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χの悲劇 The Tragedy of χ



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【この小説が収録されている参考書籍】
χの悲劇 (講談社ノベルス)
χの悲劇 The Tragedy of χ (講談社文庫)

χの悲劇 The Tragedy of χの評価: 4.49/5点 レビュー 41件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

Xの悲劇へのオマージュにはなっていない

森博嗣氏とXの悲劇が好きなので、きっと素敵なオマージュを作ってくれるんだろうと期待して買いましたが、とんだ期待外れでした。
森博嗣氏の、これまでの色々なシリーズを読んで得た知識がある人は、とても楽しめるそうです。
氏のシリーズは数多く、長く、単体でミステリーとして読むと、こんな結果になることが多いので、自分の考えが甘かったです。
χの悲劇 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:χの悲劇 (講談社ノベルス)より
4062990733
No.1:
(1pt)

ネタバレだろうが構うもんか。つまらんぞ!!

本書は「Gシリーズ」の最新刊だそうなのだが、加部谷恵美以下お馴染みの面々は全く出てこない。エピローグに至って辛うじて作中の謎めいた登場人物の一人が海月及介だったらしいと分かるくらいである。
森博嗣信者の方々は手放しで褒めそやすかも知らんが(だから余計に始末が悪い)、生憎信者でもない一読者の私からすると全くつまらん作品としか言いようがない。
本作の主人公は、シリーズを跨いで時たま登場する島田文子女史。あの真賀田研究所でエンジニアの仕事をしていた方である。
開巻早々の香港市内、島田女史も乗った路面電車の車中で男が変死する。「すわ謀殺か」という話なのだが、犯人不明のまま、島田女史は日本の政府系機関(?)にスカウトされて、さっさと日本へ帰還。クライアントの要請に応えて真賀田四季絡みと思しき世界各地のサーバーにハッキングを仕掛けること暫し。でも結果入手したファイルにあまり価値のあるものは見当たらなかったらしい。そうこうするうち、妙な縁から怪しげな男二人と逃避行して、挙句に一人はるばるカナダに脱出。最期はそこでお亡くなりになる。享年89歳だとさ。
あらら、香港の事件からエピローグまで一体何年経ってるのかね。
それはさておき、例の変死事件の真相は、機械の誤作動による不幸な事故だったということになってる。つまり、それ自体は謀略でもなんでもなく、島田女史も慌てて日本に舞い戻る理由はなかったということに。確かに変死事件の謎解きは「へぇぇ、なるほど」というものだが、それだけなら50頁程度の短編で済む話。残りの250頁ほどは、本作に限ってみればどうでもいい話が延々と続いているわけだ。島田女史が実は凄腕プログラマーだったということは分かったけど、最後には亡くなっちゃうんだし。出す必要なんてあったの、この作品?
「Gシリーズ後期3部作」のイントロダクションのつもりかも知れないが、エンタテインメントは1作のなかでも一応の起承転結があって楽しめるものでなくちゃ、と私は思う。
出せば売れるからって、こんないい加減なストーリーで「一丁上がり」なんて、読者を舐めとんのか?
あとねぇ……。真賀田四季を畏怖・畏敬に値する神懸かり的天才とする設定がどうもしっくりこないのよ。「謎の陰に常に真賀田四季あり」ってのは便利な設定だろうけど、そもそも、最早生きているかすら分かんない。サイバー空間に存在するプログラムに成り代わってるかも知れないんだからねぇ。 そんな超越的な人格を設定して森センセは何を書きたいのかな。
「S&Mシリーズ」や「Vシリーズ」は1作ずつでもよく出来たミステリとして楽しめたけど、近頃の作品はさっぱり。気取ってんじゃないの?
χの悲劇 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:χの悲劇 (講談社ノベルス)より
4062990733

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