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(短編集)
天体の回転について
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天体の回転についての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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SFラノベが読みたく、「SF短篇集」と書かれていたので買ってみましたが、リョナのような描写の多い作品のようです。こういう作品は苦手なので最初の2篇ほどしか読んでいませんが、SFというよりホラー作品です。 そもそもこの著者はホラー作品を多く出している人だそうで、それを知らずにSF作品として買うと期待外れだと思います。商品紹介にホラー作品を示唆するような表記もないので、注意喚起も兼ねて星ひとつ。 個人的な意見としては、試し読みで読める範囲にはホラー描写のないSF比率の高い短編を配置し、残りで生きた人間を食うような描写をするこの作品は、ホラー作品が好きではない人(SFを読みたい人)に無理やりホラー作品を売りつけているようで嫌いです。 | ||||
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KEIさんの表紙でジャケ買いした。KEIイラストの本は、聖典「ピアピア動画」以外に「雨乞い部っ!」「セガ女神」などのラノベ、内容はまったく好みに合わない「ディスコ探偵水曜日」などを持っている。本書はミク似の美少女が肌を晒しているだけで愛蔵に値するが、中身が表紙に劣らず素晴らしかった。 八篇収録、どれも短いので面白さを伝えようとしたらネタバレしそうだ。なるべくバレないように紹介する。表題作は軌道エレベーターの話だ。表紙の女の子はエレベーターガールである。主人公のセリフではないが、眺めているだけで幸福になる。科学技術の解説が不思議と甘酸っぱく、切ない名編だ。 「灰色の車輪」はロボット三原則、「あの日」は逆転した特殊設定ミステリである。ありがちなテーマだが、一捻りも二捻りもしてあって味わい深い。 「性交体験者」は驚愕のジェンダーSF。単なる逆転ではない。 「銀の舟」隣の惑星の人面岩に取り付かれた少女は、宇宙飛行士となって異星の大地を踏む。素朴な宇宙への憧れがテーマなのだが、終盤の展開にたまげる。 「三百万」ウルトラマン宇宙というべきか、ドラゴンボール宇宙というべきか。脳筋宇宙でいいかな。アニメや特撮でありがちな設定は、きちんと小説で描くとかくも異様なのか。ひきつった笑いが込みあがってくる。 「盗まれた昨日」全人類が前向性健忘症にかかったら。 「時空争奪」論理遊びから文化財改竄になり、壮大な宇宙SFへと展開する。 うむ、素晴らしい。全部おもしろく、甲乙つけがたい。 | ||||
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この方の作品集は初めて読みましたが、 ホラーとかスプラッターが得意な作者さんなんですね。 苦手な方は注意しましょう。 全体を通しての感想としては 詰まらなくはないけど、格別面白くもない、です。 どこかで読んだような、見たような、既視感のある作品が多く感じました。 あと全体に漂うB級感は作者さんの持ち味ですかね? ファンの方には申し訳ないけれど、雑誌のページを埋めるための作品。 メインにはなれない、表紙は飾れない作品たちだと思いました。 | ||||
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面白かったです | ||||
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「天体の回転について」、「灰色の車輪」、「あの日」、「性交体験者」、「銀の舟」、「三〇〇万」、「盗まれた昨日」、「時空争奪」の8編を収録しバラエティに富んだ内容になっています。多くのエピソードが設定の説明ばかりで難解だった「」より読み易くなっています。「天体の回転について」はカバーガールの萌えキャラの女の子(リーナ)と軌道エレベータで月を目指します。「灰色の車輪」はロボット3原則をテーマにロボットを虐める内容です。「あの日」は先生に作文の添削を受ける話で若干くどいです。「性交体験者」はサイバー婦警のエロティック猟奇殺人ものです。「銀の舟」は短めでファーストコンタクトを描いています。「三〇〇万」はおそらく「」にインスパイアされて書かれたもので宇宙の侵略王を描いており、本人は大真面目なのにバカすぎて笑ってしまいます。凄く面白いのにここで終わりかよ!!という感じで残念です。「盗まれた昨日」は「」収録の「キ(土偏に危)憶」、「」と同じテーマ(前向性健忘症)を扱った全く違う話で、2作とも大好きなのでかなり楽しかったです。「時空争奪」は日常が侵食されていきますが、かなり魚臭いです。角川ホラー文庫の作品群で小林さんのファンになり、ハヤカワの小林作品は難しくて苦手な部分もありますがそれでも何とか4冊読みましたが本作はとても良かったです。カバーイラストも本作の顔である女の子、リーナを上手く描いていると思うのでとても良いと思います。小林さんご自身による解説も読み易く、「背景を気にせず自由に想像の翼を広げて欲しい」、「私のホラー小説が好きな方は私のSF小説も楽しめるはず」と書かれています。 | ||||
