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亡霊星域
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亡霊星域の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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反逆航路三部作の二作目となる今作。 三部読み終わってから感じるのは、一作目で完結したと思って読み終えても良かったかなということ。 以降ネタバレあり 反逆航路では2つの異なる時間の出来事を交互に描写しながら、自身は何者なのか、 どういう目的で、今何をしているのか、と明らかにして最後にアナーンダとの対決にいたり終わった。 その後二巻かけて、無数の分身を持ちながら絶対権力をもつ皇帝をどう撃退するのか、 もしくは、自己が分裂してしまったアナーンダ本人が再び統一できるのか、という結末を描くのかと思いきや 後二巻かけて、アソエク星系内での話だけでほぼ終わってしまう。 今作は三部目の星群艦隊にむけて一冊かけた準備段階の巻とも言える。 いちおう今作でも敵側のアナーンダの息のかかった者が現れるし、星群艦隊ではアナーンダが一人出てきて撃退する。 しかし結末としてはアナーンダを一人撃退し、アソエク星系での政治問題の解決を進めるだけで終わってしまう。 え、それで終わり?と思われるというのを予測してか、星群艦隊の最終章冒頭でこう書かれている 「娯楽作品は、たいてい勝利か敗北かで終わる。しあわせを勝ちとるか、いっさいの希望を失うような悲惨な負けか。しかしかならず後日はあって、新しい朝が来てはまた朝が来て、絶え間なく移りゆき、失いもすれば得ることもある。一歩、そしてまた一歩。」 全部解決の大団円という結末をあえて嫌ってか、小さな勝利を描き、自身の挑戦はまだ続くのだという感じの結末である。 そういった展開も悪くはないが、一巻目のスケールのでかい風呂敷の広げ方の割に、二巻かけて小さな勝利を見せられるとあれれといった印象も感じてしまう。 反逆航路の設定が好きだったなら楽しめて読めるけど、ちょっと期待はずれな面もあったかなという感じ。 | ||||
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性差を無視した書きぶりと、AI人格が主人公というところだけ、面白いといえば面白い。でも、ストーリーは政治的策略に終始するため、ワクワク感が少ない。ブレクが搾取される少数民族側に立って、腐敗した惑星運営システム側と戦うという構図だが、前作で語られた過去の政治的謀略事件が無理やり絡んで、面倒くさい。複雑なストーリーは、あれこれ伏線がからんで生きる場合もあるが、今作の場合、うっとうしいだけになっている。これなら、もうちょっとすっきり今回の惑星舞台に絞って書いた方が良かったかも。 | ||||
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デューン砂の惑星シリーズに似た広がりとか斬新な世界観には惹かれますが、賞を総なめにするほどのエネルギーは残念ながら感じられませんでした。宇宙の広がりと戦闘シーンが少なかったのが好みじゃありませんでした | ||||
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前作がおもしろかっただけに、トーンダウンという印象でした。 娯楽性に欠け、今回は惑星内での室内劇という感じです。 それなりにおもしろいのですが、物足りないというか。 ブレクの全方向視点やヴェンダーという概念も前作で慣れてしまっているので。 おそらく第三部で活躍するのであろう、ティサルワット紹介の回といったところ。 ブレクの仲間として、セイヴァーデン、ティワルワットが揃い、いよいよ最終巻へ ということで、次回の展開に期待しようと思います。 | ||||
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前作はすんなりと受け入れられとても楽しく読めました。 期待していた新刊は正直いって... 動きがなくダラダラと同じところでなんだかありきたりな事件が起こるくらい。 最後の方で少し動きがありましたがスッキリとせず終了。 うーんどうした 巻末の解説で今作は「静」で次回作は「動」とあったため次回作に期待して星3つです。 | ||||
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一巻と同じく邦訳タイトルが酷い。原題のjustice、swordは艦船クラス名以外にAIの思いや行動の根幹が込められているのに。 最終巻も変な漢字四文字のタイトルをつけて、ある意味統一感出すと思うけど、そんなのは翻訳者もしくは出版社の自己満足でしかない。かつてハヤカワで打ち切られたThe Wheel of Time(時の車輪)みたいだわ。 内容的に表だって語られるのは、主人公が皇帝の密命を受けとある星系の調査をしてついでにかつての思い人の縁者に謝罪をする。最後に付け足しのようにかつて帝国と争った家門達(邦題の亡霊はここぐらいしかない)の痕跡があると思われる聖域の情報が流れて終わり。 メインストーリーだけだと凄くつまらない。でも実際はまあまあ面白いです。 表立って派手に描写されていないステーションやアタガリスの剣のAIの感情や行動が随所に読み取れ、そこが面白く感じられます。変な邦題故に読者が余分な注意をしないと、本当に目を向けるべき部分に気づけないのが残念。 本編の感想は以上。以下蛇足。 一巻同様イマイチ作品世界に没入できない。 理由の一つに性別の表現がすぐに思い当たるが多分これは正確ではない。 読者がアンシラリー的な視点にモノを感じるには性差別が無い事は必要な気がする。 では何だろう?と思った結果、意外にもこの作品どうでもいいところで性交渉のシーンが出て来る。これが原因ぽい。 いくらアンシラリーのように世界を見ていてもさすがにベッドシーンを示唆されると生命体としての雌雄は気になるし、何より作中で曖昧にされたままの、この世界での人類の繁殖はどうしているんだ?という疑問が出て来る。ラドチは家紋や血脈を重視した国家なのに。 性差別が無いという世界観は徹底しており面白いのだが、種の存続への説明が無いのが、性交渉のシーンで浮き彫りになり作品世界を非常に詰まらないものに感じさせるのだと思う。 性差別が無い事を強調する意図で描写を入れている、男女不明な性交渉シーンの挿入が作品の弱点を逆に目立たせるのは皮肉である。 | ||||
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前作にくらべると、宝塚色が強いね。どうしても「ベルサイユの薔薇」が目に浮かぶ。 作者は宝塚歌劇を観たことがあるのだろうか。ひょっとしたら、訳者の趣味だったりして。セリフの部分でそれを感じる。解説には書いていないが。 設定はとても面白い。いかにもAI時代到来の作家で、アシモフの時代には思いつかなかったと思う。 基本的には、星系のゲート、クローン、AI、それとドラえもんのどこでもドアみたいなもの。将来実現しそうなもので固めてある。 でも未来がこうなら住みたくない。 | ||||
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