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熾火



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【この小説が収録されている参考書籍】
熾火
熾火 (ハルキ文庫)

熾火の評価: 3.71/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

注文して良かったです。

本の状態も良く、満足しました。
熾火Amazon書評・レビュー:熾火より
4758410305
No.8:
(5pt)

ちょっとグロイか・・・

東さんの作品は探偵はバーにいるの映画化でススキの探偵シリーズを読み始め、一作目から順に読んでいきましたが、5作目の「探偵はひとりぼっち」の後に奇跡的に古本屋で「フリージア」に出会いましてこのシリーズを先に読破しました。で、東ススキノ北海道ワールドの存在をしりました。6作目の後の7作目「駆けてきたきた少女」を手に取るわけですが、本末の解説で1「ススキノ、ハーフボイルド」2「駆けてきた少女」3この「熾火」の順で東ワールドが展開し行きますと書いてありましてので、素直な私はその順番で読むために本作を購入したねですが、いやーすっきりしました。東ワールドに畝原シリーズに入った方もこの作品を読む前には先の2作品を先に読むことをお勧めします。でも畝原シリーズの面白さも知ってしまった私はこちらのシリーズにも入って行かなくてはならないので大変です。ススキの探偵シリーズでも感じましたが、東さんはちょっとグロ色が強すぎますので、映画から入ってきた人の中には途中で挫折する人もいるかと思いますが上辺のグロさだけでなく作品、ワールドの本質に共感してどっぷりつかってほしい作品です。
熾火Amazon書評・レビュー:熾火より
4758410305
No.7:
(4pt)

熾火−−読み方が最初はよく分からず^^);

2004年発表の本作品は、私立探偵・畝原浩一シリーズの長編第4作にあたるとのことです。
私は、このシリーズを読むのは初めてですが、普段、シリーズものを中途から読むということはあまり行わないのです。
しかし、本作品は、同じ著者のススキノ探偵<俺>シリーズの「駆けてきた少女」(2004年発表)、及び高校生松井省吾を主人公とした「ススキノ・ハーフボイルド」(2003年発表)と、作品世界が連動しており、ある共通した人物が引き起こした事件を三者三様の見方で表現している――
言わば、3部作の1作となっているとのことで、他の2作を読んできた自分としては、シリーズの途中からでも、読みたくなってしまったのです。

この3部作に限らず、著者の作品の特徴のひとつは、北海道警察の腐敗に対する痛烈な批判を描いている点です。
ネットで検索してみると、2003年頃から、裏金事件を中心に、北海道警察の不祥事が大きく報じられており、ハードボイルドの持つ「社会的メッセージ」のひとつとして、題材として取り上げたと推測しています。

しかし、私がこの3部作で強烈な印象を抱いているのは、「扱われる事件の猟奇性」です。
闇社会で行われる、その猟奇的な事件は、「駆けてきた少女」でその一端が垣間見られ、「ススキノ・ハーフボイルド」の後半でも重要な意味合いを持ってきます。

このため、冒頭、主人公畝原に纏わりついてきた、「血まみれの子供」や、途中で誘拐される、畝原が好意を抱く女性「姉川明美」に「何が起きているのか」について、他の2作を読んできた者としては、「極めて悪い予感」を覚えてしまいます。

ただ、この作品の「救い」はラストシーンでしょう。
題名の「熾火」、漢字検定にでも出てきそうな難読漢字ですが、最後まで読むと、「熾火」の持つ、深い暖かさ、それを題名に持ってきた著者の企みは見事に成功していると感じずにはいられません。
熾火Amazon書評・レビュー:熾火より
4758410305
No.6:
(5pt)

東直己の怒り

東直己は怒っている。幼児虐待やスナッフ・サイトなど人間の暗闇が日常を浸食することを。そして市民の盾となるべきの警察の腐敗や不作為に。
しかし主人公である私立探偵の畝原は、スーパーヒーローとして描かれず、いわば徒手空拳で悪夢のような事態に立ち向かう。
その原動力となる不器用ながらも深い愛情に感動する。
ラストは本当に泣ける。
主人公も大事な女性も心身に強烈なダメージを受けるが、そこまで書かざるをえなかったところに作者の怒りと絶望感の深さを感じた。
なお本作は畝原シリーズの1つであるとともに「ススキノ・ハードボイルド」と「駆けてきた少女」と関連するテーマが描かれている。
3作品合わせて読むと、より立体的に話が拡がる。
熾火 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:熾火 (ハルキ文庫)より
4758432295
No.5:
(4pt)

静かな怒りの炎は、強い

タイトル通りに<怒り>や<愛>が燃えさかる炎のような小説だ。
虐待された幼女をたまたま保護した畝原は、彼女のことが気になり、独自に調査を開始する。その結果、畝原の友人の女性が巻き込まれて誘拐され、事件は意外な展開を見せる。やがて、スキャンダルを隠そうとする北海道警の陰が見え隠れし・・・。
重くて暗い話だが、畝原と周囲の人たちとの関係の温かさが相変わらず救いとなっている。 ストーリー部分は、前半大きく話を広げたぶん、後半の収束を急ぎすぎているように感じられて、やや残念。
話はこれだけで完結しているけど、シリーズの読者対象なので、未読者は辛いだろう。
終盤、読んでいて涙が出た。
許し難い悪は、決して特別な存在ではなく、実は我々の身近にある。それを、見て見ない振りをして生きていること自体が、罪かもしれないと思った。
熾火 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:熾火 (ハルキ文庫)より
4758432295
No.4:
(5pt)