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小林泰三は好きな作家の一人ですが、この表紙では手に取りたくありません。 出版社が販路を広げたいのであれば、こういったオタクの人向けの絵表紙専門のレーベルを作ってはいかがでしょうか。 古典名作の表紙を人気漫画家に描かせるといった文庫シリーズも確かあったように思います。 まともな表紙で再出版を強く望みます。 | ||||
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イマイチこの手の分野に出遅れ感のある早川にしては思い切った選択。表紙絵師はSFマガジンの表紙を飾ったこともある初音ミクの絵師KEI。 本自体は単行本の方持ってましたけどこの絵のおかげで文庫版まで買わざるを得なくなりました。昨今のライトノベルって奴は、表紙絵が魅力的な割にイマイチ中身が追いついてない印象ですが、この作者に関しては安心して買えます。大丈夫、小林泰三の本だよ! この小林泰三という作家を知らないのなら、これよりはむしろ「玩具修理者」から入るのがいいと思います。角川ホラー文庫ですが内容はそこまでホラーでも無く、スラスラ読める、最後でちょっとどんでん返しという点がとても魅力です。 この手の表紙は兎角、老害SFファン(今時の若者がこの程度の絵で拒否反応を示すとは思えない)からは全力で否定され、ラノベオタからはいつも読んでるものとコードが違うことから面白くないと認定されてしまい誰も得しないように思われがちですが、自分のようにラノベ風の表紙でまともな日本語の小説が読みたい人間もいますので、早川には引き続きこの系統のものを続けて欲しいですね。 | ||||
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結構面白い。 短編なのでサクサク読めますし、嗜好の違ったSFが1冊で楽しめます。 中にはグロテスクな描写がある編もあるので注意ですが、 バイトハザードというゲームみたいなグロテスク系が 好きではない私でも許容範囲かなとは思います。 また、読み終わった後「続きが読みたい」と思えるような編も多く 「えっ!?ここでおわり!?」と思ってしまいますが、 これは短編なのに非常に面白くのめり込んでしまった裏返しとも言えます。 中でも「そう来たかぁ・・」と思ったのは「銀の舟」ですね。 ただ「三〇〇万」がなぜその題なのかピンと来なかった・・ | ||||
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テーマは良いと思いますが、表現方法が私の好みにはちょっと合わなかったのが残念。 そういうのが多い作家さんだったのですね。 知りませんでした。 テーマは基本、古典的なSF系なので楽しめます。 表現方法は好みの問題かな。 | ||||
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グロテスクホラーを得意とする著者のSF短編集。表紙はライトノベル風だが挿絵はないので、気になる人はカバーを外せば問題なく読める。 全体的に理論は素晴らしいものがあるのだが、起承転結があやふやだったり。人物造形が固まっていなかったり、結末が唐突だったり予想しやすいかで、物語としては残念なところも多い。 8編の短編が収められているが、どうも前半の物はつまらなく、後半の物は面白く思える。最初の数編を読んで嫌になってきても、後半から読んでみるのを薦める。 以下、各編のネタバレを抑えた感想。 『天体の回転について』 本書で唯一萌え要素のようなものがあるが、刺身のツマ程度なので気にする必要はない。 作中で展開される科学理論はわかりやすく興味深いが、物語性やキャラクターは極めて薄い。 『灰色の車輪』 本書収録作の中で一番駄目。正しい理論が物語を引き立てず、展開は陳腐の一言。 ロボット三原則を引用しているのに、内容は旧時代のフランケンシュタイン的ロボット物へ逆戻りしてる。アシモフに対する侮辱に思える。 『あの日』 SFコメディとして秀逸。展開と結末は唐突だが気にならないレベル。 これを読まなかったら危うく本書を投げ捨ててるところだった。 『性交体験者』 ありがちなグロテスクSF。すぐにオチが読める。 『銀の舟』 ここからがらりと変わって良作ぞろいになる。 ファーストコンタクト物として見事な出来。展開にうならされる。 『三〇〇万』 これもファーストコンタクト物。異星人とのギャップが巧みに描かれている。 某作品のパロディとしてニヤリとさせてくれるのも上手い。 『盗まれた昨日』 同一性をテーマにした作品。科学が物語をしっかり支えており、着目点がいい。 『時空争奪』 「川は河口から始まる」という一般常識と違った知識が、大きなスケールの物語に発展する展開が素晴らしい。 パロディとしても楽しめる。本書で一番のお勧め。 | ||||
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短篇集。 表題作の「天体の回転について」が良い。 コリオリの力の解説など、頭の中で錆びついて眠っていた力学計算の中枢が、解きほぐされるようにマッサージされて、脳がまた動くようになったと感じます。 萌え要素も快適。 著者最新作長編の「天獄と地国」にも、萌え要素はあるので、先に本書を読んでいたほうが、脳が馴染みやすいでしょう。 このような素晴らしいSF小説に導いてくれた、KEIの表紙に感謝。 | ||||
