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図書館大戦争



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【この小説が収録されている参考書籍】
図書館大戦争

図書館大戦争の評価: 3.00/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

長すぎ、そして描写が退屈

この物語のために2段組400ページ弱が必要だったとは思えませんでした。要するに長すぎると思いました。心理描写を排して、ひたすら状況描写、あるいは人物の動きの描写が続きますが、情景がいまひとつ立ち上がってきません。映画的という評価もわからなくはないですが、だとしたら退屈な映画です。文章のリズム感もないし、頻出する体現止め、名詞の羅列も気になりました。訳者あとがきに「ジェットコースターに乗せられて気づいたら結末だった」とありますが、肝であるはずのスプラッターシーンにもスピード感がありませんでした。運動神経のない文章といえましょうか。。 こうした感想が、作者によってもたらされたのか、訳者によってもたらされたのかはわかりません。最後の場面はなかなかよかったのですが、ソローキンの芸術性を期待していただけに全体的に物足りなさを感じました。
図書館大戦争Amazon書評・レビュー:図書館大戦争より
4309206921
No.2:
(2pt)

忍耐の書

旧ソ連の無名の作家グロモフが生前に出版した数冊の本は、読んだ者に特殊な効果を与える力を秘めていた。そのことに気づいた者は、それぞれ同志を集めて図書館や小規模な読書室を立ち上げる。図書館間の大きな戦争が起こってから数年後、夢破れた文学青年である主人公は、死んだ叔父の後を継いでシローニン読書室の「司書」となる……。

主人公が司書になるまでの歴史を描いた第一部にはワクワクさせられた。
グロモフが本を書いた目的は何なのか。主人公は、本を使って世界をどう変えるのか。期待して第二部に進んだが、そうした予想はことごとく裏切られる。

第二部は、他のレビューにもあるとおり戦闘に次ぐ戦闘だ。だが、読書室同士が本をめぐって命がけで争う理由がよくわからない。本の効果に対する依存と、はぐれ者のコミュニティを守るためなのだろうが、鎧を着込み刃物や鈍器で殺し合う陰惨な描写が続くうち、何のためにこんなことをやっているのだろうという疑念が強く湧いてくる。
「力の書」や「憤怒の書」といった本の効果は、それほどファンタジックなものではなく、活力の付与や戦意高揚など、ドラッグに近いものとして描かれている。実際、本をドラッグにおきかえれば、チンピラ同士の抗争と変わりなく、読んでいて退屈だった。しかも、この第二部は本書の4分の3を占めるので、読み通すには少なからぬ忍耐を要した。

ようやく第三部にたどり着いても、黒幕からの種明かしはあるものの尻すぼみのラストだった。

出だしから、もっと壮大な物語を予想していたのだが、作者にそういう意図はなく、旧ソ連に焦点を絞ったドメスティックな話を書きたかったのだろう。そういう視点から見れば、主人公はウクライナ人なので、ロシアとウクライナの関係や、共産党の中央委員会を模した横暴な図書館評議会、ロシアの文学や風俗描写等、興味深い点は多々あった。ロシアに興味があれば、もっと面白く読めると思う。
図書館大戦争Amazon書評・レビュー:図書館大戦争より
4309206921
No.1:
(2pt)

オチが微妙

主人公の回想録的なスタイルの作品です。
導入は「図書館」の歴史紹介、割と面白く序盤は主人公が図書館入りするまでの
非常につまらない学生時代の回想を読み進める原動力となってくれます。
いざ図書室入りしてもしばらくは主人公のふがいなさにヤキモキさせられますが
主人公が本を読み、ようやく覚醒?すると「何故か」頼れる人物となっています。
少年漫画的な血統的才能なのでしょうか?読んでてもこの変化はよくわかりませんでした。
いずれにせよ室長としての責任感に目覚めた主人公は急に積極的に動きだします。

が、とある陰謀に巻き込まれた図書室はそれの解決を見ぬままに
まったく別の勢力の強襲を受け壊滅、最後までその勢力がさらっていきます。
正直あまりにも唐突と言うか他の主要な勢力はなにしてんの?と言う疑問しか沸きませんね。
最後もなにやら抽象的なオチが付きます。 主人公は護国の礎的な何か?になった臭いですが
そもそもどういう経緯で、どんな力で「本」が書かれたかも描写して欲しかったところ。
グロモフ氏については客観的な経歴しか書かれてないので結局彼が何をしたかったのかもわかりません。
いや祖国を守る為の手段として書いたらしいことはわかるのですがこんなまどろっこしい
形式にした意味が不明でスッキリしないです。 おかげで読後感は「・・・」な感じでした。
図書館大戦争Amazon書評・レビュー:図書館大戦争より
4309206921

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