それでも、俺は好き。

東直己の最新作「熾火」は驚くことに先の二作品(「ススキノ、ハーフボイルド」&「駆けてきた少女」)とまた同一テーマの小説だったのだ。札幌を舞台に北海道警の不祥事と不良高校生とか変態による児童虐待などがからまりあうのだが、珍しいことにこれら三作品がほぼ同じ時期の札幌での出来事で、それぞれ違った主人公が、それぞれ違った事件と関わりあうのだが、登場人物にダブりがあり、事件も微妙にリンクしているのである。東直己には、大きく分けて、名無しの便利屋「俺」と新聞記者上がりの探偵「畝原」という二人の主人公のシリーズがあるのだが、その二人がお互いに係わり合いをもち、さらに高校生までが登場してくる。非常に複雑な構成の中、読んでるほうとしても、主人公が「俺」なのか「畝原」なのか、はたまた作者本人なのか、わからなくなってきたのは事実である。まあ、寿郎社という出版社のホームページで連載されている週3回更新の日記を読んでるせいか、作者がこの北海道警の悪事に相当怒っているのがよく理解できる。その周辺で長編小説を3つも書いてしまうほどの入れ込み様にはアタマが下がるのだが、昔からのファンにはともかく、初めての読者には入っていきにくい小説群になってしまったなあ。推理作家協会賞を受賞して、完全に全国区になった直後の作品だけに、今後東直己がどういう方向に進んでいくのか、昔からのファンにもわからないな。
熾火Amazon書評・レビュー:熾火より
4758410305
No.3:
(5pt)

面白かった

畝原シリーズにはいつも期待しているが、今回も面白かった。確かに、同シリーズを読んでいなければ読みにくいと思うのでファン向けではあります。内容的には重く苦しいが、それが「人間の闇」を率直に抉っている感じであった。当り障りのないそこそこ面白い小説ならどこにでもある。たまにはこの種の作品にも親しみたい。先にも書いたが、本作は畝原シリーズを読んでから読むことを是非お薦めしたい。私は素直に面白かったが・・・。
熾火Amazon書評・レビュー:熾火より
4758410305
No.2:
(4pt)

ファンには滅法おもしろい

 東直己が北海道警に対して非常に怒っているというのはウェブサイトに連載しているコラム「東直己の固ゆで日記」を読めばよくわかる。ぼくの住んでいるところには全然伝わってこないけれど、幾多の北海道民も怒りまくってるのだと思う。『熾火』は、ずばり、北海道警の腐敗にまきこまれた探偵畝原の物語である。東直己の描く探偵は「ススキノのおれ」と畝原の2シリーズあるが、このふたつは今までは交錯しているようでしていない微妙な関係だった。「おれ」が軽いタッチで身の回りのごたごたが発展した事件に巻き込まれるのに対して、畝原はアップ・トゥ・デートな事件を扱ってきたが、今回、間接的に出はあるにせよ二人は出会う。道警のどうしようもない腐敗に巻き込まれながら『ススキノ・ハーフボイルド』『駆けてきた少女』と東作品でここ2作つづいて、どうにも歯がゆい結果となっていた問題にも一応のけりがつく。探偵畝原の内面は物語のなかで常に語られるのではないが、語られるときには鮮烈で共感を誘う。しかし、物語の終盤は唐突だし、事件のきっかけとなった登場人物は最後には忘れらられた存在のようだ。これはちょっと、あんまりだなあ、と思う。上記2作を読んでこの小説を読むと爽快感は格別だけど、この本から読み始めたら、なにが面白いかきっととまどうに違いない。
熾火Amazon書評・レビュー:熾火より
4758410305
No.1:
(4pt)

ファンには滅法おもしろい

東直己が北海道警に対して非常に怒っているというのはウェブサイトに連載しているコラム「東直己の固ゆで日記」を読めばよくわかる。ぼくの住んでいるところには全然伝わってこないけれど、幾多の北海道民も怒りまくってるのだと思う。『熾火』は、ずばり、北海道警の腐敗にまきこまれた探偵畝原の物語である。東直己の描く探偵は「ススキノのおれ」と畝原の2シリーズあるが、このふたつは今までは交錯しているようでしていない微妙な関係だった。「おれ」が軽いタッチで身の回りのごたごたが発展した事件に巻き込まれるのに対して、畝原はアップ・トゥ・デートな事件を扱ってきたが、今回、間接的に出はあるにせよ二人は出会う。道警のどうしようもない腐敗に巻き込まれながら『ススキノ・ハーフボイルド』『駆けてきた少女』と東作品でここ2作つづいて、どうにも歯がゆい結果となっていた問題にも一応のけりがつく。探偵畝原の内面は物語のなかで常に語られるのではないが、語られるときには鮮烈で共感を誘う。しかし、物語の終盤は唐突だし、事件のきっかけとなった登場人物は最後には忘れらられた存在のようだ。これはちょっと、あんまりだなあ、と思う。上記2作を読んでこの小説を読むと爽快感は格別だけど、この本から読み始めたら、なにが面白いかきっととまどうに違いない。
熾火 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:熾火 (ハルキ文庫)より
4758432295

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