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全編通して作者の言いたいことを書いただけという印象が強い。 理論的なことが頻出するが、詰めが甘いし収集が付いてない。 思い付きの設定を使えるかどうか、成立してるかどうかなんぞ あまり気にせず書いてあるように思う。 これだけならまだ設定やストーリーが面白いと思えるものもあり良かったのだが、 「あの日」が全てを崩壊させている。 自虐ギャグにすらなってない。 | ||||
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適当に書き散らしたとしか思えない駄作集。 とにかく雑な作り。 オチとかまとめとか一切考えず ただ軌道エレベータやロボット三原則等のテーマだけを書いて終わり。 その癖無駄なグロ描写だけ詳細。 こんなものに金を払った自分に怒りを覚える 生涯のワースト10に入る壁本。 | ||||
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「天体の回転について」 軌道エレベーターでの「旅」を萌え要素を絡めながらビジュアル的に描いた作品。 「灰色の車輪」 ロボット工学三原則がいかに現実的・合理的でないか。ロボット工学技術と軍事技術は密接な関係だ。 そもそも、ロボットとマシーンの区別とは?自立性の有無? マッドサイエンティストを集め、閉じ込めた小惑星という設定は面白い。 「あの日」 矛盾が無いというかワキが甘くないフィクションを書くのは難しいという言い訳めいたことをそれとなく書いているのが、おかしかった。 「性交体験者」 ある種の虫のような生態をもつヒューマノイドを描いた作品。 「銀の船」 実は逆転していたというのはパターンだが、見せ方が上手い。 「300万」 多くの恒星系を支配している王が少数の側近のみを引き連れ全裸で地球に攻めてくる話。 彼には深い哲学がある。 読後にドラゴンボールが読みたくなった。 「盗まれた昨日」 イーガンが同じ設定の話を書いたら、アイデンティティーのゆらぎみたいな方向に話が展開するんだろう。 しかし小林氏は・・・ 「時空争奪」 タイムパラドックスとクトゥルー神話を絡めた話。 | ||||
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小林先生は「海を見る人」「酔歩する男」「玩具修理者」のようにホラー、SFの分野で素晴らしい短編をいくつも発表している。 しかし、本作品は今までの作品と比べると明らかに劣る。 | ||||
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小林泰三らしい、ライトSF全開の短編集です。 書こうと思えばバリバリのハードSF長編も書ける氏ですが、 あえてこの路線でいくところが、小林泰三たる所以ですね。 専業作家ではないくせに、結構なペースで発表してくれる のもファンとしてはありがたい限りで、数多くいるSF作家 と一線を画す作風は価値を一層高めています。 コレという作品はなかったかもしれませんが、初心者にも お勧めの良作です。 しかし、この表紙はダメでしょう。 作者本人はどう思っていらっしゃるのか・・・ | ||||
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う〜ん サイエンスフィクションの魅力を科学に立脚するトリックに求める者としては、 サイエンス分は、冒頭の表題作以外やや薄めと感じます フィクションとしても、オチが弱い作品が多いかなと 小林泰三らしいと言えば言えるので、ファンにはお勧めかも | ||||
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と、小説家の心得をモチーフにした作品である『あの日』のあとがきで述べた著者は、『性交体験者』を意図してその後に持ってきたのだろうか? 同作中の男性の背負った宿命のため男性の合計特殊授精率?は1以下となり、多分この種族は成立しない。もちろん、女性はアリマキのように単為生殖もするとか、実は多胎種だとかいう作中には無い裏設定があるのかもしれないけど。作者はこれも「叙述トリックです」(『あの日』)というのだろうか。 全編これ、「自分のアイデアを使うことばかりに目がいって、他の部分が疎か」(『あの日』)なので星一つでもいいのだが、アンドロ軍団の首領がこっそり顕われたり、「銀の船」のラストで一杯喰わされたりしたので星二つ。 | ||||
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あまりSFに素養のない初心者でも楽しく読める「わかりやすいSF」 8編の中で当たり外れは多少あるが全体的には楽しく読めた。 個人的には「300万」が好感触。 表紙のアニメ絵はファン層が被るか少し疑問。 購買者を減らしている 気がしてならない。 | ||||
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表紙で買うのを躊躇してしまっている人がいるかもしれませんが 小林泰三が得意とするSF短編集で成り立っていますのでご安心を。 個人的には・・・ 男女の力関係が逆転した「性交体験者」 異星人と人類の戦いを描いたSF「300」 小学生の女の子と中年男の記憶が 入れ替わってしまう「盗まれた昨日」が好きです。 いずれも小林泰三らしい作品だと思いました。 | ||||
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