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陽気なギャングは三つ数えろ
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陽気なギャングは三つ数えろの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女、の四人組が活躍します。今度は悪徳週刊誌ライターが相手です。衆愚に付け込んで、一面的なゴシップ記事を作成し、対象を打ち叩くライター。 このライターが、ふとしたことから銀行強盗を働くこの四人組に勘づき、揺すってくる。そして反論できずにいるうちに、このライターは4人の身辺調査を行い、ライターの持つ多額の借金を彼らに肩代わりさせようという魂胆。さもなければ、匂わせゴシップ記事で4人の生活(含む家族)を滅茶苦茶にする、と脅します。 ・・・ そんな筋書きを読むにつけ、何やら昨今の文春砲であるとか、つばめの党を思い起こしました。 人の不祥事・不芳に徹底的にポジションを張り、人の数パーセント、いや、0コンマ数パーセントをあたかも100%でもあるかのように叩く。 悪事が裁かれるのは当然ですが、一般市民がSNSを駆使して人を批判する。どの面下げて人を批判できるのか、私は疑問に思います。こういうのを私刑(リンチ)というのであって、法治国家というのはこれをなくすために法を制定するのではないか、と思っていました。 もちろん、SNSによって、一般的な資本主義の軛から自由な個人が、これまで報道されなかった不正を暴く風穴をあけたことは否めません。他方で節度のない情報・偽情報があふれ出てきたことは言を俟ちません。 マスコミであっても、飽くまで報道としての暴露は分かりますが、1を100とでもいうような記事を取り扱えば、それは「攻撃」「毀損」「侮辱」でありましょう。難しいのは、読者がこうしたセンセーショナルなものを求めているというのは一理あるわけです。そして、資本主義として顧客が喜んでお金を出すコンテンツを作るという姿勢は、マスメディアであっても同様だということです。 他方で法律でこうした報道を押さえつけると、これはこれで報道の自由を損なうということになる。とどのつまりは、煽るがごとくのゴシップ記事が売れる・アクセスが伸びるというのは、そういう民度ということになります。 さもなくば国営放送が税金で運営し(てかNHKあるしね)、不偏不党の報道を目指す。ただしこの場合、お金の出元である政府機関への忖度は発生する。 なかなか難しいものです。 ・・・そういう状況なので、個人単位での最大の防衛は、SNSとかやらない、有名にならない。っなんて。 ・・・ ということで、シリーズ第三作でした。 作品のこと、殆ど書いていませんが、安心してください。しっかり面白いです。何も心配せずに買って読めばいいことありますよ。 | ||||
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プレゼント用で不明 | ||||
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プレゼント | ||||
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銀行ギャングシリーズの三作目だ。前の二冊は、伊坂さんを読み始めた頃に読んでいる。 ものすごく面白かった記憶がある。本書は前半が退屈だ。 レギュラーメンバーがやたらと饒舌なのが、くどくて嫌気がさす。以前は無意味な会話が楽しかったのだが。 三作目となるとマンネリ化したのか、私がこの世界に飽きたのか、どちらだろう。 事件の全貌が明かされてからは面白くなる。法で裁けなくても絶対に許せない外道がいる。 お馴染みメンバーが、ふさわしい天誅を加える。 やりかたがスマートで垢ぬけており、さすが伊坂作品と感服した。前半のもたつきが無ければ傑作なのだが。 | ||||
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シリーズ第三作。相変わらず4人の主要登場人物の小気味良さに現実味がない、痛々しさだとか重苦しさだとかじめじめした陰湿さだとか泥臭さだとか血腥さだとか、およそ思い詰めた者の重さのようなものが、殆ど感じられない。飄々洒脱として余裕に満ちているプロフェッショナルたちの演じる物語が、読んでいて心地よく、かくあれたらという憧れのようなものを感じさせるのだろうか。これが作者のいう「お伽噺のようなもの」ということか。何となく楽しかったという印象だけを残して、読後すぐに忘れてしまうような内容だが、それでいいのだと思う。 前二作に比べて会話とアクションのテンポがやや緩慢になったような印象もあるけれど、そもそも前作をはっきりとは覚えているわけではない。響野の最後の"言い訳"が面白かった。 「果してこのような嘘で騙されてくれるのかどうか、それ以上に、このような嘘でこの後どうやって収拾をつければいいのか、響野にはまったく分からなかったが、思いつくままだらだらと喋っていればどうにかなるものだ、と経験から知ってもいた」 | ||||
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それぞれが特殊な能力を持った銀行強盗. いつものように仕事を終えるが,逆に狙われることになり・・・. 伊坂作品でも個性的なキャラクターの多い,このシリーズ. 本作でも愉快な掛けかいとともにストーリーが進行していく. 一見,追い詰められつつも,最後に逆転するワナの張り方は, 本シリーズらしく,ユーモアと意外性がある. ただ,全体にキャラクター同士の会話が冗長な印象も否めず, 主人公たちの危機感がまるで感じられないのはややマイナスか. ストーリーの中のアクセントとして,会話の面白さがあるならよいが, 本作では会話の合間にストーリーが展開しているように感じられ,本末転倒である. また,最近の伊坂作品に多いパターンであるが, 適役がソシオパス的な悪人として描かれている. 無論,そういう人物造形もあってもよいが, ソシオパスならソシオパスとしての怖さ,みたいなものを描かないと, 薄っぺらな悪人でしかなくなってしまう. | ||||
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初回作の陽気なギャングを読んで、これは、スゴイ小説だ と思った。 会話が 実に楽しいのだ。今回読んで あいかわらず 会話は楽しい。 しかし、初回作と比べて なぜか 鮮度がないというか、サプライズがない。 成瀬の 沈着さ、洞察力。 久遠の 動物に対する愛情と博識さ。 でも、まきこまれる 事件が 無理やりすぎる。 ちいさな カジノバーが 集団的組織みたいで、火尻の ずぬけた スキャンダル主義。 それの被害者の友人たち。 複雑に絡み合うが、ふーむ。娯楽的 エンターテイメント。 本質や核心が なく タマネギを剥いている みたいだった。 | ||||
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いつものメンバーのやりとり・会話が読めたというだけで楽しかったです。 本当に会話のテンポがいいですね。 ただ、ストーリー展開の方は微妙で、特に最後のまとめ方が、 都合が良すぎで、他力本願で、後味が悪いという印象を受けました。 これが成瀬の考えた筋書きとはあまり考えたくなく、読後感は今ひとつでした。 | ||||
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