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三連の殺意
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三連の殺意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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ところどころ、栞がわりにしたのか折り目がありましたが気にならない程度でした。 | ||||
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登場人物のキャラクターや背景、そしてそれぞれの「痛み」がしっかり描き出されていて読み応えがあります。さすが、世界で売れているミステリーだと思いました。 暴力や貧困の描写も容赦がなく、時に読み進めるのが辛くなるほど。しかし、そういった描写が作品になんとも言えないリアリティを与えているのですね。 早速、次の「砕かれた少女」を購入しました。 | ||||
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ジョージア州捜査局のウィル・トレント捜査官シリーズの第一作ということですが、本作ではウィル・トレントシリーズと銘打たれるほどトレント捜査官が活躍するわけではなく、どちらかと言えば、トレントが誤った方向に行きそうになるのを、アトランタ警察風俗犯罪取締班の女刑事アンジーの活躍で真実に近づく、といった趣があります。 アンジーの強烈な個性に振り回されるトレントの魅力は、引き続きシリーズ作品を読み進めるにつれ現れてくるのでしょうか。 本作を読んだ限りでは、今後も第二作目、第三作目と読み進めていこうと思わせるだけの著者の巧みさがあります。 2006年のアトランタで発生した殺人事件現場を処理するアトランタ警察の刑事マイケル・オームウッドの視点での第1部。 1985年に15歳の少女を殺害した罪で20年間刑務所で服役後仮出所したジョン・シェリーの視点での第2部。 三部構成の本作では、その構成に技巧がほどこされ、この第1部、第2部のいずれのラストでも、心地よくアッと驚かされます。 そして二つの視点が修練していく第3部で正義を実現するための物語が展開していく。 失われた人生を取り戻すための物語が。 | ||||
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施設育ちで悲惨な虐待経験がある上、難読症という重荷を背負った悲しみの特別捜査官。 設定が好み。 ドラマですがモンクやメンタリストの主人公のように能力は秀でていても悲しいカルマがあって他人からは奇異な目でみられがちで理解者はほんの少数の..みたいな設定が大好きです。 一気に読めました。 解説めいたいいまわしが多く、最初こそ読みづらいけれどいつの間にか引き込まれました。 それにしても皆のトラウマがひどい。 出てくる人出てくる人が肉体に心理に攻撃的でアメリカの一部はこんなに病んでいるのか?と。 9冊のトレントシリーズも読みたいのですがまとめ買いで値引き無しとは残念過ぎます。 一冊づつ読み進めて価格が下がるのを待とうかな。 | ||||
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前半、2名の登場人物の正体がどんでん返しで明かされ、衝撃を受けて最初に戻って読み直した。 シリーズ最新刊まで8作出版されているが、この第1弾が一番奥深くて凝ったいい作品だと思う。 ちょっとした若気の至りが一生を狂わせる。 あまりにもかわいそうで、事件が解決しても読後すっきりしない。 他のレビュアーが意見する通り、事件関係者による償いまで記述されていれば物語的にはすっきりするだろう。 ただ長い月日を経ているので限界があるのも現実。 世の理不尽に怒りを感じつつ、あきらめ感も覚える。せめてこれからは穏やかな人生を送ってほしいと思う。 単に「こんな内容の物語」にとどまらず、余韻を残す作品だ。 | ||||
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とにかく痛い。 最近のサスペンス物の特徴の一つが残酷描写のリアルさ。 シリアルキラー物は被害者は若い女性となるが、最近はどんどん低年齢化していって読んでいて辛い。 しかし、これは単に絵空事でなく女性に対する暴力、児童に対する虐待が深刻化している世相を反映しているのは間違いない。 この作品では捜査官のウィルと女刑事アンジーすらも似たような暗い過去を持つ施設出身者。 どこまでも切ない設定なのだが、エッジの効いた会話が、ギリギリのところで正義側に踏みとどまり戦う二人のキャラを鮮やかに浮き彫りにしていてこれが一番の魅力だろう。 犯人、容疑者、刑事など登場人物のキャラも深く、670ページ近くあるが一気に読める。 ストーリーも構成が凝っていて、ネタが分かってからの後半はややテンポが落ちるものの最後までダレない筆力は一級品。 これが女性の作者とは…、というか女性の作者だからこそ警鐘の意味でもここまで女性への暴力を描けるのだろう。 | ||||
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プリティガールズ、ハンティングを読み、今作も読了しました。 特異な犯罪、魅力的な登場人物に引き込まれます。テンポよく、なおかつ丁寧な描写が持ち味の作家さんだと思います。 これまでの作品も、読者を騙す手法は割りと共通しているのですが、それでもとにかく面白いです。登場人物を応援しながら一気読みしてしまいます。 | ||||
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最新作の「ハンティング」からもどって、シリーズ1作目を読了。主人公はジョージア州捜査官のウィル・トレント。マイクル・コナリーのハリー・ボッシュとは対極の「優男」。常時スリーピースのスーツ着用し、物腰も物言いも柔らかでおっとり。しかし、幼少時にジャンキーの母親に捨てられ、施設と里親とを行ったり来たりするうち虐待を繰り返し受けた暗い過去をもつうえ、文字が読めない難読症で、自販機でジュースも買えない、地図も読めない、事件資料も読めないのに、98%の検挙率を誇るから、おもしろい。事件そのものは、売春婦の殺害、少女へのレイプ暴行というありきたりなもので、真犯人も中盤でわかるので、推理や謎解きより人間ドラマの方が興味深い仕上がりになっている。この作者、伏線も巧く、なかなかのストーリー・テラーだと思うが、犯人がわかってから少々もたつき、そもそも犯人の罪をかぶって22年も服役した事情も、犯人と知りつつ声をあげない理由も、説得力薄し。このあたりの拙さを、隣人にチワワの世話を押し付けられ右往左往するウィルや、妖しい魅力の幼なじみに翻弄されるウィルで、救われたかな。このウィル・トレントシリーズ、現在9作目が発表済みで、そのうち2作目までやっと和訳されたということで、3作目が早く翻訳されますように。 | ||||
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ワクワクはしないが、ハラハラドキドキの長編。 残酷に殺された売春婦の捜査。20年前の少女殺しと手口がソックリ。所轄の刑事と州捜査官が犯人を追うが、20年間服役した男性の出所後の生活と同時進行で描かれる。真犯人は途中でわかるが、それが公になるまでが手に汗握る展開。 しかし、最後に、服役した男性が弁護士を訪問するところを、もっともっとしっかり描いて欲しかった。20年間の怨念を如何に晴らすか。それに、20年前の被害者の父親や、判事検事たちに如何に罪滅ぼしをさせるのか、という点も、触れられていないのが残念。それでなければ、本当の解決とはならない。 | ||||
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