあのキャラクタ?、と思いつつでも○○○が合わない・・・と考えていたところでの最後のネタ明かしと最後の一行はまさに「やられた!」と、ミステリーを読む醍醐味を久しぶりに味合わせてもらいました。こういうぞくっとする瞬間を味わえるのが偶にあるからミステリー読みは止められないですね。 | ||||
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これから森博嗣作品を読み始める方にも、昔ながらのファンにもお勧めの一冊。 一連のシリーズの、かなめとなる一冊ではないでしょうか。 鳥肌が立ちました。 | ||||
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最近、懐かしの島田さんが登場されるなーと思っていたら、海月くんの登場にびっくり 次回が楽しみでたまらない。 | ||||
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本のカバーの「次巻以降の予定」にこの本のタイトルを見たときから、 今年の目玉はこれだろうと思っていた。 要はエラリークイーンの超名作と同タイトルであるが、こちらは「エックス」ではなく ギリシャ文字の「カイ」であるが、事件性といい、名作へのオマージュを添えている。 「すべてがFになる」のS&MシリーズからGシリーズの今作に至るまで、 実際の読者のリアルタイムの時間は1996年から2016年に至る20年であるが、 これは作者が作品に対して、意図的に出版の時期をずらして発表していると思われる。 (各シリーズの作品を通して読んできた人ならば、その意味がわかる) 尻切れ蜻蛉と思わせていたそれぞれの作品のピースが形をなして終息に向かっていることが この作品で伝わり始める。ただし単品読みの人には何のこっちゃとなる可能性が高いが、 それはそれで良いという作者の潔さがここにある。 つまり事件が起きて、犯人は誰でというところに主眼はすでになく、 シリーズを飛び越えた楽しみ方を提示している。 クイーンの三部作はX、Y、Zであるが、 こちらはギリシャ文字のラストのX(カイ)、Ψ(プサイ)、Ω(オメガ)が Gシリーズの後期三部作となるようで、残りのトラジディを楽しみにしながら 過去の作者の作品の頁を少しずつ読み返し Wシリーズと共に読んでいきたい気分になった。 本作は森博嗣ここにあり、と、まざまざと見せつけられた気がする。 | ||||
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確かに衝撃の作品だけど、この作品をファンが高く評価することすら森氏の手の内だろう。 これまでのシリーズ同様、Gシリーズもパズルのピースだと思う。 四季の計画、やろうとしている事の具体性は未だに不明だし、「このキャラクターが実は〇〇だった」的な驚きはVシリーズの結末、どちらかが魔女とかですでにある意味慣れてしまった。 僕としては四季が、どうやら「不死」に価値を置いている点がわかって興味深かった。 彼女はやはり人間的な悩みや葛藤はないのか。 それはそれで一つのファンタジーなんだけど、なるほど森博嗣はファンタジーを書こうとしているのかと妙に納得する。 森氏は僕にとっては天才だけれど、森氏自身にとってはそうでもないのだろう。真賀田四季はだからこそ完全無欠な天才としてシリーズに君臨する。 | ||||
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テンポの良い物語の展開であり、同時に長期的な時間の流れを意識させられる作品であった 森博嗣作品の繋がりを色々と考えさせられる内容である 物語中の時代設定と、現代が重なってとれる部分もあり、出版スケジュールを長いスパンで考えられている、 というのは我々がいる"リアル"な世界の時々の風潮も物語へ反映させる為、という意図もあるのだろうかと推測した 印象的であったのは、物語中終始"端末"と表現していたことである もう"スマホ"や "PC" という言葉が将来死語になることを予見してのことだったのだろう | ||||
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1作でも味わえるが、シリーズものとして破綻なく、伏線を巻数をかけて配置し、丁寧に回収していく作者なのだ。 あれは伏線だったわけではない。後付けだ。週刊連載漫画などを見ていると言いたいことが多い。 しかし森博嗣の伏線は、もしそれが後付けだとしても読者には分からない。まるで、あらかじめ配置されていたかのよう。 また「無駄な描写が無い」のも特徴だ。あのとき何故?無駄なシーンじゃない?と思っても、そこに理由や結末があったりする。 今作は間違いなくGシリーズの転換点である。激動、と言っても良い。すべてはここに繋がるのだ。すべてがΧになる。 ここに向かって我々はGシリーズを読んでいたのだ。「すべてがFになる」はここに向かっていたのだ。 色々書いたがそういうことだ。 ただ、一作だけでもレベルが高いと思う。最初からドキドキしてハラハラして涙がでて思わず叫ぶ(何度か) こういう読書体験はなかなか無い。いままでのシリーズを読んできたから味わえるものなのだろうか?それは読んだ人しか分からない。 間違いなく言えるのは、これはGシリーズの最高傑作であるということだ。 | ||||
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これまでのシリーズが結びつき収束に向かっていくのを感じます。 読了後はその構成の凄さに感嘆しました。 内容について詳しくは言えませんが、これまでシリーズを追いかけてきた人にとって最高の作品となることは間違いないです。 そして、一連のシリーズをまた読み返したくなる衝動にかられるはずです。 | ||||
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内容については何も言えませんが、この作品は、森先生がどれほど凄い作家であるかを物語っているように感じられます この先にどんな展開が待っていようとも、期待を裏切られようとも、最後まで見届けるつもりです | ||||
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電子版が出る気配がないので待ちきれず紙版で。一気に読みました。 これまでのgシリーズ9冊でモヤモヤされていた方々は必読です! あと2冊でこのシリーズが終わってしまうのが、惜しいような、待ち遠しいような… | ||||
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絶佳というに相応しい本だ。少々オーバーな気もするが、私自身がそう感じ他ので書いてある。今迄の尻切れとんぼのような不自然さの理由が一部だが理解できた気がした。そして、何より悲劇というネーミングセンスにも脱帽した。さすがにこれ以上書くと(悲劇のネーミングセンスに脱帽した理由など)ネタバレを禁じえないのでここらで筆を置く。後は読んでのお楽しみ。 | ||||
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